|
3月11日 午後2時45分頃。
私は出勤途中で東京の地下鉄を乗り換えるところでした。
足元がふらついてまっすぐに歩けない感覚があり、
電車の中で寝すぎたかな? 寝ぼけてるのかな…? と思っていました。
ホームには、停車している電車とケータイを確認する人々。
みんな何が起こっているかわからない…といった表情。
そのとき、地面が大きく揺れました。
慌てて電車から降りる人。立ち上がったり座ったりする人。
ホームから見ても車両はグラグラと揺れていました。
思わずしゃがみ込んで呆然としていると
「只今、関東地方で大きな地震がありました。
この駅は大丈夫です。そのままお待ちください。この駅は大丈夫です。」
何度も呼びかけ、走り回る駅員さん。
『この駅は大丈夫です』 その言葉を信じよう。
誰か1人でも慌てるそぶりを見せたら一気にパニックになる…
そのホームに居合わせた人たちが、その空気を読み取って冷静にしている、、
見知らぬ人たちが協力し合っているような、不思議な感覚でした。
しばらく待っても電車は動かず、近くの公園に避難するようアナウンスがありました。
とりあえず親に「私は無事だよ」と伝えなくちゃ…と思いながら地上に出ると
平日のオフィス街はビルから出て避難している人々でごったがえし。
異様な雰囲気の中、徒歩で会社に向かう間も電話は全くつながらず…
それでも、ツイッターの情報で東北に大きな被害が出ている事を知り、
職場に到着して、改めてテレビで凄まじい光景を目の当たりにしました。
東北は、こんなことになっているの!?
私の実家は岩手県盛岡市にあり、姉の家族は宮城県北部に住んでいます。
母にも姉にも友達にも連絡がつかず、
第二の故郷、福島県も大変な事になっている…
いろんな人にメールを送っても全く返事が来ません。
とても仕事する気にはなれないかも…と思っていたら、その日の仕事は中止に。
しかし、電車が止まった東京は帰る手段が無く
余震で何度も揺れる古いビルの6階で、ツイッターとテレビを見ていました。
状況が明らかになるにつれ、不安は募るばかり。
その日は結局、誰にも連絡がつかないままでした。
翌日、ツイッター情報で被災地にはこちらから連絡しない方がいいことを知り、
とりあえずどちらも内陸だし、大きな崩壊などの報道もされていないので
きっと大丈夫だと信じて、連絡がくるのを待つ事にしました。
お昼頃、姉から「大丈夫です」というメールが届き、ひと安心。
その直後には母から電話が。
停電になり、ケータイの充電に限りがある中で何度もこちらにかけていたそうです。
母の声は涙声でした。
1年前に父が亡くなったので、今は盛岡の家に1人で住んでいる母。
明かりも無く、頻繁な余震で揺れる夜はどんなにか不安だったと思いますが
母は「ネコやイヌの方が怖がって、うっとおしかった」と言っていました。
電気は止まってるけどガスは使えるからカレーを作ろうかな、とか
弱音を吐かず、そんなことばかり言うので私も少し元気が出ました。
その後、中学時代の友達がわざわざ私の家まで母の様子を見に行ってくれたり
大学時代の友達からメールが来たり… 本当に励まされました。
身内の安否がわかっても、テレビで目にする震災の様子は本当に恐ろしくて…
辛いけれど、目をそらす事のできない現実。
岩手の沿岸には何度か海水浴に行ったし、仙台市に住んでいた事もある。
福島県は特に、仕事関係でたくさんの市町村を目にしています。
私は主に編集の立場だったので、実際に行く機会はあまりありませんでしたが
それでも番組に関わって「ここ、行ってみたいなぁ」と思っていたところもたくさんあります。
福島の、どの市町村にもデンクラを応援してくれた人がいます。
そう思うと… 本当に直視しがたい、辛すぎる現実です。
また、ローカル局のスタッフは、自分たちも被災者でありながら
24時間ほとんど休みもせずに働いています。
早朝に出発し、何時間も車を運転して、日が暮れるまで撮影し、夜遅く帰り着いて、
家に帰るか会社で仮眠をとって、また朝に集合。
散らかった自分の部屋を片付ける時間もないまま、断水でお風呂にも入れないまま、
ずーっと働き続けている人もいます。
取材で行ったことのある場所が、変わり果てている。
その現実を目の当たりにする衝撃は計り知れないものがあります…
日本中、いや世界中の人々と同じく
原発についてのいろんな憶測や不安を感じながらも、粛々と仕事を遂行しています。
知っている人も、他局の人も。地元を報道する方々の心と身体が心配です…
1日も早く、世の中が元の生活に戻れますように。
またデンクラみたいな番組を放送できる県に戻りますように。。。
今、私にできることは何か?と、この数日間ずっと考えていましたが
このブログを更新する事と、ふぐツイッターで必要な情報を公式リツイートすること、
あとは、当たり前ですが「節電」と「無駄な買い物をしない」ことを実行しています。
一人一人の心がけが少しずつでも変われば、それは大きな力になる。
「ヤシマ作戦」の効果や、誰も文句を言わず並んでいる電車の列など
そんなことができるんだ…と、感動することもたくさんあります。
日本が、世界が、一致団結して東北を応援しています。
東北に生まれて良かった!
今、とても誇りに思っています。
明けない夜はありません。
今を生きている私たちで、この試練を乗り越えましょう!
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2011年03月15日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]





