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日本時間学会設立 すんません、1ヶ月以上前のニュースです^^; 日本時間学会:設立、山口大で記念講演 文系・理系の枠超え研究 /山口
時間学という新たな学問の確立を目指す「日本時間学会」の設立総会が6月13日、山口市の山口大学で開かれ、記念講演やシンポジウムがあった。記念講演した千葉喜彦・同大名誉教授(時間生物学)は、山口は16世紀に宣教師のザビエルが大内義隆に西洋式時計を献上した地であることを紹介し「時間学の端緒をつくったのはザビエルではないだろうか」と意義を強調した。 同学会は「時間」を共通の視点として文系や理系の枠を超えた研究・交流が目標。山口大時間学研究所が設立準備を進めてきた。 講演で千葉名誉教授は、環境が一定の実験室内でも動物が毎年、冬眠することや、ショウジョウバエが必ず朝方に羽化することなど生物の体内時計に関する研究の歴史を紹介した。続くシンポジウムでは、哲学や心理学の研究者が討論した。 13日は学会の設立総会に続き第1回大会があり、14日まで古代の時間制度や、人間の健康状態への日の出や日没の影響などの研究発表がある。【中尾祐児】〔山口版〕 毎日jp 「文系、理系の枠超え研究」というのは、個人的には非常に面白い試みかと。 ただ、日本時間学会ホームページにある、設立記念公開学術シンポジウム(2日間)の講演と個人発表のスケジュールを見ると、物理学は無いんですね(笑)。 やっぱり、「文系、理系の枠超え研究」といっても物理学は仲間はずれなんですかねぇ。物理学を仲間にすると、話がふっ飛んじゃいますからねぇ(笑)。 実は私の博論(認知心理学)でも時間を扱っておりまして。。。 そもそも、ヒトにはアリストテレスが提唱した五感があって、味覚であれば舌、視覚であれば目、嗅覚であれば鼻、触覚であれば、皮膚、聴覚でれば耳というそれぞれに対応する感覚器官が存在し、そこでそれぞれの刺激を感知し脳内で処理をしているわけなんですが、時間だけはその感覚器官が存在しないにも関わらず、ちゃんと早い、遅い、短い、長いなどを感じることができてるわけです。 それだけでも十分不思議なんですけどね(笑)。 で研究の話ですが、数学(物理学)的には、「速度を時間で積分すると距離」が出るわけですけど、その関係が脳内でも成立しているかどうかってのが研究の一部でした。 すっげー簡単にいうと、ヒトの感じる距離、速度、時間が小学校で習う公式「距離=速度×時間」にちゃんと当てはまるのかっていう研究です。 まず、ヒトが等速直線運動をしている際に速度の速い、遅いを感じるのは一般的には視覚情報によって感じるわけですが、このときの視覚情報ってのは、物体が近づいてくる状態を見て、速度を判断するわけです。もっともこれだけでは、自分が移動して近づいているのか、自分が静止していて物体が近づいてくるのかの判断は出来ませんが(笑)。 ただ、物体がこのとき網膜に映っているのは事実で、その物体の網膜に占める面積の変化速度によって速く感じたり遅く感じたりするわけなんですね。←正確には、光学流れ(オプティカルフロー)とか影響してくるので違いますけどね(笑)。 それをVRシステムを使って、自分が物理的空間を移動している錯覚(人工現実間)をゴニョゴニョして与えて、ヒトが感じる速度のメカニズムを検証し、そのとき感じた時間から、脳内で作られた心理的空間の距離を算出しているのではないかとう仮定を立てて心理実験したわけです。。。 ってここまで書いて、気付いたのですが、間違いなく一つの記事で収まらなくなること必至ですので、やめときます(笑)。 だいたい心理学(文系)の割には、数式バンバン使って証明してますからねぇ。ブログでそれを書くのは不可能ですよね(笑)。まぁそれだから理系(工学)で博士が取れたこともあったんでしょうけどね。 めっちゃくちゃ端折って、誤解を恐れず結論(分かったこと)だけいうと、距離と速度は脳内で同系統の処理が行われているみたいなんですけど、時間だけは別系統の処理が行われているっぽいんですよね。 そのくせ、ちゃんと積分されているような結果になっちゃったんですよ。 というわけで、益々わからん。恐るべし「時間」っていう感じでした。 チャンスがあれば、時間を心理学の視点で考察した記事も上げていきたいとは思っております。 |
★ 殿堂入り(100)
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高速道路をずーっと走ってて、一般道に入ると60キロで走ってても40キロぐらいに感じたりするのが不思議です。
それから駐車場で駐車しようとゆっくりバックしている時に隣の車が動きはじめると、ブレーキ踏んでいるのに自分の車がまだ動いているように感じたりする事あります、そんな時少しクラクラして、一瞬乗り物酔いの感覚になります^^
シッカリ止まっているはずなのに目に入って来るのは隣の車の移動のせいで自分が動いているように見える錯覚のせいでしょうか^^
おまけの動画すごいですね!地面に向けた状態と歩く方向に向けた状態とを合わせれば道に迷う事ないですね!
2009/7/25(土) 午前 5:38
ますます面白そうな論文ですね。今度大学にいったときにでも検索してみたくなりました。(学外からの無料ダウンロードはできないみたいなので、Ciiあたりを使って・・・)
2009/7/26(日) 午前 1:24
確かに不思議ですよね。時間は視覚で計算するか・・・納得。
年齢を重ねるごとに時計を見なくても大体の時間・経過時間が正確になるのも訓練?経験ってところなんでしょうかね?
2009/7/27(月) 午前 9:28
おばはんさん>
高速道路で時速 100Km の速度に目が慣れてしまい、慣れによって 60km/h が、40km/h に感じてしまうというやつですね。これを応用した例が、人の話し言葉を早回しで聴き、頭の回転を上げたりするものや、英語のリスニングの教材にも使われています。効果は検証したことがないのでよくわかりませんが。。。
駐車場での錯覚の件、いい質問です!
電車なんかでもこの現象は良く起こるようです。心理学ではこの錯視のことを「視覚誘導性自己運動知覚(ベクション)」といいます。実は、私のやってきたVRなんかは、いかに人工的にこのベクションを起こすかが重要なカギで、被験者の方には、申し訳なかったのですが、ゲロ吐き用のバケツを片手にベクションの実験に協力していただきました(笑)。
2009/7/28(火) 午後 3:53
ベクションを感じるかどうかはかなり個人差が大きいようで、必ずこうすると全ての人がベクションを感じるということには至っていませんが、多くの人にベクションを感じさせることができるようにはなってきています。
ちなみにこれらは一言でいえば、錯覚です。もし興味がおありでしたら、私の博論査読委員会メンバーの書かれた本がありますので、そちらをご紹介しておきます。
だまされる脳――バーチャルリアリティと知覚心理学入門(ブルーバックス)
日本バーチャルリアリティ学会VR心理学研究委員会編集
初心者の方でもすらすら読める内容になっていますのでご安心を(笑)。
2009/7/28(火) 午後 3:53
半端者さん>
大きなお世話かもしれませんが、ちょっとお金はかかりますが、学外からもDLできるように設定しておいた方がいいかもです。社会人ドクターだと、必ずしも大学内で論文書くとは限らないし。。。実際私の場合は、学内だと学生の質問攻めとかになってしまうし、暑い寒いなども含めて学外の方が環境がよかったため、ほとんど、学外で書いてましたから。。。
2009/7/28(火) 午後 3:54
ワタシは見たさん>
時間は視覚で感じているわけではありません(笑)。正確には視覚からの情報で物理的時間が歪んでしまうということです。
年齢を重ねるとより正確に時間が把握できるわけではないようです。心理的時間に関しては、世界中で多くの研究者が研究を重ねてきていますが、未だに正確な答えは導き出されていません。難しい問題になっています(笑)。
2009/7/28(火) 午後 3:54
ゲロッピ用のバケツ用意して実験!
協力してくださる方も大変なのですね^^
「視覚誘導性自己運動知覚(ベクション)」初めて聞く言葉です、「だまされる脳」チョット興味を持ちました教えてくださってありがとうございます。
2009/7/28(火) 午後 11:04
へー心理学って文系なんだぁ〜精神科の医療行為に必要な、てっきり理数系だと思ってました。ぽちっと、って論点がちがう?(笑)
2009/7/29(水) 午後 9:45 [ 左利き用キャッチャーミット ]
確かにその手がありましたね!助言感謝です。
でも私の本来の専門である金融・保険関連では、必要なのは概ねネット公開済みのデータか、逆に個人が払うにはいささか苦しい価格の有料データか、のどちらかなので、なかなか自腹を切る機会はないです。あえていえば、Springerlinkなどは利用できればとは思ってますが、ピンポイントで論文を探すときでもなければまず使うことはないでしょう。残念ながら。
2009/7/30(木) 午前 2:15
おばはんさん>
今はやりの3D映像とかも、広義の意味ではバーチャルリアリティで、これらは、結局、脳をだまして(錯覚を与えて)いるわけなんですよね。これらは、技術的なことも多々ありますが、心理学とも大きな関係があるわけです(笑)。
2009/8/3(月) 午後 2:17
左利き用キャッチャーミットさん>
仰るとおり、その観点から見ると確かに理系ですよね(笑)。でも大学内にある心理学の講座は、多くの大学において「教育学部」や「文学部」の中にあるんですよ。
最近は心理学を専行する学生もふえてきていることから、「心理学部」を設立した大学もあるようですが、古い大学(国立など)では、依然、前述のとおりですね(笑)。
2009/8/3(月) 午後 2:25
半端者さん>
やはり、いらんおせっかいでしたね(笑)。
>個人が払うにはいささか苦しい価格の有料データ
私の場合なんかは、データがないから実験して作るんですけど、半端者さんのフィールドだと、作れるようなデータはないんでしょうね(笑)。
ちなみにそういうデータって企業が持ってるんですか?
2009/8/3(月) 午後 2:32
経済指標であるとか公開市場での資産運用に関するデータとか多くは、無料で公開されています。でも、研究で使える程度の精度となると、そもそもつくってなかったり未公開だったり、あるいは企業が独占供給していることが多いです。
そういうデータを入手しようとすると、とたんにべらぼうな金がかかるんですよねえ(-.-;
2009/8/4(火) 午前 0:08
なるほど、やっぱりそうなるんでしょうねぇ。。。
企業も手間と時間とお金をかけてデータ取ったんでしょうからねぇ。。。
それを外部に出すとなると、べらぼうな金額になっちゃうんでしょうねぇ。。。
2009/8/4(火) 午前 1:52
そういうことです。加えて言うと、これらデータをどう使うかで巨億の金が取引されることもあるわけなんですよね。で、それらをデータベース化して、その使用量をごっそり取る。
そういう商売では、ブルームバーグなんかが有名です。
2009/8/4(火) 午後 10:44
ブルームバーグならやっぱりって感じです(笑)。
日本だとどういうイメージがあるのかちょっと分かりませんが、私が米国で感じたイメージだと、金融情報を扱う「メディア」って感じでした。ウォールストリートジャーナルのTV版とでもいうんでしょうかね(笑)。
ここなら、確かにDB化してそれをビジネスに利用しそうですわ(笑)。
2009/8/5(水) 午前 2:20