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過去4回に渡って箱根小涌谷温泉『水の音』の宿泊レポを紹介してきましたが、最終回となる今回は、2種類の会席料理から好みで選ぶことのできる宿の食事について紹介します。 先ずは夕食の紹介です。 『水の音』の食事は、鍋物や揚げ物など一般的な会席料理が楽しめる「郷土会席」と、肉や野菜などを炭火で焼いて楽しめる「炙り焼き会席」の2種類から選択でき、チェックイン時に内容の説明を受けながら、選ぶことになります。 その際、食事時間についても午後5時半もしくは8時開始のどちらかを選ぶことになり、この辺は『きらの里』と同様なスタイルとなっていました。 本当は午後6時過ぎが好ましいのですが、今回は午後5時半から、『炙り焼き会席』を選択することにしました。 時間になり、本館にある食事処へと向かいます。 「炙り焼き会席」の食事処は、赤い暖簾の「つつじ亭」です。 他にも「足柄」・「早雲」といった食事処があり、食事内容によって指定の食事処へと案内される仕組みになっていました。 「つつじ亭」の造りは掘りごたつ風で、一人客に配慮し、一番端の席に通してもらいました。カウンター席に案内されると思っていましたが、ゆったりしていて良かったです。 ただ、食事処の雰囲気はファミレスもしくは居酒屋風で、情緒はありませんでした。 お品書き沿って、先ずは食前酒と先付の柿の白和え、前菜五種盛り合わせが運ばれます。 味はまぁこんなものかという感じで、特に印象は残りません。 続いては、秋の味覚である松茸の土瓶蒸しです。 この秋初めての土瓶蒸しでしたが、国産というわけでもないでしょうし、これも至って普通の味でした。 スダチを入れて、少し風味が増したかなという感じでした。 お造りは駿河湾で上がった地魚、本鮪などが並んでいます。 こちらは身が締まっていて美味しくいただきました。 続いて煮物の季節の炊き合わせです。 秋らしい彩りで野菜や里芋などが並んでいました。 そして、今回のメインとなる炙り焼きです。 鳥つくね、足柄産黒毛和牛のもも肉、黒豚、車海老、赤烏賊の一夜干し、秋刀魚の利休干し、野菜類などが盛りだくさんに運ばれて来ました。 こちらはシンプルな炭火焼きで素材の味を楽しむ嗜好で、ストレートに美味しくいただけました。今回の夕食では一番好みの料理だったと思います。 続いて、お品書きには載っていませんでしたが、本日のサービス品ということで揚げ出し豆腐が運ばれて来ました。 初めから振る舞われる予定であっても、このように別の一皿という形で運ばれてくると嬉しく感じられるので、上手な演出であると思います。 但し味は至って普通でした。 食事はテーブルで炊いていた季節の釜飯と、香の物、赤出汁となります。 釜飯はかための炊きあがりとなってしまい、もったいないと思いつつ半分以上残してしまいました。 最後にデザートととして、果物とお汁粉をいただきました。 以上で夕食の紹介を終わります。 率直な感想としては、質的には至って普通。ボリュームは満足といったところでしょうか。 『きらの里』や『湯回廊菊屋』の夕食は結構美味しかったので、同様の期待をしてしまって、やや期待はずれになった感じも否めません。 できれば炙り焼き意外にも、宿の名物的な料理をもう1品くらい出してもらえると良かったと思いました。 それでも宿泊料がだいぶ安いことを考えると、妥当な食事なのかもしれませんね。 さて、夕食の後は午後10時半頃よりロビーで名物の夜鳴きソバ(ラーメン)を無料でいただくことができます。 実は、チェックイン時にも説明を受けることはなく、部屋にも夜鳴きそばの案内が置いていなかったので、当初このサービスは取りやめになったのかと思いました。 『きらの里』や『湯回廊菊屋』では分かりやすい案内文があったので助かりましたが、今回はたまたま案内を忘れたのか、あえて何も告げなかったのかは分かりません。 夜の10時頃にロビーに降りて行っても何もやっていなかったので、10時半頃に念のためフロントに電話して確認して判明した次第です。 知ってる人だけが得をするというスタイルはやはり疑問が残ります。宿泊客全員にこのサービスを伝えて殺到されても困るのかもしれませんが、きちんとチェックイン時に説明をして欲しいと強く感じました。 ラーメンの味は例によって美味しかったですね。 次に朝食の紹介をします。 朝食は自分好きな時間に足を運べば良いというありがたい設定となっています。 時間ははっきりと覚えていないのですが、およそ7時〜10時頃までと長めの時間設定なので助かります。 食事処へ足を運ぶと、夕食時とは異なる「早雲」へと案内されました。 こちらは1人〜2人客用のカウンター席で、中庭を眺めながら食事をいただきました。 こちらが朝食のお膳です。 重箱のおかずを始め、鯵のひらきやサラダなどの朝の定番メニューの他に納豆や生卵などを希望によりつけてくれます。 私は生卵をいただき、久しぶりに卵かけご飯にしてみました。 2段重ねの重箱を開けると、煮物や卵焼きなどの小鉢が顔を並べていました。 食事はご飯の他、コンロで温めた味噌汁をいただきました。 朝食は質・量とも満足いく内容で、時間の融通も利いて美味しくいただきました。 以上で『水の音』の食事の紹介を終わります。 朝食後もう一度お風呂に浸かり、チェックアウト時間の11時までのんびりとくつろぎながら宿を後にしました。 箱根小涌谷温泉『水の音』は、大規模旅館でありながらも系列ホテルを多く手がけるグループのノウハウが活かされ、快適な滞在をすることができました。 冷蔵庫ビール無料サービスの廃止、大浴場でのタオル使い放題の廃止、夜鳴きそばの周知の不徹底など、やや残念な点もありましたが、全体的にはコストパフォーマンスに優れ、宿泊客が喜びそうなサービスを随所に取り入れていて好感が持てます。 箱根という立地を考えると、大規模旅館ながらも頑張っている宿ではないでしょうか。 特に掛け流しの温泉を設けている点や、一人客でも気軽に宿泊できる客室が備わっているのはありがたかったですね。 もう少し食事の質や食事処の雰囲気に改善が見られると、満足度も更にUPすると思いました。 私が宿泊した共立メンテナンスグループの他の宿と比較すると、『きらの里』>『湯回廊菊屋』>『水の音』といった順番になりますが、ある程度安心して滞在できることが分かったので、平湯温泉に今年誕生した『深山桜庵』にもいずれ足を運んでみようと思います。 箱根は自宅からも近い場所であるため、ふと気が向いた時にでもまた一人旅で宿泊してみたいと思える宿になりました。 採点(5段階) 接客・・・・・4(丁寧で概ね良かった。特に不満なし) 館内の雰囲気・・・・・4(趣はないが、和モダンで落ち着いた感じ) 部屋の雰囲気・・・・・4.5(セミダブルのシングルルームは設備・造りとも一人旅に最適) 清潔感・・・・・4.5(概ね満足。特に不満なし) 温泉・・・・・4(お風呂の種類も豊富で、源泉の使い方にも好感が持てる) 夕食・・・・・3(質は至って普通で特に印象無し。ボリュームは満足) 朝食・・・・・4(質・ボリューム共概ね満足) コストパフォーマンス・・・・・4(一人宿泊で1万7千円。場所柄を考えると概ね満足) 総合満足度・・・・・4(一人でも気兼ねなくくつろぐことができ概ね満足) 次回リピート度・・・・・3.5(近場で気軽に温泉に浸かりたいときに再訪するかも)
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箱根小涌谷温泉 水の音
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前回は新館「水花の庄」のお風呂についてレポートしましたが、第4回目となる今回は、趣溢れる本館「水月の庄」のお風呂と庭園に広がる3つの貸切風呂について紹介します。 先ずは本館のお風呂からの紹介です。 チェックイン後、初めに足を運んだお風呂が本館の大浴場です。 事前情報で、新館よりも風情のある造りとなっており、本館の方が好みだという宿泊客の声も耳にしていました。 本館へは、こちらの竹と照明がうまく組み合わされた渡り廊下を通って行きます。 「湯処」と書かれた暖簾をくぐった先に、青と赤の暖簾が下がっています。 手前の青い暖簾が男性用大浴場「月の湯」、奥の赤い暖簾が女性用大浴場「星の湯」で、翌朝に男女が入れ替わります。 大浴場の入口は、下足入れと共に貴重品を入れるキーボックスが並んでいました。 キーボックスに鍵を預けて、脱衣所へと進みます。 脱衣所はコンパクトにまとまっていて、清潔な感じでした。 脱衣所内には、冷水器も設置されていて助かります。 服を脱いで「月の湯」の浴室に入ると、満月のような意匠が施された湯口が目にとまりました。くり抜かれた壁の向こうに見える浴槽もなかなか良い雰囲気です。 こちらが内湯の全景で、宮ノ下温泉が注がれる泉質は弱食塩泉。新館とさほど浴感はかわらず、少し熱めのさっぱりした肌触りです。 源泉を投入しつつの半循環式だと思われますが、気持ちよく湯に浸かることができました。 内湯の一角には水風呂も設けられていました。 こちらは洗い場です。 新館同様、カラン毎に仕切が設けられているので、隣の人に気を使わずに利用できます。 外には丸い檜の露天風呂が設けられています。 こちらも半循環式で、やや塩素のにおいを感じながら入ることになりました。 塀の向こうには竹林を望み、ロケーションは風情ある造りとなっていますが、個人的には浴感が今ひとつであったので、長湯はしませんでした。 半身浴を楽しめるように、浴槽のほぼ半分は腰を掛けられる段が設けられていました。 続いて、翌朝に入った「星の湯」の紹介です。 こちらは脱衣所で、「月の湯」・「星の湯」とも広さ、造りはほぼ同じでした。 湯気が立ちこめる浴室内に入ると、思わず「おーっ」と唸ってしまうほど風情ある檜風呂が鎮座しています。 箱根の大規模旅館とは思えない風情を感じたので、とても嬉しくなってしまいました。 朝風呂は、誰もいないこの檜風呂に長い間浸かっていました。 これでたくさんの入浴客がいたら興醒めですが、独り占めできたという満足感が、この檜の内湯を印象深いものにさせたのだと思います。 端の方は寝湯も楽しめるような造りになっていました。 カラン・シャワーなどの造りは、「月の湯」とほぼ同じとなっています。 外に出ると、内湯とはまた対照的な岩組みの露天風呂が設けられています。 秘湯を守る宿を彷彿とさせる提灯が、いい雰囲気を醸し出していました。 内湯・露天風呂とも、「星の湯」の湯船の方が「月の湯」に比べて自分の好みの造りでした。 私が「星の湯」に入っている間、ずっと貸切状態であったので、非常に贅沢な湯浴みを満喫することができました。 続いては貸切風呂の紹介です。 庭園の中に点在する3つの貸切風呂は、予約なしで空いていれば自由に利用できるスタイルとなっています。 こちらの入口から、下駄に履き替えて足を運びます。 貸切風呂の空き状況は、入口の壁に設けられたボードで確認できるようになっていて、利用時は木札を「入浴中」に裏返して、風呂から上がった際に元に戻しておきます。 但し、こちらの貸切風呂は非常に人気が高く、常に入浴中という状態が続く感じなので、どうしても入りたい人は、入口で順番を待っていた方が賢明かもしれません。 タイミングが悪いと、ずっと入れないという状態になってしまう可能性もありますので、チェックイン直後か深夜、早朝がねらい目です。 アプローチは庭園の中のこちらの小径を歩いて行きます。 先ずは「楓の湯」の紹介です。 「楓の湯」は、「紅葉」と「黄葉」という2つの風呂が隣り合っていて、広さ・造りともほぼ同じとなっていました。 こちらは手前に設けられた「黄葉」の湯です。 檜づくりのキレイな湯船ですが、私が利用した際には湯口のお湯が止まっていて、溜め湯状態でした。 こちらのお風呂はカラン・シャワーなどはなく、湯に浸かることに専念するお風呂となっています。 浴槽内の汚れが目に付いたので、わずかな時間だけ湯に浸かってすぐに出てしまいました。 こちらは隣の「紅葉」の湯です。 目の前に樹木がそびえ、眺めはわずかにこちらの方が良い感じがしました。 撮影だけで、湯船には浸かりませんでした。 夜間は照明が押さえられ、それなりに雰囲気は増してきます。 そしてこちらが少し離れた場所に位置する「はな樽の湯」の湯小屋です。 かなりぶれてしまいましたが、こちらが丸い檜の湯船です。 「はな樽の湯」の方は、照明がかなり暗く、脱衣スペースと湯船とが隣接しているため非常に利用しにくい感じを受けました。 こちらも撮影だけで、入浴はしませんでした。 「水の音」の貸切風呂は、その人気ぶりに反して、個人的にはさほど魅力を感じませんでした。ひっきりなしに利用されていることもあって、湯の鮮度も今一つといった感じも受けました。 但し、新館・本館に設けられている大浴場が充実しているため、貸切風呂を特に利用しなくても、お風呂自体は十分に満足できる内容となっています。 新館大浴場は「快適さと新しさ」、本館大浴場は「風情と落ち着き」を感じさせ、源泉掛け流しの湯も楽しめることから、箱根の宿にしては思っていた以上に満足度の高い湯巡りを楽しむことができました。 適度に入浴客が分散して、あまり混み合わずにお風呂を楽しめたこともありがたかったですね。 次回は、宿の食事について紹介したいと思います。
次回へつづく・・・ |
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箱根小涌谷温泉『水の音』では、箱根十七湯と呼ばれる源泉のうち、「小涌谷温泉」と「宮ノ下温泉」の2種類の湯が引かれています。 「小涌谷温泉」が新館大浴場、「宮ノ下温泉」が本館大浴場へと注がれ、新館に男女別の大浴場が2箇所、本館に男女別の大浴場が2箇所、更に外の庭園内に貸切露天風呂が3箇所設けられていて、それぞれ男女の入れ替えが実施されているので、新館・本館の宿泊を問わず、合計7箇所ものお風呂を楽しむことができます。 第3回目となる今回は、新館「水花の庄」のお風呂について紹介したいと思います。 エレベータを降りると、和の情緒溢れる湯浴み処が目に飛び込んで来ました。 宿泊日当日は、手前の赤い暖簾の「花の湯」が女湯、奥の青い暖簾の「笹の湯」が男湯となっていて、翌朝入れ替えとなります。 先ずは「笹の湯」の紹介です。 服を脱いで浴室に入ると、オレンジ色の灯りに包まれた木の香漂う落ち着いた雰囲気が感じられます。 源泉掛け流しの掛け湯(上がり湯)をたっぷりと頭からかぶり、泉質を確かめてみました。 新館に注がれる「小涌谷温泉」は無色透明の食塩泉で、さらりとした肌触りの良く温まるお湯でした。 洗い場は隣の人が気にならないような、しっかりとした仕切が設けられています。 シャワー・カランなども非常に使い勝手の良い造りとなっていました。 石風呂の内湯は、温めの四角い浴槽が循環式、やや熱めの丸い浴槽が掛け流しとなっていて、私はもっぱら丸い掛け流しの浴槽で湯浴みを楽しみました。 内湯から扉を開けて外へ出ると、檜の露天風呂が設けられています。 手前の木の縁が大変滑りやすくなっていて、私の目の前で思い切り滑って浴槽内にダイブしている人の姿も見受けられたので注意が必要です。 少し熱めの露天風呂は、残念ながら循環式でやや塩素のにおいも感じられました。 それでも、浴槽の造りや木立に囲まれたロケーションなど趣があり、なかなか気持ちの良いお風呂であると思います。 そして、湯上がり処ではご覧のように牛乳とコーヒー牛乳の無料サービスが受けられます。 『きらの里』では、夜が牛乳、朝がヤクルトとなっていましたが、『水の音』では朝は引き上げられてしまっていました。 それでも、自由にいただけるサービスは非常に嬉しく感じられ、普段は飲まないような甘いコーヒー牛乳を2本いただきました。 牛乳サービスのすぐ隣にはエステなども設けられ、女性客達で賑わっていました。 続いて、翌朝に入った「花の湯」の紹介です。 こちらは脱衣所で、「笹の湯」・「花の湯」とも広さ、造りはほぼ同じでした。 貴重品を入れるキーボックスもしっかり設けられているので安心です。 中に入ると、「笹の湯」とは少し配置の違う浴室の造りでした。 先ずは檜の内湯です。 源泉掛け流しで、非常に風情ある浴槽でしたが、湯温がかなり温めであったので、朝風呂に入るには少し物足りない感じも受けました。 夜間など、温めの湯にゆっくりと浸かるには申し分のないお風呂だと思います。 そして檜の内湯の向かいに設けられているのが、こちらの寝湯です。 こちらも温めの湯温となっており、瞑想に耽る感じで湯浴みを楽しむことができました。 外に出ると、豪快な石組みの露天風呂が設けられていました。 こちらも「笹の湯」の露天同様に循環式ですが、「笹の湯」の檜の露天とはまた対照的な造りの岩風呂で、少し熱めのお湯が寝ぼけた体をスッキリと目覚ましてくれました。 樋をつたって注がれる湯にはライトアップが施され、風情満点です。 この他に、「笹の湯」・「花の湯」ともご覧のような「顔面浴」という、お湯に顔をひたして楽しむ湯桶が設けられていました。 美顔効果があるようですが、顔をつけるには何となく抵抗があったので私は試しませんでした。 以上で新館「水花の庄」のお風呂紹介を終わります。 箱根にある大規模旅館にしては、掛け流しの湯船もあり、雰囲気もまずまずの造りであったので、満足感は高いと云えます。 「笹の湯」・「花の湯」ともそれぞれ趣が違うので、湯巡りする楽しさも感じられて良かったです。 新館には露天風呂付客室が多く設けられているので、それほど混み合わずに利用できたのも助かりました。 次回は、風情ある本館のお風呂及び貸切露天風呂を紹介したいと思います。
次回へつづく・・・ |
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第2回目となる今回は、『水の音』という宿の名の通り、水音が優しく響き渡る館内の風景について紹介したいと思います。 チェックイン後は、すぐに作務衣に着替えて館内の散策に出向きました。 エレベータが来る間、しばし和モダンなホールの前で待つことになります。 客室数の数からして、宿泊客のエレベータの利用頻度が高いため、非常階段を利用することも多々ありました。 こちらは1Fのロビーラウンジです。 『水の音』は、充実したお風呂を除いて、それほどパブリックスペースが充実しているわけではないので、こちらのロビーで風呂上がりの後など、ゆっくりと時間をつぶすことが多かったです。 ロビーには無料でいただけるコーヒーやお茶などが常時置かれており、気軽にティータイムを楽しむことができるようになっていました。 こちらはロビーの外に広がる開放的なバルコニーです。 チェックイン時は大変混雑していたものの、夕方近くになるとだいぶ空いてきました。 この時期はまだ緑の木々でしたが、きっと今頃は美しい紅葉が広がっていると思います。 バルコニーの眼下にはうっそうとした木立が広がり、貸切露天風呂の東屋やホタルが棲む小川などを目にすることができます。 夜のロビーラウンジは、照明も控えめでモダンで落ち着いた雰囲気が漂います。 夜は向かいの木々がライトアップされ、夕涼みには絶好のロケーションと空間が広がっていました。 こちらはロビーの横に設けられているお土産処です。 観光地の箱根らしく、大きめのお土産処はいつも賑わっていました。 ロビーから玄関を望むと、このような光景になります。 玄関のすぐ脇にフロントがありますが、フロント脇ではこのような女性向けの色浴衣の販売もされています。 また、ロビーの一角にはメダカが泳ぐ小さな池がしつらえてありました。 最近ではあまり見ることが少なくなったメダカの泳ぐ姿が心を和ませます。 メダカが泳ぐ池の他にも、水琴窟や人工のせせらぎなど、水音が聞こえるスポットが館内の至るところに設けられていました。 普段はあまり意識しませんが、水音というのは不思議と気持ちをリラックスさせるような効果があるように感じられました。 玄関のすぐ外にも小川が流れ、訪れる宿泊客を水音が出迎えます。 夜の玄関周辺には灯籠が灯り、昼間とは違った和の情緒が感じられました。 以上で館内の風景の紹介を終わります。 リニューアルオープンしてまだ1年余りということもあり、全体的に小綺麗にまとまっている感じを受けました。 重厚さや趣にやや欠ける気がしますが、明るくモダンな雰囲気には好感が持てます。 また、ロビーラウンジでのコーヒー無料サービスが非常にありがたく、何度も利用させてもらいました。 ロビーには新聞が置かれていましたが、他に雑誌類なども用意してもらえると、よりゆったりと過ごすことができるのではないでしょうか。 次回は源泉掛け流しのお湯も楽しめる、充実したお風呂を紹介したいと思います。
次回に続く・・・ |
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日本一の集客数を誇る一大観光地箱根に、共立メンテナンスグループが経営する2つの人気宿が存在します。 一つは強羅温泉『季の湯 雪月花』、もう一つは小涌谷温泉『水の音』です。 同グループは、近年全国各地にぞくぞくと温泉宿をオープンさせていますが、今年2月に修善寺温泉『湯回廊菊屋』、6月に八幡野温泉『きらの里』に宿泊してみて、今の旅行者のニーズにあった旅館スタイルを上手に創りだしている姿を実感しました。 上記の2宿での滞在が心地良かったため、今回は箱根にある2つの湯宿のうち、小涌谷温泉『水の音』を訪問してみることにしました。 最近はなるべく控えている割と規模の大きな旅館ではありますが、源泉掛け流しのお風呂を設けている点や、一人客でも気兼ねなく滞在できる客室を備えている点が魅力となり、平日での一人旅となりました。 これから数回に分けて小涌谷温泉『水の音』の宿泊レポを紹介していきたいと思います。 第1回目の今回は、チェックイン時から宿泊した客室についての紹介です。 東京から『水の音』のある箱根には、電車でも車でも2時間とかからずに到着することができます。 今回は金曜日の午後から休暇を取り、職場から直行で車を走らせました。 箱根湯本周辺は、平日にもかかわらず観光客や車の姿が途絶えることなく、相変わらずの賑わいを魅せていました。 国道1号線の山道をひた走り、小涌谷温泉『水の音』へと到着しました。 外観は旅館というよりは近代的なリゾートホテル風〜。 宿の前に車をつけると、待ち構えていた従業員が駆け寄って来て、地下の駐車場へと車を寄せてくれました。 車を預けた後は、荷物を持って館内へと向かいます。 私は初訪問だったので、気分を盛り上げるために脇にある門をくぐってからエントランスへ向かいました。 門をくぐるという行為は、何となく気が引き締まるような感じがして、心地よい緊張感を生み出します。 自動ドアのエントランスより中へ入ります。 館内に入ると、目の前にモダンなロビー・ラウンジが目に入ります。 私が予約したプランでは、チェックイン時間は午後3時からでしたが、到着は2時40分頃と少し早めとなりました。しかし、ロビーには既にチェックインを待つ多くの宿泊客の姿があり、スタッフに名前を告げてしばし順番を待つことになりました。 平日であったため、静かな滞在を期待していましたが、やはり人気の観光地はそう簡単にはいかないようです。 名前が呼ばれるまで、椅子に腰掛けてお茶などをいただきながら10分ほど待ちました。 順番が来ると、スタッフが寄ってきてフロントへと案内され、チェックインの手続きを行います。 チェックイン時に、館内の案内を一通り説明され、夕食の食事時間などを決定した後、鍵を受け取って自分で客室へと向かいました。 このようにホテル形式でのチェックインスタイルについては、あらかじめ情報を得ていたので私はスムーズでしたが、中には客室への係の案内は無いのかと不満を漏らす宿泊客の声も聞かれました。 エレベータを4Fで降りると、モダンなしつらえの空間が目に入ります。 エレベータホールの一角には、このように花瓶と切り花が置かれており、宿泊客は好みで持って行って、客室に花を飾ることができるようになっています。 なかなか楽しい趣向であったので、私も花を一輪手にとって客室へと向かいました。 客室前の廊下も落ち着いた雰囲気が漂います。 今回宿泊する客室は、新館・水花の庄のセミダブルルームで、利用人数は1〜2名の客室となっています。 客室の扉は引き戸となっており、軽くて開けやすい構造でした。 扉を開けると、小上がりの右手にクローゼットがあり、部屋の入口にはもう1枚扉があって重宝します。 部屋に入ると、先ずは真っ赤なマッサージチェアが目に飛び込んで来ます。 客室の広さは18m2で、限られた空間の中にセミダブルベットやマッサージチェアが置かれ、シンプルかつ機能的な造りとなっていました。 『湯回廊菊屋』や『きらの里』の1〜2名客室と比較するとやや狭めな印象を受けますが、一人で滞在する分には全く不満の無い内容です。 壁際には化粧台の他、お湯を沸かすのに便利な簡易なシンクと水道なども設けられていました。 さらに、お茶うけやリーフレット類の他、茶香炉などが備えれており、女性受けしそうなアメニティとなっています。 こちらはシンクの下に備えられた冷蔵庫です。 持ち込みスペースが確保されている他、水菓子・ウーロン茶・ミネラルウォーターがサービスで置かれていました。 それだけでも十分に嬉しく感じますが、以前はビールもサービスで置かれていたとのことです。発泡酒であれば単価150円程度ですから、宿泊客の宿への満足度を考えれば、できれば続けてもらいたかったサービスですね。 ベット脇にサイドデスクに、先ほど持ってきた花を活けてみました。 選んだのは秋らしくリンドウです。 こちらは館内着と寝間着です。 『きらの里』と同じもので、着心地の良い作務衣とパジャマがそれぞれ用意されていました。 浴衣よりも作務衣が好きな私にとって、嬉しい装備品です。 更に、湯巡りに便利な大きめのバッグも用意されていました。 ベットサイズは140cm幅のセミダブルで、最近流行りのシモンズ社製のため寝心地は抜群でした。 窓からは正面に竹林を望み、夜はライトアップされてきれいでした。 夕方遅くなっても、ひっきりなしにチェックインする宿泊客の姿が目に入り、人気の高さが伺えます。 壁際には薄型の液晶テレビが備えられ、ベットに寝ころんだ姿勢でテレビを見ることができます。 テレビの両側に扉が見えますが、左側は出入口、右側がトイレ・洗面スペースとなっています。 こちらがトイレと洗面所です。 そしてその横にはシャワールームが設けられていました。 今回は特に利用しませんでしたが、シャワーだけでも浴びられるスペースがあるのは何かと便利だと思います。 夜は間接照明を灯し、ゆったりとした時間を楽しみました。 洋室と云えども、ビジネスホテルのような殺風景な空間ではなく、非常に気持ちよく滞在することができました。 せっかくなので、寝る前に備え付けの茶香炉に火を灯してみました。 香ばしいお茶の香りが長く楽しめ、癒しの雰囲気づくりに一役かってくれました。 以上でチェックイン時から宿泊した客室の紹介を終わります。 小涌谷温泉『水の音』は、以前からあった和洋室中心の本館「水花の庄」が39室、露天風呂付客室が宿のウリとなっている新館「水月の庄」が53室あり、合計92室という大規模旅館です。 お風呂や食事の際には、宿泊客の多さを実感しましたが、規模の割には比較的ゆったり過ごすことができたと思います。基本的には個人客中心の宿であるので、宴会などの騒ぎが見られないのは助かりました。 宿泊したシングル客室は、温泉宿に気軽に一人でも泊まることが出来る点や、部屋の雰囲気・装備品などを含めて非常に快適な空間であったと思います。 但し、2人以上で宿泊するのであれば、やはりゆとりある本館和洋室か新館の露天付客室を選んだ方が賢明かもしれません。 但し、露天風呂付客室のお湯は温泉ではないので、注意が必要です。 次回は、館内の様子について紹介していきたいと思います。
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