日本の再生と国際化を考える

英才教育、日本語の国際語化、数値の3桁読み、度量衡改革、漢字仕様電脳、やる事は多い。

経済評論

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外国人看護士募集は、何のためか
 
 私は、以前のブログで、前記の命題で、「それは、労務費の節約だ」という趣旨の投稿をした。そうすると、「ふ」なる人物から、私にとっては、許せない書込みがあった。内容は、「看護士の仕事は、かなり例外的で、とても厳しい仕事だ。日本人は、ひ弱でもないが、辞めていく者が多い。外国人を雇うのは、条約上の義務があるからだ。義務とは、日本製を外国に売込むための反対役務だ」と。
 そこで、私は、「ふ」に色々質問するが、それには答えず、私の部分的な言葉の綾を攻撃してくるばかり。まあ、はっきり言って、そんな議論には、付合っておれないが、「東」さんから、いくつかの質問をもらったので、ここで意見を言いたい。
 
 
1、このところ、毎年、就業者数が50万人ずつ減っている、事について
 これを出した根拠は、政府の統計だ。このところの労働人口(15才から64才)は、6400万人に満たない。そして、30年ほど前の高度成長期の頃の労働人口は、7800万人くらいです。古い記憶はいくらか間違っているかもしてません。これを前提とすると、50万人/年となります。
なお、この人口は、私の感想では、1990年以降では、中小企業の激しい倒産、商店街のシャッター通り化でこの間だけでも実質1千万人くらいの労働市場減少がありました。この頃、私が、個人商店の倒産状況から年収縮は、100万人くらいでした。この辺りの数値は、新聞の情報です。また、私は、自分の街の商店街を調査したことがあります。2000年頃です。30%は、完全閉鎖。30%くらいは夕方のみ営業。新しそうな店で客もまあまあという所は、10%程度。これは、田舎町ではありませんよ。県庁所在地の目抜き通りの話です。とにかく、自殺者が急増し3万人を超えた頃の収縮は、恐ろしいの一語です。最近は、潰れきって、倒産件数が減ってきました。参考のために。
 
 
2、看護士の数は、条件緩和で増えるのか、その前にやることは
 私の感想では、条件を緩和して、有資格者を増やしても増えないと思います。福祉と同じで、給料が安ければ来る人はないと思います。
 なら、給料は上げられるのか。上げられるのなら、何も問題はありません。上げられないのです。上げたら、医療財政が破綻します。国民負担を上げることもできません。たださえ重い負担を上げれば、収入より保険費方が増えてしまいます。冗談かと思うでしょう。私など、年金は、月3万円ほどですから、全く無理です。他にも、個人商店だった人は、私と同じか、無年金の人が多いはずです。
 なら、看護士の数を確保するか。その必要はない。はっきり言って、ないない尽しで行くしかないのです。病院の医療基準を下げるしかないのです。例えば、風邪や慢性病は、病院に行かなくても薬剤師その他の人に薬が処方できるようにすればいいのです。多分、それで、病院の患者は半分近くに減るはずです。
 ちなみに、社会主義中国の医療制度。病院に行く人は極めて僅かです。医療費が高いからです。私の知っている人は、慢性肝炎になり、医療費が出せずに離婚しました。高が慢性肝炎ですよ。そこで、皆んなはどこへ行くのか、よければ、診療所。街にいくらでもあります。それも行けない人は、薬局で、薬を買います。何でも売っています。私は、「赤痢」の薬を買いました。その時、薬剤師の説明がありました。これが、世界第2の経済大国・中国の姿です。
 日本は、そこまで、医療の質を下げることはありません。しかし、先に書いた、風邪と慢性病は、薬局で十分だと思います。50年前、私の親は、看護婦をしていましたので、「ストレプトマイシン」を薬局で買ってきて、自分で注射していました。やろうと思えば、こんな事もできますが、そこまですることも無いでしょう。思い出しました。癌の丸山ワクチンは、皆、自分で注射していますよ。私の知っている人もやっていますよ。ヤクザじゃないですよ。止めろ、危ないか。しかし仕方がない。忙しくて毎日病院なんかに行っている暇はないし、金もないのだ。風邪でも慢性病でも同じ。皆さん知って欲しい。
 
 
3、日本人は、職について文句が多い、これは、外国と比べれば、当たり前だ
 中国で、文句を言えば、即首。労働法も何もあった物じゃない。だから、喧嘩する時は、辞める時。日本は、いくら文句を言っても、法で護られている以上、辞めさせられることはない。私は、2度も経験している。賃金も払わずに、首だった。全く1ヶ月、ただ働きだった。政府の担当局に訴えた。会社の指示に従え、と。こんな事がまかり通っている。
 辞める時は、給料をもらった明くる日。いや、本当に、その日に居ない者いればと、その者は、辞めた場合が多いのだ。大抵、給料は翌月の10日支給、だから、10日はどうしてもただ働きになる。私は、そういう者を何人か知っている。
 「ふ」なる人物は、こういう世界の常識を知らずに、自分たち看護士を非難するのは非常識だと言うが、世界の常識を知らないのは、どちらだ。中国は、そうかも知れないが、他の国は、違うのか。フィリピンだって、労働事情が悪い以上、似たり寄ったりは常識だ。マニラ郊外の彼のあのスラム街を見てみよ。ゴミ捨て場で生活しているのだ。
 外国人の文句が少ないのは、首を心配してのことだ。皆さん、理解して欲しい。
 
 
4、漢字の例外読み、これはなくすべきだ
 言葉とは、何か。意思表現の道具だ。道具の使い方をを難しくしたら、仕事はできない。こういう所を難しくしたのは、昔の事。専門以外の者には、それが分からないようにしたからだ。その典型が、神官が使う祝詞(のりと)。そうして、権威を付けた。そして、最近なら、医者のカルテ。ドイツ語で書いた。最近は、英語で書くようだが、どうも具合が悪い。英語なら、読める者が居るからだ。いや、中には、日本語で書いている者がいる。困るか。余り困らないようだ。患者に本当の事を言えばいいからだ。冗談は、ここまでにしよう。
 
 麻生太郎は、読めない漢字が多かった。しかも、常識的な漢字が読めなかった。横山ノックは、漢字が読めないので、官僚に振り仮名を振ってもらった。有名な話だ。日本は、その水準でいいのか。そうなるのは、例外読みが多すぎるからだ。なら、道具という基本的な物が、そんな例外ばかりで出来ていること自身に問題がある。そうだろう。
 なら、道具に統一性を図るのは、当然だ。そうすれば、昔の情緒はなくなる。仕方がない。いや、そちらが大事で、国民にそれを強制するか。思い出す。小学校5年生。あの時、国語の時間に漢字の連続書取りのテストがあった。それを、棒グラフにして、教室に張り出した。私は、断トツの1番だった。先生は、競争させることにより、少しでも生徒に漢字を覚えさせようとしたのだが、仕方がなかったと言えるのか。例外のような物が多ければ多いほど、私の成績は良かった。断っておくが、当時は、塾があるわけではない、家では勉強なんかやる時代じゃなかった。私は、今は、中国で日本語講師をやっているが、当時は、国語なんか大嫌いだった。成績も、余りよくなかった。考えてみれば、日本語にもっと規則性があれば、あんな事は必要なかった。無駄なことをさせられていた。
 昔を懐かしむ。そのためには、例外読みがあった方がいい、か。だが、例外を多くすればするほど、国民の国語力を下げてしまう。科学技術を優先せざるを得ない、現代社会。なら、漢字と読みの整理は仕方がない。ちなみに、中国の簡体字は、読みは、片仮名を読むような調子に簡体化したから、国民の識字率はぐっと上がった。そして、最近では、科学技術の学生の水準は、日本を超えた。どうして分かるのだ。数学オリンピックをやったり、世界英語試験をすると、日本人は、丸で歯が立っていない。中国の大学の入試、数学はとても難しい。私が50年前経験した数学と比べると、ずっと難しい。何もかも、中国に負けている今日、やはり、昔を懐かしむことは出来ない。とにかく、勝たねば国際社会で生きていけない
 漢字の簡体化は仕方がないのだ。
 
 
5、短い表現で、きちっとした日本語表現ができることが大事だ
 中国で、日本語講師をやっていると、模範となる日本人の文。情けない文だ。いや、もう、それでも、情けない文を教えている。明治から言文一致で、口語体で筆記するように教えられてきた。そのため、文はだらだらと長くなり、しかも、文全体は短くなった。中身の充填率は、下がる一方だ。特に、商用文。
 私は、今こそ、筆記用の文は、内容を重視した文で書くようにすべきだと思う。ちなみに、中国語を読んでいると、殆ど無駄な字がない。初め、何とぶっきらぼうなと思っていたが、なら、丁寧に書いたら文の中身までよくなるかと考えると、そんな事はない事に気付いたのだ。大事なことは、中身。
 私は、このほど、中国で作文の本を出版した。言論妨害にあい、かなり削除させられたが、それでも出版できた喜びが大きい。そこには、文の書き方を指導しておいた。あの文を読んだ学生は、ひょっとすると、日本人より日本語が上手になるかも知れない。
 私は、低劣化する日本語表現を今こそ食い止めるべき時が来たと考える。
 以上、補足しておきます。
 
 
産業展望、日本の競争力は、企業減税でいいのか
 
 読売新聞の社説に「産業ビジョン 日本の競争力をどう強化する」かという社説が載った。崖っぷち、考えるのはいい。この政策が実行できるのか。また、いい政策か。考えてみよう。
 
1、産業の空洞化
 社説は、企業の海外移転が急進展して、日本国内の産業の空洞化が進展しそうな事を指摘する。正しい。社説は、政府と読売新聞の認識は同じだと言い、多分、これしか対策はないし、これが正しいとの意味だろう。それは、企業減税だ。それにより、海外に散逸した企業を呼戻し、更に、海外からの投資を呼ぼうという事のようだ。寝言か。
 
2、企業減税は、猫の首に鈴を付けるようなもの
 まず、企業減税ができるのか。まず、天地が逆転しても無理だ。消費税が上げられないのと同じで、企業減税をすれば、赤字国債は、以前にも増して激しくなり、日本国家は、確実に2、3年で崩壊する。鳩山由紀夫は、子供手当で国民を釣ったが、今の時勢は、とにかく国民にバラ撒かないと票が取れない仕組み。評論家のバカどもが、寄って集って、国民に媚びる政治を辞めよと言うが、いざ、自分が総理になって、自分で企業減税できるか、頭を冷やして考えよ。できる訳がない。今、日本は、消費税を上げて、総理から下野するか、企業減税をして、日本国を破産させるかという瀬戸際にある。まず、それを認識すべきである。
 
3、法人をゼロにしても、国内企業は中国に勝てない
 次に、身を削って企業減税し、日本企業が復活するのか。今、日本のこの状況では、法人税をゼロにしたって、企業の復活はあり得ない。中国逃避企業の労務費は、日本の10分の1程度。それほど、日本と中国の労働市場には差があるのだ。この点を認識しなければ、日本の基本認識を誤る。ある者は、軍事費を削って、それを福祉に回し、日本の経済回復を図ろうと言うが、これを信じる者が国民の1%でもいるか。それと同じだ。企業の回し者がそう叫んでも、現状誤認と国民世論を敵に回す理論では、事が巧く行く筈がない。
 
4、日本は、超低税率国だ、中身をよく見ろ
 第3に、日本は、世界でも希に見る企業高税率国か。反対じゃないのか。私は、最低の部類に属すると思う。部分的に見ると、評論家の主張の通りかも知れない。そもそも、税収で、国家財政の半分が賄えない国が、世界のどこにあるのか。日本だけだ。日本は、税収が歳出の35%程度しかないのだ。ここから見れば、日本は、希に見る低税率国だ
 当面の競争国・中国と比較してみよう。中国の企業税率は、法人税33%、製造業消費税17%。消費税を法人税基準で評価すると2倍くらいだから、中国の企業全税率は、法人税基準で67%くらいになる。
 それに対して、日本は、法人税40%、消費税の換算税10%で、高々50%だ。ついでに言うと、中国は、輸出にも平均で5%の課税をしていて、中国政府は、あれだけの軍事費を使いながら、有り余るほどの国家財政がある。あぶく銭が、ぶくぶく。今、日本の高度成長期のように、黒い金が駆巡っているのだ。この点を、バカな評論家はよく認識してもらいたい。
 
5、技術革新はできるのか
 社説は、日本の技術をアジアに売れ、とある。売れるのか。原子力とか新幹線だと言う。中国は、最近、上海から福州まで新幹線を通した。私は、乗ってみたが快調だった。この新幹線と日本の新幹線、どちらがいいか。同じだ。同じで、日本の物が売れるのか。政策で、売れという。なら、補助金を付けるのか、国民の税金で。そんな事を国民が望んでいるとでも言うのか。宇宙開発ですら、「審査」されようとしているのに、国民が、車両会社にそんな献金ができるとでも言うのか。
 最近、日本の企業は、技術者を、海外工場の保全要員に回すようになった。そこまで苦しくなったのだ。技術者が発明をしなくて、どうして、日本の技術が世界に冠たるなどと言えるのか。政府は、企業がこんな事をしなくても済む政策を考えよ。これも頭を冷やせ。
 また、理科離れが酷いという。技術系学生を育てる国家教育政策を立てるのが急務だ。私は、この点は、「飛び級制度」を造り、飛んだ分だけ、高等技術の習得期間を長くして(早く卒業じゃない)、その期間を在職期間に算入するという制度を創るべきだと思うがどうか。戦争中、外地に勤務すると、内地勤務の3倍に評価する制度があったが、それと同じようにするのだ。
 
6、究極、50兆円増収政策
 落行く日本を救うために、鳩山由紀夫が苦しみながらでも、赤字国債を今年度は44兆円に抑えるといいながら、今年度は、補正予算を加えれば50兆円は必至だ。それに反して、税収は、36兆円ほどだ。いや、企業倒産が続けば、もっと低くなるかも知れない状況にある。
 いずれにしても、今の状況なら、2、3年後には、ギリシアの二の舞は確実だ。なら、どうしたら、その危機が防げるのか。
 私は、日本企業を海外から呼戻さなくても、消費税を上げなくてもいい方法を考えた。嘘、日本の経済評論家が10年も20年も考えてもいい知恵が無いのに、お前にそんな事が出来る訳がないか。できる。
 
 日本の深刻な状況は、政府が率先して、中国へ夜逃げしやすくしている。税でも何でも経費が安くなり、しかも、賃金10分の1で笑いが止まらない制度にしてやっている。これを何としてでも止めねばならない。つまり、夜逃げ企業に課税せよ。とにかく、中国と競争する政策では、日本の経済は絶対の浮かばれない。
 第2は、外国の安売り製品は、日本の中小企業を強力に破産に追い込んでいるから、安売りには、課税せよ。
 第3は、地方経済を崩壊させている原因は、通信販売にある。これも課税すべきだ。
これが、税制の重点原則とすべきだ。そうすれば、経済は、10年以内に、完全回復は無理だが、回復の兆しが見える筈だ。
 
なら、税率はどうするか。私は、消費税基準で次のようにすべきだと思う。
 海外逃避企業への課税  消費税基準で   10%
 安売り製品への課税               10%
 通信販売製品への課税             10%
  (安売り、通販なら、20%)
 その他、国家と国民への迷惑         10%
  (例えば、サラ金、銀行、外国旅行業など)
 
 これくらい課税すれば、税額の計算はまだできていないが、30兆円以上の増収となるだろう。多分まだ、これでも焼け石に水だろうが、こうすれば、国内産業が少しずつ持ち直すので10年で何とか目途が付くだろう。
 いや、もうこれが究極の政策の筈だ保護政策か。保護政策で何で悪い。これがダメなら、もうどうやっても日本は浮かばれない。覚悟して欲しい。
ウイルスを仕込んだ猥褻ゲーム詐欺事件が発生した、その背景を考える
 
 
 事件自体は良くないが、なら、プログラマーが、何で、詐欺事件なんかにに関与するのか。プログラマーの心象からすると、夜も寝ずに仕事という感じだが、この事件を見る限り、どうもそうではなさそうだ。暇なのか、それとも失業中なのか。不可解だ。
 電脳ウイルスは、世界的な問題で日本だけじゃない。だったら、当り前の事として、見過ごしていいのか。そんな事はないだろう。電脳プログラムほど、国家にとって大事な物はない筈だ。その大事なところで、こんな事が起きる。本業で頑張れば、日本が世界的になり、その人も金持ちになる、というのになぜそうならないのか。残念だね。
 
 私は、これには、理由があると思う。そう、プログラムは、日本で作る必要はないのだ。今、日本の事務管理省力化プログラムは、私の感じでは、半分以上が中国で作られている。何故だ。言わずと知れて、安くできるからだ。中国人の人件費は、一般経費なら日本の10分の1、特殊職でも半分より多いものはなく、常識的な値では、3分の1から4分の1だ。
 他に、日本企業が自社のプログラムを中国に下請けする理由は、中国人の英語は日本人より数等上。2倍だとしよう。そうなると、高率の点から言うと、最低でも3×2の6、少なくとも効率としては、中国人に頼めば5倍の高率になる。私は、以前、中国の電脳会社に居たのでその事が分かる。尤も、中国人は、日本語は不得意だから、肝心な所が分からない可能性がある。そんな事を加味しても、その効率は3倍を下ることはないだろう。だから、2005年くらいから、中国の日本関連電脳プログラマーは、鰻上りに増えている
 製品発注から、納品までに人の動きは不要。これが、電網の仕事の特徴。だから、輸送に費用がかからない。そういう事を考えると、日本企業は、中国人に下請けを回避せねばならない理由はない。
 
 ここで重大問題が生じる。秘密の件だ。日本の経済秘密が、全て中国に抜かれてしまうことになる。我慢できるか。出来る訳がない。今年の5月から、中国は、「外国企業秘密強制提供法(評価)」なる法律をつくって、外国の秘密を抜きにかかってきた。もう2、3年もすれば、日本の企業秘密は、殆ど抜かれてしまう。恐ろしい事態が生じているのだ。
 その事を考えると、国内のプログラマーを大事にせねばならないのは自明の理だ。仕事がないから、ウイルスでも作ろうかな、残念でならない。ちなみに、犯人は、27才。27才なら、プログラマーとして一本立ちを考える年頃だ。それを考えれば、更に残念だ。
 中国進出企業幹部の、苦しい本音
 
 偶然だったが、昨日、私は、中国の蘇州の先で、あるかなり有名な会社幹部の人と会い、話をする機会があった。感想は一言、「疲れている」だった。
 
 彼曰く、30年前は、輸出する物が多く、何の苦労もなかった。だが、2年前のリーマンショックの時は、会社が潰れるかと思ったよ、と。それから、幾分持ち直し、何とかなっているが、だが、日本で作る物はなくなってしまった。とても日本で作っていたら製造原価があわないのだ、と。
 
 今、中国進出企業は、空前の利益を上げているが、内心は違う。会社幹部が、どうしようもなく中国に追出されるようにして出てきたが、失敗は許されず、本当に気苦労ばかりだ。彼は3年経つが、いや、本当に日本に帰りたいよ。だが、日本に帰ってみた所で仕事はない。どうしようもなく中国に居らざるを得ないと。間もなく、研究所も中国に移転せねばならないかも知れない。何、それじゃ、何もかも中国に盗られてしまうのと同じじゃないか。そう。だけど、日本には、もう、置いておけないと。
 
 最後の彼のセリフ。もう、泣けてくる。「後2年で定年、早く定年が来ないかな」。本音だ。日本企業は、そこまで追詰められている。ついでに言うと、この5月から、日本製品は、全て中国に秘密を明かさねばならない。中国は、国内法でそれを決めたが、世界中が猛然と反発しているが、日本は、米国もう少し頑張ってくれないかな、という意見が聞かれる。何故、自分の企業秘密が身ぐるみ剥がされようとしているのに、何故、抵抗しないのか。今正にそういう状態だ。
 
 なら、どうしたら、日本企業を中国に身売りしないようにできるのか。
 実に簡単だ。中国夜逃げ企業の便宜を撤廃し、更に、夜逃げ税、逆輸入税をかけることだ。だが、実際は、日本政府は、全く反対の事をしている。夜逃げ促進、税金軽減だ。だが、これでは日本沈没は、自明の理。彼の会社のような会社は、苦しくても、日本国内で企業存続の努力させるのが筋だ。それは、日本人の職場を確保し、また、日本の技術を中国に盗られるのを防ぐことにも繋がる。
 
 トンでもない。そんな事をしたら、日本企業は片っ端から潰れるよか。潰れない。公務員は、国家状態が悪くなっても、無責任で済む。だが、企業は、そうは行かない。生き残らねばならなければならない。なら、企業は、賃金を下げてでも生き残ろうとする。夜逃げは楽。麻薬は楽。だが、3年先、5年先を見れば、それが何を意味するか明らか
 
 夜逃げ企業に思い切った税金をかけることこそ、日本の生きる道だ。麻薬の禁断症状は、苦しくても麻薬を断ってこそ、更生の道が開けるというものだ。軟着陸はないか。それは、麻薬を打続けること。これは、金持ちの老人の言うこと。若者諸君、断固、「麻薬」から足を洗ってくれ
 

 このまま、海外進出造船業が持つのか



 これもテレビ報道。
 広島県の常石造船が、工場を海外に進出することによって、今では、企業の立て直しができたとのこと。日本第2の造船会社だとのこと。1973年、円高不況が起こった。造船業は、輸出産業で、もろに「円高」の影響をうけ、それ以来「造船不況」は恒常化していた。だが、この企業は、人件費の安いブラジル、フィリピン、中国へと海外進出をし、最初の頃は失敗続きで倒産の憂き目に拍車をかける状態だったが、中国に進出してからよくなったという。
 なるほど、この企業だけを捉えると、海外進出は、いい結果をもたらした。円高不況が起きてから、造船業の半分以上が倒産した。とにかく、「倒産」させては、元も子もない。その意味では、「常石造船」の努力は評価に値する。だが、最近の海外進出は「海外逃亡」に等しく、日本国民の職場を根こそぎ破壊している。こんな事をしていいのか。疑問が残る。
 話は替わる。私は、ある時、繊維会社の社長と飛行機で乗合わせた。社長曰く、私の会社は、中国でいくらか儲けて、その利益で日本工場の赤字を埋めている状態だと。多分、本社工場を潰して中国だけにすれば、いくらか儲けが出るのだろうが、それをやったのだったら、日本国内の自社労働者を路頭に迷わすことになる。だから、それはできないのだ。
 聞いていると、常石造船も、広島県で、自社工場の維持に努力しているという。それは嘘ではないと思うが、本当に真摯の努力をしているのか。疑問なしとは言えない。テレビ報道は、全部放映してるわけではないからだ。私は、こういう産業に対しては「福祉・産業振興税」を課せと主張している。努力しているのなら、それを形で表すべきだからだ。

 ところで、常石造船が進出した中国のある町は、中国・寧波の近くの小さな町で、確か「象山,秀山?」という。この町では、造船業が比較的盛んだそうだ。近くに「舟山」という町があり、ここは観光地だが、造船もやっていて、私も知っている。ここは、寧波から僅かに切離された島で、大きなドックが並んでいる。何故、知っているか。私の学生が何人かいるからだ。聞くところによると、この島の企業は、日系ではないが、日本と提携したがっているという。テレビに写った「象山」も、多分「舟山」と同じようなものだろう。
 常石造船は、ここでは、安い労働力を求める方針ではなく、日本企業との融和を目指した経営をしているという。つまり、日本技術を当地に持込み、中国人技術者の技術向上を目指しながらやっているのだろ言う。これも、私は、頭から信用するわけには行かないが、全くの嘘でもないようだ。

 問題はないか。2つある。

 一つは、やはり、日本国内産業の空洞化。造船という仕事は、鋼板の切断などは自動化されたが、
水抵抗を防ぐための流線形加工は手作業でなければできない。そのため、労働集約型産業であるばかりか、高度に熟練を要する技術だ。日本の職場確保の為にも、海外移転は最小限にせねばならない。そればかりか、高度技術を海外に持ちだしていいのか。日本技術の流出の危険を伴う。
 海外進出はやむを得ないが、「課税」は必須だろう。

 二つは、中国の技術窃取の問題。中国は、今年5月から外国企業に秘密を提供させるという法律を実施する。最初は、政府関係だけだと言っているが、こんな事は、瞬く間に広がるのも確実だろう。中国の軍事費は、最近では世界最高の伸び率を示し、しかも最近は、無茶くちゃの海外膨張政策をやっているからだ。
 常石造船は、政府に船を売らないということで、独り中国で自社の秘密を守り通せるのか。できる訳がない。中国政府が技術者を引き抜きさえすれば事は足りる。いずれにしても、この技術は、数年の内に中国国内に全部盗み取られてしまう。残念だが、今の日中間の力関係から確実だ。

 私は、言いたい。
常石造船よ、中国から撤退せよ。日本に帰ってくるのか。いや、帰らなくてもいい。自社技術を守りたいのならば、ベトナム辺りで操業せよと。いや、もう、日本の将来は非常に暗い。政府が日本技術を大事にしなければ、日本破産は目前だ。皆んなで立上がろう。


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