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7 日本再生、諸政策の経済効果―商店街援助 年5兆円以上
皆んな、記憶があるだろう。「ジュース1箱持ってきて」と言えば、街の商店から配達してくれたあの時代。今は、もうその商店街はない。今は、郊外のスーパーや安売り店。だが、年を取ると、そこまでが遠い。ただ、まあ、食料品だけは、比較的近いのでそこまでは行けるが、テレビで宣伝している目玉商品が通販で買えることは分かっていても我慢してしまう。
いや、それだけでは済まない。老人は、食料調達もままならない。70才を過ぎれば、ヘルパー(生活介護者)に頼んで買ってもらうことになる。こうして、2、30年前には無かった介護が絶対的に必要になる。なら、介護は、一つの社会制度になったか。政府の肝いりで始まったが、年々老人が増え続け、収支の帳尻が合いそうにない。
こんな社会は、皆んな、異常だと思うだろう。その根本原因は、街の小売店が年30万軒の勢いで潰れてきて、今は、もう残っている所が僅かになったからだ。
★ 小売店はヘルパーの代役だった
最初、小売店がどんどん潰れたのは、「大型店」ができた時。あの頃は、大型店が安売りをしたので、皆んな、大型店に買い物に行った。客を奪われた個人商店は、団結して「大型店の出店」に抵抗した。「大規模店舗法」なる法律もあったが、なし崩し的に規制が緩められ、小売店は壊滅状態になった。その頃は、皆んな、若くて元気、良くなった良くなったと喜んだ。
それから20年、我々は、個人商店に行くと、言葉の2つや3つ交わして来たが、大規模店では、アルバイト店員が多く、交わす言葉もない。ただ、値段を聞くだけ。買い物が、全然面白くなくなった。昔を懐かしむ声が、あちこちで聞かれるようになった。そして遂に、商店街の20%くらいが潰れ、どこにどんな商品が売っているのか分からなくなった。
こうなって初めて、「個人商店」が、「ヘルパー」の役割を兼ねていたことに気付いた。
★ 百万軒の個人商店を保護したら、経済効果は、年5兆円以上だ
ヘルパーに、1時間の買い物を手伝ってもらえば、3千円の費用。今までなら、小売店は、この買い物の配達を無料でやってきたのが、これだけの費用がかかるようになった。こんなに介護に費用を掛けていては、いくら介護保険の費用を上げても収支の帳尻が合うはずがない。
そこで、個人商店に月5万円の補助をすることにより、今まで通り只で配達してもらうことにするとどれだけの経済効果があるか計算してみよう。
ある個人商店は、1日に20軒の家庭から注文があるとしよう。また、ヘルパーに頼んで買い物をするには、どんなに急いでも1時間に3商店を回るのがやっとだから、1商店当たり1千円の費用を払うことになる。しかし実際は、往復に時間がかかるので、1回の外出で商店2軒を回ればいいところなのだ。
そうすると、商店が20個配達する費用は、ヘルパー換算では、1日2万円。商店が1ヶ月25日働くとすると、その費用は、50万円/月。これで、分かっただろう。その商店は、それだけ働いて、商売で儲けられる金額が5万円以下、場合によっては1、2万というところも多い。なるほど、個人商店の利益率の悪さと、有り難さを当たり前と思っていた我々。
この部分に着目すれば、老人は金を持っていて、どんどん、物を買うことになる。なら、目を見張る経済効果が生じることは間違いない。
保護対象の個人商店が100万軒あるとする。ヘルパー換算の費用は、次のようになる。
1商店の配達代:
50万円(/1ヶ月)・12ヶ月=600万円/年
日本全体の費用:
600万円・100万軒=6兆円/年
個人商店に実際に払う費用:
5万円・12(ヶ月)=60万円/年
日本全体の財政支出:
60万円・100万軒=6000億円/年
経済効果:
6兆円ー6000億円=5兆4000億円/年
この効果は、配達代だけで、これだけになる。配達を只でやってくれるようになれば、老人は、どんどん物を買うようになる。また、それに伴い、個人商店も、売上げが伸び、最低でも1ヶ月5万円の稼ぎが保障され、そうすると、補助金の5万円を加えて、10万円の収入が確保され、店を畳まずに済む。
2009年度、景気浮揚策に、麻生太郎は、国民一人当たり1万2000円、全体で2兆円のバラマキをすると言うが、買い物に出られないようでは、いくらばらまいても、消費に回る資金は少ない。無意味なバラマキだ。それに比べて、商店街の個人商店を保護すれば、確実に小金を貯めている老人からの消費が増え、それでいて、それにかかる経費(国家予算)は微々たるものだ。どちらがいいかは、計算するまでもない。
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素晴らしい提案です。
ただ、これが有効策となる商店街と、もはや手遅れの商店街とあるかと思います。
すでに、大手チェーンと、美容院、病院がほとんどの商店街も増えてますから。
でもいいアイデアで、これが有効に働けば、個人商店やってみたいという人も出てくるかもですね。
転載させてください。
2009/2/5(木) 午前 10:11
わらべ さん
このアイディアは、かなり前(何年も前から)から考えていました。ブログを始めたので書きました。
特に、私の親の所にその感じを強く感じました。駅から歩いて30分ほどの住宅街なのに、バスは1日に3本。だから、ほぼ全家庭に自家用車があります。だが、私の親は、ヘルパーに頼んで買い物をしているのです。その費用は、凄い額です。これでは、介護制度が維持できるはずはありません。
2009/2/5(木) 午後 11:18 [ 出野行男 ]
こんにちは、コナンです。個人商店中心の商店街の活性化と高齢者福祉の増進を目的とされた案は、すばらしいと思います。
高齢者福祉の問題は、日本にとって、重要問題であり、国家プロジェクトとして、縦断的な組織を立ち上げ、真剣に取り組むべきです。高齢者が幸せに暮らせる国にしないと、日本は、消費が盛り上がらないことでしょう。
少子高齢化による日本経済の収縮、グローバル化に伴い、日本の人件費も国際競争にさらされ、国民一人当たりの富(生産高)は、収縮する一方です。その、しわ寄せが、高齢者福祉に来ていると考えています。日本の経済構造にメスを入れ、日本の進むべき道を模索しなければなりません。民間まかせではなく、政府としての責任を果たすべき時代に入ったと認識しています。
2009/3/6(金) 午後 1:18
コナンさん、年金の問題を書きました。読んでください。
どんな制度にしたら、制度が未来に向けて有効か、
詳しく計算しました。
http://blogs.yahoo.co.jp/denoyukio/11760354.html
2009/3/6(金) 午後 11:46 [ 出野行男 ]