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41、日本語を世界語に高めよう
4 日中漢字の変更比較
最後に、歴史的に字体がどのように変化したかを見てみよう。原字は、「康煕字典体」を標準としていて、日本は、原字の形を重んじ、中国は、読みを重んじた。その結果、大きな違いになった字もあるが、大半は、よく似ている。次に、「原字」「日本新漢字」「中国簡体字」で比較してみよう。
原字 日 中 日 中
亞→(亜 亚)惡→(悪 恶)
「亞」は、日中で「亜 亚」に別れたが、外観からは日本字が見易く、筆記では中国字体の方が速い。ワープロ技術が進んだ今、日本字が良さそうだ。
壓→(圧 压)醫→(医 医)
「圧」には、中国字体では点を付けたが、ほとんど意味がなく日本字体がいい。「医」は、共に原字の一部を採った。奈良時代の片仮名製作と同じ要領でやっている。他にも、「從→从」「習→习」「滅→灭」「麗→丽」など色々ある。この手の簡略法は見倣った方がよい。
圍→(囲 围)違→(違 违)葦→(葦 苇)
「韋」は、「圍」だけを簡略化し「囲」としたが、「偉、違、葦」などは簡略化しなかった。中国字体に倣うのが適当だ。
賣→(売 卖)續→(続 续)讀→(読 读)瀆→(涜 渎)
「賣」は、日中で簡略字体が異なるが、日本字の方が簡明だ。また、日本の「瀆」は、未変更なので、当然「涜」とすべきだ。
營→(営 营)榮→(栄 荣)螢→(蛍 萤)勞→(労 劳)
「火火」は、日本では「ツ」に、中国では「艹」に替えた。ここに音符がないので簡略化はどちらでもよいが、字の美しさから日本字がよい。
驛→(駅 驿)澤→(沢 泽)譯→(訳 译)
「四幸」の中国読みは「yi」で、これを「尺 chi」とはできないだろう。日本字の読みはバラバラで、今から中国読みに合わせるの合理的とも思えない。日本独自の字体も仕方がない。
鹽→(塩 盐)應→(応 应)
「鹽」は、原字から類推できないほど変わったが、日本字体の方がいくらか良さそうだ。「應」は、原字が残り日本字体がよい。また、中国字体は、字としての美しさがない。
圓→(円 圆)圖→(図 图)團→(団 团)
似たような字体だが、どの字にも音符がなく日中でバラバラになった。「円」が日中で不統一なのは不便で、この字は、日本字に統一してもよい。
假→(仮 假)霞→(霞 霞) 暇→(暇 暇)瑕→(瑕 瑕)
「仮」は、簡略化に他の漢字「霞、瑕」統一性がなく、中国字体の方がいいが、よく使われいるだけに原字には戻しにくい。
價→(価 价)畫→(画 画)
「介」の中国読みは「jie」で、他に「介」の付く字は「jia」の読みがある。「价贾檟 jia」「价阶扴芥疥jie」。「西」は「xi」だから、中国字は原字の「価」とはしにくいだろう。全体的に考えて、日本字を中国字に合わせてもよい。「畫」の簡略は、中国字の方に合理性があるが、この程度の違いは同一とみてもよい。
會→(会 会)繪→(絵 绘)檜→(桧 桧)
覺→(覚 觉)學→(学 学)
樂→(楽 乐)礫→(礫 砾)藥→(薬 药)
「乐」の字は日本人には馴染みにいが、「樂」の簡体化も必要だ。中国字を受入れるべきか。なお、中国語も、読みは統一していない。どう統一したらいいか難しいところだ。
觀→(観 观)勸→(勧 欢)權→(権 权)
「艹口口隹」の簡略化は、読みに統一性はないが、中国では「又」にした。日本は、これを受入れても問題はなかろう。
罐→(缶 罐)缺→(欠 欠)
「罐」を「缶」としたのは、これでいいだろう。いずれ中国も真似るだろう。「缺」は、字体が少し変わったが、日中同じで問題はない。
氣→(気 气)汽→(汽 汽)
字の簡単統一から言うと、中国体がいいだろう。
舊→(旧 旧)藝→(芸 艺)
もう、「旧」の原字など、複雑で知る必要がない。「芸」は、中国語では「ウン」と読みたくなり、日中双方で受入れられないだろう。
擧→(挙 举)與→(与 与)譽→(誉 誉)興→(興 兴)
「臼」の字の簡略化は別れる。「興」は「兴」にした方がよい。
區→(区 区)歐→(欧 欧)毆→(殴 殴)驅→(駆 驱)
徑→(径 径)經→(経 经)莖→(茎 茎)輕→(軽 轻)
鷄→(鶏 鸡)溪→(渓 溪)
「ノツ幺大」は、日本の方が統一が取れている。いずれ、日本字で統一しても問題ないだろう。
繼→(継 继)斷→(断 断)
顯→(顕 显)濕→(湿 湿)
「顕」は、「湿」と区別する必要はあるが、「显」で十分分かる。
儉→(倹 俭)劍→(剣 剑)檢→(検 检)險→(険 险)
「僉」をどうするかだが、字の美しさの点から日本字の方がよい。
獻→(献 献)縣→(県 县)
「献」に問題はない。「県」は、字の美しさから日本字の方がよい。
齊→(斉 齐)劑→(剤 剂)済→(濟 济)齋→(斎 斋)
「斉」は、「齐」とした方がよい。「斎」は、日本字が分かりやすい。
廣→(広 广)擴→(拡 扩)鑛→(鉱 矿)
中国では「黄」は「huang」で「廣」は「guang」だから、「廣」は「广」となった。日本字を「广」に合わせても特に問題はない。「鉱」は、元々「鑛、礦」の2態があった。だから、「金广」のままでよい。
號→(号 号)蠶→(蚕 蚕)國→(国 国)
日本では、よく「国」を「國」とするが「國」は止めた方がいい。
櫻→(桜 樱)嬰→(嬰 婴)
中国では「嬰」の簡略化が足らない。また、「嬰」は桜形にした方がよい。
卒(卒,卆 卒)碎→(砕 碎)醉→(酔 醉)粹→(粋 粹)
日本の「卒」には、「卒, 卆」の2態あり、全て「卆」に統一した方がよい。中国は、「卒」に統一されているが、いずれ日本字に合わせるだろう。
齒→(歯 齿)齡→(齢 龄)鹸→(鹸 ?)
「歯」は中国字が簡単でその方がよい。「鹸」の中国字は「咸 鹹」など。
絲→(糸 丝)兒→(児 儿)
「糸」は、このままでよい。いずれ、中国が日本に合わせるだろう。「児」は、中国では、名詞の語尾付加語(助詞)として広く使われているので、日本字体には合わせられない。日本もこのままでよい。なお、中国でも「兒」は、「貌、倪」の字があり統一されていない。
贊→(賛 赞,賛)澀→(渋 涩)處→(処 处)
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日本語を、世界語に高めよう
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申し訳ありません。
全文が流し込めません。
これで終りです。
2010/12/25(土) 午後 10:53 [ 出野行男 ]