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阪神のキャンプインセレモニーが1日、宜野座球場で行われた。

 ブルペンやトレーニングルーム、食堂などが改築されたことを受け、矢野監督は「大変力強い協力をいただき、充実したキャンプを送れると思います」と感謝。「タイガースファンを喜ばせるということを目標にやっている。宜野座村の方々もその中に入っています。秋にみんなで喜べるように、今日からしっかり頑張っていきたい」とV奪回を約束した。


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虎キャンプにベートーベン?



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1999年の春季キャンプ。野村監督はグラウンドのBGMにクラシックをかけたが…
1999年の春季キャンプ。野村監督はグラウンドのBGMにクラシックをかけたが…【拡大】
 新聞社という職場は、活字にするとドキッとするようなジョークが飛び交う。それも降版時間は「絶対厳守」であって、たとえどんなに素晴らしい紙面でも締め切りに遅れると…それは今時だから「弁当の包み紙」にもならない。
 でね、その昔、私めも運動部デスク時代に、あるトラ番記者が中日戦の翌日に待てど暮らせど連絡をしてこない。かなりイラついていると、蚊の鳴くような声でスイマセン、新大阪行きとは逆の東京行きに乗り間違えましたッ! ときた。
 そこで私めは静かに「そのまま東京についたら隅田川に飛び込んでしまえ!」と言ったのです。もちろんシャレ。冗談です。だが…そやつはそれではすまなかった…。のちのちまで「あのデスクは僕に隅田川に飛び込めと言った」とつぶやいた。
 さて、その後、ドーなったかが問題なのではない。そんなの冗談に決まってるやん…というのは現代では通用しない。とんでもないコトになりかねない。
 長々と書いたのはほかでもない。兵庫県の鯛がおいしい某市の市長が、道路の拡張工事で7年前から立ち退きが進まないので、しびれをきらせて担当部署の職員に向かって「火をつけて捕まってこい」と口走ったと新聞に出ていた。これはまぁチト度が過ぎるが、われわれの業界ではアブナイところをギリギリで連日、勝負しているのでありますヮ。それで深夜にヘトヘトになって帰り、奥方から情け無用のノノシリを受け、翌朝は出社するとエライ方から他紙と紙面を比較され、またトゲトゲしいことをネチネチいわれて…。もう完全にマゾの世界…。
 で、ナニがいいたいのか? といえば現在、沖縄・宜野座で阪神の1軍メンバーが先に乗り込んでセッセと身体づくりをやっている。それを取材しているトラ番竹村岳は「ま、若手はみんな元気ですョ。まだ基礎体力作りですからネ。きょうはスーパーフライのBGMに乗ってノビノビとやってました」という。ちょっと待て。そのスーパーフライちゅうのはどこの名物餃子や…とおじさんは聞き返した。電話の向こうで竹村はため息ひとつ「僕はあまりグッとこないんですけど…」。そ、そ、そやからその餃子はウマいのか…といったら、竹村またため息。

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 思いを口にする前に、一瞬で良いから、考えてほしい事がある。

 プロ野球12球団がついにキャンプインした。同じ春季キャンプと言えど、選手によって捉え方は違う。開幕1軍入りや定位置獲得を目指す選手のとっては「競争」の場であり、レギュラーが確約されている選手にとっては「調整」の場になる。

 その視点で見た場合、阪神タイガースの春季キャンプは、どの球団よりも熱いと言えるかもしれない。なぜなら後者が少ないからだ。特に野手においては、ベテランの福留、糸井、以外はレギュラーが確約されていない。昨年、一定の成績を残した選手を含めて矢野監督は「競争」との方針を打ち出している。つまり、し烈極まりない争いが繰り広げられるということだ。

 我々一般人では想像も付かないほど大きな重圧と戦う選手たちには、本当に頭が下がる。たとえ20代であっても、この先数年結果を残せなければ職を失うかもしれない。そんな危機感をどこかで抱えながら“働く”選手達を心から尊敬する。

 こんな、分かりきった事を何故いま書いたかというと、シーズンが始まるまでに、今一度、ファンの皆様と共有しておきたかったからだ。これからもグラウンドでは様々な声が飛び交うだろう。なかには選手への厳しいヤジもある。ファンあってのプロ野球。それも、当然だ。しかし、行きすぎたヤジは時にチームのマイナス要素になりかねない。

 チームや、応援している選手の結果が思い通りにならなかった時、「好き」という思いが燃えさかって攻撃的になってしまう気持ちは分かるし、私も経験がある。ただ、その攻撃的な気持ちを言葉にする前に、一瞬で良いから、考えてほしい。選手達は、我々では想像も付かないほど大きな重圧と、戦っているということを。

 その“ワンクッション”を入れることができれば、気持ちの良い応援環境を作っていけるのではないかと、思う。と同時に、我々スポニチも、その考えを肝に銘じて阪神タイガースを取材していきたい。(阪神担当・巻木 周平)


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