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癒しの温泉・なごみの宿を探せ
新年明けましておめでとうございます。年末は奥鬼怒・鬼怒川温泉3連泊の旅で〆ました☆皆様にとって良い一年となりますように!!

書庫台温泉 炭屋台の湯

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『炭屋台の湯』で味わう食事は、三陸沖で上がった海鮮類や、岩手を代表するブランド牛である前沢牛などが楽しめる、地元の旬の素材を活かした会席料理です。
夕・朝食とも部屋食にていただきますが、今回は寝室と居間が分かれた二間続きの客室に宿泊したということもあり、部屋食でも全く気にならずに食事を楽しむことができました。
最終回となる今回は、新春・岩手温泉旅行を締めくくる宿の食事の模様について紹介したいと思います。

先ずは夕食から。
前泊の『旅染屋山いち』同様、こちらの宿でもお品書きが用意されていなかったため、記憶に頼っての紹介となりますのでご了承ください。
今回は特別室の宿泊プランであったため、スパークリングワインのミニボトルを夕食時にいただくことができました。
普段はビールにて乾杯の私達ですが、たまには趣向が変わっていいものです。
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最初にいただいたのは前菜の4種盛りです。
酒の風味が良く効いたイクラを初め、タコ・ねぎ・ワカメが絶妙のハーモニーを奏でるぬた、まるでお茶請けのようなのし梅、よもぎの香りが口いっぱいに広がる生麩の田楽といった内容で、スパークリングワインの肴には決して合っている料理ではありませんが、あまりこだわりの無い私達はどれも全て美味しくいただきました。
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続いてはお造りです。
鮪、帆立、甘海老の三品はどれも普通に美味しくいただける素材でしたが、盛り方や添えられたツマがやや味気ない感じであったので、見た目でも食欲が出るような盛りつけ方法をもう少し吟味して欲しい感じがしました。
また、小皿に置かれているのは蒸し牡蠣の山芋がけで、前日いただいた牡蠣料理とは対局にあるようなあっさりとした味付けでしたが、こちらもスルッと一口で平らげてしまう美味しさでした。
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続いて鯛の淡雪焼きです。
ふわっとしたメレンゲと鯛の身が良く合い、あっさりと上品な味わいでした。
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続いての料理は巨大な茶碗蒸しの登場です。
こちらの茶碗蒸し、器だけでなく中身もまた具だくさんな内容で、蕪や椎茸などかなり大きめにカットされた野菜類がたくさん入っていて非常に食べ応えのある一品でした。
普通の茶碗蒸しであれば、前日泊まった宿でもいただいているので正直無くても良かったのですが、初めて見るようなビックサイズであったため、これはこれで良かったです。
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続いては、青森などで有名な郷土料理のいちご煮です。
ご存じの方も多いと思いますが、いちご煮のいちごとはウニのこと。
ウニの身がまるで野いちごのように見えることから名付けられたということですが、以前から是非一度食べてみたいと思っていた郷土料理の一つだったので、出てきたときは喜びと期待で心が弾みました。
お椀の蓋を取った瞬間に立ち上る磯の香りに、具はシンプルにウニとアワビの身のみ。
とろけるようなウニと歯ごたえのあるアワビのコンビは絶妙な組み合わせで、正に贅沢で気品を感じる潮汁といった感じがしました。
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そしてこの日のメインともいうべき次の一皿は、岩手名産・前沢牛のステーキです。
肉質日本一とも称される前沢牛のステーキは熱々でボリューム満点、噛むと肉汁が口いっぱいに溢れ出て至福の瞬間が訪れます。
塩・胡椒でシンプルに味わいたかったところですが、今回はおろしポン酢にていただきました。
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続いては鍋物です。
何と冬のこの時期は大好物の山の芋鍋が登場ということで、満腹感におそわれつつも期待一杯でいただきました。
山の芋鍋といえば、やはり『鶴の湯』オリジナルの味噌仕立てをつい思い浮かべてしまいますが、通常はこちらの鍋のようにしょう油仕立ての場合がほとんどのようです。
『炭屋台の湯』の山の芋鍋は比較的薄味で上品な味わい、食事後半にいただいたこともあり、あっさり目の味付けで腹に入りやすい感じがしました。
但し、やはり食べ慣れている『鶴の湯』の鍋がずば抜けて美味しいためか、それに比べるとさすがに感動的とまでは云えないのも事実です。
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そして、山の芋鍋をお汁代わりにしてご飯をいただきました。
添えられた漬物も東北らしからぬアッサリとした浅漬けで、美味しかったです。
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〆のデザートは、宿の名物でもある酒粕プリンです。
岩手の地酒の酒粕を利用したという特製プリンは、ほんのりとした酒粕の風味が効いた甘さ控え目の大人の味といった感じで、満足度の高いデザートでした。
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夕食の紹介は以上です。
全体的に薄味で上品な料理が多く、海と山の幸のバランスも良く1時間半ほどかけて美味しくいただきました。
途中、料理が運ばれる間隔がやや空いた時間もありましたが全体的には満足度の高い夕食でした。

続いて朝食の紹介です。
朝食は、焼きたてのホッケを中心にして、ミニサイズの瓶に入った地元の大石牛乳や、納豆やお浸しなどの体に優しいおかず達が並びました。
その中でも、焼き魚に私の好物であるホッケが出てきたのは非常に嬉しかったです。
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初めのおかずが運ばれた後、何故か遅れて温泉玉子も登場しました。
出来上がりが遅かったのか、一緒に配膳するのを忘れたのかは定かではありませんが、旅館で朝食をいただく際の最近の私のマイブームが温泉玉子をご飯にかけていただくという食べ方なので、これが出ると嬉しく感じます。
生玉子を使った玉子かけご飯とはひと味違った味わいになるので、多少行儀が悪いかなと感じつつもご飯にかけてしまいます。
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炊き立てのご飯もつやつやで本当に美味しくいただきました。
玉子かけご飯で一杯、白いご飯で一杯、ご飯が美味しいとついつい朝から食べ過ぎてしまうのが難点ですね。
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最後に渋い器に入った珈琲をいただき、朝食の終了となります。
朝食も派手さは無いものの滋味溢れる優しい味わいの物が多く、十分満足することができました。
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朝食後はもう一度風情満天の湯に浸かり、チェックアウト時間の11時ギリギリまでたっぷりと滞在を楽しみながら宿を後にしました。
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素朴で懐かしい香りが漂う台温泉の温泉街を通り抜けながら、またの再訪を心に誓う瞬間です。
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この数時間後に見舞われるハメになった大雪のことなどこの時点では露ほども感じることなく、光り輝く雪の岩手路を、一路秋田空港に向けてひた走りました。
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以上で、2009年最初の温泉宿となった、新春・岩手温泉紀行の旅のレポートを終了します。
一泊目に選んだつなぎ温泉『旅染屋山いち』も満足度が高く良いお宿でしたが、今回の台温泉『炭屋台の湯』はそれを上回る満足度、全てにおいて自分が当初考えて以上の魅力溢れるお宿であったことが、実際に足を運んでみて大変嬉しく感じました。
「大人の隠れ家」という言葉を良く耳にしますが、『炭屋台の湯』のようなお宿にこそ、こういった称号がふさわしいと強く実感しています。
秘湯ではなく、歓楽的な温泉街でもなく、静かさの中に息づく昔ながらの温泉情緒を楽しみたいという大人にとっては、『炭屋台の湯』のような小粋なお宿は正にぴったりです。
時をあらためて、いずれまた必ず足を運んでみたいと思いました。

炭屋台の湯  http://www.sumiya-dainoyu.com/

今回滞在時の採点(5段階)

接客(もてなし)・・・・・4.5(概ね満足、特に不満なし。話好きのスタッフとの会話も楽しかった)

館内の雰囲気・・・・・5(何も文句なく大変素晴らしい。これぞ正しくレトロモダンという感じ)

部屋の雰囲気・・・・・4.5(二間続きの特別室は眺望こそ楽しめないものの、趣のあるゆとりの空間で大変居心地が良かった)

清潔感・・・・・4.5(全体的に特に不満無し)  

温泉・・・・・4.5(浴室の大きさが違い過ぎる面もあるが、泉質・雰囲気など大変素晴らしい)

夕食・・・・・4(質・ボリューム共に満足)

朝食・・・・・4(質・ボリューム共に満足)

コストパフォーマンス・・・・・4(休前日で今回のプランだと21,000円だが、平日なら1万円台で宿泊できる)

総合満足度・・・・・4.5(全体的に全く不満なく、大変充実した滞在を楽しめた)

次回リピート度・・・・・5(今回の初訪問で非常に気に入ったので、いつかまた必ず足を運んでみたい)
築200年という年月を経た建物であると聞いただけでも、レトロな雰囲気を好む私の心に大きく響くものがありますが、『炭屋台の湯』の持つ不思議な魅力は実はそれだけではありません。
というのも、こちらのお宿は単に歴史ある建物というだけではなく、実は昔「遊郭」として使われていたという建物であるのことで、宿全体にどことなく漂う艶っぽい空気や、細く複雑に入り組んだ廊下や階段、そして隣り合った部屋が少ないという客室のつくりなど、云われて見ると何となく往時の面影が忍ばれる雰囲気を感じ取ることができます。
建物に秘められたそんな歴史の一頁が、既存の宿とはひと味違った個性として花開いていると云えるでしょう。
そして、「遊郭」から「温泉宿」として生まれ変わった今では、開湯600年の歴史を誇る台温泉の湯を、正に「陰」の雰囲気で楽しむことができます。
明るく開放的な露天風呂などは当然無し、そこに存在するのはまるで台温泉という温泉街を象徴するかのような、詫び寂びの境地さえ感じさせる静かな内湯のみです。
『炭屋台の湯』の宿泊レポート第二弾は、そんな宿の館内とお風呂の様子について紹介して行きたいと思います。

客室を出ると、心地よい畳敷きの廊下が真っ直ぐに延び、廊下の左右には細い階段や廊下が迷路のように交差しています。
随所に段差もあってバリアフリーなどとは対局にあるような建物ですが、古さを感じさせない美しさが光ります。
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廊下を奥に進むと、目立たない場所に何やら魅惑的な空間があることに気づきました。
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中に入るとどうやら小さなバーのようです。
和の建物に突如出現する洋の空間。
実に違和感なく、シックでさりげないお洒落な雰囲気のバーでした。
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階段もしっかりと畳敷き。
右手に下りていくとロビーに続いていますが、先ずは左手の方へ進んでみます。
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着物などがディスプレイされている廊下を進んだ先には、
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ご覧のような談話スペースが設けられていました。
ロビーの他にこのようなパブリックスペースがあるとは知らなかったので、こういう場所で過ごすのが好きな私にとっては、思いもかけず嬉しい発見でした。
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雑誌なども置かれた談話スペースは正に和モダンな雰囲気で、其処にいて非常に落ち着く空間となっています。
但し、冬場ということもあって足下がかなり冷える感じだったため、できれば温かいお茶や珈琲などをいただく備えがあれば尚嬉しかったのですね。
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続いて1階のロビーへと向かってみました。
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こちらの階段は、まるで時代劇のセットを思わせるような美しい作りとなっています。
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階段の足下には、かつては番頭さんが座っていたであろう帳机が置かれ、実際にそこに座わって思わず「時代劇ごっご」を楽しんでしまいました。
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宿の顔とも云うべきこちらのロビーは、単なる昔風を気取ったものとは異なる本物の魅力が漂っています。
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碁盤がインテリアとして光っている宿などあまりお目にかかることはありません。
碁盤の側面に蜘蛛の巣の模様が施されているのを見つけた瞬間、工芸品としての美しさに思わず感動してしまいました。
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時代箪笥がこれほど似合う宿もそう多くは無いことでしょう。
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神棚のある棚には、焼き物などが展示販売されていました。
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打ち水された玄関は、一際強く和の情緒が感じられます。
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こちらは玄関の一角にディスプレイされた七福神などの人形です。
こういった和みキャラもよく似合っていますが、ここに福助人形が居れば尚嬉しと思ってしまう自分がいました。
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そして玄関の角には金魚鉢なども置かれていました。
一分の隙もない、見事な雰囲気作りにただただ脱帽の思いです。
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山あいの温泉地だけに、冬場は午後4時にもなるとだいぶ日も暮れてきます。
オレンジ色の明かりが灯り始めると、優しい時間の始まりです・・・。
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墨色の母屋の脇に駐車場があり、その奥の民芸調の建物が私達の宿泊した客室棟となっていました。
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宿名を照らし出す様々な明かりにも、雰囲気に似合ったセンスの良さが感じられます。
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こちらは夜の外観です。
漆黒の建物が妖艶に輝く美しい光景でした。
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続いてお風呂の紹介へと移ります。
『炭屋台の湯』のお風呂は男女別の内湯が各1箇所のみ、広さがだいぶ異なる作りのため、夜の11時頃に男女入れ替えとなります。
また、宿泊客の少ない平日など夜間は貸切風呂になりますが、私達は休前日でも貸切可能であると思っていたので、今回そのことをスタッフに話したら時間を見計らって貸切の対応をしていただきました。
先ずは入れ替え前に男湯であった大きい方の内湯から紹介します。
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脱衣所は湯治場の面影を色濃く感じさせるごくごくシンプルな作りですが、小さいタオルが使い放題で用意されていました。
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浴室内に入ると、思わずため息が出てしまうような風情あるお風呂が待ち構えています。
総ひば作りの浴槽と鈍色に光る石の床とのコントラストが絶妙で、素晴らしいお風呂の姿を前にしばらく浸かることも忘れて見入ってしまいました。
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外光が差し込む箇所は、壁の上部に空いた小さな窓のみ。
視界に何も入らないことで、かえってお湯に専念することができる環境です。
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『炭屋台の湯』に注がれるお湯の泉質は、含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、ほのかに硫黄の香りが漂うマイルドなアルカリ性の温泉です。
源泉を投入しつつの循環併用式ですが、湯船の中にはたくさんの湯の花が舞い、温度も適温に管理されていたので非常に気持ちの良い湯浴みを楽しむことができました。
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湯口が浴槽内に設けられていたので、注がれる湯の音はあまり聞こえません。
まるで洞窟の中に潜んでいるかの如く、浴室内は極めて静寂な空間となっていました。
貸切で利用できたのはこちらの大きな方の浴室で、無料でこんなにも素敵な風呂を独占することができて本当に贅沢な思いでした。
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洗い場は5つあり、不足することはありません。
ちなみに私は今回の滞在中、貸切を含めて4回お風呂に入りましたが、一度も他のお客さんと一緒になることはありませんでした。
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続いて、もう一方の小さい浴室を紹介します。
脱衣籠なども限られた数しか置かれていませんが、ほとんど混み合うことが無いのかも知れません。
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そしてこちらが小さな浴室の様子です。
こちらの浴室には窓は一切無し、風情満天のお風呂の中でひたすら名湯・台温泉の湯に親しみます。
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大きな浴室も感動的ですが、こちらの浴室もそれに負けないくらいの魅力に溢れていました。
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こちらの浴室の湯口は浴槽の上にあって、湯口から注がれる湯の音が静かに響き渡ります。
嬉しいことにこちらのお風呂は完全に掛け流しで、大きな浴室の方に比べて湯の温度もピリッと高めでした。
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壁際には、まるで草津のお風呂のように湯をかき混ぜる板が備え付けられています。
肩までじっくり湯に浸かると、体の芯、心の奥底まで温まる感じがしました。
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洗い場は左右2箇所ずつの計4箇所、決して広い空間ではないので、他のお客さんと一緒になった場合は配慮が必要だと思います。
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お風呂から上がった後は、ロビーにて一休みです。
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冷水が用意されているので、ソファーに座りながら最高のリラックスを楽しめるようになっていました。
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『炭屋台の湯』のお風呂は、数的に決して充実したものとは言い難い感じですが、お風呂の雰囲気も注がれるお湯も正に一級品で、個人的には何の不満もない大満足の湯浴みを満喫することができました。
あの空間に賑やかな話し声は全くの不釣り合いです。
ほの暗い浴室の中で、まるで瞑想するかのように静寂な湯浴みをひたすら楽しむ・・・。
そんな禅にも似たお風呂の入り方が、あの宿にはよく似合っていました。

次回は朝夕とも部屋食でいただく、絶品会席料理について紹介したいと思います。
次回へとつづく・・・
東北地方の温泉地には、地味で控え目、それでいて確かな湯力と個性派の温泉宿を抱えた、いぶし銀のような魅力を持った温泉地が多数存在します。
今回紹介する岩手県台温泉もまた、そんな渋い温泉地の中の一つ〜。
前日に訪問した、湖畔に開けたリゾート風の明るい雰囲気が漂うつなぎ温泉を「陽」と例えるならば、静かな山間にひっそりと肩を寄せ合うに湯宿が佇む台温泉は正に「陰」の雰囲気で、喧騒や歓楽的要素とは一切無縁の、古き良きノスタルジックな温泉情緒を楽しむことができる温泉地です。
新春岩手温泉旅二日目の宿泊レポートは、そんな台温泉の玄関口に佇むわずか10室の隠れ家的お宿、『炭屋台の湯』について紹介したいと思います。

つなぎ温泉を出発し、先ずは立ち寄り湯を楽しもうと、実に数多くの魅力的な温泉地が点在する花巻温泉郷方面へと向かいます。
ハンドルを握りながらも、大沢温泉にしようか、はたまた鉛温泉にしようかと、直前までさんざん悩みながら車を走らせました。
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結局足を運んだ先はこちら、ツルツルのお湯が楽しめることで世の温泉愛好家達からも評判が高い、山の神温泉『幸迎館』です。
宮大工の手仕事による豪壮な建物が連なる様は圧巻の光景で、初めての訪問だったこともあり広い駐車場にしばらく佇みながら見入ってしまいました。
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日帰り客は正面玄関からではなく、専用の受付から中へと入るようになっていました。
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館内はとにかく長い廊下で結ばれています。
『幸迎館』のお風呂は2箇所あり、先ずは内湯のみの「こもれびの湯」に入ってみました。
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こちらが「こもれびの湯」の様子です。
湯気のこもった浴室内は窓が大きいために明るく開放的で、湯船の縁からは豪快にお湯が溢れ出ていました。
写真を撮っているとすぐに他のお客さんが入って来たのでこれしか紹介できませんが、実際入ってみると、42〜43度前後の比較的熱めの湯は評判通りかなりツルツルする泉質で、アル単の中でもTOPクラスの浴感を楽しむことができます。
しばらくは湯口付近に居座り、新鮮なお湯を思う存分堪能させてもらいました。
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そして、もう一箇所の浴室「とよさわ乃湯」に隣接した露天風呂の方は、更なる満足感と開放感を持って私を迎えてくれました。
凡そ30人くらいは楽々入れそうなとにかく大きな露天風呂ですが、先ほどの「こもれびの湯」に比べると湯温もだいぶ低く、しかも一時は貸切状態の時間に遭遇するなど、正に長湯するのには絶好のお風呂となりました。
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柵のすぐ向こうには、豊沢川の清流がゆったりと流れています。
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この日は快晴であったため、雪が舞う中での湯浴みこそ味わうことはできませんでしたが、岩に腰掛けて空を眺めながめていると、身も心もすーっと解きほぐれていくのがよく分かります。
頭上にはたなびく湯煙に真っ白な雲、ずっと浸かっているとまるで石川啄木の歌のように、空に心が吸われてしまいそうな気持ちよさでした。
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湯浴みを思う存分満喫し、館内の食堂で軽めの昼食を取った後は、多少名残惜しい気持ちで山の神温泉『幸迎館』を後にしました。
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近くの大沢温泉や鉛温泉とはまたひと味違った良質のお湯を体感し、私はすっかりこの宿のお風呂が気に入ってしまいました。
泊まりでは宿の規模が大きすぎるので躊躇してしまう感じもしますが、近くに訪問することがあれば、是非また立ち寄りでツルツルのお湯を味わいに足を運んでみたいものです。
山の神温泉 幸迎館  http://www.kougeikan.jp/index.html

さて、山の神温泉で新たな感動の温泉との出会いを果たし、車で30分足らずの距離にある台温泉へと向かいました。
大型旅館が立ち並ぶ花巻温泉を通り過ぎ、うっそうとした山道を奥へ奥へと進んでいきます。
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やがて台温泉の入口にあるバス停が見えると、すぐ先に『炭屋台の湯』の黒塗りの外観が目に入りました。
台温泉へは約2年ぶりの訪問、相変わらず静かな雰囲気に懐かしさがこみ上げました。
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屋号の「炭屋」をイメージしたかのような、まるで炭の如く真っ黒に塗られた外観は気品すら感じる美しさ。
正に台温泉を象徴するような、存在感のある渋い温泉宿の姿でした。
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以前からずっと足を運んでみたかった宿の玄関をくぐる瞬間は、何とも云えず嬉しいものです。
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一歩中に入ると、江戸時代の旅籠を彷彿とさせるようなレトロで趣のある空間が広がっています。
何度も写真で目にしていたロビーではありますが、実物に勝る素晴らしさと云ったらありません。
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チェックインの手続きはこちらの座卓に座って行いました。
冷え込んだ建物内に炭火の温かさが染み入ります。
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築200年という建物の持つ魅力を見事に引き立たせているロビーですが、飴色に輝くこちらの階段はその象徴のような存在感でした。
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チェックインの手続きを済ませると、スタッフに館内の説明を受けながら客室へと向かいました。
階段を上がる際の軋む音が、心地よく耳に入ってくる瞬間です。
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複雑に入り組んだ建物は三階建ですが、今回は二階奥の特別室を予約しました。
前泊の『旅染屋山いち』同様、全館畳敷きの館内は美しさと快適さを兼ね備えています。
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客室名は「きり」、タイプの異なる3つの特別室の一つとなっています。
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客室の中は一体どのようになっているのでしょうか。
HPなどではこちらの客室の様子は公開されていなかったため、期待と不安が入り交じりつつ中へと入りました。
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こちらが客室内の様子です。
広々とした2間続きの客室は趣があり、一目見ただけで気に入ってしまいました。
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背が高い障子の奥の広縁には、
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ゆったりとした籐のソファーが置かれています。
眺望が効かないことが残念ですが、風呂上がりの際に一休みするのには最適なスペースでした。
音楽でも聴けるような備えがあれば、もっと利用価値が出てきそうな気もします。
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また、広縁の一角には冷蔵庫も置かれていました。
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そして、冷蔵庫の中にはウェルカムデザートとして自家製のミルク寒天が用意され、市販のものが置かれているよりも数倍嬉しい気分にさせられました。
味の方も甘さ控え目で非常に美味しかったです。
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こちらは居間側から寝室を眺めた様子、
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寝室は到着時に既に布団が敷かれているので、昼寝を楽しむこともできるし、布団の上げ下げで気を煩わせる必要がなく助かります。
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和とシノワズリーを融合させたかの様なレトロモダンな空間は正に雰囲気満天でした。
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こちらは寝室の窓から見た眺めです。
やはり眺望は効きませんが、古いねじ式の窓越しに見る灯籠などに風情を感じます。
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床の間も畳敷きのしつらえ、お香なども用意されていました。
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置かれた座鏡も部屋のイメージに良く似合っています。
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雰囲気の良い空間に、居住まいを正して記念写真を一枚。
セルフで撮した割りには、我ながらなかなかの出来映えです。
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こちらは寝室側の広縁、
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使うことはありませんが、炭の敷かれた火鉢なども置かれてました。
できれば実際に火を入れて、雰囲気を楽しんでみたいものです。
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用意された浴衣類は色浴衣の様にキレイな柄が用意され、巾着も単なるビニール製では無い上質のものであったので思わず持ち帰ってしまいました。
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こちらは寝室側から居間側を見た様子です。
左手の扉の奥に水回りの備えが集まっています。
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中央の洗面台を挟んで、
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左側にはユニットバス、
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右側にはシャワートイレが設けられていました。
レトロな建物だけに、『炭屋台の湯』ではトイレの無い客室も多いので、客室トイレ付が絶対条件である人は特別室を選んだ方が賢明です。
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最後に客室の入口部分にある窓からの眺めです。
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格子があってやや見えづらい感がありますが、雪化粧をまとい、夕方から夜にかけてライトアップした建物の姿は実に美しい光景でした。
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『炭屋台の湯』の宿泊した客室の紹介は以上です。
宿に到着して客室に通されるまでの間、話好きの男性スタッフと交わした温泉談義の会話が大変面白く、また予約した客室が思っていた以上に趣のある客室であったので、出だしからこの宿に対する印象が非常に良いものとして心に入って来ました。
建物の構造上、廊下や天井から響く音が若干気になる場面もありましたが、古い木造旅館を楽しむ上でのスパイスとして、この辺は心に余裕を持って受け入れたいところです。
また、建物も黒、スタッフの衣装も黒い作務衣で統一し、正に「炭屋」の屋号をイメージしたシックで清潔感漂う宿づくりが印象に残ったのですが、話に聞くと、実はこの「炭屋」という名は先代が炭屋さんを営んでいたことから取ったというような理由からではなく、宿のオーナーが京都にある名旅館、「炭屋旅館」に惚れ込んだことから名付けられたとのことでした。
なるほど、宿のスタイルこそ全く違うものではありますが、館内に流れる凛とした空気や美しさはそんなところに通じているものなのかと納得したものです。

次回は築200年の建物の味を活かした館内、及び極上のお風呂の様子について紹介します。
次回へとつづく・・・

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