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中国毒餃子事件

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続・中国毒餃子事件、社内の不満は力で抑えられた
 
 中国毒餃子事件では、2年間も、犯人逮捕が困難だったのに、今次、突然その発表があった。地元では、何らかの捜査活動があったという報告もない。それなら、犯人はもうとっくに分かっていたのじゃないか。
 なら、何故、中国政府は、事件直後、それができなくても半年以内に、何故、犯人が逮捕できなかったのか。新聞によると、9ヶ月ほどたった時に容疑者の尋問等が行われたことになっている。何か、この辺りにも疑問が残る。いや、そもそも、犯人逮捕は、真犯人を逮捕したのか。中国の国情を考えると、大いに疑問だ。ここでは、その辺りの事について考えてみよう。
 
1、天洋食品では、労働者の不満は渦巻いていた
 新聞によると、天洋食品の労働者の不満が特殊なのかどうか分からない。
 だが、中国では、労働組合がなく、労働者は、自分たちの不満を訴える場がない。僅かにあるとしたら、市政府の中に「苦情処理室」という所があり、そこに文書で訴える程度だ。この訴えだって、文書で訴え、当該部署の再考を促すだけで、他の部署が強制的に捜査を行うものではない(後述)。勿論、あの会社のやり方は酷いなどとデモ行進したり、ビラで訴えることはできない。だから、一般に、労働者の労働環境は非常に悪い。
 
 賃金その他の労働条件は、会社の一方的判断で決められている。そんなのだったら、労働条件は止めどなく下がっていくのではないか。その可能性はある。だが、そうはならないのだ。相場がある。相場とは、中国では、現場の労働者は、嫌なら直ぐ止める。だから、他の工場より極端に賃金を下げることはできないのだ。まあ、そういう事で、相場の賃金というものが自然とできている。
 日本のように終身雇用ということはない。いや、終身雇用もある。幹部職員だ。今次、天洋食品に850人の臨時職員がいたと報じられているが、これは、一般職員の事だ。彼らの給料は、12時間も働いて800元かそこいらしかもらえなかったというのだから、かなり酷い。上海当たりなら、これだけ仕事をすれば、2、3千元はもらえる筈だ。悲しいかな、このような田舎では、他に企業がないから、会社は、賃金をいくらでも安くできた。
 800元という金額は、自分一人の生活費を賄うのが精一杯だ。容疑者の場合、夫婦二人で、1600元程度の収入になり、この中から、自分の子供生活費などを送ることになるが、多分千元くらいは仕送りしていただろう。そうすると自分たちの残りは、二人で600元。この水準の生活は、乞食同然だ。そんな生活をいつまで我慢せよと言うのかいう不満があったはずだ。
 
 この会社は、日本への輸出でかなりの利益を得ていたと考えられる。なのに、これほどの低賃金、とすれば、当然、幹部は自家用車を乗り回す生活だったに違いない。こういう状況は、中国では普通に見られる状況だ。後で私の経験を述べる。
 毛沢東時代のように、皆んなが苦しければ、労働者も納得できる。だが、自分たちの生活は、乞食同然に苦しいのに、幹部は、信じられないような贅沢。これでは、労働者の不満は溜まるばかり。しかも、先にも言ったように、訴え先がないのだ。
 
2、中国のある会社経営
 一握りの幹部の贅沢のために、多くの一般労働者が酷くこき使われる。こんな事が長続きするのか。私は、上海近くの工場で次のような経験をした。
 
 労働者は150人。新しい会社だ。労働者の大半は、20代の青年で、会社の一角にある寮に住んでいた。食事は、全て会社が提供。始業は朝8時、終業は5時。だが、その後に8時までの残業がある。納期に追われる時は残業をやっていたが、私は、その当たりは知らない。この会社はおもちゃを作っており、主に米国に輸出していた、といっても上海の商社を通じて輸出していたので思ったほど儲けはなかったようだ。社長曰く、自分の会社は、上海地区では最大だとのこと。そんな工場だから、労働者が特に搾取されるほどの条件の悪さはなかったように思う。とは言え、1ヶ月に10〜20人ほどの退職者があり、この会社が特にいい会社というわけでもなかった。
 
 会社の幹部は、出資者と、雇われ社長の2人。いや、もう一人いたが、彼らとは閨閥関係、同級生関係にあり、いわば全て身内。金銭関係その他の重要事項は、全てこの2人と親戚でやっていた。余談だが、出資者は、自家用車に乗っていたが、社長は、家を造るために質素な生活をしていた。
 勿論、これだけでは幹部要員は足りない。そこでどうしたか。ここからが、中国の会社経営の核心部分だ。
 会社には、部課があり、それぞれ責任者がいる。責任者と言っても、30そこそこの若者。この若者を通じて労務管理をした。彼らを1ヶ月に1回料亭に招いて慰労会をしたのだ。私は、部外者だったが、一度この慰労会に招かれたことがあった。いや、他の会にも、時々招待された。それで、どんなことをやっているのか、その様子を知っているわけだ。残念ながら、私の身分を明らかにすることはできない。
 その会に出席すると、どういう事か、社長が隣のテーブルに座っている者としゃべり始めた。同業者じゃないが、資本家仲間なのだ。どうも、上部層には、こういう連帯があったようだ。
 
 分かっただろう。こうして、彼らは、一方で、会社の飼い犬を育て、他方でまた、他の会社とも情報交換をしていたのだ。
 この会社では、それが奏してかどうか分からないが、多分、社長の穏やかな性格もあり、労働争議は起きなかった。
 
3、日本語学校で争議勃発
 私は、ある時、日本語学校に就職した。いや、まあ、驚き。この学校の理事長は、名うての女たらしの守銭奴。上海中に、その名をとどろかせていた。就職して初めてそんな事が分かった訳で、辞めるにも辞められなかった。契約書には、この契約は絶対に破棄できないもので、もし辞める時は、2万元(?)の罰金を払うこととなっていた。
 学生は、450人。ここを僅かの講師と管理人で運営していたので、その利益率たるや粗利益は90%を超えていた。例に漏れず、社長(理事長)は、自家用車に乗っていた。そして、日頃の管理は、身内に任せ、中国人講師、日本人講師には、紙1枚といえども只でやることはなかった。そこまで締め上げていた。
 
 ここで、あの新型肺炎騒動が起きた。驚き、理事長は、それにかこつけて学生200人をだまし討ちにして退学させてしまったのだ。皆んな外に出ろ、出たら、門に鍵をかけて、特定の者しか入れなかったのだ。勿論、大問題。だが、理事長は、閉め出された者が諦めるのを只待っただけだった。警察が来た、暴力団が来た。理事長は、騒動が起きることを予想して、彼らを呼んだのだった。ええっ、警察が何で暴力団と一緒なんだ。分かるだろう。飼い慣らされた犬なのだ。
 
 次に、学校が授業を短縮するといったので、学生が立上がった。授業料を返せ。理事長は、学生の代表を何度も何度も懐柔した。我々日本人にも回し者をつくった。それでも学生はくじけなかった。
 さあ、これから、理事長がどんな手を使ったか話そう。
 日本人のある一人がよくない。あの者が、学生を扇動しているに違いない。あれをしょっ引いてやれ。運動の中核だったある学生を逮捕し、自動車に監禁した。そして、「あの日本人は、日本の右翼だ、ヤクザだ、回し者だ」と脅したのだ。最初、学生は、拒んでいたが、観念して、その旨の「調書」に署名して釈放された。彼が、その時の模様を記録した回想録が残っている。
 
 理事長は、その調書を公安当局に提出した。息のかかった公安がやくざ風の男と共に学校に逮捕にやって来た。○○はおらんか。○○は、公安に捕まった。逮捕されるか。いや、きわどいところで逃げられたのだった。実は、もう事前に、日本人講師たちは、何か起きそうな事を察知していて、上海の日本領事に救済を申入れていた
 学生、日本人、学校職員が取囲んでいる中での逮捕劇。50人。というより、緊急、緊急。一斉にある者が全員を集めたのだ。そして、領事に電話、そして、その電話を公安職員に渡したのだ。数分の後、その日本人は解放され、公安とヤクザ風の者は帰っていった。
 
 その後も、闘争は続いた。その日から、ヤクザ風の者が6人、常駐することになった。最大の山場では、20人ほどだった。こうして、理事長は、公安に助けられて、この学校を守りきったのだった。尤も、最後の最後は、若干の和解金を出さざるを得なかった。
 
 2項と3項の事実から、皆さんは、天洋食品で、平時何が起きていたか想像がつくだろう。そして、投毒のあった辺りでは、何らかの労使紛争があった模様で、新聞に書かれていない何か凄いことが起きていたことが想像に難くない。ひょっとすると、容疑者とされた者は、争議の中心人物だったのかも知れない。
 
 今日は、ここまでにしておく。

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米国務省のヌーランド報道官は27日の記者会見で、丹羽宇一郎・駐中国大使の公用車が襲われた事件について、「極めて憂慮する。外交官であることを考えれば、なおさらだ」と述べ、強い懸念を表明した。


外国国章損壊罪とは、外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他国章を損壊し、除去し、または汚損することによって成立する犯罪である。

外国国章損壊罪の客体は外国の国旗その他の国章である。国章は国家の権威を表象する物件を意味する。

「除去」とは「国章自体に損壊を生じさせることなく、場所的移転、遮蔽などによって国章が現に所在する場所において果たしているその威信・尊厳を象徴する効用を滅失または減少させること」をいう。

中国による日本国国旗毀損事件は、国連で議論すべき事件です。

2012/9/1(土) 午後 2:47 [ アジアや世界の歴史や環境を学ぶ ]

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この事件は、長崎国旗侮辱事件(1957頃?)を思い出します。

日本の右翼が中国の国旗を燃やした事件で、日本の裁判所は有罪判決をしたのに、中国政府が処罰が緩いといきり立ち、日中貿易に干渉した事件です。
彼らがそれだけ国旗を大事にするのなら、日本も当然対抗措置をとるべきでしょう。

2012/9/5(水) 午後 11:57 [ 出野行男 ]

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