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41、日本語を世界語に高めよう
4 日中漢字の変更比較
最後に、歴史的に字体がどのように変化したかを見てみよう。原字は、「康煕字典体」を標準としていて、日本は、原字の形を重んじ、中国は、読みを重んじた。その結果、大きな違いになった字もあるが、大半は、よく似ている。次に、「原字」「日本新漢字」「中国簡体字」で比較してみよう。
原字 日 中 日 中
亞→(亜 亚)惡→(悪 恶)
「亞」は、日中で「亜 亚」に別れたが、外観からは日本字が見易く、筆記では中国字体の方が速い。ワープロ技術が進んだ今、日本字が良さそうだ。
壓→(圧 压)醫→(医 医)
「圧」には、中国字体では点を付けたが、ほとんど意味がなく日本字体がいい。「医」は、共に原字の一部を採った。奈良時代の片仮名製作と同じ要領でやっている。他にも、「從→从」「習→习」「滅→灭」「麗→丽」など色々ある。この手の簡略法は見倣った方がよい。
圍→(囲 围)違→(違 违)葦→(葦 苇)
「韋」は、「圍」だけを簡略化し「囲」としたが、「偉、違、葦」などは簡略化しなかった。中国字体に倣うのが適当だ。
賣→(売 卖)續→(続 续)讀→(読 读)瀆→(涜 渎)
「賣」は、日中で簡略字体が異なるが、日本字の方が簡明だ。また、日本の「瀆」は、未変更なので、当然「涜」とすべきだ。
營→(営 营)榮→(栄 荣)螢→(蛍 萤)勞→(労 劳)
「火火」は、日本では「ツ」に、中国では「艹」に替えた。ここに音符がないので簡略化はどちらでもよいが、字の美しさから日本字がよい。
驛→(駅 驿)澤→(沢 泽)譯→(訳 译)
「四幸」の中国読みは「yi」で、これを「尺 chi」とはできないだろう。日本字の読みはバラバラで、今から中国読みに合わせるの合理的とも思えない。日本独自の字体も仕方がない。
鹽→(塩 盐)應→(応 应)
「鹽」は、原字から類推できないほど変わったが、日本字体の方がいくらか良さそうだ。「應」は、原字が残り日本字体がよい。また、中国字体は、字としての美しさがない。
圓→(円 圆)圖→(図 图)團→(団 团)
似たような字体だが、どの字にも音符がなく日中でバラバラになった。「円」が日中で不統一なのは不便で、この字は、日本字に統一してもよい。
假→(仮 假)霞→(霞 霞) 暇→(暇 暇)瑕→(瑕 瑕)
「仮」は、簡略化に他の漢字「霞、瑕」統一性がなく、中国字体の方がいいが、よく使われいるだけに原字には戻しにくい。
價→(価 价)畫→(画 画)
「介」の中国読みは「jie」で、他に「介」の付く字は「jia」の読みがある。「价贾檟 jia」「价阶扴芥疥jie」。「西」は「xi」だから、中国字は原字の「価」とはしにくいだろう。全体的に考えて、日本字を中国字に合わせてもよい。「畫」の簡略は、中国字の方に合理性があるが、この程度の違いは同一とみてもよい。
會→(会 会)繪→(絵 绘)檜→(桧 桧)
覺→(覚 觉)學→(学 学)
樂→(楽 乐)礫→(礫 砾)藥→(薬 药)
「乐」の字は日本人には馴染みにいが、「樂」の簡体化も必要だ。中国字を受入れるべきか。なお、中国語も、読みは統一していない。どう統一したらいいか難しいところだ。
觀→(観 观)勸→(勧 欢)權→(権 权)
「艹口口隹」の簡略化は、読みに統一性はないが、中国では「又」にした。日本は、これを受入れても問題はなかろう。
罐→(缶 罐)缺→(欠 欠)
「罐」を「缶」としたのは、これでいいだろう。いずれ中国も真似るだろう。「缺」は、字体が少し変わったが、日中同じで問題はない。
氣→(気 气)汽→(汽 汽)
字の簡単統一から言うと、中国体がいいだろう。
舊→(旧 旧)藝→(芸 艺)
もう、「旧」の原字など、複雑で知る必要がない。「芸」は、中国語では「ウン」と読みたくなり、日中双方で受入れられないだろう。
擧→(挙 举)與→(与 与)譽→(誉 誉)興→(興 兴)
「臼」の字の簡略化は別れる。「興」は「兴」にした方がよい。
區→(区 区)歐→(欧 欧)毆→(殴 殴)驅→(駆 驱)
徑→(径 径)經→(経 经)莖→(茎 茎)輕→(軽 轻)
鷄→(鶏 鸡)溪→(渓 溪)
「ノツ幺大」は、日本の方が統一が取れている。いずれ、日本字で統一しても問題ないだろう。
繼→(継 继)斷→(断 断)
顯→(顕 显)濕→(湿 湿)
「顕」は、「湿」と区別する必要はあるが、「显」で十分分かる。
儉→(倹 俭)劍→(剣 剑)檢→(検 检)險→(険 险)
「僉」をどうするかだが、字の美しさの点から日本字の方がよい。
獻→(献 献)縣→(県 县)
「献」に問題はない。「県」は、字の美しさから日本字の方がよい。
齊→(斉 齐)劑→(剤 剂)済→(濟 济)齋→(斎 斋)
「斉」は、「齐」とした方がよい。「斎」は、日本字が分かりやすい。
廣→(広 广)擴→(拡 扩)鑛→(鉱 矿)
中国では「黄」は「huang」で「廣」は「guang」だから、「廣」は「广」となった。日本字を「广」に合わせても特に問題はない。「鉱」は、元々「鑛、礦」の2態があった。だから、「金广」のままでよい。
號→(号 号)蠶→(蚕 蚕)國→(国 国)
日本では、よく「国」を「國」とするが「國」は止めた方がいい。
櫻→(桜 樱)嬰→(嬰 婴)
中国では「嬰」の簡略化が足らない。また、「嬰」は桜形にした方がよい。
卒(卒,卆 卒)碎→(砕 碎)醉→(酔 醉)粹→(粋 粹)
日本の「卒」には、「卒, 卆」の2態あり、全て「卆」に統一した方がよい。中国は、「卒」に統一されているが、いずれ日本字に合わせるだろう。
齒→(歯 齿)齡→(齢 龄)鹸→(鹸 ?)
「歯」は中国字が簡単でその方がよい。「鹸」の中国字は「咸 鹹」など。
絲→(糸 丝)兒→(児 儿)
「糸」は、このままでよい。いずれ、中国が日本に合わせるだろう。「児」は、中国では、名詞の語尾付加語(助詞)として広く使われているので、日本字体には合わせられない。日本もこのままでよい。なお、中国でも「兒」は、「貌、倪」の字があり統一されていない。
贊→(賛 赞,賛)澀→(渋 涩)處→(処 处)
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日本語を、世界語に高めよう
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40、日本語を世界語に高めよう
3、日中相違漢字一覧
ⅰ 難度1の漢字 ‥‥類推容易、200字
言、糸、金、門、貝、見、頁、車、食、馬、魚、臣、長、東、戈
言:話(话) 説(说) 談(谈) 語(语) 謡(谣) 討(讨) 論(论) 評(评) 訴(诉) 訟(讼) 許(许) 諭(谕) 記(记) 調(调) 訂(订) 詞(词) 詩(诗) 詰(诘) 計(计) 謀(谋) 設(设) 諸(诸) 謹(谨) 謙(谦) 訓(训) 詐(诈) 試(试) 課(课) 謝(谢) 請(请) 証(证) 詔(诏) 詳(详) 譜(谱) 訪(访) 誘(诱) 該(该) 誠(诚) 誕(诞) 諾(诺) 獄(狱) 罰(罚)
糸:結(结) 給(给) 細(细) 統(统) 絶(绝) 緑(绿) 綿(绵) 級(级) 糾(纠) 維(维) 組(组) 繰(缲) 締(缔) 継(继) 縛(缚) 紀(纪) 縁(缘) 練(练) 絹(绢) 経(经) 紅(红) 絞(绞) 紺(绀) 縮(缩) 紹(绍) 紡(纺) 終(终) 繕(缮) 納(纳) 縫(缝) 紛(纷) 編(编) 紋(纹) 約(约) 絡(络) 絵(绘) 紙(纸) 緩(缓) 純(纯) 緒(绪)
金:鋭(锐) 鈍(钝) 針(针) 銘(铭) 鈴(铃) 鏡(镜) 銀(银) 鎖(锁) 錠(锭) 鉢(钵) 鉄(铁) 銅(铜) 鉛(铅) 錘(锤) 鋳(铸) 銑(铣) 釣(钓) 錯(错) 銃(铳) 鍛(锻)
門:門(门) 間(间) 閉(闭) 問(问) 聞(闻) 閲(阅) 閣(阁) 閥(阀) 簡(简) 閑(闲) 潤(润)
貝:貝(贝) 員(员) 責(责) 負(负) 貸(贷) 貨(货) 賃(赁) 績(绩) 貢(贡) 貫(贯) 費(费) 賜(赐) 債(债) 賞(赏) 資(资) 貴(贵) 遺(遗) 賀(贺) 慣(惯) 則(则) 側(侧) 測(测) 損(损) 漬(渍) 貞(贞) 偵(侦) 賠(赔) 販(贩) 敗(败) 賄(贿) 噴(喷) 憤(愤)
見:見(见) 視(视) 現(现) 覚(觉) 規(规)
頁:題(题) 項(项) 額(额) 頑(顽) 顔(颜) 煩(烦) 傾(倾) 預(预) 頂(顶)
車:車(车) 軍(军) 庫(库) 軒(轩) 陣(阵) 揮(挥) 輝(辉) 軌(轨) 軽(轻) 載(载) 軸(轴) 輪(轮) 輸(输) 輩(辈) 暫(暂) 漸(渐) 陳(阵) 轄(辖) 較(较) 連(连)
食:飯(饭) 飲(饮) 館
頁:題(题) 項(项) 額(额) 頑(顽) 顔(颜) 煩(烦) 傾(倾) 預(预) 頂(顶)
車:車(车) 軍(军) 庫(库) 軒(轩) 陣(阵) 揮(挥) 輝(辉) 軌(轨) 軽(轻) 載(载) 軸(轴) 輪(轮) 輸(输) 輩(辈) 暫(暂)
ⅱ 難度2の漢字‥‥常識的な字、100字
類似、風、単、水、斉、呉、乗、鳥、換、喬、里、歯、昜、骨、葛、岡、師、倹、為
類似:与(与) 写(写) 画(画) 応(应) 団(团) 変(变) 置(置) 辺(边) 県(县) 栄(荣) 労(劳) 営(营) 宮(宫) 灰(灰) 炭(炭)
ⅲ 要学習文字 ‥‥難度3、100字
一部、又、虎、陸、竜、沢、その他
一部:開(开) 関(关) 児(儿) 習(习) 業(业) 楽(
(乐) 親(亲) 録(录) 尋(寻) 慶(庆) 顕( |
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39、日本語を世界語に高めよう
2、日中同一漢字一覧
日中で、見た目同じ字だと判断できる字は多い。そう判断できる字は同一だとすると、同一体の字は1350字くらいある。
ⅰ 実質同一漢字 ‥‥難度ゼロ、1350字
ア行:亜哀悪握圧扱安案暗以位依委威尉意慰易移胃衣医井 遣域育一逸芋印因姻引院右宇羽雨浦影映永泳英液疫益悦越円宴延援沿演炎煙猿汚凹央奥往押横欧殴王翁黄屋乙卸恩温音
カ行:下化何価佳加可夏嫁家寡科暇果架歌河火稼花荷菓蚊 我芽雅介会解回塊快怪悔戒改械海界皆階劾外害慨概涯街垣各拡格核角郭革学岳潟割括活且株刈冠寒刊勘巻堪完官寛干患感憾棺款汗甘看管肝丸含岸眼岩企危喜器基奇寄岐希忌机旗既期棋気汽祈季起鬼宜技欺疑菊吉却客脚虐逆丘久休及吸弓急救朽求泣球究旧牛去居巨拒虚距享京供共凶協叫境峡恐恭挟教狂狭胸仰凝局曲玉均斤琴禁筋菌襟近金吟九句区苦具愚空偶遇隅屈掘靴桑君群郡係刑兄型契形径恵憩掲携敬景系蛍警茎芸迎激据欠決穴血月件健兼券圏嫌建犬献研肩元原幻弦減源玄言限古呼固孤己弧戸故枯湖雇鼓五互午後御悟碁交侯候光公功厚口向后坑好孔孝工巧幸広康恒慌抗拘控攻更校江洪港甲皇硬稿耕考肯航荒行衡郊酵降香高号合拷豪克刻告国酷腰込今困婚恨昆根混
サ行:佐唆左差査砂座催再最妻宰彩才採栽災砕祭菜裁際在 材罪財坂咲崎作削搾昨策索冊刷察撮擦札皿三参山惨散算蚕酸残仕伺使刺司史嗣四士始姉姿子市志思指支施旨枝止死氏祉私糸至雌脂紫肢事磁似侍字寺慈持次滋治示耳自辞式七執失室湿漆疾芝射赦斜煮社者遮蛇邪借勺尺爵酌若寂弱主取守手朱殊狩珠趣酒首儒受寿授需囚収周宗就州修愁拾秀秋臭舟酬集醜住充十柔汁重叔宿淑祝出塾熟述俊春瞬准循旬殉盾巡遵順処初所暑庶署助叙女序徐除勝匠升召商唱宵小少尚床彰承抄招掌昇昭晶松沼消渉焦照症省硝礁祥章笑肖象障上丈冗城常情条状蒸嘱植殖色触食辱伸信侵唇娠寝心慎振新森浸深申神紳臣薪診身辛震真人仁刃甚尽迅酢吹垂推水炊睡粋衰遂酔随崇数枢杉澄寸世是制姓征性成政整星晴正清牲生盛精声西誓逝青静税席惜斥昔析石籍赤切拙接折窃雪舌仙先千占宣川扇栓泉洗染潜旋船前善然全塑措疎祖租粗素阻僧双喪壮奏層想捜操早曹槽燥争相草藻装走送遭霜葬像増憎造促即息束足速俗属賊族卒存村尊
タ行:他多太堕惰打妥体耐帯待怠替泰滞胎袋退逮隊代台大 第卓宅拓濯託但脱棚谷丹担探淡短端胆断暖段男知地恥池痴稚致畜竹蓄逐秩窒茶嫡着中仲宙忠抽昼柱注虫衷著丁兆庁弔挑朝潮町眺超跳勅直朕沈珍鎮津墜追痛通坪亭低停呈堤定帝底庭廷弟抵提程艇逓邸泥摘滴的笛哲徹撤迭典天展店添点殿田吐徒斗渡登途都努度土奴怒倒党冬刀唐塔悼投搭桃盗灯当痘等答筒糖到豆踏逃透陶同堂洞童胴道働匿得徳特督毒独凸突届屯豚
ナ行:内南軟二尼肉日乳入如尿任妊忍猫年念燃粘能把
ハ行:覇波派破婆俳排杯背肺配倍培媒梅陪伯博拍泊白舶薄 迫漠爆麦箱肌八伐抜伴判半反帆搬板版犯班畔繁般藩晩番蛮卑否妃彼悲扉批披比泌疲皮碑秘肥被避非尾微美匹必百俵票漂表描病秒苗品浜貧頻敏瓶不付夫富布府怖扶敷普浮父符腐賦赴附侮武舞部封伏副幅服福腹覆沸物分粉雰文丙併兵塀幣平弊柄並陛米壁癖別偏片返遍便勉保歩穂捕募墓慕暮母簿倣俸包奉宝崩抱放方法泡砲胞芳褒邦峰乏亡傍剖坊妨帽忘忙房暴望某棒冒肪膨貿防北僕墨朴牧没堀奔本翻凡盆
マ行:摩磨魔麻埋妹枚毎幕膜又抹末万慢漫味未魅密岬脈妙 民眠矛婿娘名命明盟迷免面模茂妄毛猛盲耗木目戻
ヤ行:夜野矢厄役柳愉油唯勇友幽悠有由裕遊雄融夕予余誉 幼容庸曜洋溶用羊要踊抑欲浴翌翼
ラ行:裸来雷落酪乱卵利吏履理痢里律率立略流留硫粒隆旅 了僚両寮料涼療良量陵領力倫厘林隣累令例冷励礼魂列劣烈裂廉恋炉路露廊朗楼浪老漏郎六
ワ行:和惑湾腕
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38、日本語を世界語に高めよう
5章 漢字簡略化の検討
1、中国簡体字は、95%読める
何故、漢字改革が必要か。カタカナ語で日本語が破壊しているから、電脳程序競争で世界からの後れがひどいから、など色々あろう。少し振返ってみよう。
最大の原因は、「中華帝国」の出現。この帝国は、経済の面では勿論、政治、学問の分野でももう世界一は目前で、日本は、この帝国に吸収されそうになってきた。日本の多くのエセ識者は、中国の発展は見せかけで、一歩国内に入れば、言論の自由がなく、国民の格差は世界最大に達しようとしている、だから、そんな国は一顧だに値しないという。
トンでもない。内部に強力な発展起爆力があるからこそ発展するのだ。私は、その最大の物が表意言語・「漢字文化」だと考える。「漢字文化」は2千年前から拡大し始め、今また、その力が復活した。簡体文字を創り、新たな影響力を及ぼしてきたのだ。正に、言葉は、世界を支配する(4章1節参照)。どこへか。日本へか、それもある。
だが、今、最大の影響地はアフリカだ。アフリカの権益が次々と中国人の手に落ちている。あの時、東南アジアに、華人街(華僑組織)ができたと同じ歴史が始まったのだ。途上国アフリカに根を下ろし、中華帝国の文化が爆発し始めた。2千年前の再来だ。
日本は、この事を看過してはならない。だったら、残念だが、日本は、中国漢字のいい所を学びながら、日本漢字を改革するしかない。それが最良で手取り早い。最終章では、日本漢字に、中国簡体字を採用したらどうなるか具体的に検討してみよう。
ⅰ 中国簡体字は、なぜ読みやすいか
中国人は、日常漢字の5千字をすらすらと読む。何故なのか。この点を押さえないと、日本漢字の改革方法が見えてこない。何度も言った。漢字には、音符が入っているからだ。つまり、大抵の字が、その字の一部がその字の読みになっているからだ。カタカナを読む調子で読めるからだ。もう一つ言うと、日本の訓読に当たる読みがないこと、更に、例外読みが少ないことだ。この点は何度も言った。その特徴を纏めると、
① 漢字には、音符が入っていること
② 訓読相当の読みがないこと
③ 例外読みが少ないこと
日本が中国簡体字を真似るべきところは、何と言っても、音符の取込みだ。この部分を活かせば、日本の常用漢字2千字は、その習得労力は半減する。だが、訓読は、廃止しない方がいい。訓読があるからこそ、その漢字の意味がよく分かる。中国の学習用漢字辞典を見てみると、字の説明は、長いのや短いのや不揃いだ。日本の訓読のように整然としていない。だから、訓読は、漢字の最短の意味であり、日本語の優れているところだ。尤も、その訓読の使用強制まではしない方がいい。例外読みの廃止、これは当然のことで、何でこんな当たり前のことが出来ないのだ。中国でも、地方では例外読みが結構多いが、中国政府は、これを認めていない。もう、50年もしたら完全になくなるだろう。
ⅱ 日本漢字の改革の方針
前項のことから、日本漢字をどう改革すべきかは明らかだ。
音符について言うと、「態」で見てみよう。読みは「tai」だから、「态」となった。何の苦労もないが、元の字からの乖離が大き過ぎるって。それは仕方がない。何かが犠牲になる。「表意文字」に、世界的潮流の「表音性」を加えて、なおかつ「表意性」を残そうとすると、これがぎりぎりの選択だった。心配しないでいい。こんな字は僅かしかない。
腑に落ちないって。なら、「體」はどうするか。何、読みもできないって。実は、「體」は「体」の原字で、7、80年前まで、日本でも「体育」は、「體育」と書いていた。中国も同じ「体」になった。なら、読みは、「本」と同じか。違う。だが、こんな難しい字は、直しが難しい。この場合は、意味を採っていた。「イ」は「人」のこと、「本」は「根本」のこと。併せて、「人の中心」つまり「からだ」だ。「会意文字」にし、「形成文字」にはしなかった。これも、また仕方がなかった。
「偏」は、中国では草書体にした。これは、日本の簡略化とは違う。だが、日本でも草書体は、中国と同じだから、どんな文字を使おうと、日本人にはよく分かる。ただ、活字文字に草書体を用いると、皆同じ字に見え、不都合だ。日本人には、いくらか日本字体に近づけた方がよい。その字なら、勿論中国人にも十分読める。最近、中国政府自身が、活字体の場合は、日本字の方が美しく、今後10年くらい掛けて研究した方がいいと言いだした(2009)。なら、なお更、日本字類似の方がよく、日中の違いは、字体の違いくらいに収めてもよい。これには、ワープロの発達の貢献が大きい。
読みの不統一。日本語を国際語に高めようとすれば、これが改革の要点となる。この話は既にした(3章2節2項)。
ⅲ 日本人に読みにくい簡体字は300字
日本の常用漢字2000字のうち、対応する中国簡体字で、比較的容易に読めるものは1700字。その内、1350字は同じ字だ。驚いただろう。約9割の漢字は、簡体字に置き換えても何の支障もない。
そして、字体が違って本当に読みにくいものは100字ほどだ。なら、それを除いた200字は、少し学習すれば読める。そう考えると、95%の簡体字は、日本人が今日から使っても何の支障もない。また、難しい字を2つに分けると、非常に難しいのは50字程度。この50字でも、文字の中に音符が含まれているので(大抵は、非常に易しい字)、覚えるのは極めて容易だ。
なら、即中国簡体字を入れたらいいじゃないか。いや、簡単じゃない。常用漢字は簡体字にするとして、残りの名前用漢字、JIS漢字はどうするのだ。統一を図らねば更なる混乱が起きる。そうなのだ、ここに大きな問題がある。簡体字採用なら、原則、全て採用しないと混乱が生じる。余り使わないと言えども、日本の域外漢字を一度に4、5千字も導入するのは困難だ。十年くらいかけて、徐々に馴れるしかない。その間は、どちらの漢字でもいいとしよう(併用)。だが、簡体字は、読みには統一性があるから、若者は直ぐ馴れ、あまり問題はない筈だ。
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37、日本語を世界語に高めよう
ⅲ 漢字表記程序の例(HTML文)
私は、程序は書けないが、電網ソフトを使ってなら大体書ける。ここでは、英語で書いた物と漢字で書いた物を比較してみよう。どちらが見易いか。例文1では、「何か始めよう」と書いて、その原泉程序を作ってみた。いや、もう、これだけでも大変な事がわかる。
例文1:「何か始めよう」の英文程序
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
<html lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<meta name="GENERATOR" content="JustSystems Homepage Builder Version 15.0.1.0 for Windows">
<title>何か始めよう</title>
</head>
<body><p><br><br></p>
<p>何か始めよう</p>
</body></html>
この文で、一つ一つの指示が何か分かるか。だが、漢字で書けば、文が読めなくても、大体どんな事をするのか見当がつく。見てみよう。
「何か始めよう」の漢字程序
<!文書形式 電網文(→電文)公開 "-//W3C//DTD 電文 4.01 移行//EN"
"電文://www.w3.org/TR/電文l4/解放.dtd">
<電文 言語="ja">
<文頭(←文頭開始)>
<外部操作文(→外操文) 電網紙同等(→電紙同等)="中身形式" 中身="字文/電文; 文字一式=移動_JIS">
<外操文 電文同等="中身形式" 中身="字文/万能文(→万文)">
<外操文 名称="文章発生具(→文発具) "中身="ジャスト組織電網文制作具(→電文制具) 版数 15.0.1.0 対象 ウインドウズ">
<標題>何か始めよう</標題(←終了標題)>
</文頭(←文頭終了)>
<本文(←本文開始)>
<文字区画(→文区)><改行><改行></文区(←文区終了)>
<文区>何か始めよう</文区>
</本文(←本文終了)></電文(←電網文終了)>
では、この文を日本語に翻訳して読んでみよう。語順は、全く替えていない事に注意。
「何か始めよう」の日本語訳
<!文書形式は 電網文公開で (そのファイルは)"-//W3C//DTD 電文 4.01 移行//EN"(で、電網文は) "電文://www.w3.org/TR/電文l4/解放.(ファイル形式は)dtd"でする>
<電網文 その言語は="ja"だ>
<(本文前の)文頭命令を記載する><外部操作文で行い そのファイルは、電網紙同等で、それは"中身形式"で行い、中身は"字文/電文でする; 文字一式は 移動_JIS"だ>
<外操文は 電文同等で ファイルは"中身形式"で 中身は"字文/万能文"だ>
<外操文は 名称は"発生する文章具で" その中身は"ジャスト組織 電網文制作具で 版数は 15.0.1.0 その対象は ウインドウズだ">
<(次は、)標題を設定する>何か始めよう<標題終了>
<文頭の命令文終了>
<本文開始><文字区画開始><改行><改行(=2行「改行」が入る)><文字区画終了>
<文区開始>何か始めよう(と登録字体で表示する)</文区終了>
</本文終了></電網文終了>
どうかな、簡単だろう。英文では、このように俊敏に意味把握はできない。カタカナ文でも、こうは行かない。カタカナ文なら本文命令語との区別がつかない。漢字文の偉大さが分かるだろう。なら、次は、少し長い「21世紀を細く長く」の電網表紙文を読んでみよう。
例文2:「21世紀を細く長く」の英文程序
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<HTML>
<HEAD>
<META http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<META name="GENERATOR" content="IBM WebSphere Studio Homepage Builder
Version 10.0.0.0 for Windows">
<META http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css">
<TITLE>21世紀を細く長く</TITLE>
</HEAD>
<BODY background="DSCF0177.JPG">
<P><A name="head"></A></P>
<P align="center"><FONT size="7"><B>21世紀を細く長く</B></FONT></P>
<P>上海、東方明珠と金茂大厦<BR>写真は<FONT size="+1" color="#ff0000">
<A href="DSCF0177.JPG" target="_blank">ここ</A></FONT>
をクリック<BR></P>
<div align="center">
<TABLE border="0" width="700" CELLPEDDING= "5">
<TBODY> <TR>
<TD align="center" width="250">
<FONT size="1" color="#FF0000">
<A href="1shou.htm"><IMG src="icon54.gif" alt="icon54" width="25" height="25" border="0" align="bottom"></A>
←1章のダウンロード</FONT></TD>
</TR> </TBODY> </TABLE>
</div></body></html>
では、漢字程序に直してみよう。
「21世紀を細く長く」の漢字文程序
<!文書形式 電文 公開 "-//W3C//DTD 電文 4.01 移行//EN">
<電文>
<文頭>
<外操文 電網紙同等="中身型" 中身="字文/電文; 文字一式=移動_JIS">
<外操文 名称="文発具" 中身="IBM 電網球 書斎 電網紙制作具 版数 10.0.0.0 対象 ウインドウズ">
<外操文 電網紙同等="中身形式型" 中身="字文/万文">
<標題>21世紀を細く長く</標題>
</文頭>
<本文 背景="DSCF0177.写真">
<文区><打示 名称="文頭"></打示></文区>
<文区 置="中"><字態 大="7"><太>21世紀を細く長く</太></字態></文区>
<文区>上海、東方明珠と金茂大厦<改行>写真は<字態大="+1" 色="#ff0000">
<打示 跳躍="DSCF0177.写真" 新画="新紙">ここ</打示></字態>
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←1章の下載</字態></表区>
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ⅳ 漢字程序のための、中国との協力
リナックスを利用した漢字程序の段階では、制御コード(文字)が1バイトなので、最悪の場合、ウインドウズへの変換も不可能ではない。だが、2バイト系の制御文字の程序を開発した後は、もうウインドウズの協力がなければ、ウインドウズとの互換性がなくなる。
いや、大変、そこまで行ったら、米国と縁を切るのか、日本は事を好んで世界の孤児になるのかという事が常に付きまとう。ここで、電脳大国となった中国の存在が大きく意味を持つ。もし、中国が漢字電脳を創ると言えば、日本、中国、台湾、韓国を併せれば、15億人の漢字電脳圏が出来上がり、これなら英語圏10億人を凌駕する。
そうすると、結論として、漢字電脳を創るには、まず、リナックス対応の漢字電脳を作り、然る後、頃を見てウインドウズと協議することになろう。私は、中国は、着々とこの構想を実現しつつあると考えるので、日中の電脳協力機運は熟していると思う。
とは言っても問題が大きい。中国が日本の思惑に従って行動するのか。今の中国の状況を見ていると、スポーツでも、学問でも日本は下位者グループ、それなら、何で、日本の誘いに乗らねばならないのだ、となる。単刀直入に、中国仕様を押しつければいい。日本は、必ず屈服するはずだ。これが中華思想、大いに考えられる。
だから、私は、日本語を国際語にまでに昇華し、日本は、俺たちだけでできるのだという意気込みを示すことが大事だと考える。ちなみに、日本の人口の3分の1の韓国、この小国・韓国が、2010年頃、日本電脳の機械関係(ハード)を追越した。日本が、同じ事を中国に見せつけたとき、その時、中華思想の影はなくなる。日本は、そこまで頑張る必要がある。
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