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癒しの温泉・なごみの宿を探せ
新年明けましておめでとうございます。年末は奥鬼怒・鬼怒川温泉3連泊の旅で〆ました☆皆様にとって良い一年となりますように!!

書庫湯ヶ島温泉 落合楼村上

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これまで3回に渡って湯ヶ島温泉『落合楼村上』の宿泊レポを紹介して来ましたが、最終回となる今回はこの宿に足を運ぶ一番の目的であった、匠の世界が随所に広がる館内の様子について紹介して行きたいと思います。

客室を出て、先ずは1階へと足を運んでみます。
風情漂う廊下に佇んでいるだけで、まるでタイムトリップしているかのような感覚を楽しむことができます。
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階段の手すり一つとっても、間近で見ると橋の欄干を模したと思われる職人の見事な技巧に思わず唸ってしまう感じでした。
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館内あちこちに張りめぐらされた複雑な廊下の中でも、本館1階中庭に面したこちらの廊下が一番美しく感じられて私のお気に入りの場所となりました。
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中庭には飛び石に松、灯籠といったいかにも純日本的な光景が広がっています。
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こちらは廊下の一角に備わる図書室の入口です。
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図書室内はクラシカルな洋の雰囲気漂う小部屋になっていて、ソファーに腰掛けながら置いてある本を自由に閲覧できるようになっていました。
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メインのロビーやラウンジ以外に、このようなパブリック空間があると嬉しくてつい長居してしまう自分がいます。
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図書室を出て廊下を先へと進み、玄関方面へと足を運んでみます。
こちらの廊下は到着時に真っ先に目を奪われた空間で、あらためてその見事なガラス戸の意匠に感動させられました。
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畳敷きの玄関を過ぎて、
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その奥にある渡り廊下の先には蔵が設けられています。
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蔵の中はギャラリーとなっていて、今回は「落合楼の昭和展」なる展示がなされていました。
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昭和の香りがプンプンと漂ってくる昔懐かしい展示品達に目を奪われ、しばし楽しい時間を過ごしました。
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続いて宿の外へも足を運んでみました。
打ち水された玄関には西日が当たり、美しい光の陰影を描き出しています。
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玄関から門までの敷地には砂利が敷かれ、途中には緑濃い庭園が広がっています。
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庭園やその上にそびえる建物一つ一つに歴史と風格が感じられました。
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宿のすぐ脇には清流狩野川が流れ、敷地内には吊り橋もかかっています。
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こちらは吊り橋の上から上流をみた様子です。
今は閉じられている渡り廊下の少し先で、本谷川と猫越川という二つの川が合流して狩野川になっていますが、二つの川が落ち合う場所に建っていることから、逗留中の山岡鉄周により『落合楼』という宿名が命名されたということです。
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こちらは下流の様子です。
真夏であっても川面を渡る風から清々しい涼を感じることができました。
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しばし清流を眺めて宿へと戻ります。
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玄関は重厚な入母屋造り。
寺院を彷彿とさせるような日本古来の伝統的な建築様式です。
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歴史ある廊下部分はエアコンがないため、扇風機が音を立てて風を作っていました。
不便もまた楽し・・・といった感じでしょうか。
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続いてロビー・ラウンジ方面に足を運んでみました。
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こちらがチェックインの手続きを行ったラウンジです。
頭上には古民家を彷彿とさせる黒い梁がうねり、洋の雰囲気漂う暖炉やピアノ、ふかふかのソファーが渾然一体となって、レトロモダンな落ち着いた空間を創り上げていました。
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こちらはラウンジの手前に広がるロビーです。
比較的スッキリとした印象で、お土産処や美術品の展示がなされている他、外にはテラスも設けられています。
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ロビーの一角では焼き物の展示販売もなされていました。
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ゆったりとしたソファーに座り、磨き抜かれたガラスの外に広がる庭を眺めると心がゆったりと落ち着きます。
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こちらはテラスに面した「ガラスの間」という名が付いた小部屋です。
刺繍作家、斉藤 禮の作品が展示されていました。
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『落合楼村上』ではこのようなさりげないミニギャラリー的な空間が多く設けられ、館内の散策に飽きることがありません。
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夜の館内は、いぶし銀のような光りを放って一層渋く輝きます。
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翌朝チェックアウト後には、恒例となっている宿のスタッフの解説による館内ツアーが無料で開催されます。
希望者を募り、40分ほどかけてじっくりと文化財の宿たる所以や見どころなどを解説してくれるのですが、勉強になるのと同時に、より一層この宿の奥深さを感じることのできる貴重な時間となっています。
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こちらは館内ツアーで回った、有名な「紫壇の間」と呼ばれる大広間です。
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紫壇の大木を用いた床柱や襖・欄間に施された組子細工など、この大広間だけでも驚くような匠の技が凝縮された建築を目の当たりにし、私だけでなく参加者全員が感嘆の声とため息を漏らしていました。
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見どころや建物の凄い点などは、実際足を運ばれたときの感動を大きくするためにも今回はあえて書きませんが、時には館主自らがこの建物の素晴らしさを解説してくれるとのことなので、『落合楼村上』に宿泊される方は是非このチェックアウト後の館内ツアーに参加されることをおすすめします。
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館内ツアーの最後に回ったのが、館主の住まいにもなっている自宅棟と呼ばれる建物です。
そして、こちらの建物の1階には有名なクモの巣の細工が施された欄間の姿を目にすることができました。
クモ嫌いには敬遠されてしまうかもしれませんが、その設えの美しさと精巧さは本当に感動的で、思わず見とれてしまいました。
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一通り館内を見て回り、あらためて日本建築の趣や素晴らしさを感じ取ることができて大変満足です。
宿を後にする直前に館内ツアーが開催されるということが、この宿の印象をより強いものへと高めてくれるような感じがしました。
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以上で湯ヶ島温泉『落合楼村上』の宿泊レポートを終了します。
趣のある木造旅館は全国のあちこちにまだ残っていますが、やはり文化財の宿級の建物になると力強さや美しさがひと味違うことが実感できます。
今回『落合楼村上』に宿泊したことで、後の東山温泉『向瀧』訪問がより一層の楽しみとなりました。
『落合楼村上』は、お湯良し、食事良し、雰囲気良しと3拍子そろった正当派の日本旅館であり、これからもその質の高さを未来永劫維持して行って欲しいと強く感じました。

落合楼村上 http://www.ochiairou.com/

採点(5段階)

接客・・・・・4(客室係の人が滑舌が悪くて説明が聞き取りずらかったのがやや難点だったが、その他は概ね丁寧で良かった)

館内の雰囲気・・・・・4.5(随所に光る素晴らしい匠の技。廊下など全館板敷であれば尚良かった)

部屋の雰囲気・・・・・4(風情ある落ち着いた佇まいに不満なし)

清潔感・・・・・4.5(概ね満足、古い建物ながらも特に不満なし)  

温泉・・・・・4(湯使い、お風呂の雰囲気とも良かった。無料の貸切風呂もあって◎)

夕食・・・・・4.5(正統派の会席で美味しくいただいた。部屋食でなければ文句なし)

朝食・・・・・4.5(同上)

コストパフォーマンス・・・・・3.5(2万円台後半ということで値段相応)

総合満足度・・・・・4.5(とにかく素晴らしい建築美に触れられて大変満足できた)

次回リピート度・・・・・3(値段が高いのでなかなか簡単に再訪はできないが、いつか一人旅で利用してみたい)
人気のある老舗旅館が支持される大きな要因の一つとなるのは、やはり丁寧な仕事がなされた宿の食事にあると思います。
当然ながら、『落合楼村上』においてもその言葉はしっかりと当てはまり、伊豆らしく海と山両方の地の食材を用いた上質な会席料理を味わうことができます。
第3回目となる今回は、夕・朝食とも部屋食でいただく宿の食事について紹介したいと思います。

夕食時間を18時からとし、先ずは前菜からいただきました。
食前酒は珍しく天城の地酒で、重箱の上には色とりどりの料理が並びます。
グラスに入っているのはとろろ汁、中には雲丹・イクラ・帆立などの海の幸が入っていて旨みが詰まっていました。
笹でくるまれている中身は草餅で、餡に山葵が用いられて意外な組み合わせと美味しさにびっくり。
その他明太子の乗った里芋や、カラッと揚がった沢蟹などどれも皆美味しくいただきました。
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続いてはお吸い物です。
蓋を開けると柚子の香りがふわっと漂います。
真夏に松茸?という感じは正直ありましたが、非常に上品な味わいでした。
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続いては、朝水揚げされたばかりの地魚と中トロのお造りです。
天城ということで生山葵も添えられ、抜群の美味しさでした。
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焼き物は夏らしく鮎の塩焼きです。
焼き加減も上々で、添えられた小さなサザエも柔らかくて本当に美味しかったです。
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続いては色々な食材が上品に炊き込まれた煮物です。
湯葉や冬瓜の他、香ばしい焼き穴子やツブツブの食感が心地よいくるみ豆腐など、見た目でも楽しめる素晴らしい味のお椀でした。
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そしてこの日のメインとなる料理が和牛の冷しゃぶです。
夏向きのサッパリ目の胡麻ポン酢の絶妙な味わいが素晴らしく、柔らかくてジューシーなお肉はもちろん、つけ合わせのオニオン・クレソン・パプリカ・アスパラなどの野菜類も本当に美味しかったです。
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メインの後は口直しとなる酢の物をいただきます。
まるでお造りのような美しい盛りつけで見た目も楽しめました。
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そして食事となりますが、おかずにぴったりな金目鯛の煮付も添えられ、五穀米、赤出汁、香の物をいただきました。
赤出汁の具はお麩となめこで、山椒の風味が効いた独特の味付けに感心しました。
食事を食べ終えるとすっかり満腹です。
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最後となるデザートは桃とぶどう、そして抹茶アイスです。
一際甘い果物はもちろんのこと、手作り抹茶アイスはかなりお茶の風味が効いていて最後まで美味しくいただきました。
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夕食は以上で終わりです。
奇をてらうわけでもなく、老若男女誰が食べても素直に美味しいと感じるような正統派の会席料理を十分に味わうことができました。
個人的に好みではない部屋食ではありましたが、配膳スピードも完璧で、温かいもの冷たいものもしっかりとメリハリが利いていて良かったです。

続いて朝食の紹介です。
朝食時間は8時からとし、布団を上げ終わった後、朝食のセッティングに入る前にお茶とお茶請けの梅干しをいただきました。
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こちらが美しくざるに盛られた朝食の内容です。
朝食も正統派の和食をいただき、卵焼き、煮物、サラダ、イカの刺身、わさび漬や蒲鉾といった、いかにも老舗旅館の定番とも云える上質で盛りだくさんなおかず達が並びました。
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こちらは自家製の豆腐です。
ほんのりとした甘みがあって、温かみのある味わいでした。
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そして、アコウダイの切り身の焼き魚に炊き立てご飯とアサリの味噌汁です。
ご飯もとても美味しかったので思わずお代わりしてしまい、朝から完全に満腹になりました。
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食後はメロンなどの果物をいただき、ボリューム満点の豪華な朝食を食べ終えました。
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以上で『落合楼村上』の食事の紹介をおわります。
夕・朝食とも質・量ともに納得の料理が並び、満足のいく食事となりました。
この宿ならではの名物料理、またはこれはスゴイっ!、と驚かされような感動の一品があれば尚良かったですが、今回の予約元であるJTBの料理満足度90点以上という評価も十分に頷ける内容でした。

次回はこの宿に足を運んだ最大の目的である、風格漂う文化財の宿の館内の様子について紹介したいと思います。
次回へと続く・・・
湯ヶ島温泉『落合楼村上』では、文化財としての建物の魅力もさることながら、宿の持つお風呂についても多彩で特徴ある浴室を有し、全てのお風呂において名湯・湯ヶ島のお湯を掛け流しで味わうことができます。
『落合楼村上』のお風呂は、露天風呂を備えた趣の異なる男女別の大浴場が各1箇所、無料で貸切利用することができる貸切専用の露天風呂が1箇所、そして知る人ぞ知る貸切専用の家族風呂が1箇所という布陣になっており、宿泊者は滞在中全てのお風呂を楽しめるようになっています。
第2回目となる今回は、館内4箇所に設けられた充実した宿のお風呂の様子について紹介していきたいと思います。

お風呂への入口は1箇所で、1階にある「湯殿」の表示を頼りに暖簾をくぐって向かいます。
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こちらは趣のある浴室へのアプローチ。
突き当たりの扉を外に出ると貸切の露天風呂、その手前にある階段を左に下りていくと他の3箇所の浴室へと続いています。
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階段を下り、
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先ずは到着時に男性用浴室になっていた「天狗の湯」に入ってみました。
ちょうど階段を下りた先には、大小のタオルが山積みになっていて自由に利用することができます。
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籠が並ぶゆとりある広さの脱衣所ですが、貴重品を入れるキーボックスなどは設けられていませんでした。
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パウダースペースには、彩りの異なる陶器の洗面台が並んでします。
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浴衣を脱ぎ、期待を込めて浴室へと向かいます。
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こちらが「天狗の湯」、有名な洞窟風呂となっている内湯です。
歴史ある文化財の宿に備わるお風呂とは思えないような野趣満点の雰囲気が漂っていました。
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洗い場に鏡はありませんが、カラン・シャワーなどはしっかりと備わっています。
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正に洞窟内のお風呂に入っているようで楽しめます。
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洞窟の一番奥の壁から源泉が注がれていますが、周囲の岩には石膏泉特有の温泉成分が結晶化して付着し、泉質の濃さを実感することができました。
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外の光りも適度に入ってくるため、閉塞感を感じることなく快適に湯につかることができます。
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続いて、内湯から続く露天風呂へと移動してみます。
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洞窟風呂を外に出ると、豪快な岩風呂となっている露天風呂が広がっています。
相当に広い露天風呂ですが、私が浸かっている際はずっと貸切状態であったため非常に贅沢な湯浴みとなりました。
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屋根も着いているので、雨の日でも気にせずに楽しむことができます。
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脱衣場の外にはこんな休憩スペースも設けられているので、湯上がり後は自然の風に吹かれて涼を取ることも可能です。
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こちらはエアコンが効いた快適な湯上がり処で、お洒落な椅子・テーブルが置かれて冷水をいただくことができます。
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また、湯上がり処には自由に利用することができるマッサージチェアも2台用意されていました。
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続いて、知る人ぞ知る貸切家族風呂の紹介です。
湯上がり処の一角にさりげなく扉があり、その扉の奥に小じんまりとした貸切風呂が設けられています。
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扉を開けると脱衣所があり、中から鍵をかけて利用します。
実はこちらのお風呂には特に何の表示もなく、また事前に案内を受けることもありません。
その理由は、体が不自由な人にも気兼ねなく利用できるお風呂を確保しているとのことですが、空いていればもちろんどの宿泊客も自由に利用することができます。
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そしてこちらが浴室です。
小さな檜の浴槽のみですが、窓を開けると半露天風呂感覚で湯浴みを楽しむことができます。
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お湯はもちろん掛け流しで、風情もあってなかなか落ち着く雰囲気でした。
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カラン・シャワーもしっかりと備わっているので便利です。
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続いては、宿のウリにもなっているもう一つの無料貸切露天風呂を紹介します。
貸切露天へはいったん外に出て、庭園脇の小径を歩いて向かうことになります。
貸切時間は一組40分で、チェックイン後に希望時間を仲居さんに伝えて予約を入れました。
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階段を下りた先に独立した湯小屋が建っています。
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以前は大浴場として使われていたらしく、脱衣場の広さなど通常の貸切風呂とは比較にならないほどゆとりがあります。
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貸切露天にもしっかりとタオルが用意されているので助かります。
扉の奥には、脱衣所以上に大きな露天風呂が待ち構えていました。
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こちらが豪快な岩露天を要する貸切風呂の様子です。
広いとは事前に耳にしていましたが、実際に目にするとこんな広い露天風呂を無料で貸切利用できるというサービスに感動を覚えました。
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10人くらいは余裕で入れそうな湯船の大きさには驚かされます。
貸切風呂ということで入浴客の数も限られ、清潔感が保たれているために極上の湯浴みを満喫することができました。
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洗い場の数も充実していますが、こちらにも鏡は設けられていません。
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そして、最後のお風呂紹介となるのが朝食前に入ったもう一方の大浴場です。
午前0時に「天狗の湯」と男女が入れ替えとなり、趣の異なる浴室を両方楽しむことができます。
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脱衣場内は、籠の他にも女性用浴室としての利用時間が長いためか、ベビーベットなどもあらかじめ備わっていました。
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パウダースペースも女性の利用を前提としているのか、衝立で独立したブースとなっていて利用するのに便利なつくりです。
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先ずは扉の先にあるレトロな内湯から入ってみました。
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こちらが「レトロモダンタイル風呂」と呼ばれる内湯の様子です。
お湯は浴槽の中から投入され、湯船に浸かるとお湯が静かに波打って外に溢れて出て行きました。
かつてはモダンな空間であったタイル風呂ですが、今となっては郷愁さえ感じられます。
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こちらの浴室は洗い場と浴槽との距離が近いため、シャワーなどの使い勝手はあまりよくありませんでした。
洗髪などは貸切風呂利用時に済ませた方が良いかも知れません。
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内湯の外に出て、
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回廊を少し歩いた先には、
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ご覧のように小ぶりの半露天風呂、「ひさご湯」が設けられています。
宿のHPにも写真が載っていないのと、浴室内にハッキリと表示していない感じなので、こちらの露天の存在に気付かない人もいるようですが、私は事前に情報収集していたためにしっかりと堪能することができました。
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こちらも貸切状態での利用であったため、湯口付近に居座って肩までじっくりと身を沈めて浸かっていましたが、漂うほのかな温泉の香りと体をまとう新鮮なお湯の感触が非常に心地よく、見た目以上に満足することができました。
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以上で、『落合楼村上』の充実したお風呂の様子についての紹介を終わります。
今回紹介した4箇所のパブリックバスの他にも、実は全ての客室に温泉が給湯されているとのことなどで、露天風呂付の客室に宿泊した場合などは、温泉三昧のひとときを十二分に満喫できるのではないでしょうか。
個人的には、せっかく渓谷沿いに隣接した形でお風呂を設けているので、できればもう少し眺望が楽しめるつくりになっていれば尚良しといった感想を持ちました。
それでも、源泉掛け流しのお湯を存分に楽しめる環境というのは非常に魅力的で、私はやや湯辺り気味になってしまうほどに何度も湯浴みを楽しませてもらいました。
全体的に岩風呂系が充実していたので、そのようなお風呂が好きな人には正に最適であるかと思います。

次回は、伊豆らしく山海の幸を正当派の会席でいただく宿の食事について紹介したいと思います。
次回へと続く・・・
伊豆半島のほぼ中央に位置し、川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台としても名高い天城・湯ヶ島温泉−。
文学の香りと共に歴史と風情が色濃く漂う湯ヶ島温泉には、清流・狩野川に沿って鄙びた湯治宿から新進気鋭のデザイナーズ旅館に至るまで、実に様々な温泉宿達が軒を連ねています。
そんな湯ヶ島温泉の中において、国の登録有形文化財に指定され、往時の匠達の手による日本建築の粋を極めた建物を今に残すお宿が『落合楼村上』です。
湯ヶ島きっての老舗宿として隆盛を極めた『旧 落合楼』がバブル崩壊で経営に息詰まり、銀行の抵当に入った宿を引き継ぐ形で、『新生 落合楼村上』として現オーナーの村上氏が宿を再生させたという話は有名ですが、今では傷んでいた建物達も見事に蘇り、レトロモダンな温泉情緒を満喫できる宿として、湯ヶ島温泉の中でも抜群の人気を誇っています。
以前から是非一度足を運んでみたいと思っていた『落合楼村上』でしたが、いかんせん宿泊料金もさすがの老舗宿料金で、なかなか手が出せないでいました。
しかしながら、自分の中で最近にわかに文化財の宿ブームが湧き上がっていることもあり、日本建築の美しさを実際に肌身で体感したいとの思いを断ち切ることができなかったため、この夏に思い切って足を運んで来ました。
これから数回に分け、圧倒的な建築美に思わずため息をつくことになった、湯ヶ島温泉『落合楼村上』の宿泊レポートを紹介して行きたいと思います。
今回は、先ず初めに宿泊した客室の様子を中心に紹介します。

伊豆へのアプローチはいくつか方法がありますが、最近はすっかり自分の中の定番となっている箱根新道から伊豆スカイラインを経て、細い山道を天城・湯ヶ島方面に向けてひた走ります。
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夏休みシーズンの週末だったものの、渋滞にあたることなくすんなりと湯ヶ島温泉へと到着し、伝統を感じさせる『落合楼村上』の門をくぐりました。
中に入ると、すかさず宿の従業員が駆け寄って来て荷物と車の鍵を預けます。
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こちらが伝統と格式を誇る『落合楼村上』の堂々たる玄関です。
打ち水された玄関くぐり、心地よい緊張感を持って宿の中へと足を踏み入れました。
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玄関をくぐると、目の前にインパクトのある能面が飾られています。
大塚亮治氏の作品で、館内には他にもいくつかの創作面が飾られていました。
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独特の雰囲気が漂う玄関を上がり、右手奥に広がる館内へと進んで行きます。
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玄関脇の昔の帳場があった場所には、ご丁寧にも手をついて出迎えてくれる人形が鎮座していました。
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広い館内には、ご覧のような風情溢れる廊下が長く延びていました。
私は雰囲気のある廊下を歩くのが大好きなので、この時点で既に嬉しくなってしまっています。
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廊下の左右に広がるガラス戸も組子細工が施された非常に凝った意匠で、思わず感動モノの美しさでした。
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玄関から長い廊下をしばらく歩くと、フロント前にロビーが広がります。
ソファーやお土産処が配置され、洋の雰囲気も漂っていました。
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そしてロビーの奥には、さらにクラシカルな洋の雰囲気が感じられるラウンジが続いています。
先ずはこちらのラウンジにて腰を落ち着け、チェックインの手続きを済ませました。
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ゆったりとしたソファーに座り、冷たい梅ジュースをウェルカムドリンクでいただきました。
15時チェックインのところ10分ほど早い到着となったため、客室に通されるまでの間しばし優雅で上質な宿の雰囲気をこちらにて楽しみました。
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準備が整ったので、仲居さんの後に付いて客室へと向かいます。
中庭を囲むように延びる廊下など、もはや芸術品の域を感じる素晴らしさでした。
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お風呂の案内などを受けつつ、階段にて2階に上がります。
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至るところに波打つレトロなガラス戸が現存し、日本建築の美しさをしみじみと感じることができました。
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2階の廊下から眺めると、風情ある中庭の様子がよく分かります。
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今回通された客室は、本館2階にある「松2」という客室でした。
客室は全部で16室しかなく全て異なる意匠となっているのため、どの客室に泊まっても繊細な細工を存分に楽しむことができます。
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扉を開けて中に入ると、畳の敷かれた前室があって冷蔵庫などが置かれています。
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こちらが客室内の様子です。
10畳の和室に広縁、レトロな趣満載の落ち着いた雰囲気が漂っていました。
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欄間に施された細工など実に見事です。
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客室に通されると、部屋付きの仲居さんがお茶を入れてくれました。
お茶の味もさることながら、蓋付の茶碗などさすが高級感が感じられます。
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広縁には雰囲気にあった椅子とテーブルが置かれ、ネジ式のガラス戸の向こうには庭園を望むことができます。
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こちらが客室から望む庭園の様子です。
緑が一杯という感じで、夏らしく蝉が大合唱を繰り広げていました。
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客室から右手の方を見ると、レトロ感満載の光景が広がります。
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こちらは庭園から客室棟を見た様子です。
外観などはかなりの年季が入っていますが、単なるオンボロ旅館とは異なる文化財の宿ならではの品の良さは泊まってみれば一目瞭然です。
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客室内の床柱など、さりげなく黒壇などの銘木が使われていて高級感が漂っていました。
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トイレや洗面所などの水回りは、広縁の奥に設けられています。
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広縁奥の引き戸を開けるとトイレ、旧いながらもしっかりとウォシュレットが備わっていました。
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その脇には洗面スペースがあり、
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さらに、利用はしませんでしたがお風呂も備えられていました。
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こちらは浴衣や湯浴み用の巾着です。
客室内にもタオルは用意されていますが、こちらでは大浴場にもタオルが備わっていて非常に便利でした。
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最後に夜に布団を敷いた状態です。
ほのかに灯りに浮かび上がった欄間の模様が美しい光景でした。
夏バテ気味ということもあり、せっかくの温泉宿なのでゆっくりと睡眠を取りたかったのですが、湯巡りに没頭しすぎたせいか、体の中から熱が抜けずにすっかり寝不足となってしまって大失敗でした。
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以上で宿泊した客室の紹介を終わります。
今回私達が通された客室は最もシンプルなタイプのようで、この他にも二間続きの客室や露天風呂付客室など、より特徴的で芸術性の高い細工が施された客室がふんだんに用意されているようです。
私の好きなモダンな和ベットルームなども快適で過ごしやすいですが、たまには歴史と趣に溢れた純和室に宿泊することで、日本旅館の良さをあらためて再確認することができるような感じがました。

次回は、湯ヶ島らしい豊富な湯量を誇る充実した宿のお風呂について紹介したいと思います。
次回へとつづく・・・

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