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1小説 「天 網」
この小説は、私が2006年頃書いたものだ。中国の暗部はここまで黒い、そんなことが言いたくて書いた。ある事件をヒントに書いたものだが、全て事実とは言えない。点を線で結んで創作した。そんなつもりで読んでいただきたい。
一章 訳あり女の来臨
二章 日本人の金は盗ってもいい
三章 すべては中国のためにある
四章 天網が掻い潜れるか
要約:
森下は、ふとした切っ掛けから、上海で「飲む消臭剤事業」を始めようとする。その時、通訳として、日本語学校の自分の元学生、周桂芳と呉敏娜を雇い入れる。中国の国内会社を設立するには、法律で会社代表者は中国人しかなれない。会社代表とは、単なる代表権ではなく、文字通り会社の所有者のことである。つまり、森下は、形の上で、大金の投資資金のすべてを、中国人に贈与したことにしなければならない。
ここに目を付けたのが、訳あり人生の周桂芳。共産党幹部の娘で、以前、黒い金を掴んでも幹部は絶対に捕まることがないことを知っていた。周は、呉に命じて色仕掛けを使って森下を油断させ、一方、銀行に対しては、自分たちが会社所有者だと偽って、森下の銀行預金のすべてを盗みだす。
証拠は、銀行印手続により明々白々。森下は、中国公安に届け出るが、公安は全く相手にしない。そこで、上海の日本領事館に訴えるが、お役所仕事。自分でも、周桂芳の湖南省・衡陽まで乗り込むが、目を殴られて這々の体。呉敏娜娜の江蘇省・無錫にも乗り込むが、一旦は賠償もありそうだったが、日が経つに従いうやむや。
最後、中国公安は、何回もくる日本側の事件解決要請に対して、「この事件は些細な事件で、もう今後は捜査しない」と言い出す。
万策尽きた。森下は、丑の刻参りにより、偶然の奇跡を待つしかない。
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出野行男です
中国の権力機構は、とても汚れているでしょう。
そして、日本の外交官は、日本人が被害に遭っても何もしません。やってくれて、1枚の紙切れを中国公安に送ってくれるだけです。犯人の住所氏名が分かっていても、被害が大きくてもほとんど関心がありません。
どうも、外交官の仕事は、中国との友好、つまり、中国との飲み食いに重点を置いているようです。
お読みになりましたら、ご感想を下さい。
2009/5/19(火) 午前 11:01 [ 出野行男 ]