|
これまで3回に渡って『高原のホテル ラパン』について紹介してきましたが、最終回の今回は、この宿に泊まる上で最大の楽しみであった、食事について紹介したいと思います。 『高原のホテル ラパン』の食事は、夕食・朝食とも1階のダイニングでいただきます。 先ずは和のテイストも取り入れた創作フレンチをいただける夕食について紹介します。 絵画や楽器などの古美術に囲まれたダイニングは、クラシカルでシックな雰囲気です。 重厚な感じでありながら、温かい雰囲気の空間となっており、浴衣での食事もOKとのことです。 但し、さすがに夕食時に浴衣で足を運んだ宿泊客はいませんでした。 ドレスアップまでは必要ないですが、それなりの格好で出向いた方が、場の雰囲気になじむと思います。 先ずは前菜として、高原野菜の串刺しが出てきました。 特製味噌とバーニャカウダが添えられ、新鮮な野菜の味に思わず笑みがこぼれました。 続いては、プレートに鴨のローストやキッシュなどが乗って運ばれてきます。 特に具だくさんのキッシュは絶品でした。 そして次に運ばれて来たのが、こちらの岩魚のお造りです。 突然の和食登場といった感じですが、塩と醤油で味わうことができ、身が締まって歯ごたえがあり、とても美味しかったです。 船山温泉の極上岩魚までは行きませんが、かなり美味しい岩魚だと思いました。 続いて丸茄子を使った一品です。 正に和洋折衷といった感じで、丸茄子の甘みが際だってとても美味しかったです。 続いてニンジンのポタージュと焼きたてパンが運ばれて来ました。 ニンジンのスープは、ほとんどニンジンの風味が分からない様に仕上げられていて、ほんのりと甘いスープは、ニンジンが苦手な人でも美味しくいただけるような上品な味でした。 この辺りで既にお腹苦しくなって来ましたが、次に運ばれて来た魚料理には思わず唸ってしまいました。 上品な白身魚にマッシュポテトが添えられた一品ですが、この白身魚の正体が岩魚だと聞いてびっくりしました。今まで味わったことのない岩魚料理の食感に「本当に岩魚ですか?」と尋ねてしまったほどです。高級食材の舌平目にも負けないくらいに美味しい魚料理でした。 そして肉料理に、ボリューム満点の上州牛のローストです。 噛むと口の中に肉汁があふれ、完全に満ち足りた気分になりました。 最後にフルーツ・シャーベットなどのデザート、コーヒーをいただきました。 夏なので、コーヒーはアイスも選べたのが嬉しかったです。 以上が夕食の紹介です。 雰囲気のよいダイニングで、ボリューム満点の創作料理を存分に味わうことができ、大満足の夕食となりました。 普通にレストランで食事をしてもそこそこの料金がかかるところ、宿泊もできて温泉にも入りつつ、これで料金が1万円代であるというのは、正にお値打ちだと思います。 続いて朝食の紹介です。 朝食も夕食と同じダイニング・同じ席でいただきます。 朝のダイニングは、外の光りが差し込んで来て、夜とはまたひと味違った爽やかな雰囲気でした。 嬉しいことに、朝食は和食と洋食を個人毎にチョイスすることができ、私達は洋食をいただくことにしました。 朝食も夕食に負けず。最初のサラダからして非常にボリューミーな感じです。 私の好きなパスタサラダだったので、嬉しかったです。 この後順次、スープ 盛りだくさんのプレート 自家製ジャムが添えられた焼きたてパン デザート という順番で運ばれて来ました。どれも皆全て美味しく、朝から幸せな気分に包まれました。 朝食をいただいた後は談話室へと足を運び、小鳥のさえずりを聞きながら、しばしのんびりとコーヒーをいただきました。 以上で食事の紹介を終わります。 夕・朝食とも文句のつけようが無いくらいに充実した食事を堪能することができました。 なお、別館『森の月』の宿泊者は、部屋に食事のできるダイニングスペースが設けられており、夕・朝食とも部屋で食事をいただくことができます。 個人的には、雰囲気のよいダイニングで食事をする方が良いと思いますが、よりプライベート性を求める宿泊客であれば、別館『森の月』に宿泊することで、気兼ねなく食事を満喫することができると思います。 今回宿泊したバラギ温泉『高原のホテル ラパン』は、口コミでの評判の高さを、実際どれほどのものかと半信半疑な気持ちで足を運びましたが、あのホテルであれば不満に思う人はほとんどいないのではないか思うくらいに素晴らしいホテルでした。 春夏秋冬どの季節でも、日常と離れたゆったりとした時間を味わうことのできる癒しのホテルだと思います。 美味しい料理、喧騒を離れた落ち着いた館内の雰囲気、貸切で堪能できる4種類の温泉と、1万円台で宿泊できるホテルとしては最上位クラスの満足度を味わうことができました。 そして何よりも嬉しかったのは、最後までスタッフが丁寧な見送りをしてくれたことです。 出発時に車のガラスを拭いてくれたこと、写真撮影を向こうから呼びかけてくれたこと、車が見えなくなるまで腰を90度に折って見送りしてくれたことなど、また来たいと思う余韻を最後まで上手につくってくれました。 これから迎える秋から冬にかけては、館内の暖炉にも火が入り、より一層雰囲気の良い空間が広がっていくことと思います。 また季節を替えて、必ず訪問したいと思える素晴らしいホテルでした。 採点(5段階) 接客・・・・・4.5(穏やかかつ丁寧で素晴らしい) 館内の雰囲気・・・・・5(落ち着いた空間が広がり、大変満足) 部屋の雰囲気・・・・・4(宿泊したツインルームは使い勝手もよく、概ね満足) 清潔感・・・・・4.5(古い建物ながらも清潔に保たれている) 温泉・・・・・4(浴室のつくりは大満足、泉質に特徴があれば文句なし) 夕食・・・・・4.5(質・ボリュームとも大変満足) 朝食・・・・・4.5(質・ボリュームとも大変満足) コストパフォーマンス・・・・・5(夏休み中で一万円台後半、通常であれば更にお値打ち) 総合満足度・・・・・5(期待以上の満足度であった。特にパブリックスペースの充実が◎) 次回リピート度・・・・・5(季節を問わず是非再訪したい。また別館にも一度宿泊してみたい)
|
バラギ温泉 高原のホテル ラパン
-
詳細
全1ページ
[1]
コメント(10)
|
3回目となる今回は、『高原のホテル ラパン』の4つの貸切風呂について紹介したいと思います。 バラギ温泉の泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉で、さらりとした肌触りのあまり特徴の無い温泉です。 『高原のホテル ラパン』にはこのバラギ温泉が引湯されており、いわゆる大浴場は無く、露天風呂2箇所・内風呂2箇所、計4箇所の貸切風呂を自由に利用することができます。 露天風呂2箇所と内風呂2箇所はそれぞれ離れた場所に位置し、露天風呂を利用する場合のみ、フロントで鍵を借りて入浴するカタチになります。 先ずは露天風呂から紹介したいと思います。 フロントにはこのように2つの鍵が置かれていて、鍵がそこにあれば空いていることになります。予約等は特に必要ありませんが、利用時間は1回あたり概ね45分が目安になっていました。 露天風呂へのアプローチは、和の趣が感じられます。 こちらの湯上処を挟んで、左右にそれぞれ露天風呂が設けられています。 湯上処といっても、およそ温泉宿の雰囲気とはひと味違ったシックなスペースです。 貸切風呂への入口付近には、ご覧のようにタオル類が置かれていて、手ぶらで利用することができて便利です。 先ずは『信楽焼陶器風呂』を利用してみました。 扉には鍵がかかっているので、フロントで借りた鍵で開けて中に入ります。 こちらが、赤い信楽焼でつくられた湯船です。 ウッドデッキにはチェアが2つ置かれ、森を眺めながら汗をかいた体を冷ますことができました。 湯口からは源泉が注がれているようで、浴槽内は循環しています。 およそ2人くらい入ればいっぱいになる小さめの浴槽です。 半循環ですが、特に塩素臭などは感じずに、気持ちよく湯浴みを堪能できました。 カラン・シャワー類もしっかりと作られています。 続いてもう一方の露天風呂、『伊豆石造りの月見草の湯』の紹介です。 こちらが月見草の湯の脱衣所で、『信楽陶器露天風呂』の方もほぼ同じつくりでした。 月見草の湯は純和風の雰囲気で、浴槽も一回り大きく、4人くらいは入れそうです。 個人的にはこちらの月見草の湯が、眺め・雰囲気・広さなど最も気に入り、合計で3回利用させてもらいました。 灯籠なども置かれ、静かな洋館の雰囲気と全く違ったつくりが楽しかったです。 但し、こちらの浴槽については、広い分わずかに塩素臭が感じられました。 続いて、露天風呂とは離れた場所にある2箇所の内湯を紹介します。 こちらの内湯は、空いていれば内鍵を閉めて自由に利用することができます。 こちらは、バラギ湖の風景をステンドグラスに映したレトロ感のあるお風呂『懐古の湯』の脱衣所です。 露天風呂とはまた全く雰囲気の違う、和モダンな脱衣所です。 そしてこちらが『懐古の湯』の湯船です。 照明がグッと落とされ、思わず瞑想に耽ってしまいそうな居心地の良い雰囲気でした。 湯船の中は広く段差が設けられており、半身浴・寝湯を楽しむことができます。 半循環ですが、塩素臭は特に感じません。 カラン・シャワースペースも、ほんのり灯る照明がシックな雰囲気です。 こちらは、もう一方の内湯『竹馬の湯』の脱衣所です。 蛇口・洗面台は一つですが、浴槽内の大きさはさほど変わりませんでした。 『竹馬の湯』はこのような湯船です。 『懐古の湯』よりも、更に照明が押さえられていたため、写真がかなり暗くなってしまっていますが、ガラス窓の奥にオレンジ色の照明が灯り、竹を使ったモチーフの陰影が独特の雰囲気を醸し出していました。湯は他と同様に半循環です。 4箇所の貸切風呂は、露天風呂は開放的で緑が眩しく、内風呂は静かな雰囲気で幻想的な感じであり、静と動・陰と陽といった、それぞれ全く異なる雰囲気で湯浴みを満喫することができました。 どのお風呂が好みかは、人に寄って全く異なるでしょうし、少ない泉質を補って余りある楽しみを与えてくれると思います。 ラパンの一般客室は8室しか無く、露天風呂付客室が4室あるため、ほとんど4つのうちのどれかは空いている状態で、貸切風呂を存分に味わいたい人には最適です。 以上でお風呂の紹介を終わります。 次回は、自家栽培野菜と旬の素材を味わう、絶品の創作料理について紹介します。
次回へつづく・・・ |
|
2回目となる今回は、「高原のホテル ラパン」の館内の風景について紹介したいと思います。 部屋を出て階段を下りていくと、吹き抜けのロビーが広がります。 階段の脇ではお香が炊かれ、館内が癒しの香りで包まれていました。 ロビーには、館内のシンボルツリーのように立派な古木の柱がそびえ立っています。 ロビーにも暖炉が設けられ、暖炉を囲むようにロッキングチェアーが並んでいます。 寒い季節は暖炉を囲んでゆっくりとした時間を過ごせそうな気がしました。 こちらは一回り大きい暖炉が置かれたラウンジスペースです。 書棚には雑誌などもおかれていて、ゆったりとくつろぐことができます。 夜になるとノスタルジックな照明に包まれ、より一層雰囲気が増してきました。 続いては貸切露天風呂、別館「森の月」へと続く廊下です。 一面にアンティークな調度品などが置かれ、落ち着いた雰囲気を醸し出していました。 廊下の一角には、ブロンズ像に並んでさりげなくサイン等が飾られています。 よく見ると、メジャーリーガーとなった松坂投手の写真とサインでした。残念ながら奥さんと宿泊した様子ではなく、どうやら球団関係者と来館した模様です。 こちらはロビー・ラウンジ前に置かれたフロントです。 貸切露天を利用する際は、こちらで鍵を借りることになります。 そしてこちらが一番のお気に入りスペースとなった、「高原の談話室」です。 庭に面した広いスペースには、アジアンリゾートを彷彿とさせるソファーやカウンター席が設けられ、コーヒーや紅茶を無料で自由にいただきながら読書や談話にふけることができます。 談話室の中でも、クラシックが静かに流れるこちらのソファー席が大変心地よく、風呂上がりや食事の後など、長い時間をこちらで過ごしました。 宿の外にも足を運んでみます。 外から眺めると、森にとけ込んだ白亜のホテルが目にとまります。 日が暮れると、ホテルを囲む木々がライトアップされ、より一層ムーディーな外観に様変わりして行きます。 ホテルの裏手には白樺の生える森が広がり、居ながらにして森林浴気分を味わえました。 以上が館内の風景の紹介です。 ご覧のとおり、全体的に落ち着いた空間が広がり、少ない客室の割にはパブリックスペースが充実しているため、非常にゆったりと時間を過ごすことができました。 客層も若いカップルから年配のご夫婦まで様々でしたが、それぞれが自分が好きなスペースを見つけて、くつろいでいるように見受けられました。 個人的には、今まで宿泊してきた宿の中でベスト3に入るほど落ち着く館内の雰囲気でした。 次回は、それぞれ4つの異なる雰囲気が魅力である宿の貸切風呂について紹介します。
次回に続く・・・ |
|
雄大な浅間山の麓、標高1000m近い冷涼な高原が広がる群馬県の嬬恋村には、万座温泉や鹿沢温泉をはじめとした、良質の温泉が多数涌き出ています。 スキーで有名なバラギ高原に位置する、嬬恋バラギ温泉もそのうちの一つ。 そんなバラギ温泉にあって、静寂な森の中に佇む、客室数わずか12室の隠れ家ようなホテル『高原のホテル ラパン』を訪問してきました。 ノスタルジックで上品な館内、雰囲気ある4つの貸切風呂、そして和の要素も取り入れた絶品の創作フレンチが評判で、オーベルジュ的要素の強い、大人がゆったりとした時間を過ごせるプチホテルです。 これから数回に渡り、バラギ温泉『高原のホテル ラパン』について紹介していきたいと思います。 まず今回は、チェックイン〜宿泊した部屋の紹介をします。 高原野菜で有名な嬬恋村では、高原を走る道路のそこかしこにキャベツ畑が広がっています。 宿にチェックインする前に、まずは万座温泉に足を運んでみました。 万座温泉といえば、日本一の硫黄成分含有量を誇る乳白色の硫黄泉が特徴で、どの旅館に入っても極上の湯浴みを満喫することができます。 今回立ち寄ったのは、初訪問となる『万座プリンスホテル』で、山並みを望む開放的な露天風呂が魅力のホテルです。 こちらは男性用の内風呂「ななかまどの湯」です。 石で組まれた大きな浴槽で、かなり加水している感じではありましたが、湯の花が多数沈殿した湯はなかなかのものでした。 ちょうどお昼時に訪問したので、浴槽内も空いていてゆったり楽しめました。 続いては、露天風呂「こまくさの湯」に入りました。 一番左の湯船のみ混浴となっていて、女性用のお風呂から扉を開けて入ってくることができます。さすが評判の露天風呂だけあって眺めは抜群でしたが、いかんせん湯の温度が熱く、また照りつける日差しも非常に強かったため、早々の退散になってしまいました。 早朝や夕方、夜中などはきっと素晴らしい湯浴みを堪能できるのではないでしょうか。 良質な硫黄泉を満喫したあとは、ホテル内の中国料理レストラン「錦」で昼食をいただきました。 焼きそばと五目そばをオーダーしましたが、本格的なホテルの料理だけあってかなり美味しかったです。 万座温泉を後にして、バラギ温泉へと向かいます。 嬬恋スキー場の手前まで車を走らせると、『高原のホテル ラパン』の看板が見えました。 駐車場に車を停めると、すかさず男性スタッフが中から駆け寄って来て荷物を運んでくれました。 アプローチの小径が、いかにも高原のホテルらしく期待が高まります。 エントランスを通り、ホテルながらも靴を脱いで館内へと入ります。 まずはこちらのロビーでチェックインします。 暖炉のある落ち着いた洋館の雰囲気で、一目でこのホテルが気に入ってしまいました。 ウェルカムドリンクのお茶と、嬬恋村の名産である花豆をお茶請けにいただきました。 珍しいお茶請けですが、とても美味しかったです。 チェックイン後、一通り館内や食事時間の説明を受けた後、鍵を持って2階の部屋へと足を運びます。 木の階段、廊下ともシックで素晴らしい雰囲気です。 今回宿泊した部屋は、森を一面に望むツインルームで、この他にもダブルルームや半露天風呂付客室の別館「森の月」があります。 客室も落ち着いた雰囲気で、思っていたよりも広く快適に滞在することができました。 窓から見える森の木々の緑が眩しいです。秋は紅葉、冬は雪景色と、四季を通じて素晴らしい景色が望める抜群のロケーションでした。 冷蔵庫にはいくつかの飲み物入っていますが、持ち込みのドリンクを入れるスペースもあります。また、あらかじめ冷水ポットも用意されていました。 全室バストイレ付なので快適です。 温泉宿でもあるので、浴衣・タオル類は一式用意されています。 館内は食事処も含め、全て浴衣でくつろいでOKとのことでした。洋風の雰囲気でも、浴衣で過ごしたい人にはありがたい設定です。 またマイスリッパが用意され、各人がマジックで目印を記入するようになっています。 よくあるような白い薄っぺらなモノではなく、割としっかりとしたつくりのスリッパだったので、非常に嬉しいサービスでした。 以上で部屋等の紹介を終わります。 次回は静かで落ち着いた空間が広がる館内の風景を紹介したいと思います。
次回へとつづく・・・ |
全1ページ
[1]








