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2010年1月末、地吹雪・豪雪雪見風呂を期待して足を運んだ冬の津軽路でしたが、2日間とも青空が顔を覗かせるという予想以上の好天に恵まれたせいもあって、今ひとつ拍子抜けした旅路になりました。 もちろんそのおかげで、計画通り首尾良く秘湯巡りを満喫することができたわけですが、やはり北東北のお湯をこよなく愛する者の一人としては、寒さ厳しい真冬の季節、豪雪にまみれながらの湯浴みをシーズン中一度は経験しておかなくては、何となく本格的な冬を迎えたような気がしないというのが正直なところです。 というわけで、冬の地吹雪秘湯巡りツアー第2弾として、東北屈指の豪雪地帯の一つである秋田県湯沢市の小安峡温泉を次なるターゲットとして選ぶことに決定。 宿泊先として、大湯温泉『阿部旅館』、小安峡温泉『旅館多郎兵衛』、『湯の宿元湯くらぶ』といういずれも再訪組の宿の中から候補を絞りましたが、今回は比較的リーズナブルな宿泊料金ながらも、部屋付温泉+古民家風メゾネット客室に空室のあった、『元湯くらぶ』に再訪することにしました。 同宿、同温泉地周辺はこれまで何度も足を運んでいる地域のため新鮮さはありませんが、私の大好きな温泉地でもあり、その魅力について是非たくさんの方に知っていただきたいと思っていますので、よろしくどうぞお付き合いください。 早朝羽田を発った飛行機の上空は、この日も美しい青空が広がっていました。 一瞬、前回の再現かとも思われましたが、予報では次第に雪が降り出すのは間違いナシとのことだったので少し安心。 空港から秋田道を南下し、湯沢に着く頃にはご覧の通りの積雪量です。 このところの暖冬で例年より雪が少ないとはいえ、路面まで雪に埋もれた道はさすがに都会人の私には冷や汗タラタラで、緊張感で心拍数が上がりハンドルを握る手にも思わず力が入ります。 取りあえず早めのランチを取るべく向かった先がこちら。 知っている人にはもうすっかりお馴染みとなってしまったこの店、衝撃のクロスオーバー料理が楽しめる私のイチオシ店、「かえで庵」です。 今回もまたいつもと同じスペシャルコース、先ずは肉好きにはたまらない皆瀬牛の霜降りサイコロステーキからいただきます。 熱した陶板の上、おもむろにステーキを置くとすぐにジュージューと魅惑の音色がこだまします。 味付けはお好みの加減で塩・胡椒をセルフにて。 このシンプルな味付けこそが、皆瀬牛を最も美味しく味わう秘訣でしょう。 少しほって置いただけで、ご覧の通りジューシーな肉汁と油がこれでもかというくらいにたんまりと溢れ出してとんでもないことに。 写真を見ているとお腹が空いてしまって大変危険ですね。 更にステーキに負けないくらいに美味しいのが、サイドメニューでオーダーできるこちらの皆瀬牛のソーセージ。 牛肉料理宿の至宝、『時の宿すみれ』でいただいた米沢牛のソーセージに勝るとも劣らない、私の知りうる中でのソーセージ界の最高峰です。 ・・・と、いつもながらに皆瀬牛料理の美味しさばかりに目が奪われてしまいがちな「かえで庵」ですが、実は本業は手打ち蕎麦店。 しかも100%地粉を使って打つという本格派で、特に2月のこの時期は「寒晒し蕎麦」と銘打ち、栗駒の冷水に浸して寒風に晒したそばの実を使用することで、アクが抜け甘みが増して最高に美味しい蕎麦に仕上がるのだとか。 更に冷や奴の小皿まで添えられて、ステーキとのセットで1,680円というお値段ですから文句の付けようがありません。 彼女は温かい蕎麦をチョイス。 ざる、温かけ、冷かけの中から好みでいただけるというのも実に嬉しい限りです。 いわゆるツウを気取る方には決して向きませんが、とにかく小安峡周辺で、リーズナブルな値段で皆瀬牛・手打ち蕎麦を手頃に美味しく味わいたい方は迷わずこのお店をオススメしたいと思います。 まだ未体験の方は是非一度お試しください。 さて、「かえで庵」でしっかりお腹を満たした後は、近くの小安峡まで車を走らせます。 小安峡を一望できる絶景スポットとして有名なこちらの河原湯橋。 冬場は誰も訪れる人がいないようで、絶景を拝むためには雪の壁をよじ登る必要がありました。 深いV字谷を形成している小安峡ですが、両岸の樹木が真っ白に雪をまとっている様は正に銀世界という言葉がピッタリの光景です。 煙のように見えているのは大噴湯から猛烈に吹き上がる湯気で、真冬でも大地の鼓動をしかと感じ取ることができました。 続いて足を運んだ先は、宿泊先の候補になった大湯温泉『阿部旅館』。 気軽に立ち寄り入浴を楽しめる人気宿です。 いよいよ雪も本格的に降り出し、期待通りの雪見露天が楽しめそうです。 受付で料金を支払い、冬場は雪のため館内を通って別棟にある湯小屋へと向かいます。 宿の外観もそうですが、全体的に民芸調の佇まいでトウモロコシの飾りなど黒川温泉辺りの雰囲気を強く意識しているような感じがしました。 川底に向かって降りていくこちらのアプローチ、毎度のことながら期待感が高まる瞬間です。 湯小屋の入口には、「秘湯を守る会」の提灯が日中でも消えることなく灯り、いかにも秘湯らしい風情を醸し出していました。 脱衣所を開けると、先ずは鄙びた内湯「今昔風呂」がお出迎え。 湯船の一部が壁で隔てたお隣の女湯とつながっており、混浴でない分少しドキドキする感じの浴室となっています。 内湯でしっかりと温まった後、いよいよ雪が舞い散る露天風呂へ。 男湯の露天風呂は、手前に十和田石と多古石で作られた激熱気味の露天風呂、 奥に「かじかの風呂」という名づけられた熱めの露天風呂が設けられており、いずれもせせらぎに面して作られているので、渓流の流れを望みながら開放的な湯浴みを楽しむことができます。 頭上に降り注ぐ雪の冷たさと、体を包み込むお湯のぬくもりで、これぞ雪見風呂の醍醐味そのものというべき癒しの時間でした。 「かじかの風呂」のすぐ目の前が源泉地帯となっており、圧倒的な湯量と共に川岸からもうもうとたなびく湯気を望む光景は圧巻です。 ちなみにご存じの方も多いと思いますが、こちらのせせらぎは夏季には天然の川風呂と化して絶妙の湯温で自然派の野天風呂を楽しめるようになっています。 個人的には『阿部旅館』のお湯はいつもだいたい激熱気味なので、夏場よりも雪の舞う冬の方が比較的湯温も安定して入りやすく、また混雑することも少ないので、よりゆったりとした湯浴みが満喫できるのでオススメです。 お風呂から上がって館内に戻ろうとすると、どこからともなく子猫が近寄って来ました。 今まで何度も足を運んでいる宿ですが、子猫を見かけたことなど一度も無かったので最近住み着いたのでしょうか? ミャーミャーと鳴き声をあげながら、私の足に体をすり寄せて来る様子は愛嬌たっぷり。 また彼女(彼?)に会うのを目的に、『阿部旅館』に足を運ぶ楽しみができたという感じですね。 湯上がり後は、囲炉裏を切った玄関脇のロビーにてひと休み。 宿自家製のなんてん茶や柿の葉茶などをいただきながら、『元湯くらぶ』のチェックイン可能時刻が近づくまで、しばしまったりとくつろがせていただきました。 大湯温泉『阿部旅館』から小安峡温泉へは車でわずか5分ほどの距離。 冬場は閑散としてより一層寂れた印象の小安峡温泉ですが、いかにも演歌的な雰囲気漂うこの季節が私は大好きです。 こちらが今宵の宿となる『湯の宿 元湯くらぶ』の玄関です。 シンプル過ぎてあまり特徴のない外観に見受けられますが、道路沿いに面しているのはごく1部のみで、初めて足を運んだ際は、館内に入ってから奥の方へ長く延びた建物の意外な広さに驚かされました。 『元湯くらぶ』はどうやら宿の分類上では民宿にあたるらしいのですが、並の旅館を完全に凌駕するような施設を誇るという特異な湯宿となっています。 フロントでチェックインの手続きを済まし早速客室へ。 畳敷きの明るい廊下を進み、一番奥のリニューアルされた客室棟へと向かいます。 館内の雰囲気が古民家風にガラリと変わった先が今回予約した客室。 客室名は「どうたん」で、温泉付メゾネットタイプという一室限定の人気客室となっています。 前回訪問時、その居心地の良さですっかり気に入ってしまったこちらの「どうたん」の間。 果たして中は一体どのような造りになっているのでしょうか!? この続きはまた次回に・・・
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おはようございます。
私は安部旅館に宿泊したいのですが、まだ行けそうにありません。
立ち寄りはしてますが・・・
猫ちゃん、どうしたのでしょう?旅館で飼われたのかな?
[ 一人歩きの山女 ]
2010/5/27(木) 午前 6:57
とても民宿には見えない。子猫は何を訴えてるんでしょうね。
「餌くれ〜、餌よこせ〜」、「構え〜」ってか。
イロんな宿に行けて(行く気になって)羨ましいっス。
[ ジャンキー ]
2010/5/27(木) 午前 9:42
わーい!またまた始まってるー!
我慢できなくてお宿のHP開いちゃいました^^
ここもいいですねぇ。。もう1泊増やしたくなっちゃいましたー!
[ ゆかりん ]
2010/5/27(木) 午前 10:00
ここのお宿、「貸切温泉.com」で見かけて以来気になってます。
もちろん、この内湯付のお部屋!
客室専用風呂とは思えない程、贅沢な造りの木のお風呂ですよね〜。
2010/5/27(木) 午後 6:44
7月に阿部旅館に行く予定です。
子猫も大きくなっているでしょうね 探してみましょう。
アブを避けながら川の湯に浸かって来ますね。
2010/5/28(金) 午前 0:36
一人歩きの山女さん、阿部旅館は以前は接客がイマイチな感じでしたが、最近は少しずつ改善が見られるようです☆
宿泊料金もリーズナブルだし、お風呂もいいし、館内もきれいだし、一度は泊まってみても良い宿ですね。
明日から栗駒山荘に行って来ます(^_^)v
2010/5/28(金) 午後 9:18
ジャンキーさん、元湯くらぶは民宿というよりも完全に旅館に近い感じなんですよ。
まぁ、接客などはあっさりしてるので旅館のもてなしって感じではないですが、風呂が充実してるのが好きなんです☆
豪雪地帯に野良猫ってちょっと可愛そうな感じもしますが、宿からエサもらってるんですかね? なかなか可愛かったですよ。
船山も蛍が飛び始めたらしいし、ジャンキーさんの再訪も近着いてる頃でしょうか?
今年中にスタンプカード2冊目クリアしたりして(笑)。
2010/5/28(金) 午後 9:25
ゆかりんさん、元湯くらぶのHPかっこいいですよね☆
若旦那が写真にこっててWEBデザイナーかなんかやってたらしいからとっても目を惹きます。
何だか仕事を忘れたくて夜中までPCに向かって記事の作成がんばっちゃいましたが、しばらくまたスローペースに戻るかも(^^;)
2010/5/28(金) 午後 9:28
ちろっこさん、元湯くらぶは部屋付内湯の雰囲気がとっても良くて、しかもお手頃価格なもんだから秋田の県南では穴場宿だと思います。
ただちろっこさんご夫妻にはもうちょっとオサレ系の方が良いかも〜なんて思ったりして。。。
山人なんかも割と近い場所にあるんで、そういう宿と組み合わせで泊まれば楽しめるかも♪
その都度お湯を入れ替えてくれる貸切風呂もなかなか良かったですぞ☆
2010/5/28(金) 午後 9:32
ゆあみさん、ご無沙汰してま〜す☆
おぉ〜、7月に阿部旅館訪問ですかっ(~o~)
ゆあみさんのことだから周辺の温泉地けっこう廻られるんでしょうね〜、いいな〜♪
料理は皆瀬牛ステーキ付コースにしましたか?
ステーキ付にしないと、隣のお膳でジュージューいってるステーキ見て指をくわえるハメになるのでご注意をっ(^_-)
2010/5/28(金) 午後 9:36