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旬菜湯宿『旅舘大忠』に宿泊する上で、最も大きな楽しみといえるのが宿での食事です。 今回もずばり食事目当てでこの宿を選んだこともあり、ありきたりの旅館料理とは一線を画した創作料理の数々を大いに楽しんで来ました。 最終回となる今回は、女性料理長が手掛ける宿の食事について紹介していきたいと思います。 先ずは夕食からの紹介です。 夕食時間となり、1Fにあるダイニングへと足を運びました。 赤い暖簾の奥が、京都の茶屋をイメージしたというダイニングです。 食事は夕・朝食ともこちらでいただくことになります。 掘りごたつ席のダイニングは完全な個室ではありませんが、ある程度のプライベート空間は保たれていました。 『旅舘大忠』の食事を語る上で、こちらのカウンターに並んだ「おばんざい」の存在は外せません。 普通に運ばれる料理だけでも十分に美味しくいただけるのですが、『旅舘大忠』では更に、肉じゃがや漬物、サラダといったヘルシーな「おばんざい」をバイキング形式で自由にいただくことができるようになっています。 味はもちろん絶品、ついつい美味しくて食べ過ぎてしまうので要注意でした。 取りあえず、ご覧のような「おばんざい」をいただきましたが、その後も揚げたての天ぷらや玉こんにゃくなどをしっかりといただきました。 ここからが通常の夕食メニューとなり、先ずは前菜です。 見た目にも美味しそうな10品もの前菜が長皿の上に美しく並んでいましたが、あっという間に平らげてしまいました。 どれも全て美味しかったのですが、特に中央の蔵王チーズの醍醐味豆腐は苺のブラマンジェを彷彿とさせる上品な味わいで、まるでデザートをいただくような不思議な感覚でした。 甘いのあり、素材を活かした味付ありと、前菜からバラエティーに富んだ内容でとても良かったです。 続いては大根のすり流し仕立てスープです。 すり下ろした上品な味わいの大根スープの中に、じゃがいもとレンコンの団子が入っています。 見た目地味ですが、非常に工夫された味わいでした。 続いて旬菜サラダです。 こごみ、うるい、こしあぶらなどといった季節の山菜に加えて、虹鱒と岩魚が加わった和風カルパッチョのような一品です。 ドレッシングの味も山菜とよくマッチし、正に春らしい一皿でした。 続いての料理も春らしい一品で、若筍とワカメの煮物です。 上品でさわやかな美味しさでした。 そして料理はメインへと進んで来ます。 メインとなる焼き物はA5ランクの仙台牛か、たらば蟹のステーキから好きな方を選択します。 2人別々に選択してもOKなので、当然私達は両方味わってみました。 たらば蟹はオイスターソースをかけてバター焼きに、 極上の仙台牛はわさび+野菜ソースという味付けでいただきます。 どちらも文句なしの美味しさ、正に至福の味わいを堪能することができました。 ここで口直しとして柚子シャーベットが運ばれます。 お品書きには、「次の名物料理の前にお口の中をリセットして下さい」と書いてありました。 さっぱりしていて美味しかったです。 続いてこちらが『旅舘大忠』の名物料理、きのこと竹の子の包み揚げです。 ピリ辛のタレと中に入っている半熟玉子の組み合わせが絶品で、豪快に手づかみでいただきました。 まるで居酒屋料理のような創作料理に、身も心も満腹といった感じがしました。 そして食事となりますが、嬉しいことに石焼き梅茶漬け、石焼きビビンバ、野菜たっぷり白湯スープ仕立ての石焼きご飯という3品からテーブル毎に選択できるようになっています。 旅館の食事とは思えないような内容に全て食べてみたかったのですが、今回は石焼きビビンバを選択しました。 一緒に運ばれたこだわりの仙台味噌で作られたもずくの味噌汁と共に、熱々のビビンバをしっかりと堪能させてもらいました。 最後にデザートとして、プリン・抹茶アイス・フルーツの盛り合わせをいただきました。 夕食は出てくる料理、おばんざいともどれも皆大変美味しくいただき、「旬菜湯宿」の期待を裏切らない大満足の食事となりました。 食べ過ぎで苦しいお腹をさすりながら、客室へと戻りました。 更に夕食後客室に戻ると、ご覧のように夜食のパンが用意されていました。 最後の最後まで「食」への満足度を高めて止まない嬉しいもてなしです。 続いて朝食の紹介です。 朝食も夕食と同じ席に通されました。 朝食も手抜きのない美味しいおかず達がテーブルいっぱいに並びます。 体に優しいお浸しなどの小鉢、焼きたての鯵の一夜干し、絶品ソーセージに卵焼き、熱々の味噌汁など、夕食であれだけ食べておきながらもスイスイとお腹の中に入って行きました。 また、宿泊日が端午の節句だったということもあって赤飯も振る舞われました。 そして朝食もおばんざいや選べる炊き立てご飯がしっかりカウンターに並びます。 ご飯は、十穀米、発芽玄米、ひとめぼれの白米、おかゆといった4品から好みに応じていただくことができ、同行の彼女はしっかりと4品食べ比べていました。 慌ただしいバイキングは苦手ですが、少ない人数で美味しい物を少しずつ取り分けていただけるこの宿の食事は、本当に楽しくて美味しいものであることを実感できます。 最後に珈琲と果肉たっぷりのグレープフルーツゼリーをいただいて朝食を食べ終えました。 朝食も大満足の食事でしたが、唯一残念な点が珈琲がフレーバー珈琲しか用意されていないことです。 これだけ好みのものを選択できる様にしているのですから、できれば珈琲も普通のものを用意してもらえるとありがたく感じます。 姉妹館である『別邸 山風木』では普通の珈琲の用意があったので、『旅舘大忠』の方も検討して欲しいと思いました。 朝食を済ませた後は渋滞を避けるため足早にチェックアウトを済ませ、蔵王を超えて次の目的地となる「かみのやま温泉」へと向かいました。 以上で遠刈田温泉『旅館大忠』の宿泊レポートを終了します。 約2年ぶりに宿泊してみた感想は、前回宿泊時の満足度を上回るものでした。 改装した客室も快適でしたし、料理長が代わったことで宿の食事も少しだけ様変わりして新鮮でした。 GWの真っ直中であるにもかかわらず喧騒とは全く無縁で、質の高い小規模旅館の醍醐味を十分堪能することができて良かったです。 宿泊料金も1万円台後半からと宿の質に対して比較的リーズナブルな部類であると思われるので、必ずまたリピートするのは間違いありません。 未だ「魔法のりんご風呂」にお目に掛かったことがないので、次回は冬場にでも足を運んでみたいものです。 旬菜湯宿 旅館大忠 http://www.daicyu.com/ 採点(5段階) 接客・・・・・4.5(若いスタッフが丁寧によく頑張っている) 館内の雰囲気・・・・・4.5(和モダンな雰囲気に畳敷きという過ごしやすいスタイル。階段周りの一部で雰囲気が損なわれる場所があったので、それを改善すれば文句なし) 部屋の雰囲気・・・・・4.5(畳敷きに和ベットという最も好みのタイプ。備品も充実していて満足度が高い) 清潔感・・・・・4.5(ほぼ満足。特に不満なし) 温泉・・・・・4(小規模ながらも充実したお風呂の数には満足。湯温がもう少し低ければ文句なし) 夕食・・・・・5(美味しい物を盛りだくさん食べたいという思いに見事に応えてくれた) 朝食・・・・・5(同上) コストパフォーマンス・・・・・4.5(1万円台後半で質の高い滞在が楽しめる) 総合満足度・・・・・5(全体的にバランス良く大満足) 次回リピート度・・・・・5(連休など世間が混雑する時期に静かさを求めて再訪したい)
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遠刈田温泉 旅舘 大忠
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岩手・秋田にまたがる八幡平周辺同様、山形・宮城にまたがる蔵王連峰周辺も、個性的で様々な泉質が湧き出す温泉の宝庫です。 『旅舘 大忠』の位置する遠刈田温泉もその一つで、温泉組合が管理する共同源泉が2つの共同浴場と8つの旅館に引湯されています。 遠刈田温泉の泉質は茶褐色のナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉で、ピリッと熱めの中性のお湯は、足腰に効くということで古くから湯治場として栄えてきました。 今回は無料貸切風呂2箇所、大浴場2箇所を備える『旅舘 大忠』の充実したお風呂の様子を中心に、館内の様子について紹介していきたいと思います。 客室を出て、風呂道具を片手に早速お風呂へと足を運びます。 客室前の廊下の脇には、ご覧のような読書スペース、「大忠書庫」なども設けられています。 スタイリッシュな雰囲気の部屋の中には軽やかな音楽が流れていて、雑誌や漫画などが置かれていました。 館内に大きなロビー・ラウンジ等はありませんが、このようなちょっとしたパブリックスペースを設けてくれるあたりに宿のセンスを感じます。 お風呂は全て1Fにあるので、階段を下りて向かいます。 廊下を一番奥へと進み、先ずは当然ながら無料の貸切風呂に入ってみることにしました。 手前が信楽焼の陶器のお風呂がある「紺碧の湯」、奥が岩風呂を有する「風みどりの湯」で、それぞれ空いていれば中から鍵をかけて自由に利用することができます。 先ずは奥の方の「風みどりの湯」に入ってみることにしました。 脱衣所に入り、パスダースペースの下にある籠を取り出して浴衣を脱ぎます。 無料の貸切風呂ながらも化粧水などのアメニティ類も充実していました。 「風みどりの湯」の脱衣スペースにはマッサージチェアなども置かれていて、好きな人は湯上がり後などにゆったりと楽しめるようになっています。 こちらが「風みどりの湯」の豪快な岩風呂です。 前方の折り畳み式の扉を開けると半露天感覚で入ることができました。 お湯はもちろん掛け流しで、湯温がやや熱めではありますが湯船の片方は段差がついているので半身浴状態でゆったり入ることができました。 壁際のサッシを開けると浴槽内に風が通り抜けて気分爽快です。 貸切風呂の利用時間は1回約40分くらいという風に掲示されているので、利用時間を守って早めに上がりました。 貸切風呂の入口前には、レモン水や麦茶などのドリンクや用意されていて助かります。 「風みどりの湯」に入った後は大浴場に入ろうと思ったのですが、隣の「紺碧の湯」も空いていたので、せっかくだから取りあえず両方入ってみることにしました。 「紺碧の湯」の脱衣スペースはマッサージチェアなどもなく、「風みどりの湯」に比べてやや狭めとなっています。 扉を開けて早速中へと入ってみました。 「紺碧の湯」の浴槽は、名前のとおり渋い紺色をした陶器の湯船です。 見た目はやや小さめですが、2人くらいはゆったりと入ることができると思います。 こちらの浴室も、窓を開放すると半露天感覚で湯浴みを楽しめるようになっていました。 貸切風呂には、どちらもシャワー・カランがしっかり備わっています。 夕食前に2つの貸切風呂でじっくりと遠刈田の湯を満喫し、客室へと戻ります。 フロント前の廊下の突き当たりが食事処、その手前にお土産処が設けられています。 部屋に戻る前にお土産処を少し覗いてみました。 お土産処の中は温泉宿のそれというよりも、まるで雑貨店といった感じの品揃えで、アンティークな食器類やアジアンテイストの雑貨などがところ狭しと置かれています。 温泉籠も販売されていたので思わず欲しくなりましたが、普段あまり使わないだろうと思って我慢しました。 続いて夕食後に入った大浴場の様子を紹介します。 大浴場は男女別に各1箇所で、片方は露天風呂付の石風呂、もう一方は露天なしの檜風呂となっていて、翌朝(夜?)入れ替えとなるので、宿泊客は貸切風呂を含めて合計で5つのお風呂を楽しめるようになっています。 先ずは、当日男湯となっていた檜風呂を紹介します。 こちらが脱衣所で、館内同様きれいに整えられていました。 そしてこちらが檜風呂の全景です。 壁面がタイルであるのがやや惜しい感じがしますが、風情満点で落ち着くお風呂でした。 客室数も少なく、貸切風呂もあるのでカラン・シャワーの数に特に不足はないと思います。 熱いので長湯はできませんでしたが、個人的にこちらの浴室の雰囲気が一番好きかも知れません。 さらにこの後は、お風呂道具を持って散歩がてら夜の温泉街へと繰り出しました。 建物を囲むようにライトアップされた宿の外観はなかなかお洒落な雰囲気です。 先ず向かった先はこちら、遠刈田温泉のシンボル的存在である外湯「神の湯」です。 朝9時から夜の10時45分まで営業しているので、一日中人に賑わっていて温泉街特有の活気が感じられる場所でした。 「神の湯」の脇には、誰でも自由に利用できる足湯も設けられていました。 但し上流部分は激熱なので、いきなり入ってヤケドしないように注意が必要です。 取りあえず「神の湯」に向かいましたが、私達は宿のすぐ近くにあるもう一つの外湯「壽の湯」に入ってみました。 「神の湯」も新しくて良いのですが、こちらの「壽の湯」の方がより鄙びた情緒が感じられて好きなのです。 お湯はどちらも宿と同じ共同源泉なので大差ありませんが、湯量豊富な外湯につかるといかにも体に効く感じがします。 残念ながら夜でも地元のお客さんが多くて写真は撮れませんでした。 最後は、翌朝に入った露天風呂付の大浴場、「庭園大風呂」を紹介します。 脱衣所は至って普通のつくり、幸運にも先客はいませんでした。 こちらが浴室内の様子です。 比較広めの浴室で、窓の外側には名前のとおりミニ庭園がつくられています。 こちらもやはりピリっと熱めのお湯でしたが、朝の寝ぼけた体を目覚めさす気持ちの良いお風呂でした。 湯口からは、効能高い遠刈田の源泉がとうとうと注がれています。 こちらは壁際に並んだカラン・シャワーです。 数的に不足はありませんが、一部シャワーの水圧が不足して不便だったものがありました。 こちらの大浴場には小さな露天風呂も設けられています。 扉を開け、露天にもつかってみます。 露天風呂は二人も入ればいっぱいという大きさでしたが、一人貸切状態で楽しむ露天は非常に気持ちのよいものです。 眺望等は効きませんが、外の空気に触れながら『旅舘 大忠』での最後の湯浴みを満喫させてもらいました。 以上で『旅舘 大忠』のお風呂を中心とした館内の紹介を終わります。 『旅館 大忠』には大きなパブリックスペースはありませんが、その分お風呂の数に力を入れていて、わずか10室という客室数であるためか、どのお風呂もほとんど貸切状態で楽しむことができました。 また冬場であれば、大浴場は「魔法のりんご風呂」と銘打った名物のりんごを浮かべたお風呂を楽しむことができ、より満足度の高い湯浴みを満喫することができそうです。 開放感のある露天風呂や眺望抜群の展望風呂などはありませんが、限られた施設の中で少しでも満足度の高い温泉を提供していこうとする宿の姿勢が感じられて好感がもてます。 但し、源泉掛け流しにこだわりを持っていて湯の温度が全体的に高めであるので、できれば何らかの工夫でもう1〜2℃湯温を下げたお風呂になれば個人的に嬉しい感じがしました。 次回はこの宿に泊まる上での最大の楽しみ、盛りだくさんな内容の食事について紹介します。
次回へとつづく・・・ |
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2008年GW東北旅行の2日目に選んだ宿は、宮城蔵王の麓に佇む遠刈田温泉『旬菜湯宿 旅舘 大忠』です。 わずか10室という隠れ家的な温泉宿である『旅舘大忠』は、「旬菜湯宿」の称号が示す通り、夕・朝食共ありきたりの旅館料理とは一線を画した創作料理が楽しめる宿として人気を博しており、充実した掛け流しの温泉と評判の料理を存分に楽しむ目的で選んだ宿でした。 『旅舘 大忠』へは過去に一度足を運んだことがありますが、最近客室を改装したという点と、以前務めていた料理長が『別邸 山風木』へと移り、現在は女性料理長が腕をふるっているという話を聞いていたので、新鮮な気持ちで再訪を楽しみにしていました。 これから数回に渡って、遠刈田温泉『旅舘 大忠』の宿泊レポートを紹介して行きたいと思います。 今回は宿に向かう前に立ち寄った温泉宿と、宿泊した客室の様子を中心に紹介します。 『田沢湖畔 イスキア』無料招待で優雅なリゾートライフを満喫した後は、個性派の温泉宿で立ち寄り入浴を楽しむことにしました。 美しい宝仙湖にかかる橋を渡った先に、目的地の湯宿が軒を構えています。 今回立ち寄り入浴で足を運んだ先はこちら、みかん色の温泉を楽しめる宿として評判の南玉川温泉『湯宿 はなやの森』です。 前回10月に訪問した際は、立ち寄り入浴を受け付けていない日であったため残念ながら引き返すハメになってしまったのですが、今回はあらかじめ電話で問い合わせをしておいたので安心して到着することができました。 ほとんどの宿泊客がチェックアウトした直後であったらしく、館内は非常に静かな雰囲気でした。 真新しい木造の廊下を進み、お風呂へと向かいます。 大浴場は男女一箇所づつで、それぞれ内湯×1、露天風呂×1という数になっています。 客室数も押さえられ、露天付客室も充実しているので宿の規模からすると十分な内容であると思います。 先ずは青い暖簾の男性用のお風呂から紹介します。 脱衣所は比較的小じんまりとした大きさで簡素なつくりでした。 我々のねらい通り先客の姿が見えなかったため、1分でも長く貸切状態を堪能するために急いで服を脱ぎ浴室内へと進みました。 浴室に入ると、評判のみかん色のお湯をたたえた内湯が魅力的な姿で待ち構えています。 どんな温泉でもお湯の状態は日によって好不調の波があり、今回の湯の色は絶好調時のみかん色には及ばない濃い茶色といった感じでした。 そうは云っても壁も浴槽も木で出来た内湯の居心地は大変素晴らしく、貸切状態で個性派の湯をじっくりと味わせてもらいました。 内湯でお湯の感触を確かめた後は露天へと移ります。 内湯に比べて露天風呂の方がみかん色に近い感じでしたが、もう少し鮮やかな色の時があるので、絶好調時にはあと一歩という感じでした。 露天風呂の目の前には美しい湖と新緑が広がり、非常に爽やかな気分で湯浴みを堪能することができました。 大浴場から外へ出ると、入口の脇にちょっとした休憩スペースが備わっているので待ち合わせ等には便利です。 但しこの時はカメムシがやたらと歩き回っていて、やや落ち着かない感じでした。 続いて女性用の大浴場も紹介します。 脱衣所の広さなどは、ほぼ同じくらいといった感じです。 こちらが女性用の内湯で、男性用とは形が異なっていてなかなかいい雰囲気です。 カラン・シャワーの数は充実しているので、特に不足することはないかと思われます。 そしてこちらの扉の先に露天風呂が設けられています。 露天風呂は形はやや違うものの広さ等はほぼ同じくらいの造りで、湖や周囲の木々を望みながらのんびりと湯浴みを楽しめるようになっていました。 南玉川温泉という名が付いた『はなやの森』ですが、上流の玉川温泉とは全く異なる泉質を楽しむことができ、また周辺の温泉宿の中でもワンランク上の上品さを感じられる宿として、一際個性的な輝きを放っていました。 私は未だ日帰りでしか足を運んだことはありませんが、いずれ宿泊してじっくりとみかん色の湯を味わってみたいものです。 八幡平周辺に湧き出る温泉は泉質、湯の色とも非常に個性的な湯が目白押しであり、今回あらためて八幡平の持つ自然の力の奥深さを実感させられました。 南玉川温泉 はなやの森 http://www.hanaya-mori.com/index.html 『はなやの森』で充実の立ち寄り入浴を済まし、残雪の八幡平を軽やかにドライブしながら東北道へと向かいます。 途中魅惑的な湯煙を何度も目にし、その都度立ち寄ってお風呂を楽しみたいという衝動にかられましたが、先が長いので必至にこらえて車を走らせました。 GW中とはいえ、地方の高速道路は渋滞知らずでスイスイとラクチンです。 岩手から宮城方面へ南下するに連れ、快晴だった天気も徐々に雲行きがあやしくなって来ました。 高速に乗ってひた走ることおよそ2時間半、宮城蔵王の遠刈田温泉へと到着しました。 道路沿いの左手の茶色い建物が『旅舘 大忠』で、目の前の交差点を左に折れるとすぐに玄関です。 宿の周囲は道路が取り囲んでいるため、玄関前に車を停めスタッフに鍵を預けて駐車場へと移動してもらいました。 『旅舘 大忠』へは約2年ぶりの訪問となり、宿を目の前にして懐かしさと期待感がこみ上げて来ました。 暖簾をくぐり、玄関へのアプローチに一歩足を踏み込むと、そこから先は落ち着いたセンスの良い空間が広がって行きます。 玄関を開けて館内に入ると、お香の香りがほのかに漂う小粋なロビーとフロントが目に留まります。 照明もぐっと押さえられた空間に、第1印象でこの宿のセンスの良さが伝わってくるかのようでした。 こちらのフロントで先ずはチェックインの手続きを行います。 チェックインを終えると、女性にはお楽しみとなる色浴衣を選んでから客室へと向かいます。 客室は全て2Fから上に造られています。 館内にエレベータ等はなく、階段で2Fへと上がりました。 館内の廊下は全て畳敷きとなっていて素足で歩くことができます。 途中途中でセンスの良い調度品や小物類が置かれていて、和とアジアンテイストを上手に組み合わせたスタイルを創り上げていました。 2Fの廊下を奥に進み、さらに階段を数段上がった場所にある客室が今回私達が宿泊する客室です。 客室名は「りんどう」で、改装して新たに加わった和ベットルームを選びました。 客室内は、12.5畳という広めの和室にツインベットが置かれているという最近流行りのスタイルで、シンプルで落ち着いた雰囲気に一目で気に入ってしまいました。 クローゼットを開けると、浴衣類の他、籠に入った温泉セットが一式が備えられています。 思えばこの旅館で初めて温泉籠の便利さを知ってしまったという思い出がありますが、籠だけでなく、他人と間違わないないようにタオルやアメニティーも4色まで用意されているという細やかな気配りを感じることができます。 部屋に通された後は、スタッフがお茶を入れてくれます。 部屋の鍵もあらかじめ2本用意され、宿泊客の目線にたったもてなしの姿勢が感じられました。 窓際の床は板張りのしつらえで、雰囲気にあったテーブルと椅子が置かれています。 窓を開けてみると、 ご覧のように至って普通の街並みしか目に入りませんでした。 残念ながら、この宿はどの客室に泊まっても眺望自体はあまり期待できないものとなっています。 板張りの奥のスペースには、洗面所などの水回りスペースが備わっていました。 こちらはその洗面所で、陶器の洗面台が設けられています。 個人的にはボウルのサイズが小さくて使いづらいのであまり好みではないのですが、客室の雰囲気には良く似合っていました。 客室のトイレはもちろんウォシュレット、棚にはアロマグッズなどが置かれていて香りにも十分に気を配っているのが分かります。 冷蔵庫や給茶器類は客室出入口付近のスペースに設けられています。 冷蔵庫内にはサービスのお茶も入っていて、喜んでいただきました。 最後に夜の客室の様子です。 ベットはシモンズ製のベットではありませんが、イタリア・マニフレックス社製の高気密マットレスを使用したベットを採用していて、快適な眠りにつくことができました。 マニフレックス取り扱いの宿として、会社のHPでも『旅舘 大忠』や『山風木』の名前が紹介されているようです。 この他にも、『旅舘 大忠』の客室にはDVDプレイヤーや加湿器、空気清浄機といった備品が備えられていて、旅の一夜を快適に過ごすことのできる小道具類が大変充実していました。 今回はEタイプという和ベットルームに宿泊しましたが、この他にもモダンな雰囲気でマッサージチェアが用意された和室や和洋室が設けられているので、自分にあった客室を選べるという楽しみがあります。 Eタイプの客室は快適で大変気に入りましたが、次回泊まるときはまた違った客室での滞在を楽しんでみたいとも感じました。 以上で宿に向かう前に立ち寄った南玉川温泉『はなやの森』のお風呂と、遠刈田温泉『旅舘 大忠』の宿泊した客室の様子についての紹介を終わります。
次回は充実した宿のお風呂の様子を中心に紹介していきたいと思います。 次回へとつづく・・・ |
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