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石油に頼らない能原確保
−電気炉炭焼窯の推進
ⅳ 電気炉炭焼(我が炭焼)‥‥高水分物で真価発揮
有機質能原の最大の欠点は、含水率が高いこと。木質でも15%(乾量水分で18%)、雑草・水草に至っては80〜90%(乾量水分で400〜900%)。材木でも乾燥しないと良質にはならない。水草類は、天日乾燥に何日もかかる。
で、電気炉窯法はどうか。発生水蒸気を復水にして回収するから、見かけの省エネが10倍にも達し、原材料の高水分は余り気にしなくてもよい。どんな有機質でも、太陽能原が84%の乾燥燃料にできる。正に夢の燃料製造法だといえる。
ここに図が入ります
考えてみると、「火を、上から下へ、燃やし下 ( お )ろす」という技術は、余りにも常識に反し、誰も気づかなかった。だが、送風機による逆流技術を使うと、無限の可能性が広がってきた。技術篇の最初に書いた通りだ。
間伐材の有効利用を図れば、2兆円が出る。多水分系物に利用すれば、10倍の省エネになる。後述するが、琵琶湖は、水草の繁茂で漁業への打撃が大きく、観光業の痛手は大きい。琵琶湖の内湖・西の湖(近江八幡市)は、90%が水草で覆い尽くされ、もう身動きできない。滋賀県は何とか対策を取ろうとするが、費用加算で手探り状態だ。私は、密かに我が省エネ炉にお呼びが掛かる日を待っている。
ⅲ 各種の炭化物
有機質の炭化で、曲がりなりにも有効性が認められるものは、木炭と竹炭だけだ。最近は、竹細工工芸が廃れたため、伐採が容易な竹炭に注目が集まっているが、残念な事は、竹は、水分が多く燃焼分が多く、歩留まりが悪い。木材は、有用であるが、運び出しに手間が掛かり、収率は好いのだがぁぁ、という段階にある。それ以下の雑草類は、公害処理の仲間に入れられていて、資源の活用どころではない。 で、これらの木質に、我が炭焼法を適用したらどうなるか。はっきり言って、やる気があれば、何でも炭化できる。また、乾燥だけも意味があるから、その時は、家畜の糞も有価物になる。以下、検討してみよう。
① 竹炭:竹の特徴は、水分が多く、空洞率が高いこと。ただ、最近は、竹林の繁茂がきつく、多くの山林所有者が、竹の伐採(駆逐)に苦慮し、むしろ、公害処理の域に入ってきた。だから、真剣に竹炭を製造しようと思えば、「植林」に当る手間が省け、材料としてはむしろ有望だ。というのは、竹の地下茎が凄いのだ。3年で伐採(収穫)できる所まで行く。木材なら最低10年、通常なら30年かかる。この差、歴然。
私が最初に目指した炭焼は木炭だったが、修行したところは、竹炭製造所だった。実に簡単に竹炭ができた。
② 木炭:木炭は、水分が少なく、運搬さえ楽になれば、これほど有用な炭焼はない。考えてみれば、炭焼が発明されるのは中世であるが、それが、発達するのは昭和になってからで、しかも、産業となるのが1955年頃から1970頃まで。正に高度成長の先駆けを創ったが、燃料が石炭から石油に移ると、炭焼は一瞬で崩壊した。
理由は、手間が掛かる割に収入が少ないからだ。更に追打ちを掛けたのが、外国炭の輸入だった。国家としては、石油の方が有用だと考えたからだが、日本は、以降、 能原戦争に巻込まれ、しかも負組。今後は、方針転換を迫られることになった。そのさきがけは、東欧諸国。ロシアが石油、天然ガスを高値でしか売らないと言いだし て、ウクライナでは、正に火を噴く戦争が起きてきたのだ(2014)。NHKは、しばしばオーストリアを例に出すが、低技術のものが進もう筈はない(2015)。
余談は、ここまでにして、本論に入ろう。炭焼の従来法では、自燃が多すぎて、工業として成立ちにくい。だが、我が法を採用すれば、収率で4倍、間接費に2倍程度の省エネがあり、全体として、5倍以上の経済効果が期待される。先に示した通りだ。比喩すれば、今まで1000円の日当だった人が5000円になる勘定だ。ここに国家が援助すれば、私は、必ず、炭焼に「業として」成立つ道が拓かれると考える。
③ 雑草・水草の炭化・乾燥 ‥‥炭だけでなく肥料・飼料にもなる
豆科の植物は、空中窒素を同化(固定)するので、タンパク(蛋白)質ができる。食用にもなるが、雑草のままのものもある。窒素入り植物は、肥料にも飼料にもなる。だが、その前提として、乾燥せねば、そもそも製品にならない。
我が炭焼窯は、この要求に耐えられるか。木炭・竹炭の温度ですれば「炭」になる。だが、設定温度を150度にすれば、これらの有機質は炭化せず、乾燥状態のままだ。そう、今までは、乾燥するのに、多額の乾燥費を使っていたが、理論値で10倍の省エネ、私は、実際にも5倍以上の省エネ効果が期待できると思う。雑草は、乾燥すれば、体積が5分の1、炭化すれば、20分の1まで縮小できるので、100キロ仕込みの10キロ20キロ収量では作業効率が悪い。連続化すれば、見事なものができるはずだ。農業の間接費用が大いに削減されれば、里山の再生に大きく貢献することは間違いない。
④ 有機肥料 ‥‥畜糞
動物の糞処理は、当たり前の仕事だが、いい仕事だという者はいない。私の知っている畜糞処理会社は、円形の大きな温室(径50m程)に、糞を糞撒機でゆっくり撒き、1周回ればその間に(天日で)乾燥させられ、掻取れるような装置を造っている。つまり、巨大装置によって天日乾燥をする。
好いと言えば好いが、実用的でないことも確かだ。我が窯で乾燥できないか。多分できる。雑草や水草と同じで、連続乾燥装置にすればいいのだ。
⑤ 公害処理 ‥‥残飯、ゴミ、何でも脱水できる
現在(2010)、日本のゴミ処理費は、2兆5千億円ほどだ。そのうち、直接費用の燃焼費は1兆円ほどだ。とにかく、ゴミ1トン焼却するのに100L以上の灯油が要るのが大きい。その後も大きい。高温の排煙を「袋濾過装置(バグフィルター)」で浄化しているのだ。そして、余った熱で温水プールを経営している(大津市)。温熱利用だが、余りにも慎ましやかだ。
で、これが、「逆流送風方式」で乾燥・燃焼を中心とした公害処理ができないか。直接は無理かもしれないが、何らかの分別により可能になると考えられる。その時は、無煙でゴミ処理ができ、直接処理費を何分の1かに節約できるかも知れない。その日を願いたい。
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