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スパコン2位じゃ らめェ?


事業仕分けによって、理研と富士通の共同開発によるスーパーコンピュータの開発プロジェクトの予算に問題が生じ、方々で話題になっております。

この件については、ポジティブな方もいれば、ネガティブな方もおられ、私から見ると社会の正常な反応かと思います。

そして多くの方がこの話題を扱っているにも関わらず、このブログでは取り扱いませんでした。理由は明白で、この件の事を私がよく分かっていないという理由からです(笑)。←今書いていますが、未だによくわかっていません^^;


この先は自分の知識だけで書いているので、間違っている可能性もあるので鵜呑みにしないでくださいね。


まず、スパコンの種類は大きく分けて二つ。「ベクトルタイプ」と「スカラータイプ」というCPUの違いになります。ものすごく端折って説明すると、ベクトルタイプとは、ハードウェアで複雑な計算をこなす様にCPUが設計されているもので、特定の用途に対し極めて高いパフォーマンスを発揮するスパコンのことです。片やスカラータイプのものは、複雑な計算はソフトウェアの方でやってもらうようCPUが設計されているので、汎用性が高いというのが特徴です。ちなみにわれわれが使っているパソコンはスカラータイプとなります。

詳細はwikiにも載っているのでそっちで調べてみてくださいまし。


日本はベクトルタイプが得意で、1990年ごろは、NEC、日立、富士通といった日本のメーカーが世界を席巻していました。世界のスパコン・ランキングでも日本はアメリカと肩を並べ、互角か分野によってはそれ以上の地位を占めていました。

ところが、スパコン用のCPUの性能が飛躍的に向上して行く中、ベクトルタイプはスカラータイプにかなわなくなって行きます。実はここで言うCPUというは、汎用タイプのもので、汎用CPUは「パソコン」という巨大市場の中で、開発費は企業持ちでどんどん進化してきました。これからもして行くでしょう。そしてそのコストもどんどん下がって来ましたし、今後もどんどん下がって行くでしょう。

その結果、ベクトルタイプが得意だった日本の技術もどんどん「スパコン・ランキング」から下がって行き、現在のところ、30位くらいまで下がって来ています。

また、汎用的なスカラータイプの方が、ソフトウェアの面でもユーザが多いのでどんどん充実していきます。複数のCPUを同時に効率的に使うためクラスライブラリも非常に充実しており、スカラータイプのスパコンは、標準化という強みをも身につけて来ています。このような状況の中、最近のスパコン(スカラータイプ)においては、既に世界一の演算スピードを競うという分野ではなくなってきているように思います。


で、本題ですが、2007年に理研のプロジェクトとしてNEC、日立、富士通が新しいスパコンを作るという名目で1,150億円(随意契約:主として国や地方公共団体などが、競争入札を行わず、特定の業者と契約を締結すること)というスパコン予算としては世界最高額の予算が付きました。NECと日立はベクトルタイプが得意。富士通はスカラータイプが得意。3社でベクトルタイプとスカラータイプのいいとこ取りをして、すっげースパコン作ろうぜって感じで始まったわけです。

しか〜し、当初NEC、日立、富士通の共同開発だったプロジェクトから、NECと日立が業績不振を理由に撤退してしまいベクトルタイプが得意な会社がなくなってしまいました。ですから必然的に、スカラータイプのスパコンしか開発できない状況になってしまったワケです。さらに上記の説明から推測が付くように、本来スカラータイプの開発コストはベクトルタイプに比べ安上がりなので、開発コストは下がると思うのですが、今回の予算計上においては、1,230憶円に増額。さらに2010年完成予定が、2012年に延期。。。

これに関しては、富士通が得意ではないベクトルタイプの部分を1社で開発しなければならないからそうなっちゃったという解釈も出来なくはないのですが。。。

何かちゃんとした理由が他にあるのかもしれませんが、そこまで調べきれておりませんので分かりません。ちなみにスパコンに関してあまり知識と経験があるように思えない理研がなんでいるのかもよくわかりません。これも何か理由があるんでしょうけど。。。

個人的には理研の代わりに、東京大学先端科学技術研究センターとか、筑波大学とかが中心になってやってもいいような気がするんですけどね。。。


というわけで、最初の話しに戻るわけですが、本当によく分からんのです(笑)。

なんか真剣に開発してないような気もする。。。


ここに記述したよりも詳細な情報を元クラリオンガールが知っていて「2位ではダメなのか?」という発言をしたのであれば、かなり尊敬に値する人物だとは思うのですが、私が思うに、単に出てしまった言葉のように思われます。そのため科学技術立国日本の未来を心配するのも事実です。しかしその反面、スパコンという分野において、ちゃんと計画性を持って開発しようとしているかどうなのかが、よく分からんというのも事実です。

スパコン開発に関しては、マジできちんとしたプロジェクトマネージャがいてくれたら、予算削減なんていわせないようなプレゼンもできるし、私が分からんて言ってる部分もクリアになるだろうから、本当にそういう人材がいてくれたらと切に願います。

私が情報弱者なだけなのかもしれませんが、この情報だけだと、スパコン開発プロジェクトと言っても、本当にスパコン開発にお金が流れているのかさえ疑問に思ってしまいます。

でも、スパコン開発に関係した方の名誉のためにちゃんと書いて置くと、過去の実績としては、有名どころで「地球シミュレータ」をきちんとNECが納品しており、決して「スパコン開発」という名前だけで予算を分捕った訳ではないという良い意味での過去の実績もあります。

あと個人的には、前の記事にも書きましたが、様々な技術サービスにおいて日本勢が押されてきているのが気になります。スパコンに限らず、あらゆる面で科学技術立国を目指す日本においてはピンチになってきている状況かと思われます。

例えば私の場合、1ユーザとしては便利が良いので、Googleの日本語変換システムを使っていますが、これだって検索のために入力した言葉の解析や、その言葉をもとに検索するシステムの延長の技術なんですよね。

ほっとくと、どんどん日本人が何を検索しているのかが米国企業のGoogleに吸い取られて行くわけですよ。国家の安全保障という観点から見ても決してほっとけないようなものなんですよね。

それを防ぐ手段の一つとして「日の丸検索エンジン」の開発を国家プロジェクトとして2006年に大見得切って始めてみたものの、結局どっか行っちゃったわけですよ。

技術開発にお金がかかるのもよく分かるし、かけないと技術が育たないのもよく分かっているつもりですが、日本の場合、垂れ流し的な部分があるような気がしてしょうがないような気もします。



閉じる コメント(3)

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技術開発の最前線におられる(少なくとも間違いなく私よりはそちらにおられる)potedemeさんならではの正直なコメント、ありがとうございます。やっぱりこの国は、だめなんでしょうかね・・・そうはいっても、私には海外に逃げ出せるほどの力はないし。・・・
はあ・・・だめだ。たぶん疲れているのでしょう。何を読んでも暗い面しか見えないです(;_;)

2009/12/13(日) 午前 3:47 半端者

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確かに疲れておいでかと。。。かなり弱気なコメントになってます(笑)。

従来自民がやってきたこととは全く別のことを民主がやっているのは事実で、技術開発の最前線かどうかはさておき、ベンチャー企業の経営者として見ると非常に興味が持てます。

現在の民主はある種の理想に向かって動きこそ遅いですが、確実に一歩一歩進んでいると考えています。ただし私的な判断でいうと、民主の目指すその理想自体は、ある一定の成熟した国民が必要であり、その成熟した国民が成す社会でなければ成功しないようにも思えます。共産主義、社会主義もある意味、決して悪の考え方で誕生したものではなく、国民一人ひとりの幸せを願った考え方(手法)です。しかし、ある一定のところまで社会が成熟しないと、この考え方は破綻してしまいます。現に破綻してしまってますが(笑)。

2009/12/14(月) 午前 1:19 ポテデメ 博士(工学)

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そう考えると、民主の考え方も極めて危ないとは思うのですが、如何せんベンチャーの経営をやっていると、こういうどこの国もやっていないというか、少なくとも自民がやってきた手法と全く異なるやり方というのも結構魅力を感じています。結局のところ会社の運営も国の運営も頭の中だけで、これをやったら必ずうまく行くなんてものは存在しないので、無責任かもしれませんが、やってみて駄目なら、手法を戻すなり、さらに違う手法を試すというのもありかなって思っています(笑)。ことこのスパコンに関しては、概ね半端者さんと同意見で、国の将来を左右するかもしれない科学予算を、全く理解をしていない元クラリオンガール(zxさん流)に削られるのは、極めて遺憾です。

でも、やるなら徹底的に腐った膿を絞り出し、理研(だけではないですが)の古い悪き体質にもメスを入れ、根本から作り直して欲しいという思いも強いです。それがこの記事になったお考えください。

2009/12/14(月) 午前 1:19 ポテデメ 博士(工学)


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