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夏休み温泉旅行で足を運んだ宿の宿泊レポートも、『長生閣明月苑』の食事編を持ってようやく終了です。 『長生閣明月苑』でいただく食事は人数によって食事場所が異なり、4名以上は食事処、それ以下は夕・朝食とも部屋食でいただきます。 食事内容も料金プランによって細かく分けられ、今回紹介する食事は最もリーズナブルな宿泊プランのものとなりますが、料金を考えると充分満足に値する内容となりました。 最終回となる今回は、そんな宿の食事に加えてチェックアウト後に足を運んだ益子町にあるレストランでのランチの模様を紹介したいと思います。 食前酒には巨峰酒が振る舞われますが、先ずはビールにて乾杯です。 地ビール系がない場合に頼むのは大抵スーパードライ。 本当は発泡酒で充分なんですが・・・。 さて、月替わりの献立でいただく会席のはじめは先付の冷やし豆腐です。 滑らかな豆腐の上に乗るのはフォアグラ、アボガド、とんぶり、モロヘイヤという様々な食材ですが、不思議とケンカせずに旨みも加わってサッパリといただきました。 続いては前菜、旬の五種盛と称して焼き魚、白身魚の揚げ物、トマトとオニオンサンド、鱒の寿司、トウモロコシ焼きの5品がそれぞれ一口サイズで上品にお皿に盛られて出てきました。 どれも皆おつまみにピッタリというような味で美味しくいただきました。 お造りは地元の名産である八汐鱒と湯葉、季節を感じる鱧の3点です。 鱧はもう一つでしたが、八汐鱒と湯葉はまずまずのお味でした。 焼き物は私の好物である鮎の塩焼きを蓼酢でいただきます。 味は普通に美味しかったのですが、何となく白い皿の上に鮎が一匹乗っているだけという状態が味気なかったので、笹の葉を敷くとか器を替えるなどした方がより食欲がそそられるような感じがしました。 続いては夏野菜の煮物を冷製でいただきました。 そしてこの日のメインとなるのがモチ豚の朴葉焼きです。 とろけるような食感のモチ豚と少し甘めの味噌との相性は抜群で、朴葉味噌が好きな私にとってはたまらないお味でした。 食事となる前には、この宿の名物である山花蕎麦が振る舞われます。 やや甘口の汁が特徴的なぶっかけおろし蕎麦ですが、蕎麦好きの私としてはもう少し量があれば尚嬉しいといった一皿でした。 食事は栃木県産のこしひかりに地鶏のつみれが入ったお吸い物、そして香の物という内容です。 山椒の風味の効いたお吸い物が特に美味しく、食事を食べ終えるとすっかり満腹感におそわれます。 〆のデザートは果物の乗ったマンゴームースで、こちらも大変美味しくいただきました。 以上で夕食の紹介を終わります。 オーソドックスな献立ながらも、1万2千円台というリーズナブルな宿泊プランであることを考えると充分満足に値する食事内容となりました。 地元の名産や旬の物を程良く取り入れた料理の数々であったので、比較的万人に好まれるような献立であったような感じがしました。 引き続いて朝食の紹介に移ります。 朝食前には各部屋に朝刊のサービスが行われ、気が利いていて好感が持てました。 朝食時間になると仲居さんが手際よく食事の支度を整えてくれます。 但し、私は部屋食でも特に朝食を部屋でというのがあまり好きではないので、できれば食事処でいただくことができれば嬉しいのですが・・・。 華やかな角皿の上には一口サイズのおかず達が彩り豊かに並んでいます。 『すみれ』や『一の宿元』の朝食を思い出させるような見た目でも美味しそうな盛りつけであると思います。 この他にも定番の温泉卵や野菜サラダ、 そしてうどんの入った鍋物が登場しました。 朝からかなりお腹にたまるうどん鍋でしたが、なかなか美味しかったです。 ご飯は白米の他に、お粥もいただけるようになっています。 デザートに定番のヨーグルトをいただき、朝食も美味しく食べ終わりました。 部屋で朝食をいただいた後は、朝日の眩しいラウンジに足を運んでモーニング珈琲をいただくことにしました。 こちらの無料珈琲サービスは、早朝の7時頃からチェックアウト時の11時頃まで行っているので嬉しいサービスです。 朝食後の珈琲を楽しんだ後は、速やかに身支度を整えて宿を後にしました。 実はチェックアウト時にも、例のお風呂で2回も一緒になった騒々しい3世代家族と遭遇して一瞬いらだちましたが、女将さんやその妹さんらの丁寧な見送りを受けて出発することができたので、宿自体は好印象を持って後にすることができました。 長かった夏休み旅行もとうとう帰宅日を迎えることになりました。 最後の寄り道として〆の温泉を取るか、日光方面での観光を取るか、また一度足を運んでみたかったレストランでの食事を取るかでしばらく悩みつつ、車を走らせます。 悩んだ末に到着した先はこちら、焼き物で有名な益子町にある自然公園「益子の森」です。 とは言っても公園散策が目当てではなく、結局ランチを選んだ結果になりました。 こちらの「益子の森」には、スタイリッシュな建物が一際目を引く人気宿『フォレストイン益子』と、宇都宮の名店で尚馳せた音羽シェフが手掛けるフレンチレストラン『リス・ブラン』が併設されていて、公共の宿ながらもお洒落なオーベルジュ感覚で宿泊することができるという穴場的スポットです。 『安曇野ちひろ美術館』などを手掛けた著名な建築家がデザインした建物は、曲線と素材の質感からくる美しさが秀逸で、是非一度泊まってみたかったこともあり今回は下見を兼ねての訪問となりました。 建物の一番端に来ると、お目当てのレストラン『リス・ブラン』がひっそりとOPENしています。 館内はシンプルで上品な佇まい、 テラスの先には爽やかな緑が生い茂っています。 今回はランチということで、平日限定1,890円のカジュアルなランチコースをいただくことにしました。 先ずは夏の定番ガスパッチョをいただきます。 続いてはパン、もっちりカリッとしたフランスパンは私の大好物です。 この日のメインは地鶏のローストでした。 こちらのレストランは旬の野菜を活かしたメニューが特徴で、フレンチと謳いながらもいんげんやジャガイモ、オクラなど和テイストの夏野菜をつけ合わせとしてふんだんに盛り込み、素材の味をこわさないシンプルな味付けとなっていました。 正直私はもっと凝ったソースなどを提供してくれると嬉しいと思いましたが、フレンチが得意でない人にも好まれるようなさっぱりとした味わいを楽しめます。 パンをお代わりすると、胡麻の風味が香ばしい違う種類のパンを運んで来てくれました。 デザートはチョコレートのアイスとプリンです。 濃厚なチョコレートとあっさり滑らかなプリン、このデザートが両方とも大変美味しかったので、これだけをカフェタイムとしていただきたいような素晴らしい出来映えでした。 最後はゆっくりと珈琲をいただき、静かで上質な雰囲気をたっぷり楽しんでランチを食べ終わりました。 店の外に出ると、まるでゴルフ場を思わせるような緑鮮やかな芝生と爽やかな夏の盛りの青空が広がっていました。 『リス・ブラン』には今回待望の初訪問となりましたが、今回のランチコースだけではやはり音羽シェフの実力を味わい尽くすまでには至らない感じがしました。 日中は益子の町中で散策を楽しみ、いつか『フォレストイン益子』に宿泊して、ディナーでじっくりと音羽シェフの料理の数々を味わってみたいと改めて思いました。 リス・ブラン http://www.auberge.co.jp/lis_blanc/index.html 最後は旅の始まりと同様、再び常磐道経由で一路東京へと戻りました。 以上で5つの温泉宿を紹介した夏休み温泉旅行の宿泊レポートを終了します。 今回は実に様々なスタイルの温泉宿に宿泊し、立ち寄りでも今まで足を運んでみたいと思っていた温泉地を多数訪問することができたので、大変充実した夏休みを過ごすことできました。 最終日に足を運んだ『長生閣明月苑』は、何よりもお風呂での一件があまりにも自分の中で大きなマイナス印象として刻まれてしまいましたが、宿自体は実に様々なサービスを取り入れていて経営努力している姿勢を強く感じることができました。 今回のことを今後の教訓とし、オンシーズンでの宿泊先をより一層頭を悩ませて選んで行きたいと思います。 長生閣明月苑 http://www.meigetsuen.com/ 採点(5段階) 接客・・・・・3.5(一部のスタッフに笑顔が固い印象があったので、もう少し優しい雰囲気が欲しいところ) 館内の雰囲気・・・・・4(庭園を中心にした情緒溢れる館内は高級感があって良かった) 部屋の雰囲気・・・・・4(煙草の匂いがやや気になったが、使い勝手もよく概ね満足) 清潔感・・・・・4(全体的に概ね満足。客室から望む錆びた手すりの塗装などを検討して欲しい) 温泉・・・・・4(純粋なお風呂だけの印象は、掛け流しのお湯を楽しめるのでまずまず) 夕食・・・・・4(宿泊料金の割りには充実した献立だった) 朝食・・・・・4(質・量共に概ね満足) コストパフォーマンス・・・・・4.5(1万円台前半で高品質な滞在を楽しむことができる) 総合満足度・・・・・3(他の宿泊客の影響をもろにうけてしまったので、今回は仕方がないところ) 次回リピート度・・・・・2.5(宿自体に決して悪い印象はないが、大幅なリニューアルなどがなければリピートはしないかも)
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川治温泉 長生閣明月苑
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鬼怒川・川治温泉郷といえば、かつては団体客中心の大型旅館が川沿いにずらりと建ち並び隆盛を極めていましたが、バブル崩壊後の現在の集客数は減少の一途をたどっています。 私も以前鬼怒川温泉の宿に何回か宿泊したことがありますが、どれも皆同じような雰囲気の大型旅館であり、当時はそれなりに楽しかったハズが今となってはお風呂も館内の雰囲気も記憶が混ざってほとんど思い出せなくなってしまいました。 そんな大型旅館が幅を利かせる温泉街の中でも、今回宿泊した『長生閣明月苑』は客室数21室と比較的小規模な旅館であり、いたずらにお風呂の規模を拡大化しなかったことで今でも源泉掛け流しの温泉を楽しめる貴重な存在となっています。 また、かつてはJTBの90点以上宿にランクインしていたという格式も備わっており、宿泊料金から比較すると館内の雰囲気も充分すぎるほどの品の良さが感じられます。 (ちなみに今回利用したプランは平日3組限定のプランで1万2千円台でした。) 今回は、『長生閣明月苑』のお風呂と館内の様子について紹介して行きたいと思います。 『長生閣明月苑』のお風呂は1階にあり、露天風呂を備えた男女別の大浴場が各1箇所のみとなっています。 私達が到着後にも続々と他の宿泊客達がチェックインして来たので、先ずは混み合う前にひとっ風呂浴びることにしました。 脱衣所は棚に籠が並ぶというオーソドックスなもので、貴重品入れなどはありません。 嬉しいことにタオルは使い放題となっています。(バスタオルはなし) 洗面台のあるパウダースペースは脱衣所の奥にありますが、狭いので混雑時などやや使いづらい面もありました。 こちらが内湯の様子です。 センター系の浴室を思わせるような味も素っ気もない雰囲気ではありますが、お湯は無色透明のアルカリ性単純温泉がしずしずと掛け流され、肌触りの良い優しい泉質を楽しむことができます。 横長の変わったつくりの湯口の横に座ると、適温かつ新鮮なお湯が気持ちよく肌を伝っていきます。 ツルツル感のある美肌湯であることが伺えました。 洗い場の数は整っていますが、隣との距離が近いので混雑時など気を使う必要がありました。 続いて扉の外にある露天風呂に足を運んでみます。 露天風呂は6人くらいは普通に入れるサイズの岩風呂です。 男湯は四方を壁に囲まれ、なおかつ屋根がかかっているので眺望などは一切利きません。 宿のパンフレットには内湯・露天とも掛け流しと記載されていますが、露天は循環放流式の様な感じがしました。 内湯に比べて露天風呂の温度はかなり熱めであったので、あまり長湯はできませんでした。 内湯・露天風呂とも貸切状態になったのは到着後すぐに入ったこの時だけで、後は必ず他の宿泊客と一緒だったため貴重な時間帯となりました。 続いて女湯の紹介です。 脱衣所のつくりや大きさは男湯とほとんど変わりありません。 お風呂についても男湯とほとんど同じつくりですが、南側を向いているためか明るい雰囲気で好印象です。 扉の外にある露天風呂は男湯と違って草花が植わり、空もいくぶん開けているので居心地が良さそうでした。 こちらのお風呂にも是非入ってみたかったですが、残念ながら男女の入れ替えがないので女性だけの特権のようです。 瓦でできた湯口からは熱めのお湯が注がれ、 野趣溢れる岩風呂へと流れていきます。 こちらの露天風呂からは、宿名の由来になった明月を望むことができそうですね。 洗い場の数なども男湯と同じです。 誰も入っていない湯船の縁からお湯があふれ出す様は極めて贅沢で、いつ見ても嬉しいものです。 お風呂から上がると、目の前の湯上がり処には冷たい飲み物が用意されていました。 冷水、柚子水、麦茶と種類も豊富で嬉しいサービスですが、夜になると飲み物サービスが無くなってしまうのが少々残念です。 お土産でも売っている柚子水はさっぱりとした味わいで大変美味しく、何度もお代わりしてしまいました。 また、翌朝は湯上がり処で薬膳茶が振る舞われます。 せんぶり、どくだび、げんのしょうこなど、いかにもカラダに良さそうな薬草を煎じてあり、こういうものを見ると喜んで思わず飲んでしまう私ですが、味は苦くて非常に不味いので正に良薬口に苦しといった感じがしました。 引き続いて館内の様子について紹介したいと思います。 『長生閣明月苑』の館内の風景を印象づけているのは、やはり庭園を中心にしたパブリックスペースです。 庭園を挟んだロビー・ラウンジの対面側はギャラリーの様になっていて、益子焼などの陶芸作品の数々が展示販売されていました。 奥の方には庭園を望む椅子が用意されていて、静かで落ち着いた空間であったためお気に入りの場所になりました。 こちらは渡り廊下から眺めた庭園の様子−。 廊下を渡った先のロビー・ラウンジ側からは外に出ることも可能です。 池を眺めると金魚や鯉などが優雅に泳いでいて、いかにも純和風旅館らしい趣が感じられました。 ラウンジの一角には囲炉裏風の談話スペースが設けられ、風文庫と名付けられた読書コーナーの備えや抹茶を点てて自由にいただける楽しいサービスなども行われています。 自分たちで点てていただく抹茶もまたおつな感じでした。 こちらはラウンジからロビー方面を眺めた様子です。 抹茶だけでなく、朝はラウンジにてモーニング珈琲を無料でいただくことができました。 ロビーの奥にはお土産処が設けられていて、柚子水や地元の名産品が販売されていす。 最後はライトアップした夜の庭園の様子です。 日が暮れた後は昼間とはまたひと味違った表情を楽しむことができ、蛍などを放したらよく似合いそうな情緒のある風景が広がっていました。 以上で、宿のお風呂と館内の様子についての紹介を終わります。 実は上記では触れなかったのですが、今回の滞在中お風呂を楽しむという面において実に腹立たしい出来事がありました。 それは『おとぎの宿米屋』と同様、子供を連れた家族のモラルの低さです。 もちろん宿側の責任ではないし、あまり大きく書くのもためらわれるのですが、とにかく今回一緒になった宿泊客達のお風呂の楽しみ方のレベルがあまりにも低すぎて、今思い出しただけでもイライラしてしまうほどでした。 夏休み中ということもあり、宿泊日当日はとにかく子供達が多くて賑やかな館内だったのですが、お風呂の中で泳ぐわ、潜るわ、お湯かけっこするわという完全なプール状態で、『米屋』でのことがあっただけにさすがの私も声を荒げて注意しました。 躾ができていない子供の態度の大きさは正に一級品で、一瞬は静かになったものの、私が内湯にいれば露天に出て大騒ぎ、露天に逃げれば内湯はプール状態といった感じで、宿の趣を完全にぶち壊す輩にさすがに何度も注意する気力にはなれず・・・。 キャパが無いだけにそのストレスたるや尋常ではありませんでした。 まぁ、内湯の雰囲気など確かにプールに似ていなくもないのですが、親もそのまた親も完全に野放し状態という放任主義には今となっても掛ける言葉すら見つかりません。 2年前に宿泊した際は静かで落ち着いた雰囲気が魅力で、お風呂も含めて個人的に非常に満足度の高い滞在であったため、今回は余計にそのギャップを感じてしまう結果になってしまったような気がします。 こればっかりは運もありますが、人気のある宿だけに静かな滞在を楽しみたいという人には夏休みや大型連休などの行楽シーズンを避けて足を運んだ方が無難かも知れません。 次回はいよいよ夏休み温泉旅行の最終回、宿での食事とチェックアウト後に足を運んだランチの様子について紹介します。
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長かったようで、あっという間に時が流れていった2008年の夏休み〜。 玉の湯温泉『湯守玉林房』から始まった5泊の温泉旅も、今回紹介するお宿でいよいよ最後です。 これまでのお宿は全て初訪問で、和モダンな宿、古き良き文化財の宿、正真正銘の秘湯の宿と、期待と不安を織り交ぜながらも飽きのこないようにとあれこれ悩んだ末に選んだお宿達でした。 そんな中、最終日に選んだのは唯一となる再訪の宿で、比較的リーズナブルな料金ながらも品の良い佇まいが好印象として記憶に残っていた、川治温泉『長生閣明月苑』です。 本当は全て新規開拓を狙っていて、水上の『蛍雪の宿尚文』や塩原の『小梅や』を候補として考えていたのですが、奥鬼怒方面から戻ってくるというアプローチを考えるとやや強行軍になることが予想されたため、無理をせず近隣の川治温泉に落ち着いたという結果になりました。 そういったわけで、これから数回に分けて川治温泉『長生閣明月苑』の宿泊レポートを紹介して行きたいと思います。 今回は先ず、ハイキングの汗を流すために途中に立ち寄ったお宿の様子と、宿泊した客室について紹介します。 女夫淵温泉駐車場を12時過ぎに出発し、細い山道を下界に戻るようにひた走りました。 奥鬼怒最後のお湯を楽しむ宿として選んだ先はこちら、平家平温泉『こまゆみの里』です。 秘湯を守る会の宿として、丸太をくり抜いた露天風呂をはじめ、銘木をふんだんに使った種類豊富なお風呂の数々が人気を博しているお宿ですが、今回が待望の初訪問になりました。 平日のお昼時ということもあって館内はひっそりと静まりかえっています。 フロントで料金を支払い、立派な柱がそびえ立つ印象的なロビーを抜けて奥の湯殿へと向かいました。 こちらの長い渡り廊下に面して、いつくかの浴室が点在しています。 とりあえず一通り覗いてみることにし、先ずは廊下の途中にあったこちらの露天風呂に入ってみました。 極めて簡素な脱衣所が、秘湯の雰囲気を色濃く醸し出しています。 脱衣所から出ると、意外にもキレイに整った露天風呂が目に飛び込んで来ました。 こちらの露天風呂は男女別で、ほぼ左右対称のつくりとなっています。 眺望も良く、小じんまりとしたサイズで非常に落ち着く感じの露天風呂でしたが、残念ながらこちらのお宿にもアブがたくさん飛び回っていました。 入りたい思いを必至でこらえつつ、これ以上アブに刺されてはかなわないので、写真だけ撮して次の露天風呂へと向かいます。 手前の露天風呂がアブだらけであったので、宿の名物となっているこちらの露天風呂にも恐らくヤツらは飛び回っていることでしょう。 ちなみに脱衣所は男女別で、女性用露天風呂と混浴の露天風呂が中で繋がっています。 こちらは銘木をふんだんに利用して作られた女性用の露天風呂です。 奥鬼怒の原生林や清流を眺めて入る野趣満点の露天風呂は開放感抜群ですが、いかんせん日中はアブが多すぎて入れる状況ではありませんでした。 こちらの露天風呂が混浴となっていて、奥の方には一人用の丸太風呂も点在しています。 私達が行った時にはまだお湯を張っている最中であったため、結局こちらの露天風呂にも入ることなく安全な内湯に向かうことにしました。 内湯の入口には、例によって秘湯を守る会の提灯が掲げられています。 簡素なつくりながらも広めの脱衣所で快適です。 こちらが男性用の内湯の様子です。 インパクトのある木の柱が一際存在感を放っており、鄙びた雰囲気でかなり私好みの浴室でした。 こまゆみの里の泉質はナトリウム−塩化物泉で、無色透明ながらも多くの湯の花とほのかな硫黄臭が漂うお湯はなかなかの名湯です。 貸切状態かつ湯の温度も適当であったため、ハイキングの汗をゆっくりと流して気持ちの良い湯浴みを満喫することができました。 こまゆみの里で入浴と着替えを済まし、途中にあった蕎麦屋で昼食をいただいた後は一路川治温泉へと向かいました。 奥鬼怒から走ることおよそ1時間、約2年ぶりの訪問となる川治温泉郷に到着です。 目指すべき今宵の宿『長生閣明月苑』は温泉街の最奥部に位置しています。 大型旅館の建ち並ぶ温泉街を抜けた先に、茶色の落ち着いた外観がようやく見えて来ました。 宿の隣の駐車場には、既にスタッフが待ち構えていて車を誘導してくれます。 平日にもかかわらず駐車場は満車状態で、人気の程が伺えました。 ちょっと強面のスタッフに手荷物を預けてさっそく宿の中へと足を運びます。 館内に入ると、値段の割りには雰囲気の良い風雅で落ち着いた日本旅館の情緒が漂っています。 かつては恐らく高級宿路線だったのでしょうが、不況下で生き残りをはかるため値段を下げて宿泊客を呼び込むカタチを取らざるを得ない経営状況になった様子が伺えます。 チェックインは庭園を望むラウンジにて行います。 こちらの庭園がこの宿の大きなウリの一つとなっていて、朝に夕に風情ある景観を楽しむことができます。 ウェルカムドリンクとデザートをいただきながらひと息ついていましたが、次々にチェックインする宿泊客達がやって来たので早々と客室へと向かいました。 池の上にかかる渡り廊下を進み、宿泊棟へと足を運びます。 渡り廊下のすぐ先には大浴場が設けられ、湯上がり処にもなっているこちらの空間はいつも賑わっていました。 今回宿泊する客室はどうやら2階にあるようです。 客室名は数字のみの202号室でした。 こちらが客室内の様子です。 全21室ある客室は全て和室で、今回は掘りごたつを備えた10畳の和室に通されました。 煙草の匂いがやや気になりましたが、ゆとりのある機能的なつくりで過ごしやすかったです。 テーブルの上にはおしぼりとお茶請けのおまんじゅうが用意されていました。 床の間は掛け軸ではなく、絵とシンプルな草花が活けられていました。 すっきりとしていて好みの雰囲気です。 広縁には座り心地の良い椅子とテーブルが備わり、何故か季節外れの電気カーペットが敷かれています。 経費削減のためかも知れませんが、真夏に電気カーペットは不要であるので手間が掛かっても季節毎に入れ替えて欲しいものです。 掘りごたつもまた同様です。 季節柄、個人的にはこたつの布団は外して置いてもいいような感じがしました。 但し冬場は嬉しい装備であることには間違いありません。 大きく取られた窓からは風雅な庭園を真下に望みます。 手すりについた錆がやや雰囲気を壊していたので、できれば手すりだけでも塗装し直すとより見栄えが良くなると思います。 続いて水回りの紹介です。 『長生閣明月苑』は全室バストイレ付となっています。 客室内の洗面所やバスはごく普通のものですが、機能的に特に不満はありません。 トイレもしっかりとシャワートイレが備わっていて快適でした。 最後は客室備え付けの冷蔵庫です。 昔ながらの引き抜きタイプで、残念ながら持ち込んだ飲み物を入れるスペースはほとんどありませんでした。 以上で宿に向かう前に立ち寄った『こまゆみの里』のお風呂の様子と、『長生閣明月苑』の宿泊した客室の紹介を終わります。
次回は掛け流しの湯も楽しめる宿のお風呂と、風情溢れる館内の様子について紹介したいと思います。 次回へとつづく・・・ |
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