日本の再生と国際化を考える

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中国事情、事件等

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  中国のぼったくり旅行事業
 
 私は、8月末中国・河北省を団体旅行してきた。余りにもひどいぼったくりに、ここに筆を執らざるを得ない。
 
1、中国の団体旅行
 中国で観光地を旅行するには、列車の切符を確保するのが困難なため、長距離でも集団バス旅行が盛んだ。特に、少しでも地方の観光地点を多く回ろうとすると、小回りのきくバス移動にならざるを得ない。さらに注釈すると、列車は、1時間2時間の延着は当り前で、しかも速度が遅いので、最近高速道路が整備されてきたのでさらにバスの方が遙かに便利なこともその背景がある。
 
 私は、北京駅から河北省・承徳、内蒙古草原、秦皇島・山海関への集団旅行を申込んだ。
 集団旅行の料金は、気をつけねばならないのは、契約料金は、鉄道その他の運賃、名所入場料、ホテル料金、決められた食費のみの料金でその他の料金は含まれない。いいじゃないか、それで。それがトンでもない加算料金がかかる。ホテルには、外国人料金の差額、入園後の全ての費用、別館費用は勿論のこと、主に園内の電動車・船などだ。これらの費用は、通常はいやなら止めればいいからそれほど多くない、通常なら、百元(1300円程度)程度で済むはずだ。私は、以前中国に滞在した経験からそう考えた。
 
 で、今度はどうだったか。基本料金は1700元(2万1千円)だったが、現地では外国人は三星以上のホテルが必要だと言うことで、基本料金が2600元(3万3千円)になった。後で分るが、これは嘘で、単なる5割増料金だった。さらに、他の別料金が1000元以上かかり、総額で4000元の旅行費になった。
 次は、入園料金。これが極めて割高で、100元(1300円)以上もする。京都の清水寺や金閣寺でも、5、600円程度。明らかに、現地まで来た者への足下を見た料金だ。だが、歯ぎしりをしながら、ぼったくり料金を払わざるを得ない。最近の入園料は、5年ほど前の料金と比べると5倍ほどになった所は少なくないから、100元にはある程度我慢せざるをえない所がある。
 次は、今次の驚きのぼったくりを話そう。
 
 
2、出口は、別の所にあるから電動車に乗れと
 最初の目的地は、北京から200キロほどの承徳。列車で4時間半。承徳は、「避暑山荘」が有名で、清朝の歴代皇帝が避暑地にした狩りなどができる城壁付の広大な丘陵地帯で、後のことだが、毛沢東が好んで避暑したところだ。さらに、近くに「普寧寺」がある。
 避暑山荘の入園料は、120元(1500円)。入口を入り、いくつかの建物を過ぎると、丘陵への山道に差しかかる。と、ここからは遠いので電動車に乗ってください、料金は、その先で船に乗り、さらにまた電動車に乗るので150元(2000円)です、と。冗談じゃない。何のために丘に登るのか、私が渋っていると、山道は歩けば6時間かかり、日没までに帰れないし、出口は、遠い所にあり、ここから歩いて3時間かかるから、出来るなら皆んなと一緒に行ってほしいとの説得を受ける。そういわれると、言葉の不自由な日本人は、他人に迷惑を掛けるわけにも行かないという気持になる。他の中国人は、余の高額に不満を漏しながら、渋々財布の紐をゆるめた。別の中国老人が、自分も行きたくないとゴネたが、結局、折れざるを得なかった。余談だが翌朝、この人と話をする機会があったが、中国のこの観光政策を嘆いていた。相当の知識人で、娘は米国で医者をし、息子は輸入関連の仕事をしていると言った。
 後で分る。出口は、入口から1キロちょっと離れた所にあった。何が3時間なものか。そもそも、入口と出口を何で別の所にするのか。勿論、強制的に電動車に乗せるために細工に他ならない。日本なら、俺は電動車に乗らない、と言えば入口まで迎えに来てくれるはずだ。
 
 次はホテルの話をしよう。市内から10キロ近く離れた所に連れて行かれた。近くにアパートがあり、その外れの丘を造成して作ったホテル。入館して驚き。部屋には暗い電灯が1つ。他の電灯は全て故障していた。トイレのシャワーは、シャワー・ヘッドは壊れていて、たらたらたらと湯が出る程度。こんな所が何で600元(8000円)もするのか。
 頭に来たので、服務員を呼んで修理させたが、どうにも直らない。電灯が2つになっただけ。そして服務員いわく、晩は私1人で対応するので、色々は出来ないと。ホテルは、昼間に営業するのではない。こんなホテルなら、どう見ても、日本円で評価しても500円はしないだろう。
 次の朝は、仰天のやり方を見た。私が部屋を出ようとすると、服務員が入ってきて、私が晩に使ったタオルをそのままタオル掛けにかけ直したのだ。ええっ、そうすると、自分は、その前の晩のタオルの乾き直しを使っていたのか。
 
 
3、内蒙古の草原には、各種の遊具がありますから、と
 3日目、今日は、内蒙古の森林と草原に行きます、と。山道を100キロ走ることになる。無限の森林と草原。わくわくする。だが、ここほど、頭に来て旅行が嫌になったところはない。ぼったくりの域を超えていた。
 
 3時間ほど行くと、森林の入口に差しかかった。入場料120元(1500円)。中国の公園に入るには、山麓で料金を取られるので仕方がない。2、30キロ行くとまた検問所で、また入場料を120元取られた。いわく、ここからは内蒙古に入るから、別料金になる、と。冗談じゃない、これだけで、一続きの公園じゃないのか。日本で言えば、京都市内から北山方面に抜けるのに、金閣寺の先で3000円の料金を取られる勘定だ。
 草原到着。ここから先は、ジープに乗るか、馬車に乗るか、また色々遊具があるので、自由に遊んでもらって結構ですよ。何にもない草原の中の中国陸軍の軍馬飼育施設の前。
 料金を聞いて仰天。1時間60元馬に乗って写真を撮るだけでも60元。時間は4時間あり、何かに乗らなければ、時間が保たない。私がバスからジープに換えても無意味だ、俺は、草原を歩きたいと抵抗すると、草原へはジープか馬車しか入れないと断られた。仕方がなく、もう一人の中国人と馬車に乗った。2人・2時間だから、240元だった。
 現地の御者に聞いてみる。これで、あなたの受取りはいくらか、と。2人分もらえるから160元だと。本当か、現地人の給料は多くても時給10元だから、そんな事があるのか。にわかには信じられない。後で、なるほどと思うことがあった。
 
 次は、ホテル。事前に聞いていた。旅行会社が、好くないですよ。そうだろうなあ。
 料金は400元(5000円)。承徳にも増して悪かった。夕方に着くと、受付は真っ暗。服務員はいない。探しだして、部屋に連れて行ってもらう。暖房器具は、何もなかった。寒くて、シャワーには入れない。
 その付近の内蒙古は、最高で海抜高度2千メートル。ホテルのあるところでも1500メートルは超える。夜は、夏でも寒い。服を着て寝るしかない。500円どころか、300円だ。
 
 
4、秦皇島・山海関、海鮮料理はまあまあか
 4日目の昼過ぎ、高速バスで秦皇島に行った。200キロほど。高速道路があるので特に不快感はなかった。2時間ちょっとで着く。
 秦皇島は、始皇帝と関連のある街で大きな街。目の前は、海岸で行楽地。泊ったホテルは軍関連の施設で、軍のアルバイト施設。料金は600元。まあまあだった。初めてホテルらしいところに泊った。夜中に、大声を出す者がいた。軍隊の訓練だった。いくらか高いと思ったが、まあ、常識の範囲だろう。
 
 記念だと海鮮料理を食べたら200元(2500円)。だが、別の食堂で食べると100元程度で、同じ物でも値段はピンからキリまであった。余談だが、この街にはロシア人が非常に多かった。行楽地は競争が激しく、全体として我慢のできる所だった。
 
 次に、「山海関」に行った。単なる関所かと思ったら凄いところだった。山海関とは、万里の長城の東端で海に接したところだった。いや正確には、本当の東端は「老竜頭」という所で、海に突きだした突堤になっていた。実は、私が河北省に行ってみたくなったのは、実は、山海関が見たかったからだった。高さ12メートルくらいで幅10メートルくらいの長城になっていた。上ってみると、土産物屋が軒を連ねていた。北京の「八達嶺」に優るとも劣らなかった。余談だが、100元(1300円)の切符だと言ってもらった切符は、40元の物だった。差額は、手数料として消えたのかな。そうだ。
 
 帰りは、新幹線で帰った。距離300キロがちょうど2時間だった。快適快適。
 
 
5、何故、ぼったくれるのか
 私は、1996年から中国に行き来している。その中で、不思議に思っていたことの1つが共産党と旅行社の関係だ。今次の旅行でその謎が解けた。
 
 共産党の市本部に行くと、そのビルには必ず旅行社が同居していた。何でだろう。銃を構えた厳めしいビルの中で、共産党と旅行社は一体どんな事をしているか。ひょっとすると、旅行、移動が必要なのは地方政府幹部だから、その便宜を図っているのか。
 次に気づいたのは、観光地に行くと必ず共産党の事務所がある事。こんな貧しい村に何で事務所がなんで必要なのか。いや、ひょっとすると、観光業は意外に儲るのかも知れない。そんな事を考えるようになった。
 
 2007年頃、政府は、観光業の発展のために全国で700カ所の入場料を廃止するという宣伝を始めた。それまで、博物館は50元(600円)くらいだったから、何と太っ腹だ、と思っていた。いや、早合点。観光地の寺院の入園料が2倍くらいになった。そうか。ここで、収支の帳尻を合わせることにしたのか。それが、今までの感じだ。
 そして、今次。10年前に20元くらいの入園料が今では100元くらいになっていた。そして、最近では、ホテル代が上がり、2倍くらいになってきた。
 
 そこで、はっと気づいた。今次の承徳の電動車への強制誘導。入園料(120元)が高い上に、そこまで行けば他に行くところがないから、もう逃れられない。さらに150元払って更に奥に行くしかない。考えてみれば、こんなえげつない事が出来るのは、他に競争業者がないからだ。そして、その最高の形態が内蒙古の草原でのジープか馬車への強制。その際、歩いてでも芝生には入らせないという言分。どちらが草原破壊かは歴然で、狂気の沙汰としか言いようがない。
 
 そこで、また思い出すことがあった。承徳の駅にあった、私企業は共産党の赤旗をはためかそう、という横断幕。単なる標語だと思っていたが、実は違うのだ。共産党に服従すれば、法外な利益を保証するというのだ。その一つの例が、馬車の御者。通常の賃金の5倍以上を保証している。ちなみに、少数民族の地方の土産物屋の物価、以前と少しも変らない。そうなのだ。共産党の旗を振るとはこういうことを言うのだ。そう考えて初めて、御者の高級が解釈できる。
 付言すると、最近の収入の伸びは、チベットが最高だという。そんな事があるのか。農業ができず牧畜業しかできない所で、なんで収入がうなぎ上りなのだ。いや、2007年にはチベット鉄道ができ観光業が盛んになってきたというが、そんな事で、チベットの屋台骨を支える収入があるのか。私は、チベットの発展に中国政府が大いに貢献したとの宣伝だとばかり思っていた、が違うのだ。
 そう、チベットに行けば、共産党系の旅行社が造った施設を使わなければ、もう身が保たない。そうして、旅行社に、暴利どころか、ぼったくりを許しているのだ。私は、寝ながら考えていると、こんな事が頭を駆け巡った。余談だが、重慶市の最高幹部の薄熙来、彼の妻・谷開来は殺人罪で起訴されたが、他にも5000億円の蓄財をしていた。この5000億円はどうして貯めたか。観光事業、工場誘致とうから賄賂を得た物に違いない。今次の旅行から、こういう事が見えてきた。
 

閉じる コメント(9)

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中国旅行、地方の観光地へは注意して下さい。

今次の旅行で、中国共産党のあくどさを改めて感じました。

2012/9/7(金) 午後 10:33 [ 出野行男 ]

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中国共産党の反日プロパギャンダは、彼らの悪事から中国人の目をそらさせるためでもあります。分かっている人間も多いですが。

2012/9/7(金) 午後 10:42 [ TJ Adventure ]

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中国はなんども旅行していました
たしかにぼったくりとも思えるほど料金が高い
社員やガイドに聞いてみると当時給料は5−8万くらいで
一日ガイド車雇えば2万 入場料でも 少林寺は異様に高い
観光地と共産党の結びつき 幹部たちの高収入はこれらのぼったくり 食堂やホテル従業員は当時1-3万くらい

それで 何百億も私財をためたりするのがいるのは まさに共産党は皇帝政治となんら変わりない
格差は莫大であるが
日本もあくどい天下りがいるが日本の比ではないほど搾取している 管理の権限は絶対だし 永遠に不正が正されることがないのは世界共通権力にあこがれるはずであるが それらはごく一部
今ではガイドはじめ 上のものに見習って あくどい方法手数料稼ぎがさらに増えているだろう。

2012/9/8(土) 午前 0:19 あさ

この前テレビで中国の旅行業者主催の日本へのぼったくり旅行ツアーやってましたよ。

2012/9/8(土) 午後 1:53 [ studyhard ]

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皆さん

ご意見有難うございます。帰ってきて数日すると、現場ではとても許せないぼったくりだと思ったが、このくらいは許容範囲かと自認してしまうことになりました。

冒険野郎さん:今次の旅行で、今まで共産党と旅行会社の関係がぼんやりしていたのが明確になりました。大きな成果でした。

朝山さん:新しい資料有難うございます。こんなやり方をやっていたら、ある日突然、旅行客が来なくなります。その時が見物です。その時まで頑張ります。
私は、今、中国語の自動翻訳を考えています。中間完成が近づいてきました。そうしたら、中国関連の本を書始めたいと思います。

猛勉さん:やはり、日本人は鴨になっていましたか。今、日本の報道機関は中国に忠誠を尽さねば取材できませんから、それが何処まで本当かは信頼できませんが、それでも、価値は高い物でしょう。

2012/9/9(日) 午前 8:16 [ 出野行男 ]

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転載しました、

2012/9/11(火) 午後 3:03 あさ

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朝山さん

転載有難うございます。
中国政府は、2007年に中国の多くの施設を無料にすると言って観光客を引寄せ集め始めましたが、トンでもないインチキ政策でした。私は、中国に恨みを持っているわけではありませんが、インチキには講義しないわけには行きません。

2012/9/12(水) 午後 3:49 [ 出野行男 ]

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古い話で笑い話になりますが
チケットを求めるのに並んで
いざ自分の番になった時
後ろからタバコをポンポンと投げる現地人がいました.
「そいつより」俺を優先しろと!

上海では待合所はクーラーの効いたところは5元とられましたね.

2012/9/17(月) 午後 1:55 海南風

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そういう経験は私もしました。

銀行で並んでいて、さあ次は自分の番。
そこへ、別の者が私の手の間に手を出してくる。
こんな事は日常茶飯事でした。こう言うとき、俺の方が先だと言っても全く言うことを聞きません。

ある時、上海の列車駅でそういう事をする者がいました。販売員が、お前は後だと、その者の金を返しました。販売員で申し合せたのでしょう、それからは少なくなりました。そしてまた、横入りができないように、多くの窓口に鉄柵が設けられるようになりました。かなり好くなりました。

2012/9/18(火) 午前 8:02 [ 出野行男 ]


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