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『帝水』をチェックアウト後、当初は男鹿半島の別の温泉巡りを楽しもうと計画していたのですが、思っていた以上の晴天に恵まれたので急遽予定を変更し、青森県の黄金崎『不老ふ死温泉』に足を運ぶことにしました。 ドライブのお供いえばやっぱりスイーツです。 途中、能代市の人気スイーツ店「鈴木屋」に立ち寄ってみました。 地方都市のパティスリーといえども、非常にお洒落な外観です。 こちらのお店に立ち寄るのは2回目、エントランスを進むと期待が高まる瞬間です。 明るくゆったりとした店内には、魅力溢れるお菓子達が並んでいます。 残念ながらこちらのお店ではイートインができないので、車の中でも食べやすい名物のアップルパイと焼き菓子を数点購入して店を後にしました。 鉄道旅行好きには名高い、旅情感漂うJR五能線と平行するように海岸線の道を北に向かってひた走ります。 男鹿からおよそ2時間弱の道のりで青森の秘湯、黄金崎『不老ふ死温泉』へと到着しました。 海沿いの温泉では個人的に一番好きな『不老ふ死温泉』へは、日帰りのみで約1年ぶり3回目の訪問です。 休日であるにもかかわらず、この日は比較的空いていてラッキーでした。 玄関を上がり入浴券を購入してフロントへと手渡します。 この時に貸し浴衣券も一緒に購入すると、露天風呂での更衣がしやすくて便利です。 入浴券と引き替えに、ご覧のようなオレンジ色のテープを手首に巻き付けてもらいます。 恐らくお金を払わないで露天風呂に入る輩が多かったため、このような目印を導入したものと思われます。 以前は玄関を一度出て海辺の露天へと向かっていましたが、館内から直接露天風呂へ足を運べる出入口及び通路が設けられていました。 暖簾が下がっているのが男女別の内湯で、こちらに鍵付きのロッカーがあるので浴衣に着替えて露天へと向かいました。 こちらが秘湯ファン垂涎の海辺に佇む露天風呂の入口です。 左側が有名なひょうたん形の混浴露天風呂、右側が女性専用の露天風呂となっています。 3度目の訪問ですが、いつ来てもこちらの豪快な露天風呂には胸躍る瞬間です。 真冬だというのに穏やかな晴天、そして貸切状態の露天風呂・・・。 はるばる足を運んだ甲斐がありました。 湯口からは少し熱めに加熱された源泉がとうとうと注がれています。 舐めてみるとかなり塩辛く、海辺の温泉であることをうかがい知ることができます。 湯船に浸かり、穏やかな海を眺めている時間は何とも云えない至福のひとときでした。 『不老ふ死温泉』の日帰り入浴時間は午後4時までなので、宿泊客のみ名物の夕暮れを眺めながらの絶景露天を楽しむことができるようになっています。 こちらは女性用露天風呂です。 混浴露天よりもやや小ぶりながら、こちらも絶景が広がっていました。 混浴が苦手な女性にとってはありがたいお風呂であると思います。 そしてこちらが本館の内湯です。 露天と同じように鉄分を多く含んだ褐色の強食塩泉と濾過した透明のお湯の両方を楽しむことができます。 この他にも新館に宿泊客のみ利用することができる展望露天風呂などが設けられていました。 しばし海辺の絶景露天風呂を満喫した後は、いつもと同じように日帰り客も気軽に利用できるレストランにて昼食をいただきました。 海を望む窓際に席を取り、楽しみな海鮮をオーダーします。 今回私達がいただいたのは刺身定食とイクラ丼です。 さすが海辺の宿だけあって、刺身類に関しては大満足の味でした。 但し、残念ながらレストランの従業員の接客とご飯の炊き加減が今イチの印象なので、これさえ改善されれば文句なしの昼食であると思いました。 黄金崎『不老ふ死温泉』はこれまで何度も宿泊してみようかと考えましたが、未だ宿泊するに至らず日帰り入浴だけで満足してしまっています。 いつか五能線に乗りながら、のんびりと北国の旅を楽しんでみたいものです。 黄金崎 不老ふ死温泉 http://www.furofushi.com/index.html 午前中は晴れ渡っていた空も、午後になるとだいぶ雲が広がって来ました。 雄大な白神山地を目にしながら、帰りの飛行機に乗るべく一路秋田空港へと車を走らせました。 以上で戸賀温泉『海と入り陽の宿帝水』を中心とした旅のレポートを終了します。 『海と入り陽の宿帝水』は、温泉を楽しむ目的で訪問するとやや物足りない面もありますが、宿の雰囲気や接客、料理の内容に至るまでバランス良く高品質な滞在を楽しむことができるので、男鹿観光の拠点として上質な宿をセレクトしたい際にはオススメできると思います。 また、過去に2回ほど『帝水』からほど近い『男鹿桜島リゾートHOTELきららか』という宿に宿泊したことがありますが、どちらも甲乙つけがたい感じがしました。 客室や館内の上品な雰囲気を楽しむなら『帝水』を、良質な温泉と和洋セレクトできる料理を楽しむなら『きららか』といった感じでしょうか。 実は今回の滞在中、『帝水』の内湯のボイラーが一時故障してしまい、お湯の温度が上がらないということで、夕食前に急遽『きららか』のお風呂に振り替え入浴の送迎を受けるというハプニングがありました。 私は『帝水』の内湯にはあまり魅力を感じられなかったので、かえってラッキーなハプニングでもあり、すぐに気をきかせて他の宿のお風呂に送迎を行うという宿の判断にも好感が持てました。 こちらが『きららか』のお風呂の様子で、温めの露天風呂とやや熱めの内風呂にはわずかに色づいた良質の温泉が注がれており、夕食前の湯浴みを満喫することができました。 男鹿桜島リゾートHOTELきららか http://www.kiraraka.jp/index.php 男鹿は歴史ある温泉をはじめ、風光明媚な景観や郷土料理が楽しめるなど一年を通して魅力溢れる観光地であるので、是非また季節を変えて足を運んでみたいと思いました。 海と入り陽の宿帝水 http://www.teisui.com/ 採点(5段階) 接客・・・・・4(全体的に皆さん丁寧で特に不満なし。笑顔等がもっとあれば尚良かった) 館内の雰囲気・・・・・4.5(外観はモダンな雰囲気で素晴らしい。ロビーからラウンジまで続くスペースの見せ方にもうひと工夫欲しいと感じた) 部屋の雰囲気・・・・・5(眺め・広さ・設備など文句なし) 清潔感・・・・・4.5(廊下の絨毯の染みがややマイナス。全体的によく手入れされている) 温泉・・・・・3(個人的には全く魅力は感じないが、清潔感・眺めなどは一般客には好印象かも) 夕食・・・・・4(質・量ともにバランスが取れていて概ね満足。印象に残る一品があれば尚良し) 朝食・・・・・4(質・量ともにバランスが取れていて概ね満足) コストパフォーマンス・・・・・4(値段に見合ったサービス内容で特に不満なし) 総合満足度・・・・・4(もし温泉が良かったらかなり満足度が高かった) 次回リピート度・・・・・3.5(大きなリニューアルや温泉に向上が見られたら再訪してみたい)
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戸賀温泉 海と入り陽の宿 帝水
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これまで3回に渡って『海と入り陽の宿 帝水』の宿泊レポートを紹介して来ましたが、最終回となる今回は第4回と第5回の2回に分けて、地の素材を活かした月替わりの会席料理を楽しめる宿の食事及び、チェックアウト後に足を運んだ黄金崎『不老ふ死温泉』の絶景露天風呂の様子について紹介して行きたいと思います。 先ずは夕食の紹介です。 「時季の膳 如月の男鹿」と題された会席料理を部屋食にていただきました。 日が長い季節であれば、窓際に面した掘りごたつ席でいただくこともできるそうです。 食前酒の発芽玄米酒で乾杯し、初めにいただいたのがこちらの烏賊の男鹿漬けです。 男鹿地方独特の甘口醤油で仕立てていてなかなかの一品でした。 続いて長皿に並んだ前菜は、男鹿産さざえのエスカルゴ風味、帆立の朴葉包み、海老の西京焼と乳羹柚味仕立、雪花黄味寿しの4品です。 海の味覚満載のよく工夫された味付けで、後に続く料理に期待を持たせる一皿でした。 こちらはお造りです。 鮃の昆布〆、鮑、鮪、甘海老の4品の他に、大根のかつらむきが載った器の中には烏賊の塩汁肝和えが入っていました。 素材は新鮮そのもの、味も見た目も大満足です。 続いてお吸い物の登場です。 豆腐にモロヘイヤのすり流しが加わり、柚子の風味が効いていてさっぱりと上品な味付けでした。 続いて鍋物として出されたのが、鱈の塩汁味噌仕立てです。 塩汁が名物である男鹿地方ですが、薄味であまりくせを感じず食べやすく仕上げており、出汁が良く出ていて美味しくいただきました。 続いて焼き物の寒鰤の照り焼きが運ばれて来ました。 あまり照り焼きは好きではありませんが、甘すぎない程良い味付けとアブラののった鰤に組み合わせは絶品の味わいです。 つけ合わせの赤味魚の煮こごりも旨みが凝縮していて非常に美味しかったです。 だいぶお腹が膨れて来ましたが、料理は続きこちらはとんぶりがかかった柚子風味茶巾です。 茶巾の中には海老とシメジどギンナンが入り、口の中でプチプチとはじけるとんぶりの食感が楽しい一品でした。 続いて揚げ物の登場です。 海老・タラの芽・長芋の3品を飾り春雨とあられを使ってカラッと揚がっていました。 地元の男鹿の塩でいただきましたが、中でも長芋の天ぷらはホクホクしていてとても気に入りました。 続いての一品は男鹿産ゴマフグの入った茶碗蒸しです。 蓋を開けた瞬間柚子の香りが広がり、中にはフグの他に栗や椎茸などが入っていてさっぱり上品な味わいでした。 食事はテーブル上で炊きあげた鰰の炊き込みご飯と、香の物、くずきりを使った赤出汁です。 炊き込みご飯はややパサパサに仕上がってしまい残念でしたが、おこげの部分が香ばしくて美味しかったです。 最後にデザートとして焼きリンゴが運ばれて来ました。 ハチミツと生クリームが添えられ、少し甘過ぎるような感じもしましたが、食事の〆にふさわしい存在感のあるデザートでした。 以上で夕食の紹介を終わります。 地元の味覚をふんだんに取り入れた会席料理は、質・量ともに十分満足の行く内容でした。 この他にも別注料理で郷土の味覚、石焼き鍋やきりんたんぽ・塩汁鍋などを注文することができますが、夕食のボリュームがかなりのものなので私などではとても完食することはできません。 ずば抜けて印象に残る一品はありませんでしたが、安心していただだくことのできる上品な印象の夕食であったと思います。 引き続いて朝食の紹介です。 朝食は1Fの食事処でいただくことになります。 朝日の差し込む廊下を歩いて食事処へと向かいました。 こちらが朝食会場となる和食処「おおしま」で、畳敷きの廊下を奥へと進みました。 部屋に通されると、対面式ではなく海に向かって並ぶように2組の席が設けられていました。 晴れやかな空と海を見ながら食事をいただけるのは良い演出でしたが、畳にお膳という形だったので、できれば掘りごたつ式だと足が伸ばせて助かります。 こちらが朝食の内容です。 焼き鮭に卵焼き、サラダなどの定番メニューの他に、とんぶり納豆やワカメのしゃぶしゃぶなどバランス良く食欲のそそるおかず達が並んでいました。 ご飯や味噌汁も美味しくいただき、まずまずの朝食であったと思います。 朝食の後はラウンジでコーヒーをいただくことにしました。 海を眺めていただくコーヒーに、日常を離れたゆったりとした時間を感じます。 朝食後しばしの間まったりと過ごし、充実した滞在を終えて宿を後にしました。 第5回へと続く・・・
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『海と入り陽の宿 帝水』に注がれる戸賀温泉の泉質は、無色透明のナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で、濁り湯の多い周辺の温泉地と比較するとややおとなしい感じのする温泉となっています。 その代わりに『帝水』のお風呂は眺望抜群で、泉質そのものよりも海を見ながらのんびりと湯につかる楽しみが大きいお風呂を備えていると云えるかと思います。 第3回目となる今回は、そんな宿のお風呂の様子について紹介して行きたいと思います。 浴衣に着替え、部屋を出て1Fにあるお風呂へと足を運びました。 お風呂は男女別に1箇所ずつで、それぞれ大浴場と露天風呂が一つずつというほぼ左右対称のつくりとなっていて、男女の入れ替え等はありません。 先ずは青い暖簾のかかった男性用のお風呂から紹介します。 暖簾をくぐり、スリッパを脱ぐと目隠し用の暖簾がもう一つ下がっています。 こちらが脱衣所で、明るく開放感があり清潔に保たれていました。 記憶が曖昧ですが、貴重品を入れるキーボックス等は無かったような気がします。 脱衣所の扉からも直接外の露天風呂へ出られるようになっていました。 早速内湯に入ってみます。 こちらが内湯の全景です。 浴槽自体に風情などはなく、極めて近代的なつくりとなっていますが、広く取られたガラス窓からは海を望み開放感が感じられます。 湯船の縁は木材が使われており、気分的にはいくぶんリラックスできそうな感じでしたが、残念ながら塩素の匂いがかなり強かったので私はほとんど入りませんでした。 こちらは浴槽側から見たシャワースペースです。 湯船との間に仕切壁があって、洗い場と湯船がしっかりと区切られていました。 シャワー・カランは十分に設けられていましたが、背中合わせになっていて通路の幅が狭く、利用の時に後ろに人がいるとかなり気を使う感じになります。 続いて内湯から続く露天風呂へと足を運んでみます。 露天風呂へは、ミニ庭園風の通路を歩いた先にあります。 コンクリの通路であるため、雪が降っているときなどはかなり寒さが厳しいような感じがしました。 露天風呂自体は屋根付きで、まるで風景を額に納めたかのような美しい眺望を楽しむことができます。 但し、4人くらいでいっぱいになってしまうので、混雑時は少し落ち着かないかも知れません。 丸い石を積んだ湯口から、源泉がチョロチョロと注がれています。 内湯ほどではありませんが、露天風呂も消毒剤の匂いがやや気になる感じがしました。 もう少し塩素の投入量を減らして欲しいところですが、おそらく少ない湧出量でまかなうために思い切り循環させて消毒をしているものと思われます。 それ自体に異議をはさむつもりはありませんが、ロケーションが良いだけに惜しい感じがしました。 続いて夜のお風呂の雰囲気も紹介したいと思います。 夜間もきれいに照明が点灯しており、鄙びた風情等は感じられないお風呂となっています。 洗い場などはよく手入れされていて、乱れた様子がありませんでした。 夕食後間もない時間帯のため、入浴客は他におらず静かな湯浴みを堪能することができました。 冬場の夜間は冷え込みが特に厳しく、露天に入る際は意を決して外に出る感じになります。 夜の海はあまり明かりもなく、わずかに漁り火などを眺めながらまるで瞑想するかのようにお風呂に入ることができました。 晴れた日であれば、夜空に輝く星空を堪能できるのではないでしょうか。 続いて女性用のお風呂についても紹介したいと思います。 女性用のお風呂は赤い暖簾をくぐって中に入ります。 男性用同様に、目隠し用の暖簾の先に脱衣場が設けられていました。 こちらが女性用の内湯です。 広さつくりとも全く同じで、海を眺めながらお風呂につかることができます。 洗い場なども特に異なる点はありません。 続いて露天風呂へと足を運びます。 大きさやしつらえなどはほとんど同じ、女性用の方が入り江に近い分、見える風景がわずかに異なる程度でした。 もう少し解放感があると、より一層眺望を楽しめるのではないかと感じました。 以上で『海と入り陽の宿 帝水』のお風呂の紹介を終わります。 正直、こちらの宿のお風呂は当初から全く期待はしていなかったので、個人的にはあまり好みでないお風呂ではありましたが、さほどがっかりするようなことはありませんでした。 鄙びた感じのお風呂よりも、何より清潔感や眺めを重視するという人にとっては満足がいくつくりであるのではないでしょうか。 今回は周辺の宿で温泉をしっかり満喫し、『帝水』では温泉目的ではなく快適性や食事を楽しむことを目的で宿泊しましたが、泉質重視派の人は同様の楽しみ方に徹した方が良いと思います。 個人的に宿のお風呂に注文をつける点があるとすれば、男女とも全く同じつくりで入れ替えも特にないため、せめて雰囲気の違うお風呂を設けてもらえると変化があってより楽しめるような感想を持ちました。 次回は、海の幸満載の上質な会席料理をいただく宿の食事ついて紹介したいと思います。
次回へと続く・・・ |
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前回は宿に到着するまでに立ち寄った観光スポットを中心に紹介しましたが、第2回目の今回は『海と入り陽の宿 帝水』の宿泊した客室及び宿の館内・外の様子について紹介したいと思います。 スタイリッシュなエントランスから館内に入ると、落ち着いた雰囲気のロビー・玄関が広がっています。 写真には残せませんでしたが、到着時は女将を初め仲居さん達が手をついて出迎えてくれました。 ロビーからラウンジに向かって延びる廊下は、窓が大きく取られて明るく開放的なつくりとなっています。 優しい色づかいの1F廊下を進み、エレベーターに乗って3Fの客室へと足を運びました。 途中お風呂の説明などを受けましたが、館内の動線が分かりやすいつくりなので迷うようなことはありません。 エレベータを降り、モダンな雰囲気の廊下を進むとしっかりとした扉が印象的な客室へと到着しました。 今回通された客室は新館(北の風)の3106号室、新館客室は全部で17室あって他に本館(西の風)客室が8室、全部で25室という比較的小規模の旅館です。 こちらが客室内の様子です。 部屋に入って先ず目に飛び込んで来るのが窓の外に広がる日本海です。 素晴らしい眺めに思わずため息が漏れる瞬間でした。 客室は12.5畳とゆとりの広さで、広縁には掘りごたつが設けられていて海を眺めながらのんびりくつろげるようになってます。 広縁に座って穏やかな海を眺めていると、日常を忘れて心から癒される感じがしました。 晴れた日には、宿の名前のとおり「海と入り陽」の眺望を存分に楽しむことができそうです。 取りあえず一服するために、お茶を入れてお菓子をいただくことにしました。 嬉しいことにお茶請けのお菓子は重箱に入っていて、品の良い宿のもてなしを感じることができました。 広縁側から部屋を見渡すとこのような光景になります。 板の間に掛け軸などはなく、シンプルな絵と花が飾られていました。 地味ですが備え付けのテーブルなども津軽塗りの上質なものが揃えてあって嬉しくなります。 広縁の右端には飲み物の入った冷蔵庫と給水口、左端には空の冷蔵庫と金庫の他に浴衣やタオルなどの温泉道具が用意されていました。 冷蔵庫が二つあるというのも便利でしたが、お風呂道具を入れる巾着袋がビニール製のチープなものでなく、売店で販売されているほど上質なつくりであったのが嬉しかったですね。 続いて水回りを紹介します。 こちらは洗面スペースで、高級ホテルのようにツインタイプで非常に便利でした。 温泉宿で洗面台が二つ付いている部屋に宿泊したのは初めてです。 新館客室には全てバスも備わっています。 トイレもウォシュレットを初め、出入りがしやすい引き戸タイプだったので使い勝手がよかったです。 続いて客室を出て、館内・外の様子を紹介します。 客室前の廊下は青い絨毯に白い壁という温泉宿らしからぬ配色で、海辺のリゾートを感じさせる爽やかな雰囲気となっていました。 こちらは1Fにあるラウンジです。 海を眺めながらドリンク類をいただける他、夜は三味線のライブなども行われるくつろぎスペースとなっています。 カラフルなソファーも、リゾートチックなしつらえです。 こちらはラウンジからロビー・玄関へと続く廊下の様子です。 左手に見える青い暖簾がお土産処、その向かいの右手には地元工芸品が展示販売されているギャラリースペースとなっていました。 明るく開放的な玄関から外へと足を運んでみます。 雪がわずかに残る新館建物の外観は、デザイナーズ系の洗練された雰囲気を感じさせる佇まいでした。 宿の敷地の入口部分には「入り陽のレストラン海遊」が建ち、海を眺めながら海鮮丼などの食事をいただけるとのことです。 但しこちらは季節営業のようで、客の入りが少ない冬季などはクローズしているようでした。 さらに宿のすぐ近くには、海を眺める展望台が設けられています。 冬場は寒さが厳しくて長居はできませんでしたが、夕闇が迫ってくる時間帯は静かで美しい光景が広がっていました。 そして、日が沈んだ後の宿は綺麗にライトアップされ、昼間とはひと味違った表情が楽しめます。 コンクリート打ちっ放しの壁を照らすライトはクールな印象で、都会的な雰囲気が漂っていました。 こちらは夜の玄関・ロビーです。 宿泊客はそれなりに多かったようですが、館内のパブリックスペースは静かで落ち着いた雰囲気が保たれ、気持ちよく滞在することができました。 こちらが焼き物や木工品などが並んだギャラリースペースです。 こちらはお土産処で、客室にも用意されていた塩まんじゅうをお土産に購入しました。 夕食後の午後8時半頃から、ご覧のようにラウンジにて三味線のライブが行われます。 1ドリンク付きのチャージ制で、女将自ら秋田民謡などを弾き語りで聞かせてくれるようでした。 客室に戻ると、夜は寝間着用の浴衣が別途用意されていました。 こちらは布団が敷かれた状態です。 寝具に不満はなく、快適に睡眠できました。 以上で『海と入り陽の宿 帝水』の宿泊した客室及び館内・外の様子について紹介します。 さすが、男鹿随一の旅館というだけあって客室のしつらえや眺望、装備品など大変満足することができました。 館内は温泉宿とリゾートホテルの間を行くような雰囲気となっていて、大きなガラス張の空間が多く、外からの光りが燦々と降り注ぐような設計により時間によって日の光による陰影を楽しめるようになっています。 海と夕陽の眺望を楽しむ目的には、正にぴったりの空間であると云えると思います。 また冬場でなければラウンジの外に広がるテラスで夕涼みを楽しんだり、宿の外へ散歩に出かけたりと、もう少し楽しみが広がるような感じもします。 玄関からラウンジに続く広い廊下の見せ方をもう少し工夫すれば、さらに雰囲気もよくなって高級感が増してくるのではないでしょうか。 次回は、海を望む明るい雰囲気に溢れた宿のお風呂について紹介したいと思います。
次回へと続く・・・ |
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温泉王国秋田の温泉地といえば八幡平周辺や栗駒周辺の山間地の温泉を真っ先に思い浮かべますが、日本海に突き出た男鹿半島にも、かつて江戸時代の諸国温泉番付の東の小結として登場したという男鹿温泉郷を筆頭とした隠れた名湯達が点在しています。 また男鹿半島といえば、国重要無形民族文化財として全国的にも有名な独特のなはまげ文化や、寒風山・入道崎に代表されるダイナミックな自然美、石焼きやしょっつる鍋などの郷土料理の数々を楽しむことができるなど、あまり目立ちはしませんが秋田の中でも有数の観光地として大きな魅力を放っています。 今回はそんな男鹿半島の戸賀温泉に佇むモダンな宿、『海と入り陽の宿 帝水』を訪問することにしました。 これから数回に分けて『海と入り陽の宿 帝水』の宿泊レポートを紹介していきたいと思います。 今回は途中立ち寄ったスポットを中心にして、宿へ到着するまでの行程を紹介します。 前日夜に秋田入りし、翌朝まだ雪の残る海岸線を男鹿に向けて車でひた走ります。 秋田市内から車でわずか40分ほどで、男鹿の表玄関へと到着しました。 道路脇には圧倒的な迫力のなまはげ像が立ち並び、思わず目を奪われます。 今回先ず目指した場所は、真山地区にある「なまはげ館&男鹿真山伝承館」です。 なまはげ館では男鹿地方のそれぞれの集落によって姿が違うなまはげを一度に目にすることができる他、伝承館ではなまはげ行事を疑似体験ですることができるので、なまはげを知るにはまさにもってこいの観光スポットとなっています。 男鹿の山間部を貫くなまはげラインを左に折れ、雪道を3分ほど走った先に目的地が見えて来ました。 以前、秋田の雪祭りの一つである「なまはげ柴灯祭り」に足を運んだことがありますが、こちらの「なまはげ館」に入るのは初めてだったので大変楽しみにしていました。 なははげ館の館内には、ご覧のように迫力のあるなまはげ像がたくさん並んでいます。 実に様々な姿をしたなまはげが存在することに興味がつきません。 また、こちらのなまはげ館の楽しみの一つに実際になまはげの衣装を着て変身することができるコーナーがあります。 無料で気軽に変身できるので、私達も蓑や面をつけてもらい記念撮影にいそしみました。 なまはげ館を見学した後は、隣に併設している伝承館に足を運んで実際になまはげ体験を味わってみました。 伝承館の中は静謐な雰囲気で、他の見学客数組と共に語り部の話を聞きながらなまはげの登場を待つことになります。 しばらくすると、激しく戸をたたく音と共に「泣く子はいねがぁ〜」のうなり声をあげたなまはげ達が登場して来ました。 かなりの迫力に圧倒される瞬間です。 当然ながら、小さな子ども達は恐れおののき阿鼻叫喚の泣き声をあげることになります。 生で見るなまはげ文化は本当に貴重な体験で、このような行事が現代でも絶えることなく続いていることに感動を覚えます。 続いて向かった先は、男鹿温泉随一の名湯を味わえる『元湯 雄山閣』です。 こちらの『元湯 雄山閣』には、過去に立ち寄りだけですが二度ほど足を運んだことがあります。 温泉好きには有名な特徴のあるお風呂を楽しむことができ、待望の再訪となりました。 玄関を入ると、2体のなまはげ像が出迎えてくれます。 フロントで料金を支払い、早速お風呂へ向かいました。 廊下を進み、階段を降りた先に男女別の大浴場が並んでつくられています。 先ずは男性用の大浴場から紹介します。 脱衣場は割と広めで開放的なつくりです。 貴重品を入れるキーボックス等は設けられていませんでした。 また、脱衣場にはこちらの塩ビ管が説明書きと共に飾れています。 これが何だかお分かりになるでしょうか? 実は塩ビ管の内側にドーナツ状に茶色く付着したものは温泉の成分で、宿の案内によると直径10cmほどもある管は3ヶ月もすると温泉成分がびっしりと付着してしまうとのことでした。 それだけ成分の濃い源泉を有するということで、非常に入り応えのある湯であると思います。 期待をこめて、内湯へと入りました。 中に入ると、ご覧のようにインパクトのある浴槽が目に飛び込んで来ます。 湯船の周囲には鱗状の成分が付着し、緑色に濁ったお湯、そして何より源泉の投入口がなまはげの面から注がれるという大変ユニークなお風呂となっています。 さらに凄いのがなまはげの口から注がれる湯は間欠泉のような状態になっており、数秒おきにドバーッと勢いよく湯船に吹き出してくるので知らずにいると驚きます。 こちらの写真では30cmほどしかお湯が出ていませんが、勢いのある時は2Mくらい吹き出してくるので注意が必要でした。 続いて内湯からの続く外の階段を下りてにある露天風呂へと向かいます。 階段を下りた先に見えるのがこちらの露天風呂です。 豪快な岩組みのお風呂に、内湯と同じくなまはげの面が飾られていました。 湯船の底にはたくさんの湯の花が沈殿し、湯船の周りにはまるで鍾乳洞のように温泉成分による析出物が形成されています。 露天も間欠泉のように投入口から数秒おきに勢いよくお湯が注がれる仕組みになっています。 内湯にくらべると露天は湯温も低く、じっくりと長湯を楽しむことができました。 続いて女性用の大浴場を紹介します。 脱衣場の広さ・つくり等は男性用とほぼ同じようになっています。 こちらが内湯です。 湯気で曇って分かりづらいですが、こちらもほぼ男性用と同じつくりでなまはげの口から豪快にお湯が注がれる仕組みになっていました。 そして、やはり階段を降りた先に設けられているのがこちらの露天風呂です。 男性用よりもやや小ぶりなつくりながら、なかなか風情のある岩風呂となっていました。 但しこちらにはなまはげの面は飾られていないようです。 今回は男女とも完全な貸切状態で、相変わらずユニークかつ素晴らしいお風呂を気兼ねなく堪能することができて大満足でした。 いつか日帰りだけでなく、宿泊してじっくりとなまはげの湯を味わってみたいものです。 男鹿温泉 元湯 雄山閣 http://www.namahage.ne.jp/yuuzan/ 続いては男鹿半島随一の景勝地、北緯40度に位置する入道崎へと車を走らせました。 入道崎では海・空・芝生という雄大な自然美の中に、日本の灯台50選にも選ばれているという灯台や石のモニュメントが立ち並び、非常に絵になる光景を生みだしています。 さらに海岸線に近づくと、断崖の先に荒々しい岩礁地帯が続き荒海日本海に突き出した半島らしい光景が広がっていました。 入道崎で自然の造形美を目にした後は、男鹿の郷土料理をいただける有名店「美野幸」にて昼食をいただくことにしました。 TV番組の「全国ふるさとグルメ大賞」を受賞したという看板が一際目に付きます。 閑散期のためか店内にはお客が私達の他に1組だけでしたが、さすが人気店らしくこの店に訪問した有名人の写真がたくさん飾られていました。 こちらが今回注文したお目当ての郷土料理、「石焼き」です。 桶の中には、オリジナルな塩スープと鯛や豆腐、野菜に岩のりなどが入っており、これに焼いた石を放り込むことで一瞬のうちにスープがぐつぐつと沸騰して旨みを逃がさず味わうことができるという味も見た目も両方楽しめる独特の郷土料理です。 今回初めて「石焼き」をいただきましたが、熱々かつスープの塩味が本当に美味しくてとても満足できる一品でした。 その他に海老の柳川定食もオーダーしました。 少々濃いめの味付けでしたが、こちらもボリュームがあってなかなか美味しかったです。 さらに嬉しいことに、サービスで手作りのおはぎをいただくことができ、甘さ控えめでこちらも大満足の一品でした。 値段がやや高めであったものの、さすが地元の人気店だけあって「美野幸」の石焼きの味は絶品でした。 男鹿の温泉宿でも石焼きをいただけるところは多いですが、味噌味がほとんどなので塩味の石焼きを味わってみたい方には是非ともおすすめしたいお店です。 石焼き http://www.oganavi.com/data/001.htm 「美野幸」にて昼食をいただいた後は、のんびりと海辺のドライブを楽しみながら戸賀温泉『海と入り陽の宿 帝水』へと向かいました。 男鹿水族館の先の道を進むと、間もなく宿の看板が見えてきます。 駐車場に車を停めると、スタッフがすぐに駆け寄って来て荷物を先に運んでくれます。 やや年季の入った本館の建物の先に、美術館を思わせるような近代的な新館の建物が佇んでいました。 今回は新館「北の風」に宿泊します。 コンクリート打ちっ放しのスタイリッシュなエントランスから館内へと入りました。 以上で宿に到着するまでの行程についての紹介を終わります。
次回は、日本海を一望する客室及び館内の様子について紹介したいと思います。 次回へと続く・・・ |
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