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新年明けましておめでとうございます。年末は奥鬼怒・鬼怒川温泉3連泊の旅で〆ました☆皆様にとって良い一年となりますように!!

書庫銀山温泉 旅館藤屋

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銀山温泉の異端児、『旅館藤屋』の宿泊レポートも今回の食事編をもって最終回です。
『旅館藤屋』の食事は夕・朝食とも部屋食でいただきますが、宿に足を運ぶにあたりそのデザイン性ばかりに注目していたため、一体どんな食事が振る舞われるのか正直全く分かりませんでした。
和食なのかフュージョン系なのか、創作料理なのか田舎料理なのか、先ずは期待と不安が入り交じりながらいただいた夕食の模様から紹介したいと思います。

お約束のビールも、高級宿だけあって置いてあるものがいつもと違いました。
今回はアサヒプレミアム熟撰にて乾杯です。
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食前酒は尾花沢名産の西瓜酒。
上質な器に載って登場した前菜は、白和えやあさつきの清流寄せ、鴨の蒲焼き、六田麩の胡桃掛けといった山のものから、車海老や海鼠の割酢といった海の幸まで実に様々です。
全体的に甘めの味付けが目立ちましたが、今まで食わず嫌いだった海鼠をまさか銀山温泉でいただくことになろうとは思いもしませんでした。
初体験の海鼠は以外と美味しく、歯ごたえがあって貝のような食感でした。
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続いては吸物。
蓋を取ると桜の香りがふわりと広がり、菜の花と蟹しんじょが上品な味わいを醸し出します。
若芽や海草などもしっかりと入って、全体的に海の味覚が感じられる一品でした。
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続いては、ちょっとびっくりするくらいに豪華なお造りの登場です。
美味しければそれで良しというスタンスで、山の宿であっても海の幸が出ることに対して全く不満を感じない私達ですが、まるで海沿いの宿のようなお造りに目にして、さすがに今回は多少疑問を感じました。
とは云っても、鮪、鮹、帆立、ホッキ貝、そして蟹と蟹味噌、更に珍しい鯨の刺身まで盛られた豪華な一皿は、醤油が2種類、別皿にポン酢まで添えられて実に食べ応えのある内容でした。
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次に運ばれて来た料理は春野菜の炊き合わせです。
大皿に盛られた炊き合わせを取り分けていただきますが、柔らかく煮立てた大根や竹の子、蕗などの春野菜に、えごまの入った味噌がかかっています。
更に、出汁をたくさん染みこんだお麩や、甘く煮付けられた鰊なども添えられて、素朴でほっとする優しい味わいでした
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続いては天ぷらです。
蕗の薹、山うど、竹の子、こごみ、明日葉といった旬の野菜、山菜達が揚げたての状態で運ばれて来たので大喜びで箸を伸ばしましたが、完全に素人レベルの出来映えであったので非常にがっかりしました。
あまりにも衣が多くてもっさりとしており、揚げ方を何か失敗したのかなと彼女と二人で思わず笑ってしまうほどの内容だったので、もし今のままのレベルであれば天ぷらは出さない方が賢明だと思われます。
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続いては再び海の幸、つぶ貝の洋風焼きです。
濃厚な味わいで美味しかったですが、ガーリックとオリーブオイルの風味がかなり効き過ぎて、ちょっと重たい感じになってしまいました。
東北らしい濃いめの味付けだと思いますが、個人的にはもう少し薄味に仕上げてもらえると文句なしです。
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続いては白魚の若竹蒸しです。
やや濃いめの餡がかかり、竹の子の他に若芽や白魚といった旬の海の幸が入った一皿でした。
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かなりボリュームのある夕食もようやくご飯へとたどり着きました。
ご飯は舞茸の炊き込みご飯の握り飯で、夜食に回すことも可能となっています。
添えられた美味しい漬け物と共に、私達はしっかりと完食しました。
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夕食の〆は正統派のフルーツ盛り合わせ。
全体的に濃いめの味付けだったので、デザートはフルーツで丁度良しといった感じがしました。
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夕食の紹介は以上です。
6時からスタートして食べ終わりが8時ということで、ゆったり2時間かけていただきました。
全体的に甘さと濃いめの味付けが目立ちましたが、これは東北らしい郷土の味付けなんでしょう。私はもう少し薄味が良かったですが、彼女は美味しいと云っていました。
また、思っていた以上に海の幸を用いた料理が多く、この辺は人によって疑問符がつきそうな内容かも知れません。
個人的には、宿泊料金から感じる満足度はごく普通といった印象でした。
食材に良い物を使っているのは非常によく分かりましたが、これは!という一品が無かった点と、天ぷらのマイナス点が全体的な夕食の印象を少し下げてしまった感があり、海の幸を使ったメニューを少し減らして、代わりに山形牛の料理を取り入れたり、地元の名物である手打ち蕎麦などを盛り込んでもらえると更に満足感が高まるような感じがしました。

続いて朝食の紹介です。
朝食は8時からお願いし、夕食と同様に部屋にていただきます。
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朝食のおかずは実に彩り豊かで見た目でも食欲がそそられます。
サラダに納豆(鮪入り)、焼き魚に煮物といった定番メニューの他、具だくさんの豆乳鍋が実に優しい味わいでした。
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少したって大好物の出汁巻き卵が運ばれて来ましたが、こちらはやや汁の量が多く卵が完全に浸されている感があったので、小鉢に汁を一緒に入れなくても十分に美味しくいただけると思われます。
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炊き立てご飯に味噌汁、漬物も文句のない美味しさです。
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最初からテーブルに並んでいましたが、シリアル入のヨーグルトもデザート代わりで美味しかったです。
夕食に比べて朝食は満足度も高く、朝から完全に満腹状態となりました。
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食後は珈琲もいただけます。
広縁で朝の温泉街を眺めながら、ゆったりと上質な時間を楽しみました。
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朝食を食べ終え、最後に露天風呂を楽しんでからチェックアウト時間の11時ギリギリに宿を後にしました。
記念撮影などをしつつ、最後にもう1度『旅館藤屋』の外観をじっくりと眺めながら、この宿の存在についてしみじみと考える瞬間でした。
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充実の滞在を終え、次の目的地となる宮城蔵王の遠刈田温泉に向けいざ出発です。
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期待と不安、憧れと疑問を感じながら足を運んだ『旅館藤屋』・・・。
心地よい自然素材達に囲まれたシンプルの美学は、今まで体験したことのない進化した温泉旅館の姿を深く印象づけてくれました。
但し、『旅館藤屋』のリニューアルの是非については、実際に宿泊してみた今でもそれが正しかったのか否かという結論は自分の中で出てはいません。
前にも書いた通り、その特異な外観は以前よりもずいぶん温泉街に溶け込んで来ているという感じも抱きましたし、同じ山形の肘折温泉『丸屋旅館』のように、レトロな外観はそのままで中身は見事に現代風にリニューアルを施すといった選択肢が無かったのかとも思いました。
その辺りのことについて、本来で有れば、ジニーさんという名物女将とこの宿を創るに至っての思いや考えをじかに話を聞いてみたかったところですが、久しく女将さん不在であるという状況はただただ残念な思いで一杯です。
高額な宿泊料金に見合った満足度が得られるかどうかは、恐らく人によって全く印象が異なるでしょう。
私達は今回、冬季限定の通常より1万円も安い宿泊プランで足を運ぶことができたので実に刺激的な滞在を楽しむことができましたが、これが4万も5万も出せる内容であるかどうかと聞かれれば恐らく「?」と云わざるを得ない感じもしました。
コアな温泉ファンにはあまりオススメできませんが、ありきたりの温泉宿とは異なる時間と空間を楽しんでみたい人は、是非一度足を運んでもらって『旅館藤屋』の独特の空気に触れてみてもらえればと思います。
そして実際に足を運んでみてどう感じたか、話を聞かせてもらえたら幸いですね。


今回滞在時の採点(5段階)

接客(もてなし)・・・・・4(皆さん丁寧で一生懸命頑張っていたが、一部表情のかたい方がいたのがややマイナスの印象)

館内の雰囲気・・・・・5(自分に取っては実に刺激的で美しい空間であった)

部屋の雰囲気・・・・・4.5(館内の雰囲気と同様かなり満足したが、滞在する空間としてはやや機能よりもデザイン優先の感があった)

清潔感・・・・・5(全く問題なし)  

温泉・・・・・4(お風呂のデザイン性は実に楽しかった。但し湯使いについてはもう一つの印象)

夕食・・・・・3.5(全体的に質・量的には満足できたが、山の宿ながら海の物が多すぎという点と、天ぷらの出来がマイナス点)

朝食・・・・・4.5(朝食は見た目、味ともに充実していて大変満足)

コストパフォーマンス・・・・・3(安い料金で泊まってごく普通のコスパといった印象。5万円オーバーの客室等には疑問を感じる)

総合満足度・・・・・4(普段はあまり経験できないような滞在を楽しめて満足できた)

次回リピート度・・・・・3(正規料金を払って再訪することはまず無い。リーズナブルなプランで尚かつジニーさんが戻って来たら再訪も考えてみるかも)
個人客を対象とし、宿での滞在にとことんプライベート性を重視した『旅館藤屋』が行き着いた先は、お風呂においてもそのこだわりが見事に発揮されています。
そのこだわりとは、大浴場を一切持たず館内の五つのお風呂が全て自由に利用できる貸切風呂として提供されているということで(半露天風呂のみ利用時間をあらかじめ予約)、宿泊客はそれぞれの好みに応じて気兼ねなく湯巡りを楽しめるようになっています。
趣の異なる5つのお風呂は、どれも皆建物と同様デザイン性の高い極めてスタイリッシュな作りで、そこに風情や鄙び等の文字は全くと言ってもよいほど存在しません。
今回のレポートは、そんな『旅館藤屋』のお風呂について紹介します。

館内5つのお風呂のうち4箇所については、写真右手のロビー奥に設けられています。
空いていれば中から鍵を掛けて自由に利用するというスタイルで、風呂から出るとスタッフがその都度タオルの補充や清掃等を行ってくれるようです。
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今回5つのお風呂全てに入ってみましたが、先ず一番最初に入ったのがこちらの「竹風呂」です。
ほの暗い脱衣場・浴室共にお気に入りの素材である竹の格子で覆われていました。
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浴槽の素材は石づくりで、二人で入るのにはちょうど良いサイズ。
竹と石という自然素材をシンプルかつ格好良く仕上げている浴室には、どことなくアジアンテイストな雰囲気が漂っていました。
そして湯口から注がれている湯はかなり熱めとなっていますが、熱い湯が苦手な人のために全ての浴槽に加水用の蛇口も備わっています。
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洗い場も正に機能よりもデザイン優先といった感じ。
右側にシャワーハンドルが収納されていますが、シャワーを利用する時はこれを引き延ばして使います。
但し、通常の洗い場であれば壁面にシャワーハンドルを掛けておくフックがありますが、『旅館藤屋』のそれには一切無かったのでやや使いづらい感じがしました。
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続いてはメゾネットの様な構造になっている「地下風呂」です。
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脱衣場は1階にあり、コンクリート打ちっ放しのような階段を降りた地下に浴室が設けられています。
まるでデザイナーズマンションにあるお風呂のような構造でした。
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こちらの「地下風呂」は壁面・浴槽とも全てクールな石づくりで、上部から差し込む自然光と無機的な浴室の空間が独特の雰囲気を醸し出していました。
どことなく共同湯「しろがね湯」の構造に通じるものが感じられます。
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湯口にデザイン性の高い透明プラスチックを設けるなど、かなりモダンな雰囲気が漂っていますが、椅子と桶に木の素材を採用している辺りに、ちょっとした安らぎを感じることができて良かったです。
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続いては木の格子が美しい「ひばの湯」です。
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脱衣場ばどれも極めてシンプルで、余分なものは一切ありません。
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こちらの「ひばの湯」は光りの陰影と木の素材とのコントランスが極めて美しく、私が最もお気に入りのお風呂となりました。
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どのお風呂も、聞こえる音は湯口からこぼれる湯の音のみ。
眺望やよくあるミニ庭園の様な設えも一切無いため、正に瞑想の境地で湯浴みを楽しむような雰囲気でした。
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続いてのお風呂は、これまたひと味異なる雰囲気が漂う「石風呂」です。
脱衣所・浴室共に黒い石で統一された空間は他のお風呂と比べても一際スタイリッシュな雰囲気で、足を踏み入れる度に次々と表情の異なるお風呂が目の前に現れる展開にただただ驚かされました。
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浴槽に用いた黒石だけでなく、脇には黒い玉砂利まで敷かれていてとことんシャープに仕上げられていました。
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沸き立つ湯煙も、幻想的な雰囲気を演出します。
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温泉旅館の浴室というよりも、デザイナーズホテルのそれに近い印象を持ちました。
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風呂上がり時には、ロビー空間に冷水が置かれていて自由にいただけるようになっています。
湯上がり時の休憩処があのロビーですから、少し背筋を伸ばして休むような雰囲気でした。
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最後に紹介するのが、3階に設けられた予約制の半露天風呂です。
今回は〆のお風呂として、朝の9時から利用することにしました。
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こちらの浴槽は檜風呂で、檜の優しい香りに包まれながら湯浴みを楽しめるようになっています。
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半露天風呂とはいっても眺望などはあまり効きません。
格子の隙間から冷たい外気が入り込んでくるので、確かに半露天と呼べるような気もしますが、浴室の構造自体は他の浴室とあまり変わらないような印象を持ちました。
但し、こちらの浴室は外光が最も多く入るので一番明るい雰囲気に溢れています。
できれば夜間ではなく、日没前または翌朝に利用するのがオススメです。
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浴室内にはごくうっすらと湯の花も舞っています。
銀山温泉の他の旅館ではかなり湯の花が舞っているお風呂もあり、浴槽内で循環しているのが非常に惜しい感じがしました。
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浴室は天井が高く、なかなか気持ちの良い雰囲気でした。
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5つのお風呂の洗い場は素材は違っても全て同じ作りであったので、設計者のこだわりのスタイルであることが伺えました。
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お風呂の紹介は以上です。
館内全てのお風呂が貸切風呂、そしてそれら全てが普通の温泉旅館ではなかなかお目にかかれないような雰囲気を持ち合わせているということで、お風呂については非常に楽しい感じで利用することができました。
但し、銀山温泉本来の泉質である食塩を含んだ硫黄泉の特性(香りや肌触りなど)はほとんど感じられなかった気がするので、温泉につかるというよりはスパ・入浴を楽しむといった感覚に近いモノがありました。
こうしたお風呂の作りそのものを否定するつもりは全くありませんが、せっかく良質な湯を持ち合わせている銀山温泉なので、せめて一つでも良いから完全に源泉掛け流しの浴室を設けて欲しい感じがします。

次回は夕・朝食とも部屋食でいただく宿の食事について紹介します。
次回へとつづく・・・
進化した和風モダン建築の最高峰の姿を感じさせてくれる『旅館藤屋』ですが、館内においてそのデザインの特徴を一際印象づけているのが、簾虫籠(すむしこ)と呼ばれる透過性の高い竹の細木の格子を無数に使用した技法と、上品で透明感のある薄い緑色をしたステンドグラスです。
そしてそれらを映し出す間接照明を巧みに取り入れることで、既存の温泉旅館とは一線を画した存在感抜群の異空間を見事に創り上げていました。
今回は見る者を圧倒するデザイン性の高い『旅館藤屋』の館内と、大正ロマンの美の世界が広がる銀山温泉の風景について紹介したいと思います。

決して広くはない館内なので、エレベータではなく階段を使って散策に出発です。
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こちらは3階の廊下から階段を下りた先にある2階のホール。
まるで美術館を思わせるような光の空間に、ポーズを決めて思わず記念撮影をしてしまいました。
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階段の右側の壁に見られるのが簾虫籠(すむしこ)です。
実は私は竹という素材が大好きで、近所の竹やぶから竹を取ってきて自宅のインテリアにいろいろと取り入れたりするほどであり、このような無数の竹に囲まれた内装を目の前にして感動を隠せませんでした。
凡そ3万本という竹を細かく裂き、120万本という膨大な数の竹の格子を創り上げたこだわりと美しさは正に圧巻です。
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こちらは吹き抜けのロビーを囲むように作られた廊下。
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竹のスクリーン越しに見る館内は非常に幻想的な風景となり、そこに居る者の目を魅了します。
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外国人の宿泊客が多いからでしょうか、廊下の一角にはご覧のような世界地図などもディスプレイされていました。
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そして廊下の突き当たりとなるこちらの空間は、明るい外光が差し込むことによって他の空間のような間接照明による演出が押さえられていました。
どことなくレトロな雰囲気を感じさせる一角で、置かれた椅子に座ってぼんやりと外の景色を眺めてみるのも楽しいひとときです。
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続いて1階のロビーへと降りてみました。
広い空間にさりげなくシンプルに置かれたテーブルとソファー。
時々観光客が物珍しさで入ってくる時以外は、喧騒とは無縁の静寂な空気が流れています。
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一見無機的に感じるロビーですが、テーブルに置かれたろうそくの火や、ディスプレイされたかりんの実などを眺めていると気持ちが和みます。
そして、美しいステンドグラス越しに見る温泉街の姿が実に味わい深く心に焼き付きました。
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『旅館藤屋』のロビー空間は、時間の経過によって刻一刻と表情を変えて行きます。
こちらは夕暮れ時の一コマ。
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さらに夜も更けてくると、まるで光りの炎が燃え立つような幻想的な表情を楽しむことができました。
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また、ロビーにはカフェスペースも併設されていて、グリーンシーズンは外来客も利用できるようになっています。
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温泉街を眺めながらカフェを楽しむのもまたオツなモノです。
前回銀山温泉を訪問した時は、私達はこちらのカフェにてケーキと珈琲をいただきました。
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続いてはステンドグラスの玄関を抜け、いざ温泉街の散策へと出発です。
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玄関脇にはご覧のように水が張られていて、ちょっとした癒しの効果を生みだしていました。
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こちらが『旅館藤屋』の外観。
温泉街の中で一際インパクトのあるその外観は、良しも悪しくも注目を集める存在です。
内装だけでなく外観もシンプルの極みを貫いていて、旅館名を表示した看板なども一切無く、藤の花を描いた鏝絵(こてえ)が掲げられているだけというこだわりにも驚かされました。
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ガス灯が灯りはじめた銀山温泉は、ひょっとしたら日本一美しい温泉街かも知れないと感じさせるほど感動的な光景です。
『永澤平八』、『能登屋』と続くレトロな木造建築群は、荘厳な天守閣を見ているかのような気分にさせられます。
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この温泉街が一面雪に包まれる光景を一度でいいから目にしてみたいものです。
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温泉街に置かれたポストにも、昔ながらの郷愁が感じられます。
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建物の持つ圧倒的な存在感と、壁面に掲げられた四季折々の風物詩を描いた見事な鏝絵が実に素晴らしいこちらの旅館は『古山閣』です。
たくさんの鏝絵を目にすることができる銀山温泉の中でも、『古山閣』の鏝絵は華やかさ、数ともに一際群を抜いています。
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私は『古山閣』のその魅力的な佇まいにすっかり魅せられてしまったので、次に銀山温泉に足を運ぶ機会があれば是非こちらのお宿に泊まってみたい気がしました。
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こちらはお馴染みの和みスポットである足湯です。
この時は珍しく他に人がいませんでしたが、朝に夕にいつもたくさんの人で賑わっている人気のスポットとなっています。
但し温度がかなり熱めなので、長く足をつけていると茹で上がったハムのようになってしまうのでご注意を。
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そして温泉街のはずれに向かって歩いていくと、狭い土地に建てられた特異な外観が目に付く共同湯「しろがね湯」がひっそりと佇んでいます。
ご存じの方も多いと思いますが、こちらの「しろがね湯」は『旅館藤屋』と同じ隈研吾氏が手掛けた浴場として有名です。
以前一度だけ入ったことがありますが、見かけの外観から想像していた以上に浴室は広かったという記憶があります。
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銀山温泉には他に、『旅館藤屋』の隣に「大湯」という共同湯が設けられています。
こちらにはまだ入ったことがないので今回是非入ってみたかったのですが、宿の風呂を制覇するのに時間がかかってしまったため結局入らずじまいでした。
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日が暮れた後の温泉街は、更に美しい光りの輪に包まれます。
特に『旅館藤屋』の夜の風景は秀逸で、私はその美しい表情に見とれてしまいました。
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こちらは夜の『古山閣』の姿です。
こうした昔ながらの木造旅館達こそが、本来の銀山温泉の魅力と美しさであることは間違いありません。
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銀山温泉の冬は、各旅館ともご覧のようなベンチコートを用意しているので、宿泊客はそれぞれベンチコートを着こんで散策に出向くというのが定番となっています。
浴衣に丹前ではあまりに寒すぎるので、こうした共通のユニホームが生まれたのでしょう。
このベンチコート姿でのそぞろ歩きもまた楽しいものです。
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温泉街の中に佇む外観の是非はともかく、『旅館藤屋』の館内に漂う空気感は私が今まで泊まって来た温泉宿のそれとは全く異なり、進化した近未来の宿の姿を一足先に目の当たりにしたような感覚を持ちました。
極めて斬新で非日常的な空間ながらも、自然素材を多用し、日本の伝統的な建築デザインを取り入れているあたりに設計者の感性と独創性が強く感じられます。
この建物に居心地の良さを感じるかどうかは、泊まった人それぞれ印象が異なるかも知れませんが、旅館にデザイン性を求める人に取ってこれ以上ない空間であることは間違いないと云えるのではないでしょうか。

次回は館内全ての浴室が貸切風呂という、宿のお風呂について紹介したいと思います。
次回へとつづく・・・
ノスタルジックな温泉街という言葉を聞いて、皆さんはどの温泉地を頭に思い浮かべますか?
首都圏に住む者にとっては、伊香保や草津、渋や野沢といった古式ゆかしい温泉地の名前がまっ先に挙げられるように思いますが、風情や人気、ロケーションの素晴らしさという面においては、東北・山形の銀山温泉の右に出る温泉街はなかなか無いのではと私は思っています。
足を運んだことがある人ならご存じかと思いますが、銀山川に沿って、大正末期から昭和初期にかけて建てられた木造多層建築の旅館群が建ち並ぶ様は正に現代の奇跡、まるで映画のセットを見ているかのような感動的な光景を目にすることができます。
そんなノスタルジックな雰囲気漂う銀山温泉ですが、約3年ほど前にちょっとした騒動がわき起こりました。
外国人女将のジニーさんで有名な『旅館藤屋』が老朽化のためリニューアルし、生まれ変わった建物があまりにも以前の姿とかけ離れた外観(内装も含めて)になってしまったということで、このリニューアル後の建物について、賛否両論の声が山のように湧き上がってしまったというワケです。
そんな私も、リニューアル後の姿を雑誌で初めて目にした当初はかなり否定的でした。
今となっては決して再現できないような文化財級の木造建築を改装してまで、こんなモダンな建物を作る必要が果たしてあったのかと・・・。
当然多くの人達が同じような考えに至っていたようで、リニューアル後の『旅館藤屋』の評判は、どちらかといえばあまり芳しくないような感じであった気がしています。
その後、『旅館藤屋』の正面に軒を構える『古勢記屋別館』に宿泊する機会があり、実際にこの目で生まれ変わった『旅館藤屋』の姿を目にする機会を得ました。
白い壁と無垢の木の縦格子が組み合わされたシンプルでモダンな建築美、そして日が暮れた後に浮かび上がる光りの芸術・・・。
実物を前に、それまでの完全否定派から、やっぱり何となく気になる、実際泊まってみたら自分は一体どう感じるんだろうという思いが心の隅に湧き上がって来た瞬間でした。
とはいえ、リニューアル後の『旅館藤屋』は最低でも宿泊料金が3万円台半ば〜という超高級宿路線であり、まさか自分のような庶民に泊まる機会が訪れようとは夢にも思わなかったわけですが、ふとしたきっかけでHPを覗いてみると冬季限定のお値打ちプランを売り出しているのを発見しました。
これまで決して値段を下げることのなかった『旅館藤屋』がとうとう2万円台で宿泊できるプランを登場させたことに大変驚き、PCの前で思わず反射的に宿泊予約の申込みを行ってしまったという自分がいました。
果たして『旅館藤屋』とは一体どのようなお宿であったのか。
その真意を確かめるべく足を運んだ銀山温泉『旅館藤屋』の宿泊レポートについて、これから数回に渡って紹介して行きたいと思います。

今回は久しぶりに新幹線を利用して山形へと向かいました。
周囲のブログ友達が鉄道旅行派の方が多いので影響されたというワケですが、普段窮屈な飛行機利用が多いためか、新幹線のシート(普通席)のゆったり感に思わずビックリ。
おかげで3時間の間ずっと車窓を眺めながら楽しい旅のスタートが切れました。
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銀山温泉の最寄り駅は大石田ですが、今回は新庄まで足を延ばしてお目当ての蕎麦屋でランチを取ることに。
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駅から車で走ること凡そ3分、今回足を運んだお店は新庄でも一、二を争う人気店「そば処いせき」です。
新庄で美味しい蕎麦屋といえば真っ先にこちらのお店が思い浮かびますが、混雑率が高いというのがタマにキズといったところ。
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暖簾をくぐると、和モダンな内装にJAZZのBGMという流行りのスタイル。
嬉しいことに、この日はお昼時にもかかわらず空いていて非常にラッキーでした。
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今回オーダーしたのは、彼女がいかにも本場山形らしい板そばスタイルの「板天そば」と、
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私は珍しく温かい蕎麦の中からチョイスした「鴨なんばん」です。
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皮ごと引き込んだ田舎蕎麦と違って、いせきの板そばは太めながらも透明感のある美しい蕎麦。
カラッと揚がった天ぷらはもちろん、蕎麦も喉ごし、コシともにバランスが取れていてハズレのないいかにも万人受けしそうな美味しい一皿でした。
鴨なんばんの方は、野趣溢れる鴨肉と抜群の相性である焼きネギとの組み合わせが秀逸で、爽やか柚子の風味が効いていてこちらも文句なしの美味しさでした。
落ち着いた空間で粋に蕎麦をいただくには正に持ってこいのお店なので、新庄市内でランチに迷ったらこのお店を選んでおけばまず間違いないといった感じです。
そば処いせき http://stlk.jp/iseki/html/index.html

新庄で本場の味を存分に堪能した後は、寄り道をせずに銀山温泉へと車を走らせます。
目に映る残雪の山々とのどかな田園風景が心を癒し、鼻歌まじりに握るハンドルも軽やかです。
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やがて尾花沢市の山峡へと差し掛かると、谷底の先に懐かしい温泉街の姿が目に飛び込んで来ました。
2年前の宿泊時以来、3回目の訪問です。
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温泉街へは一般車の乗り入れは禁止されているので、温泉街入口に佇む白銀橋の手前で宿へと電話してスタッフの出迎えを待つ形になっています。
橋のすぐ近くには、以前はなかったカフェなどもOPENしていました。
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間もなくして男性スタッフ2名が小走りでやって来てのお出迎えです。
一人に荷物を、もう一人に車のキーを預けて宿へと向かいました。
再び目にすることになった『旅館藤屋』は、白木の格子がやや退色したせいか、以前よりもさほど違和感なく温泉街に溶け込んでいるような印象を受けました。
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以前カフェ利用したことはありますが、初めての宿泊とあって気持ちが高まる瞬間です。
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館内に足を踏み入れると、ティアナのOMOTENASHIのCMで映し出された空間がそのまま展開されています。
シンプルでモダン−。
現代建築の粋を集めた美しさがそこにありました。
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ロビーでひと息つくことなく、そのまま客室へと通されます。
恐らく極力プライベート感に配慮したこの宿のおもてなしなのでしょう、エレベータも違和感なく建物に溶け込んでいました。
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廊下や階段なども、無駄なものを一切排除したシンプルな美空間が広がっています。
とはいっても無機的な冷たさなどは一切感じず、木・竹・光が見事に調和した温かみのある和モダン空間に思わずため息がこぼれそうでした。
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シンプルな美学は客室の入口にも反映されています。
客室名の札もなし、目立った扉もなし、一見しただけではここが客室の入口であるとは全く気づきません。
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壁と一体化した扉をそっと開けると、奥には確かに部屋が存在するようです。
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中に入るとまず格子の引き戸、その先に廊下と同じようなシンプルで温かみのある空間が控えていました。
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こちらが今回宿泊したCタイプの客室です。
畳、テーブル、壁紙まで全て同系色で統一し、手漉き和紙や竹などの自然素材を巧みに取り入れつつも、必要のない機能を極力そぎ落としたそのスタイルは安普請ではない正統派のデザイナーズ旅館といった趣に溢れていました。
ちなみに『旅館藤屋』のリニューアルを担当したのは、日本を代表する著名な建築家の一人・隈研吾氏で、アクオスのCMでも使われた竹の家などの作品群には目を見張る美しさを感じます。
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黒い格子の壁の一角にはクローゼットも隠されています。
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驚いたのがこちらの小さな液晶TVです。
持ち運び可能な充電式のTVで、必要としない人は隠して置くことも可能という優れもので、客室のイメージを損なわない便利なTVでした。
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チェックインの手続きはウェルカムドリンクと共に客室にて行います。
珈琲やお茶、ビールなどから選択可能で、お茶請けも地元の銘菓の他にこんにゃくの炒め物などが振る舞われ、いかにも豪華な感じがしました。
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こちらは客室内から入口方面を見た様子。
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機能よりもデザイン性を優先した洗面台の設えも見事です。
宙に吊された鏡にはびっくりしましたが・・・。
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Cタイプの客室にはトイレのみでバスの備えはありません。
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昼も夜も柔らかな間接照明が客室内を照らし出します。
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襖を開けた先には、
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温泉街を望むゆったりとした空間の広縁が設けられています。
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用意されたソファーも、座面が低く実に座り心地の良いモノでした。
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客室から望む温泉街の風景は正に大正ロマンの世界。
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ちょうど正面に前回宿泊した『古勢記屋別館』の姿を望み、前回は羨望の眼差しで『旅館藤屋』を眺めていたことを思い出しました。
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そして日が暮れるとご覧のように美しい光景へと様変わりします。
銀山温泉の美しさを最も感じる時間帯ですが、これにもし雪が積もっている時期であれば、その美しさはきっと何倍にも膨らむことでしょう。
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こちらの広縁空間が非常に気に入ったので、TVも持ち込んで滞在中最も多くの時間を過ごしました。
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ウェルカムドリンクの珈琲をいただきながら、これから始まる極上のひとときをいかに楽しもうかと思いを馳せる私達でした。
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今回は主に宿泊した客室を中心に紹介しました。
『旅館藤屋』の客室数は全8室ですが、私達が宿泊したCタイプの客室が最もリーズナブルなタイプとなっています。
当然ながら、私達の様な庶民にとってはこれだけでも必要十分で、そのシンプルで美しい空間を思う存分に楽しませてもらうことができました。
外見は温泉街の中ではやや異端とも思えた建物でしたが、その内装は今まで宿泊したどの旅館よりも際だって美しく、本物の建築美に触れた思いで感動的でした。
次回は館内の様子と、銀山温泉の美しい風景の数々について紹介したいと思います。
次回へとつづく・・・

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