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中国毒餃子事件、犯人逮捕の裏を読む
 
 中国毒餃子事件の容疑者が逮捕されて、事件収束の気配が見えてきた。その間2年、この事件は、こんなに難航する事件だったのか。いや、果たして容疑者・呂月庭は真犯人なのか。まだまだ、解決困難な問題が残っている。
 
 というのは、毒餃子の犯人を中国にせねばならない事情があるからだ。当初は、犯人を日本国内に押しつければ、中国は何一つ傷つくことはないと中国政府は考えたが、中国製品の危険性を訴える日本のテレビの影響が大きく、その後、中国食料品の売上げがただ安いだけでは思うように伸びないという状況があったからだ。
 
 では、何故、2年経った今、犯人逮捕に踏みきったのか。裏が見える。とにかく、犯人を差出し、死刑になることは間違いないが、その代償として、食料品の輸出拡大を日本に認めさせようというのだ。
 
 本当にそうか。私の知見では、中国政府も、犯人の中国存在は当然のこととして認識があり、ある程度の捜査し犯人の目星はついており、事態打開のためにはやむを得ないと判断したためだ。それもその筈、日本マスコミは、中国と日本政府に遠慮して、犯人中国説を強く言わなかったし、また、担当者が余りにも素人過ぎて、それが指摘できなかったが、中国に犯人存在は自明の理だったのだ。
 
 私は、農薬と中国事情に詳しいので、事件直後から犯人の中国存在を確信し、直ちに2万5千字にも及ぶ意見書を各新聞社、テレビ局に送った。だが、なしのつぶてだった。いま少し事件を振返ってみよう。なお、事件の詳細は、私のブログに書いてある。「毒餃子事件」の所を見ていただきたい。
 
1、中国犯人は、自明の理だ。
  私は、当時次の事を主張した。その主張は、今次の中国側の発表と、日本側の取材事実と寸部の狂いもない。
  ①農薬の性質として、絶対に袋を通じて浸透することはあり得ない。
    ・これは、「有機塩」の常識から当然のこと。
    ・溶剤なら、4、50度に暖めれば、袋を通過することもあるが、常温では、溶剤でもポリ袋を通過することはほとんどない。
 
  ②中国では、労働者の不満が大きく、不満者の投毒は十分考えられる。
    ・今次の発表でも、その旨のことが書いてあった。
    ・テレビカメラによる監視があったが、投毒監視ではなく、製品管理の監視だった。だから、このカメラに犯人が写ることはない。
    ・そう考えると投毒の機会は十分考えられ、食品衛生のために、労働者は手袋をしていたが、注射器を隠すには、手袋が格好の場だったこと。
   ・中国側は、自分の都合のいいところばかり日本調査団に見せ、日本マスコミが独自の調査をしようとしたところ、逮捕までしている。何か、そういうところに、中国側の弱みがあったことは明らかだ。
   ・日本では、メタミドホスは市販されていないが、中国はされていて自由に変える。
 
  ③日本側に犯人がいるとしても、東京方面と大阪方面に同時に投毒することはできない。
    ・日本で、投毒して直接利益になる者は、常識では考えられない。
    ・中国であってこそ、不満のはけ口として意味がある。
 
2、日本のテレビは、何故、中国と断定しなかったか
  ①政府担当者が、農薬に関して無知がひどかった。
    ・大学教授が色々喋ったが、彼らは、化学の専門家だったかも知れないが、農薬の知識は余り知らない。従ってまた、その物性も知らない。
    ・日本の化学教授の中には、勿論、農薬専門の者もいるが、その専門家は、不思議なことに、テレビにでることはなかった。
    ・サリン事件の時もそうだったが、何故、こんな素人教授ばかり出すのか。不思議でならない。もし、私なら、サリンの時だって、「サリン」だと認定された後は、かなり専門的な意見が言えた。あんな馬鹿な「河野犯人説」をマスコミに信じさせることはあり得なかった。
     勿論、今次の「農薬ポリ袋通過説」にも適切な反論ができた。
    ・全く不思議だった。私が、専門家の立場から、日本の犯人の存在を説明したやったのに、マスコミに全く無視されることは。
 
  ②テレビは、何であんな素人ばかり出したのか今もって分からない。
    ・超素人の俳優などは、「中国説」を感情的に叫んだが、彼らが叫んだとしてもほとんど効果はない。
    ・中国のあの馬鹿げた100%あり得ない「ポリ袋通過説」を「あり得るかも知れませんね」などと言うのか全く不思議だった。
 
 一連の事実を見て、私には、中国に遠慮しているとしか思えなかった。
 それに対して、中国のマスコミは、調査も何もしないうちから、中国に犯人がいる可能性はないのに、日本マスコミは、トンでもない言いがかりを付けてくると論評したのだ。何故、反論しないのか不思議、というより、情けなかった。
 
3、その後、中国食品は急減
  テレビ宣伝の甲斐があってか、中国食品は激減した。汚染農薬事件でなく、今次の事件は犯罪であり一過性のものであるのに、騒ぎに騒いだために、中国は大打撃受けた。日頃の行いが悪いから自業自得と言えるが、凄い効果だった。中国の粉ミルク「三鹿」製品の大被害でも、中国では、それほどテレビ報道が小さかったのとは大違いだった。
 
 驚いたのは、中国。中国から強権的に日本犯人説を流し、日本政府の頭を一殴りすれば事件は解決するかと思ったが、やはり、日本マスコミの力は大きかった。何とか名誉回復をすることをしないと、中国は、日本に食品を売込むことは困難だ。それが、今次の中国政府の「犯人起訴」の事実だろう。
 
4、日本の被害、中国は賠償するか
  まず、日本にどれだけ損害があったか。ちなみに、テレビで、この毒餃子事件は慎重に報道しないと、中国に莫大な損害があるから、慎重にしようと言った司会者がいたが、もし、そんな事をしていたら、日本には、取返しのつかないことになっていたことは、事件の経過から見て明らかだ。
 
  ①政府(日本国)の被害
    事件後、食品検査に検査係官30名を動員することになった。
    この金額は、1人1千万円/年とすると、2年分で6億円。
    さらに、この間に政府関係者が移動・連絡(含中国渡航)のための費用は、
    これと同じか、それよりも大きいと考えられる。まあ、6億円だとしよう。
  ②民間の被害
    数千人とも言われる人が、病院に受診した。ざっと1億円の費用だ。
    食品会社は、回収のために多くの費用を費やした。
      原価費用、回収費用、処分費用を合わせると、
      これは、1億円で済むかどうかだ。
  ③テレビ被害
    テレビは、やらなくてもいい放映を、安全を呼びかけるためにせざるを得ず、
    合計すれば、2ヶ月くらいは毒餃子にかかりきりになった。
    13万円で計算すると、
      12時間×3600秒×3万円×60日×5局 → 650兆円(→500兆円) 
 
 これから、実損だけでも13億円ほど、テレビ被害は、中国方から見れば何とも言えないところだが、日本としては、つまらないことを放映させられたのは当然で、こちらは500兆円に達する。とは言っても、実損は、その100分の1だとすれば5兆円の損害だ。
 これから、日本総被害は、5兆円を下らないといったところだろう。
 
 さて、中国は、この被害を賠償するか。
 私は、中国の中華帝国振りからして、最小の被害者には、慰謝料程度の見舞いをする可能性はあるが、それ以上はしないと思われる。その裏には、中国に対する日本侵略の被害はどうなったかとの認識があるからだ。
 
 この件は、法的には、完全に終っているし、その後は、6兆円もの経済援助をしたのだから、精神的なものを除けば、経済的なものも終わっていると見ていい。この金で、中国は、開放経済後の繁栄を果たしたのだ。ちなみに、日本は、米国により国土は中国と同じ程度に破壊されたが、自力で復興した。いや、精神的な物が大きいのだ、か。それなら、中国の今の愛国という名の反日教育は何なのだ。はっきり言って、テレビ被害が計算できないのと同じだ。
 
5、今後の中国の対日政策予想
 中国は、今後、日本政府にどんな要求を突きつけてくるだろうか。大胆な予想をしてみよう。
 
  ①弱腰の鳩山由紀夫だ、この際、中国の傘下に入らせよう
    中国政府は、鳩山の「東アジア経済圏」を利用し、日本を実質自己の傘下に
    入れ込もうとしているのじゃないか。
    あと1ヶ月で始まる中国政府によって始まる前代未聞の
    「企業秘密強制暴露」政策の受入れ強要。
    私は、これが最も大きいと考える。
    毒餃子事件での譲歩は、そのための交換条件の一つだ。
  ②現状「中国元」の容認の強要
    米国の「中国元」に対する要求は非常に厳しい。
    何とか、それをかわしたい。そのために、
    見せかけの「東アジア」の共同を提唱するのではないか。
  ③「中華帝国」の野望に文句を言わせない
    ここまで、言えるかどうかは分からない。
    だが、中国がその野望を持っていることは明らかだ。最近の軍事費の伸びを見れば明らかだ。
 
 皆さん、中国の野望に屈することなく、日本の国益を護ろう
 

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