|
食べること 生きること こんなシンプルなキャッチフレーズを裏付けるように、美人の湯『渓山荘』の宿のパンフレットには、自然農法などにこだわり抜いた体に優しい厳選された食材を使用した食事が楽しめると謳っています。 夕食は、和・洋・パエリア・バーベキューといった豊富なメニューの中から宿泊客の好みに応じた料理を選ぶことができ、2食付はもちろん、夕食のみ、朝食のみ、といった選択も可能であり、量についてもスペシャル(普通)とライト(軽め)という2種類が用意されています。 朝食についても、和食と洋食から選べるのと共に、量についても夕食同様2種類が用意されているという、実にきめ細かい選択が可能な、ある意味珍しいお宿であると云えます。 最終回となる今回は、そんな自然派の宿の食事について紹介したいと思います。 いろいろ迷った挙げ句、今回私達が選んだ食事は、夕食が洋食のスペシャル、朝食が洋食のライトといった内容です。 夕食にパエリア又は洋食を選んだ場合は、食事開始時間が夜7時30分頃からと遅めであるため、今回の旅では昼食にボリュームのある囲炉裏会席で十分にお腹を満たしてから宿に乗り込んだ形になりました。 夕食時間になり、食事場所となる「アトリエコルボ」へと足を運びました。 食事処の「アトリエコルボ」内は、お洒落で落ち着いたレストランの雰囲気が漂っています。 照明はグッと控えめに押さえられ、テーブルの上には優しくキャンドルの火が灯っていました。 先ずはお約束のビールで乾杯となりましたが、今回オーダーしたのはブルーベリー風味の爽やかなベルギー生ビールです。 前回も軽く紹介しましたが、こちらのお宿はベルギービールの品揃えが非常に豊富で、聞いたことのない銘柄のビールをいろいろと試すことができるようになっていました。 またワインリストも充実していて、自然派のワインを多数取り揃えているようです。 さて、洋食は一体どんなスタイルで提供されるのか興味津々であったのですが、先ず始めに運ばれて来たのはサラダです。 ハーブやオニオン、トマトなどの新鮮な野菜達に加えて、最高級の生ハムの一つであるハモンセラーノが添えられたサラダはボリューム満点、しかもオリーブオイルと岩塩のみでいただくというシンプルなスタイルは正にサラダの原点を味わっているような感動の美味しさでした。 特にオリーブオイルについては、奇跡のオリーブオイルと紹介されているほど酸性度の極めて低い最高品質のオイルが提供されていて、お土産処に並んでいるのを最後まで購入しようかどうか悩んだほどの美味しさでした。(結局値段が高かったので購入は見送りましたが・・・) 続いてはシチューのような野菜スープです。 ひよこ豆、かぼちゃ、サツマイモが柔らかくペーストされたほのかな甘みのスープはまるで離乳食のような優しい味わいで、食欲の無いときでもしっかり食べられそうな一品でした。 スープと共にパンとバターも運ばれ、当然おかわりも可能となっています。 続いては魚料理です。 フレンチのような繊細な魚料理を想像してた私達だったのですが、少々面食らうような豪快な一皿が運ばれて来ました。 三陸産の黒ソイのソテーとのことで、ほぼ和食の塩焼きに近い感覚でしたが、オリーブオイルが非常によく効いていたのでかろうじて洋のテイストを感じることができました。 骨がやや多くて食べづらい感じがしましたが、身に弾力があって味はとても美味しかったです。 肉料理は大和鶏のコンフィーです。 こちらの肉料理もソースなどを複雑に絡めたものではなく、つけ合わせの野菜と共に素材の味をドーンと味わうような直球勝負の料理でした。 肉、魚料理とも、洋食があまり好きでないような人でも楽しめそうな極めてシンプルな味付けであると思います。 そしてデザートの前には、山羊のチーズとカリンのペーストが運ばれて来ました。 いかにも好き嫌いが分かれそうな濃厚なチーズは実に美味しい一品でした。 最後は〆のデザートです。 デザートは自家製のかぼちゃの種のケーキと、スペイン産のハチミツがかかったアイスです。 最後のデザートも、味付けに実にオリジナリティを感じさせる満足の行く一皿でした。 デザートと共にいただく飲み物はハーブティ、紅茶、珈琲から選ぶことができます。 彼女は珈琲、私は紅茶をいただきつつ、ベルギービールと共にゆっくり2時間ほどかけて夕食を食べ終えました。 夕食の紹介は以上です。 今回は初めての宿泊であり、食事の評判も全く分からずといった感じで洋食を選んだわけですが、自然農法、健康、ホメオパシーを取り入れた食事スタイルは非常に独特で、体に優しいシンプルな味付けを好む人には正にピッタリな食事であるような感じがしました。 洋食以外にも、スペインのテイストを取り入れている宿だけにパエリアもやはり魅力的であるし、自然派の和食もまた捨てがたい気がします。 濃厚なソースや、複雑な創作料理を楽しみに足を運ぶとやや物足りない可能性もありますが、今回選んだ夕食については、これはこれで十分満足することができました。 続いて朝食の紹介です。 朝食は8時、8時30分、9時の3回の中から選ぶようになっていて、私達は8時30分からいただくことにしました。 朝食会場は夕食とは異なり、カフェラウンジにていただきます。 朝のカフェラウンジは爽やかな空気が漂っていました。 奥の席へと案内され、外の景色を眺めながら食事が運ばれてくるのをしばし待ちます。 こちらが洋食(ライト)の内容です。 サラダにトースト、ヨーグルトといったシンプルな食事ですが、ハチミツや自家製バターでいただくパンは非常に美味しかったです。 普段であればライトではなくスペシャルを選ぶところですが、この日はランチで立ち寄りたい場所があったので軽めに済ませました。 ジュースはオレンジかトマトから選べるようになっています。 パンと珈琲はお代わり自由となっていて、お洒落なカフェでのんびりといただく朝食は実に贅沢な時間といった印象でした。 朝食後はカフェラウンジ内の雑貨などを眺めつつ客室へと戻りました。 チェックアウト時間の10時となり、充実の滞在を終えて宿を後にしました。 以上で塩河原温泉 美人の湯『渓山荘』の宿泊レポートを終了します。 ペットと宿泊できるということが宿の大きなウリになっている向きがありましたが、今回実際に宿泊してみて、純粋に温泉宿としての魅力に満ち溢れた、実にオリジナリティ溢れるお宿であることが良く分かりました。 接客などはあっさりとしていて至れりつくせりのもてなしなどはありませんが、まるで別荘のようにゆったりと自由に過ごすことのできる大人の宿といった印象です。 人によって好みが分かれそうな感じもしましたが、メディアにもあまり取り上げられるようなこともなく、このような宿を知っていると思わずツウを気取ることができそうな不思議な魅力を持ち合わせています。 また、美人の湯『渓山荘』では、同様のコンセプトを持って展開する自然派のレストラン『ロアジーナ』を都内にOPENさせているようなので、機会があったら是非足を運んでみたいと思いました。 採点(5段階) 接客・・・・・4(接客も自然体で非常にシンプル。特に不満なし) 館内の雰囲気・・・・・4.5(和と洋、レトロとモダンが混在する独特の魅力ある空間) 部屋の雰囲気・・・・・4(個人的には非常に好きなタイプのレトロな雰囲気、トイレ付であれば尚良かった) 清潔感・・・・・4.5(古さの中に汚さなどは全く感じられない) 温泉・・・・・4.5(泉質、お風呂の雰囲気は◎ 循環していなければ文句なし) 夕食・・・・・4(素材の味を活かした自然派の洋食、たまにはこのような洋食も悪くない) 朝食・・・・・4(焼きたてパン、オリーブオイルをかけたサラダはシンプルで非常に美味しかった) コストパフォーマンス・・・・・4(今回予約した内容で@16,500円、値段相応といった感じ) 総合満足度・・・・・4.5(ありきたりの温泉宿とは異なる雰囲気を十分に楽しむことができた) 次回リピート度・・・・・4(比較的近いので宿泊よりも気軽に立ち寄り+ランチなどで利用したい)
|
塩河原温泉 美人の湯 渓山荘
-
詳細
全1ページ
[1]
コメント(18)
|
美人の湯という称号が示すとおり、塩河原温泉『渓山荘』では自然湧出の貴重な源泉を風情溢れる湯小屋において存分に堪能することができます。 その泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉、浴槽内で加温循環してはいますが、加水については一切行っていないため、ツルツル感の強い美肌湯系の特性をしっかりと感じ取ることが可能となっています。 今回は、『渓山荘』の大きな魅力の一つである宿のお風呂の様子について紹介して行きたいと思います。 独立した湯小屋に向かって、いかにも温泉宿らしい風情ある渡り廊下が続いていました。 浴室は男女別の大浴場が1箇所ずつほぼ左右対称の作りとなっていて、それぞれ内湯×1、露天風呂×1といった内容です。 先ずは夕食前に入った夜の男湯の様子を紹介します。 暖簾をくぐると、シンプルな脱衣所が広がっています。 貴重品を入れるキーボックス等の備えは特にありません。 ちょうど私と入れ替わりで他のグループが出ていったため、例によって貸切状態の時間帯となりました。 扉の向こうに見える風情溢れるお風呂の様子に早くも目が釘付けです。 浴室内は湯船はもちろん、床や天井に至るまで木と石の持つ素材の質感が大変素晴らしく、もろに私好みの作りとなっていました。 ここには洋の雰囲気は一切無く、正統派の和の趣のみが漂っています。 湯船のサイズも、大き過ぎず小さ過ぎず程良く落ち着くサイズで文句なしでした。 さすが美人の湯というだけあって、クセのない滑らかな肌触りでいかにも女性ウケしそうな優しいお湯であると思います。 湯口からは循環湯だけでなく、新鮮な源泉もしっかりと注がれていて飲泉することも可能なようです。 湯の温度は41度前後と適温で、じっくりと長湯が楽しめました。 客室数が少ないため、洗い場が混雑するようなことは一切ありませんでした。 但し、シャワーの水圧が非常に弱かったために髪を洗う際に少々手間がかかりました。 また、備え付けの石けん類は地球に優しい粘土ソープ等、こだわりの品が置かれています。 続いて朝のお風呂の様子を紹介します。 味わい深い看板に従って、再びお風呂へと向かいました。 朝方は廊下などの冷え込みが強く、冬場はかなり寒いかも知れません。 朝のお風呂も雰囲気もまた、夜とは違った表情で風情満点です。 この浴室を古いと見るかレトロな趣と見るか、人によって感じ方はそれぞれだと思いますが、しっかりと掃除も行き届いていたので本当に気持ちの良い湯浴みを満喫することができました。 誰もいないお風呂に肩まで身を沈めれば、気分は自然と瞑想状態です。 大きく取られた窓の先に目をやると、夜には目に入らなかった木立が湯気の向こうに生い茂っていました。 朝の空気は一際冷たく、いつまでも浸かっていたいような気持ちにおそわれます。 内湯でじっくり温まった後は、露天風呂にも足を運んでみました。 内湯から続く扉を開けると、階段を下りた先に野趣溢れる石組みの露天風呂が待ち構えています。 はらはらと落ち葉舞う様子を眺めながら浸かる露天もまたよしといった感じでした。 周囲を岩と木立に囲まれているため眺望は利きませんが、落ち着き感のあるなかなかの露天風呂です。 最後に女湯の様子を紹介します。 脱衣所、浴室、洗い場とも男湯とほぼ変わりのない作りとなっているため男女の入れ替え等はありません。 女湯の露天風呂は、男湯よりもいくぶん明るく開放的な感じを受けました。 以上で、美人の湯『渓山荘』のお風呂の紹介を終わります。 宿のHPを見ると、加温循環ながらもしっかりと温泉分析書も掲示されているため、湯使いや泉質に関してはこだわりが感じられました。 とにかく湯小屋の雰囲気が抜群であったので、源泉100%掛け流しではありませんでしたが十分満足に値するお風呂であったと思います。 シャワーの水圧が低かったのが唯一残念でしたが、ひょっとしたらこれも環境に配慮してのこだわりかも知れません。 また、今回は日帰り入浴客の姿は特に目にしませんでしたが、1時間800円という料金で日帰り客の受け入れも行っているようです。 貸切風呂や温泉付客室などの備えがあればさらに素晴らしい湯浴みを満喫できる感じもしますが、湯量に見合った適正なお風呂の数だと思いますのでこの辺は致し方ないところであると思います。 次回は和食からバーベキューに至るまで〜、宿泊客の好みに応じた実に様々な料理スタイルを提供してくれる宿の食事について紹介します。
次回へとつづく・・・ |
|
3000坪という広大な敷地内に佇み、まるで草庵の様に周囲を樹木に囲まれた『渓山荘』では、クラシカルな和の雰囲気の中にスペインから取り寄せたという家具や照明などを上手に盛り込み、和と洋が織りなす独特なコラボレーションを楽しむことができます。 今回は、そんな『渓山荘』の宿泊した客室と館内の様子について紹介したいと思います。 年季の入った客室の扉を開けると、ご覧のように純和風の客室が広がっていました。 但し、よく見ると電灯のシェードなどに洋のスパイスが程良く利いていて、なかなか素敵な雰囲気が漂っています。 11月とはいえ、朝晩は随分と冷え込む季節です。 そんな時、客室に炬燵があるとほっこりとした気分にさせられて嬉しくなります。 こちらは広縁の様子です。 レトロな椅子・テーブルなどの備えの他に、壁紙やライトなど独特のセンスが感じられました。 窓の扉は懐かしいネジ式、外には見事な紅葉が華やかに色づいていました。 こちらが客室からの眺めです。 白壁に瓦屋根の建物はお風呂のある湯小屋で、木立に囲まれていて四季折々の風景を望むことができます。 真下を見ると池も作られていました。 とにかく客室からの眺めが秀逸だったので、美しい自然を眺めながら癒されました。 床の間も独特の設えです。 年代物の和の備品に洋のランプ、そして道化師を描いた様な絵、好みがハッキリと分かれそうな感じがしますが、私はこの取り合わせが妙に気に入ってしまいました。 クローゼット内には浴衣や必要最小限のアメニティ類が置かれています。 お風呂籠が用意されていたのは大変便利でした。 こちらは冷蔵庫の様子で、用意されている飲み物の中にはベルギービールなどの変わり種も入っています。 実はこちらの宿、ビールパーティーが行われるほどベルギービールの品揃えが豊富で、食事の際など実に様々な銘柄をいただけるようになっていました。 この辺はいかにも温泉宿らしくていいですね。 夜はシンプルな寝具に包まれてぐっすりと寝入ってしまいました。 但し、木造旅館ならではの音の響きや壁の薄さも感じられるので、物音など敏感な人は別館客室や離れを選んだ方が良いかも知れません。 客室の紹介は以上です。 『渓山荘』の客室数はレトロな本館が5室、愛犬らと一緒に宿泊することもできるモダンな別館が6室、そして木立の中に佇む離れの特別室が2室、合計で13室といった小規模旅館です。 実は宿泊するまで知らなかったのですが、今回宿泊した本館客室には部屋にトイレが付いていませんでした。 私達はトイレ無しの客室でも対応可能ですが、客室のトイレが必須条件の方にとっては本館は避けた方が賢明です。 それぞれに特徴があってどの客室を選んでも楽しめそうですが、ペットも泊まれるということが気にならなければ、モダンな別館客室が快適性もあって一番魅力が高そうな感じがしました。 また、『渓山荘』では泊・食分離のルームチャージ方式を採用しており、食事の有無や内容、量などがきめ細かく料金設定されているので、それぞれの好みに応じたプランを組み合わせていける点も大きな特徴の一つとなっています。 引き続き、館内の様子を紹介していきます。 赤絨毯が敷かれた客室前の廊下は、宿の名前に似合った純和風の趣でした。 こちらは本館1階の廊下、明るいフローリング床に雰囲気のある照明が置かれて2階とは全く異なる雰囲気が楽しめます。 そして廊下に面したスペースの一角には、 ご覧の様に純白のウェディングドレスなどがディスプレイされていました。 さすが様々なウェディングプランを用意している宿だけあって、場所の提供だけでなくドレスのオーダーメイド等も受け付けているとのことです。 そして廊下をラウンジに向かって進んで行くと、 凡そ温泉宿らしかならぬ、まるで雑貨屋さんのようなお土産品ショップが設けられています。 スペインの輸入食材から生活雑貨に至るまで豊富に取り揃えられていて、眺めているだけでも楽しめました。 さらにこちらのお宿ではネットショップまで展開しているようです。 こちらは前回も紹介したカフェラウンジです。 宿泊客以外でも利用することができ、昼間はティータイムやランチ、夜はバーラウンジとして楽しめるようになっています。 独立したカフェラウンジだけあって、雑貨なども豊富に販売されていました。 カフェやバーしての利用だけでなく、こちらのラウンジは朝食会場も兼ねています。 朝に夕に、暖炉に灯る火を眺めながらゆったりくつろぐことができました。 ラウンジからは気軽に外に出ることも可能です。 外のテラスには椅子やテーブルが置かれ、可愛らしい犬やネコ達も遊び回っていました。 また、『渓山荘』のすぐ隣には「それゆけ牧場」という名のミニ牧場も設けられています。 こちらではホースセラピーや乗馬体験などを楽しむことができるそうで、フロントで申込みを受け付けていました。 優しい目をした馬の姿を見ていると何とも癒される感じがしました。 こちらは宿のすぐ側を流れる清流です。 夏場は河原に下りての水遊びやランチなどが楽しめそうな自然豊かな環境が整っています。 宿に戻って、こちらは玄関周辺の様子です。 真っ赤に色づいた紅葉が印象的な庭園には池も作られ、その奥に宿の別館が佇んでいます。 こちらは宿の裏手、本館客室から眺めた場所も散策できるようになっていました。 玄関周辺の建物は年季が入っていますが、写真左側の湯小屋や右側のアトリエスペースはモノトーンですっきりとした和の建物の美しさが漂っていました。 アトリエスペースは「アトリエコルボ」という名が付いていて、今回の夕食はこちらにていただきました。 「アトリエコルボ」では、単なるレストランスペースだけでなく、ベルギービールパーティーやコンサートなどの各種イベントが定期的に開かれているようで、「炎のフラメンコライブ」など実に興味深い催しものなども行われているそうです。 私達が宿泊した日は特にイベントはありませんでしたが、イベントのスケジュールは事前にHP上で公開されているので、それらの日を狙って足を運んでみるのも楽しそうです。 こちらは限定2室の離れ特別室の外観です。 神社の能舞台を移築したという建物は風格があり、かつて皇族の方も宿泊されたことがあるとのことでした。 こちらは別館の玄関です。 大型犬などを連れた客に配慮してか、別館客室棟にはこちらからも直接出入りすることができるようです。 別館の玄関を入ると館内は実にモダンな雰囲気で、次回足を運ぶとすれば是非別館の方に泊まってみたいと思いました。 別館と本館を結ぶ廊下は、再び赤い絨毯が敷かれたクラシカルな雰囲気が漂っています。 こちらは離れへと続く廊下です。 それぞれの廊下に実に味わいがあって、歩いているだけで楽しくなりました。 また、館内の至るところに温泉宿らしい活花が飾られていて、気持ちを和ませてくれました。 以上で『渓山荘』の宿泊した客室と館内の様子についての紹介を終わります。 和、洋、自然、動物、その他これから紹介する温泉や食事に至るまで・・・、実に様々な要素がクロスオーバーしながら一体感をなし、『渓山荘』というオリジナリティ溢れる宿を形成していることが泊まってみると実によく分かります。 スタイルこそ全く違う宿ではありますが、以前宿泊したことがある峰温泉の『玉峰館』に何となく通じるものを感じたので、宿に流れる空気が非常に自分の好きなタイプのものであると感じました。 HPなどで、もう少し客室の設えや間取りなどの情報が提供されていれば尚良かったと思いますが、情報が溢れているこのご時世だからこそ、久しぶりに直接足を運んでみて初めて知るといった楽しみを得ることができたので満足です。 次回は美人の湯の称号通り、肌触り抜群の温泉が楽しめる風情満点のお風呂の様子について紹介します。
次回へとつづく・・・ |
|
関東屈指の温泉県である群馬県には、是非とも足を運んでみたい温泉地や、未だ見ぬ穴場の隠れ宿達がたくさん存在しています。 今回紹介する塩河原温泉 美人の湯『渓山荘』もまた、そんな隠れ宿の一つです。 数年前、たまたま購入したある雑誌の特集で『渓山荘』の存在を知ったのですが、その雑誌に掲載されていた年季の入った日本家屋の館内に潜むモダンな洋のテイストにすっかり魅せられ、スペインから取り寄せたというアンティーク家具や美しい照明に彩られたラウンジの姿や、美人の湯の称号が示す通りにツルツル感の強い温泉、そして和・洋・バーベキューなど実に様々なスタイルで食事を提供している点など、思わず泊まってみたくなるような温泉宿としての魅力をいくつも持ち合わせているような感じを抱いていました。 その後いろいろと情報収集に励んだわけですが、これだけ個性的かつ魅力的と思われる湯宿でありながらも、何故か巷の温泉愛好家達の認知度はかなり少ないようで、ネット上でも『渓山荘』に宿泊した感想などが紹介されている有力情報はあまり得ることはできませんでした。 むしろこの宿の別の特徴〜、「ペットも泊まれる客室を備えていること、宿でウェディングを挙げることができるということ」ばかりがピックアップされている状況であったので、これはやはり自分で直接足を運んで温泉宿としての実力を見極めなければならないという思いが強くなって来たこともあり、昨年11月上旬に訪問するに至りました。 これから数回に分けて塩河原温泉 美人の湯『渓山荘』の宿泊レポートを紹介して行きたいと思います。 また今回は『渓山荘』に足を運ぶ前に、同じく以前から気になっていた湯宿の一つ、かやぶきの郷 薬師温泉『旅籠』の日帰りプランを利用して初訪問を果たして来たので、その模様も会わせて紹介したいと思います。 東京を早朝に出発し、秋真っ盛りの上州路を走り抜けながら浅間隠温泉郷へと向かいました。 手前にある鳩ノ湯温泉を過ぎると、間もなく薬師温泉に到着です。 高台にある駐車場から眺めた茅葺きの集落は風情満点で、古き良き山里の風景が広がっていました。 弾むような気持ちで長い階段を宿に向かって下りて行きます。 階段を下りきった先には、重厚な長屋門が私達を出迎えてくれました。 まるで時代劇のセットを思わせるようなインパクトのある外観に圧倒される瞬間です。 午前10時には館内に入れる『旅籠』ですが、この日は11時頃に到着しました。 中に入ると館内見学が楽しそうな建物がひしめいていますが、昼食付プランを予約していたので先ずはお風呂をいただきに本陣へと向かいました。 本陣の玄関には、宿の雰囲気に似合った秘湯を守る会の提灯も吊されています。 本陣の館内に入ると、古民具や照明などいかにも江戸時代の旅籠を思わせるそれっぽい雰囲気で統一されていました。 囲炉裏のある休憩所は喫茶コーナーも兼ねています。 本陣から長い廊下・エレベータを経由し、地下にあるお風呂へとようやく到着です。 薬師温泉『旅籠』のお風呂は、宿泊者専用の3種類の貸切風呂を始めとして、渓流を望む開放的な露天風呂「滝見乃湯」、薬草を煮出した薬草風呂が楽しめる「郷の湯」、そして通常は宿泊者専用となる源泉掛け流しの風情ある浴槽が備わった「薬師の湯」がそれぞれ男女別に設けられています。 この日は運良く「薬師の湯」が日帰りでも開放されていたので、早速「薬師の湯」に入ってみることにしました。 脱衣所は広くて清潔、ありがたいことに他の客はみな露天風呂へと向かっているようで貸切状態でした。 中に入ると木と石が組み合わされた風情ある湯船が3つ並んでいますが、源泉を楽しめるのは一番右の湯船だけでのようで(男湯)、他はゲルマニウム温浴などの浴槽になっているようです。 当然ながら、迷うことなく私はこちらの源泉浴槽に浸かってみました。 湯の花も舞う薬師温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉、湯の色はわずかに灰色ががっていて、舐めて見るとほのかに塩味がします。 湯量は少な目ですが敷地内で自噴しているという貴重な源泉をじっくりと味わい、満足感の高い湯浴みになりました。 洗い場は独立していて、空いているときは使い勝手がよい作りとなっています。 但しシャワーを利用する際、混雑時は背面への配慮が必要かも知れません。 廊下の一角では源泉が湧出する様子をライブ映像で見ることができます。 一見たわいもないモニターのように思えますが、貴重な源泉の存在をしっかりとアピールしていて好感が持てました。 この他にも、循環浴槽ながら眺望に恵まれた「滝見乃湯」や、 さら湯に薬草を煎じたお風呂が楽しめる「郷の湯」も見学だけしてきました。 「郷の湯」は風情ある浴槽で好みの雰囲気でしが、かなり塩素臭が強かったので宿泊したとしても入らないかも知れません。 さて、湯浴みを満喫した後はお待ちかねの昼食です。 昼食は、茅葺き屋根が一際見事なこちらの「濱田邸」にていただきました。 ちなみこちらの建物、益子焼の陶芸家で人間国宝の濱田庄司氏の居宅を移築したものとのことで、中には濱田庄司・晋作親子のギャラリーも作られていました。 黒光りする廊下を奥へと進み、 囲炉裏端の個室へと通されました。 高い天井を見上げると、梁や自在鉤が見事に煙に燻されていて思わず感動します。 昼食の内容は囲炉裏焼会席です。 小鉢やこんにゃく刺などの他、上州地鶏・上州牛・地の野菜などを炭火で豪快に焼き上げる囲炉裏料理は熱々かつボリューミーな内容で完全に満腹になりました。 昼食を食べ終わり、囲炉裏端でしばらくお茶などを飲んでまったり過ごした後は、「かやぶきの郷」内を見学して歩いてみました。 茅葺きの建物が点在する敷地内には、ご覧のように古美術品などの展示処や、 日本一のコレクションを誇るという時代箪笥を展示した回廊など、年代物のギャラリー空間をいろいろと楽しむことができました。 こちらは伝統的な南部曲がり屋を移築した「木村家」で、中は畳敷きの休憩所となっています。 「木村家」内では、こんな嬉しい置物も発見しました。 ご存じの通り、私が大好きな福助人形です。 建物は全て移築品でいささか人為的に作られたテーマパーク的な雰囲気も感じられますが、所々で目にする情緒ある日本的な光景は味わい深いモノがありました。 かやぶきの郷 薬師温泉『旅籠』は、団体客の訪問もあり静かな滞在を楽しむにはやや物足りない感じもありそうですが、館内の建物はそれぞれ見応えがあり、温泉もまた満足の行くものでした。 今回は日帰りプランで十分満喫することができたので、再訪するとしても宿泊するかどうかは微妙なところです。 また、現在川場村に第二の湯宿も建設中であるとのことで、ファミリーや友達との旅行などでワイワイ楽しみながら滞在する宿として向いていそうな湯宿であると感じました。 かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠 http://www.yakushi-hatago.co.jp/top.html 薬師温泉を後にし、塩河原温泉を目指して1時間ほどの道のりを再び走り始めました。 途中、川場村の道の駅で休憩などを挟みつつ、宿の場所を今イチ正確に把握せず不安な思いで走っていたので、こちらの小さな看板を見つけてホッと一安心です。 看板に沿って細い路地を少し下って行った先に、目指すべき『渓山荘』の姿が目に入って来ました。 駐車場に車を停め、実際どのような宿であるのかと期待と緊張に包まれながら宿へと向かいます。 宿の看板、生い茂る色づいた樹木、そして趣を感じる古めかしい日本家屋〜、一見するといかにも純和風の宿といった外観です。 飾り気の無い玄関の姿を目にしつつ、宿の中へと足を踏み入れました。 館内に入ると、外観からは想像し難いモダンなラウンジ空間が目に飛び込んで来て一瞬驚かされました。 まるでお洒落なカフェのようだと感じましたが、それもそのハズ、日中はカフェラウンジとしても営業しています。 庭園を望む席に腰を落ち着け、ウェルカムドリンクのお茶と共にチェックインの手続きを行いました。 しばらく落ちついた後はスリッパへと履き替え、若い女将さんに先導されて客室へと向かいます。 今回予約した客室は本館客室で、この他にペット宿泊可能な新館や離れなども備わっています。 建物自体はやはりレトロな木造旅館の模様で、軋む階段など味わい深いものがありました。 客室は2階にあり、赤い絨毯が印象的な廊下を奥へと進みます。 通された客室名は「ふじの間」、扉の向こう側に一体どんな客室が待っているのでしょうか。 以上で、美人の湯『渓山荘』に到着するまでの旅の模様についての紹介を終わります。
次回は独特のレトロモダンな世界が広がる宿泊した客室と、宿の館内の様子について紹介したいと思います。 次回へとつづく・・・ |
全1ページ
[1]





