日本の再生と国際化を考える

英才教育、日本語の国際語化、数値の3桁読み、度量衡改革、漢字仕様電脳、やる事は多い。

日本語改革、漢字、表記

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 2009年、1月17日、政府は、常用漢字200文字ほどを追加した。

 何で、文字の形を「統一」しないで、ばらばらにするのか全く不思議だ。
 例えば、「2点 進にゅう」と「1点 進にゅう」
     「点付き 者」と「点なし 者」

 「辻」「1点 辻」  「箸」「点なし 箸」


 この事は、私のブログ「漢字の改革」の所で指摘したが、政府が本当に馬鹿な決定をするので、また、ブログに書きたくなった。

 ついでに言おう。このような文字形の「不統一」によって、日本国民がどれだけ不便を感じることか。我々の子孫の不利益を考えたらその「経済的損失」は計り知れない。

参照:
 URL: http://blogs.yahoo.co.jp/denoyukio/4748562.html


 
 

12、漢字の送り仮名をどうするか具体例 6章4
 法則の順位は:
  任意優先 > 優先 > 一般則
  最優先   例外   本則



★ 具体例1(通則1)‥‥ 低水準の法則化(次記)

本則:活用語尾の送り原則
〔例〕憤る 承る 書く 実る 催す  ‥‥「u」(基本)
   生きる 陥れる 考える 助ける ‥‥「i」「e」(「居る/得る」の付加)
   荒い 潔い 賢い 濃い     ‥‥「i」終了(形容詞)
   主だ              ‥‥「だ」(抽象名詞/形容動詞)

例外(優先適用):「しい」、「か/やか/らか」
〔例〕著しい 惜しい 悔しい 恋しい 珍しい ‥‥形容詞型(「し」の付加)
   暖かだ 細かだ 静かだ         ‥‥抽象化(か(=化))
   穏やかだ 健やかだ 和やかだ      ‥‥抽象化(やか)
   明らかだ 平らかだ 滑らかだ 柔らかだ ‥‥抽象化(らか)

〔例2〕:他の言葉との統一化
 「aう」「aく」「aす」「aむ」「aる」「iむ」「eむ」 ‥‥動詞
 「aい」「iい」「uい」             ‥‥形容詞
 「aだ」「iだ」「eだ」「oだ」「nだ」       ‥‥抽象(形動)

 味わう 逆らう 食らう 和らぐ 脅かす(おどかす) 脅かす(おびやかす) 捕まる 明らむ
 異なる 揺する 群がる 教わる 慈しむ 哀れむ
 少ない 小さい 冷たい 平たい 危ない 大きい 明るい 危うい
 新ただ 平らだ 同じだ 幸いだ 巧みだ 懇ろだ 惨めだ 幸せだ
 哀れだ 盛んだ

許容(任意優先):前項の法則の拡大化(むしろ、多仮名化)  
 表す(→表わす) 著す(→著わす) 現れる(→現われる) 行う(→行なう) 
 断る(→断わる) 賜る(→賜わる)    
「着る」「寝る」「来る」  ‥‥「iる」とはしない。



★ 具体例2(通則2)‥‥語尾の統一化
例外(優先適用)
 語らう〔語る〕 計らう〔計る〕 向かう〔向く〕   ‥‥「aう」型
 浮かぶ〔浮く〕                   ‥‥「aく」型
 動かす〔←動く〕 照らす〔照る〕          ‥‥「aす」型
 生まれる〔生む〕 押さえる〔押す〕 捕らえる〔捕る〕‥‥「aeる」型

 勇ましい〔勇む〕 輝かしい〔輝く〕 喜ばしい〔喜ぶ〕‥‥「aしい」型
 晴れやかだ〔晴れる〕                ‥‥「やか」型
 及ぼす〔及ぶ〕 積もる〔積む〕 聞こえる〔聞く〕  ‥‥「oす/oる/oeる」型
 頼もしい〔頼む〕                  ‥‥「oしい」型

以下の物には、任意優先もある(送り仮名の省略)。
 起こる〔起きる〕 落とす〔落ちる〕        o/i(自他)
 暮らす〔暮れる〕 冷やす〔冷える〕        a/e(自他)
 当たる〔当てる〕 終わる〔終える〕 変わる〔変える〕 集まる〔集める〕  
 定まる〔定める〕 連なる〔連ねる〕 交わる〔交える〕
 混ざる・混じる〔混ぜる〕
 恐ろしい〔恐れる〕

派生語である使役形、形容詞形、抽象名詞形(形動)に対する語尾の統一化
〔例〕
 重んずる〔←重い〕 若やぐ〔←若い〕
 怪しむ〔←怪しい〕 悲しむ〔←悲しい〕 苦しがる〔苦←しい〕    
 確かめる〔←確かだ〕
 重たい〔←重い〕 憎らしい〔←憎い〕 古めかしい〔←古い〕
 細かい〔←細かだ〕 柔らかい〔←柔らかだ〕
 清らかだ〔←清い〕 高らかだ〔←高い〕 寂しげだ〔←寂しい〕

 汗ばむ〔←汗〕 先んずる〔←先〕 春めく〔←春〕
 男らしい〔←男〕 後ろめたい〔←後ろ〕

許容(任意優先適用=最優先) ‥‥誤読恐れなし(活用が明確)
〔例〕
 浮かぶ(→浮ぶ) 生まれる(→生れる) 押さえる(→押える) 捕らえる(→捕える)
 晴れやかだ(→晴やかだ) 積もる(→積る) 聞こえる(→聞える)
 起こる(→起る) 落とす(→落す) 暮らす(→暮す) 当たる(→当る)
 終わる(→終る) 変わる(→変る)

不可(誤読の恐れあり)
 明るい〔←明ける〕 荒い〔←荒れる〕 悔しい〔←悔いる〕 恋しい〔←恋う〕



★ 具体例3(通則3)‥‥非活用語(名詞)の法則化
本則(低水準):送り仮名不要
〔例〕月 鳥 花 山
   男 女
   彼 何

例外(優先適用):抽象語は、最後の1文字
 辺り 哀れ 勢い 幾ら 後ろ 傍ら 幸い 幸せ 互い 便り 半ば
 情け 斜め 独り 誉れ 自ら 災い
 一つ 二つ 三つ 幾つ



★ 具体例4(通則4)‥‥名詞化派生語
  ‥‥語尾「さ」「み」「げ」などは、元の送りにする(本則2)。

本則(低水準)
(1) 活用のある語から転じたもの。‥‥抽象化。だが、任意優先あり
 動き 仰せ 恐れ 薫り 曇り 調べ 届け 願い 晴れ
 当たり 代わり 向かい
 狩り 答え 問い 祭り 群れ
 憩い 愁い 憂い 香り 極み 初め
 近く 遠く

(2)「さ」「み」「げ」などの接尾語が付いたもの。
 暑さ 大きさ 正しさ 確かさ  さ=様
 明るみ 重み 憎しみ      み=味
 惜しげ             げ=化

例外(優先適用) ‥‥具体、抽象の中間(慣用)
 謡 虞 趣 氷 印 頂 帯 畳
 卸 煙 恋 志 次 隣 富 恥 話 光 舞
 折 係 掛 組 肥 並 巻 割
  「組」「光」「折」「係」は、名詞か動詞かで送りが違う。

許容(任意最優先適用)‥‥変化が簡単な名詞化語
〔例〕
 曇り(→曇) 届け(→届) 願い(→願) 晴れ(→晴)  ‥‥名詞型では省略可
 当たり(→当り) 代わり(→代り) 向かい(→向い)  ‥‥名詞化
 狩り(→狩) 答え(→答) 問い(→問) 祭り(→祭) 群れ(→群)
 憩い(→憩)



★ 具体例5(通則5)‥‥副詞・連体詞・接続詞

本則(低水準)‥‥漢字書きでは「最後の1文字」
〔例〕必ず 更に 少し 既に 再び 全く 最も
   来る 去る
   及び 且つ 但し

例外(優先適用)‥‥派生語の原則に戻る(雑多なもの)
〔例〕明くる 大いに 直ちに 並びに 若しくは
   又(←例外の例外)

〔例2〕‥‥やや複雑な派生語
  併せて〔←併せる〕 至って〔←至る〕 恐らく〔←恐れる〕 従って〔←従う〕 絶えず〔←絶える〕 
  例えば〔←例える〕 努めて〔←努める〕
  辛うじて〔←辛い〕 少なくとも〔←少ない〕
  互いに〔←互い〕
  必ずしも〔←必ず〕



★ 具体例6(通則6) ‥‥複合語の法則 
本則(低水準):複合語は、各文字ごと
〔例〕
(1) 活用のある語 ‥‥優先則がない場合(送り仮名省略)の対処(本則1)
 書き抜く 流れ込む 申し込む  打ち合わせる 向かい合わせる 長引く 若返る 裏切る 旅立つ    ‥‥これらには、大部分に優先則あり 

 聞き苦しい 薄暗い 草深い 心細い 待ち遠しい 軽々しい 若々しい 女々しい
 気軽だ 望み薄だ

(2) 活用のない語 ‥‥一語性、慣用重視
 石橋 竹馬 山津波 後ろ姿 斜め左 花便り 独り言 卸商 水煙 目印
 田植え 封切り 物知り 落書き 雨上がり 墓参り 日当たり
 夜明かし 先駆け 巣立ち 手渡し
 入り江 飛び火 教え子 合わせ鏡 生き物 落ち葉 預かり金 寒空 深情け
 愚か者
 行き帰り 伸び縮み 乗り降り  抜け駆け 作り笑い 暮らし向き 売り上げ 
 取り扱い 乗り換え 引き換え 歩み寄り 申し込み 移り変わり
 長生き 早起き 苦し紛れ  大写し
 粘り強さ 有り難み 待ち遠しさ
 乳飲み子 無理強い 立ち居 振る舞い
 次々 常々 近々 深々
 休み休み 行く行く

許容 (任意優先、最優先)‥‥一語性、慣用
〔例〕
 書き抜く(→書抜く) 申し込む(→申込む) 打ち合わせる(→打ち合せる・打合せる) 
 向かい合わせる(→向い合せる) 聞き苦しい(→聞苦しい) 待ち遠しい(→待遠しい)
 田植え(→田植) 封切り(→封切) 落書き(→落書) 雨上がり(→雨上り) 日当たり(→日当り) 
 夜明かし(→夜明し)
 入り江(→入江) 飛び火(→飛火) 合わせ鏡(→合せ鏡) 預かり金(→預り金)
 抜け駆け(→抜駆け) 暮らし向き(→暮し向き) 売り上げ(→売上げ・売上) 
 取り扱い(→取扱い・取扱) 乗り換え(→乗換え・乗換) 引き換え(→引換え・引換) 
 申し込み(→申込み・申込) 移り変わり(→移り変り)
 有り難み(→有難み) 待ち遠しさ(→待遠しさ)
 立ち居振る舞い(→立ち居振舞い・立ち居振舞・立居振舞) 
 呼び出し電話(→呼出し電話・呼出電話)



★ 常用漢字の使用基準(2000,2)
  公用文書等では、使用の義務づけ。個人非拘束。品詞別に定めた。

1 代名詞(漢字で書くもの)
  彼,何,僕,私,我々 

2 副詞・連体詞
(漢字で書くもの)‥‥漢字の方が有意(強制)
 必ず,少し,既に,直ちに,甚だ,再び,全く,最も,専ら,余り,至って,
 大いに,恐らく,必ずしも,辛うじて,極めて,殊に,更に,少なくとも,
 絶えず,互いに,例えば,次いで,努めて,常に,初めて,果たして,割に,
 概して,実に,切に,大して,特に,突然,無論,明るく,大きな,来る,
 去る,小さな,我が(国)

(仮名で書くもの)‥‥漢字で書く時は、通則5(具体例5)に従う。
 かなり,ふと,やはり,など,よほど,すべて
      
3 接頭語「御」‥‥漢字・仮名を統一する
〔例〕御案内,御調査      ‥‥常用漢字
   ごべんたつ,ごあいさつ  ‥‥常用以外

4 接尾語は原則として仮名で書く.
〔例〕惜しげ,偉ぶる,弱み,少なめ,私ども

5 接続詞 
(1)(普通が優先)原則として仮名
 おって,かつ,したがって,ただし,ついては,ところが,ところで,また,
 ゆえに,または   ‥‥‥漢字の時は、通則5

(2)(優先)原則漢字にする  
  及び,並びに,若しくは,更に

6 助動詞、助詞 ‥‥(仮名)
〔例〕
 ない(現地には行かない。),ようだ(それ以外に方法がないようだ。),
 ぐらい(二十歳ぐらいの人),だけ
  (調査しただけである。),ほど(三日ほど経過した。)

7典型例(原則仮名)‥‥形式名詞、形式動詞など
〔例〕
 こと(許可しないことがある。),とき(事故のときは連絡する。),
 ところ(現在のところ差し支えない。),もの(正しいものと認める。),
 とも(説明するとともに意見を聞く。),ほか(特別の場合を除くほか),
 ゆえ(一部の反対のゆえにはかどらない。),わけ(賛成するわけにはいかない。),
 とおり(次のとおりである。),ある(その点に問題がある。),
 いる(ここに関係者がいる。),なる(合計すると1 万円になる。),
 できる(だれでも利用ができる。),…てあげる(図書を貸してあげる。),
 
                               (終り)

11、漢字の送り仮名をどうするか 6章3

 政府は、戦後(1945)、漢字の送り仮名について告示した。ここで、其れを簡単に説明する。発表その物でないので、分かり易いと思う。



★ 送り仮名の方針とその変更‥‥表意性を重視
内閣告示の目的:法令・公用文書・新聞・雑誌・放送などの一般社会生活で用いるもの標準(目安)を示す。


制定経過:

第1回告示(1859):漢字の使用を制限し、その訓読の送り仮名には、かなり厳格な「変化する所から送るの原則」を適用した。ただし、「慣用」は残した。

第2回告示(1973):一つの意味の中に送り仮名が入ってくるような送り仮名は良くないということで、「一意味連続漢字」の原則を増やした。さらに、副詞、接続詞、代名詞、などの漢字書きが許された。

第3回告示(1981):漢字書きを原則とし(逆転)、第2回の告示内容を拡大した。
 特徴は、各送り仮名法則の統一性を図り(慣用範囲を標準化)、さらに、任意適用の慣用表現が広く認められた(任意性の拡大)。これで、自分がこのように「送りたい」という基準が拡大され、送り仮名には、もう大きな問題はなくなった。更に、若干拡大するかという問題は残る。


送り仮名使用順位‥‥例外が優先
  「本則」「例外」「許容」という3段階を設けたが、

実際に使う段になると、
   順に、「一般則(低水準原則)」「優先則」「任意優先則(最優先則)」に当り、
   まず「優先則」を適用し、「優先則(例外)」に該当しなければ「低水準一般則」を使用することになる。

  即ち、告示の表現の仕方から見ていると、
   「原則 → 例外」の方向で「送り仮名」を送るように見える。
   が、「例外(優先則)」をまず第一に適用されるから、
   実際の適用は「例外→(非該当)→本則」となる。
   この「例外」も、「任意例外(個人の自由)」が最優先される。


本文記述の内容:
   「変化する語/しない語」
   「本則/例外」
   「通則」の順序で解説している。


 
★ 本則(低水準の法則)
活用語:本則1、本則2。
   「基本語」は、「変化する所」から送る。
   「派生語」は、「基本語を基準」に送る。
          だから、派生語は、「語源」を考えてその送りに従う。

非活用語:本則3、本則4、本則5。
   「名詞」には、送らない。
   「派生語」は元の送りに従う。
   「副詞」「接続詞」(連体詞)は、最後の1文字を送る。

複合語(参考):本則6、通則7。
   それぞれ単独に送る(=本則1)。
   慣用・例外・任意例外が優先する。
   この例外の部分が、「慣用」「一語性」「言葉の特徴」によって多岐に亘る。

  規則は、ここまで。

10、漢字の送り仮名をどうするか 6章2

★ 「送り仮名」の統一
 「送り仮名」は、変化するところから「送る」これが原則。だが、その言葉の読みの関係で、原則に従うと他の送り方と異なる場合がある。例えば、「あらわす」だ。原則に従うと「表す」だが、これでいいか。政府は、「おこなう」は、「行う/なう」を認めているが、他の物については、余り例外を認めていない。「あう」「あす」「ある」型の動詞(後述)には、もう少し送り仮名の自由度を認めるべきだ。

 例えば、次の漢字がある。
 「表す」「著す」「現す」「顕す」 ‥‥「あす型」動詞
 これらの動詞は、「使役型」動詞で、元々「あす(←ある・する ←あるように する)」の語尾を持っている。他の動詞では、「使役形」変化では、「あす/あせる」の語尾変化が着く。これと合わせるべきだ。例えば、「壊す」「走らせる」「知らせる」。

 「壊す」は3文字で、送り仮名を間違えることもない。だが、「あらわす」は、「表す/わす」。4文字になったために、心理的混乱が起きる。この混乱を解消する必要がある。なら、「表す」「表わす」の両用を認めよう。今、ここの書いたばかりの「認める(←える)」とも調和する。

 次は、「おこなう(あう型)」。「行う/なう」の表記が問題になる。政府は、両用を認めている。問題はないが、確認しておこう。



★ 「漢字表記」するかどうか
 漢字の表意性を重視すれば、どんどん漢字で書いた方が、意味が取れやすくなる。そこで、問題になるのが、和語をどこまで漢字で表記するかだ。ここでは、表意性と同時に、切れ目のことを考えねばならない。これは、詰まるところ、感覚的な読みやすさだ。

 戦後の基準によれば、名詞、動詞、形容詞、抽象名詞(形容動詞)は漢字で書き、形式名詞、形式動詞、副詞、接続詞は平仮名で書くことになった。形式詞はこれでよいが、副詞や接続詞は、一面よくなり、他面表意性がかなり薄くなった。やはり、漢字の有意味性から考えるべきだ。こういう事を受けてか、二次内閣告示では、漢字表記がかなり復活した。大体これでよいが、私は、有意性を強調する時は、漢字表記をもっと許すべきだと考える。内閣もこれを認め、平仮名が普通だが、漢字表記する時の基準も示している。これを、もっと徹底すべきだ。

 副詞として、「必ず」「少し」「既に」「直ちに」「甚だ」「再び」等を認めている。特に、「はなはだ」は4文字あり、漢字なら1文字と1送りで済み、漢字交じりの方が遙かに見やすい。最後の1文字の送りは、次の文字との切れ目になっていることに注意する。この1文字があるからこそ、漢字ばかりの文にはならず、読易い。ちなみに、中国語では、これらの文字と本文文字(名詞)と重なって読みにくい。例えば、「上海で」は、中国語では「在上海」となる。この場合、「在」はどうなるのか。「在」の簡単な文字の場合はいいが、余り出てこない漢字となると、「在上海」で一つなのか「在 上海」なのかが区別しにくい。もっとも、中国語の場合は「在」の読みは軽く、「ツァイ」で軽くなっているから、漢字が続いていてもそれほど負担にはならない。日本語の場合はどうか。漢字が続けば、その頭の部分は意味の始まりだと思う。日本語の場合は、平仮名の次から意味を取始めるのだから、有意文字の最後の文字が平仮名になっていることが極めて大事だ。

 だが、副詞では、いくつも意味があるといっても、適当な漢字がない物については、漢字にはできない。例えば、「かなり」「ふと」「やはり」「など」。今まで、よく平仮名で書いたが、「勿論」は強調の言葉で、大事な言葉になりやすい。この時は、「勿論、‥‥」と、勿論の後に「点」を打とう、そうすれば次の文字と重なることはない。いや、これは絶対ではない。次が平仮名だったら「点」を打たなくてもいい。もっとも、軽い「もちろん」は、平仮名で書こう。そうすれば、次の漢字の意味を妨害することはない。他に、「今」「大変」「全然」「到底」「何故」「丸で」などがある。これらは、有意かどうか判断して、漢字で書くか平仮名で書くか選択しよう。

 接続詞はどうか。接続詞は、「そして」などはとても軽い意味で、これらは平仮名で書いた方がいい。ちなみに、中国語では、軽い意味の時は、接続詞すらない。例えば、「去上海買東西」=「行く上海、そして買う物を」で、「そして」は入らない。なるほどと思う。だが、日本語で示したように「去上海、買東西」としてでもくれたら読易いのだがと思う。いくら漢字が表意性を表すといっても、私は、この点が中国語の泣き所かと思う。

 これに類する接続詞は、「ついては」「ところが」「ところで」「また」「ゆえに」「または」がある。2次公告では、漢字で書く場合の指針を示しているので、これらの接続詞が有意の時は、漢字で書いてもいい。「ついては」「ところが」「ところで」が、有意になることは少ない。「また」も同じだが、平仮名文字の中の「切れ目」文字にしたいことがある。この時は、漢字で書いてもよい。「また」「また、」「又」「又、」などと書いてよい。

 私は、「従って」「但し」「尤も」は、漢字で書きたい。「従って」は強い順接、後の2つは、注意書き。共に大事(有意)な言葉だ。「内閣告示」では、「及び」「並びに」「若しくは」「更に」は漢字で書けとしている。

 次は、代名詞。初回告示では、平仮名で書けとした。だが、「わたし」「わたくし」では、表意性が少ない。そこで、2回目告示では、代名詞は漢字で書くべきだとした。ちょっと困った。「あなた」「これ」「あれ」がない。困ったが、未だに、これらを表す漢字はない
 私は、「私」の字は意味が不適当だと考える。「私」の元々の意味は、「私事」つまり「人には言いにくい事」つまり「不義」「密通」を意味する言葉だ。中国語は正にその意味。日本語では「私生児」などは、「私が産んだ子供」などと解釈しているが、本来の意味は、「密かに産んだ子供=不貞の子」で、極めて意味のはっきりした意味の言葉なのだ。中国語(私生子)では、この意味だ。これでは、生まれた子がかわいそう。こんな言葉を止めよう。分かる。「婚外子」となった。余談だったが、中国は、何と激しい、何とあからさまに表現するのだ。
 そこで、私は、「わたし」は、「我」にするのがいいと思う。続いて、「あなた」は、「爾=尔(なんじ)」に類似の字「你」を当てるのがいいと思う。「你=あなた」となる。ちなみに、「尔」は、古代では、幅広く「物」でも「人」でも、「おまえ」に当たる言葉として使った。「你」は、「人」偏がついて「人のあなた」だけを表す。
 そして、「これ」「それ」には「此」「其」がある。適宜平仮名と使分けたらいいだろう。

 形式語(名詞、動詞、形容詞、抽象名詞(形動))は、軽い物は当然平仮名で書くべきだ。皆、漢字で強調してしまえば、どれが大事な言葉か分からなくなるからだ。しかし、形式語も注意を促したいことがある。その時は、漢字で書くべきだ。

 名詞では、「事」「時」「所」「為」「様」「風」「振り」。

 動詞では、「下さい」。この文字は、読みやすさと関連する。平仮名ばかり続いた時には、中間に漢字を一つ入れて「‥‥して下さい」とする。また、「‥‥かも知れない」。「できる」は、単独なら本動詞で漢字で書く。「宿題が出来上がった」。「友達ができた」は、「できる」は軽い。いや、解釈は色々ある。どちらでもいいだろう。「‥‥が建設できる」は、これは「建設」に付ける言葉で、常に補助的な言葉だ。こう、考えて漢字を使おう。

 形容詞では、「無い」「良い(いい)」。「無い」は重要だが、漢字で書く重要性は余りない。重要なのは、「表」に書き込む時くらいだ。「良い」は、「いい」となり、この時は、意味が薄くなっている。平仮名の方がいいが、平仮名が続く時は、一考の余地がある。その場で、判断した方がいい。

 抽象名詞(形容動詞)の場合は、意味を考えて漢字にするかどうか考えよう。これは、形式名詞と同じ問題だ。省略する。
 

9、漢字の送り仮名をどうするか 6章1
 日本が国際国家になるためには、世界に対して例外の少なく誰でも簡単に使える「日本語」を提供する必要がある。特に、中国人に対しては、長い歴史のある日中交流を意識する必要がある。
 日本語は、中国語系の「漢語」と大和言葉系の「和語」からできており、日本語表記は、常に「漢語」と「和語」の調和が問題となる。世界には「表音言語」と「表意言語」があり、私はこの言語を見た時、歴史的に圧倒的大差で「表意言語」が勝利したと言ってきた。何故か、教育を積んだ者には、「漢字を見たら」読まなくても即座に意味が分かることだ。
 漢字は、古代社会では、「一物一漢字」で、新しくできてくる物に漢字を一つ一つ増やしていった。現代社会は複雑。この方式で将来も漢字を増やすことはできない。なら、漢字の整理が必要。中国は、簡体字を創った。日本ではどういう事が起きたかというと、漢字の簡略化を行った。今使っている字は簡略字だ。そして、「訓読」に対しては、それまで不統一だった漢字の「送り仮名」を統一した。その際の方針は、「できるだけ読みやすく」だが、この読み易くは、「できるだけ送り仮名を多くする」ことだった(1959)。この方針で行くと、複合語では、「一語」の中に「送り仮名」が必ずと言っていいほど入り込み、「漢字表記の一語性」を壊すことになった。漢字の「表意性」を壊すことになる。これでは、かえって読みにくい。こうなると、頭の漢字だけ残し、後は平仮名で書くようになった。これは、日本語の「表音文字」化で、得策とは言えない。
 そこで、1981年、政府は「内閣告示」により、できるだけ漢字を使い、平仮名を適度に減らす方針を出した。これで、本来の漢字中心の日本語が出来るはずだった。が、漢字離れ(不勉強)とカタカナ文字(英語)の大氾濫で日本語表記は、名詞以外は平仮名だと言ってもいいほど表音化し、日本語の崩壊が近づいてきた。平仮名化が進んでいるのは、「読みに例外」が多いことだ。
 ここでは、1981年の「内閣告示」を中心に、あるべき「送り仮名」について解説し、さらに、私の意見を述べたい。



★ 訓読は、読みは沢山あるが、常識に従え
 戦後の送り仮名は、「変化するところから送る」厳密に適用し、できるだけ「送り仮名」を多くした。

 ところで、「当」は何と読むか。「あたる」だが、「あてる」の読みもあり、送り仮名は、「当たる」「当てる」になった。それ以前は、よく「当る」と書いてきたのが送り仮名1文字「た」が多くなった。これで読み易くなったのか。ここだけ見れば、確かにそうだ。文は流れに沿って読むもので、「た」はなくても「当る」は、「あたる」と読める。なら、何故、「た」が必要なのか。結局これは、「当てる」という「新和語読み」ができたばかりに「お荷物」を負わされた格好だ。何で、そんなお荷物を背負うのだ。「当る」でいいじゃないか。そう、「当たる」「当てる」の棲分け、調整が必要だ。

 内閣告示は、「慣用」つまり「旧来の読み」も認めることにした。だから、「当」は、「当(た)る」と書いてよいことになった。だから、「当(た)る」「当てる」ると書いてよい。現在、新聞雑誌等では、「当る」とする表記は少ないが、これも許される。確かに、表記は道具だから、表記の幅を持たせるのは「表記の一元性」からはいい傾向ではない。しかし、日本語の成立を考えてみると、和語は最初、自動詞、他動詞の区別のない中性の言葉だった。例えば、「浮く」「明く」のような言葉だ。これが分化して、「受ける」「受かる」、「明ける」「明かる」のように、自動詞系、他動詞系の言葉ができたのだ。とくに、戦後、英語の影響が大きく、この区別は絶対のようになった。そうすると、その区別だと言って、先のような「送り仮名」の「冗長化」が始まったわけだ。

 動詞は、本来、「自動詞系」か「他動詞系」かは決まっている。漢字1字書いただけで意味が採れる。だが、それが、英語という外来語が入ってきたために、それまで不必要だった「自他」の区別を何故新たにする必要があるのだ。ちなみに、中国語には、「送り仮名」がないから、「自他」の区別はない。常に中性だ。区別は、動詞の後ろに「目的語」があるかどうかの構造でする。英語も同じだ。例えば、「I run」ならば、「私は、走る」だが、「run a horse」なら、「馬を走らせる」だ。この場合、意味がやや不十分だから、「make a horse run」とする。中国語でも、この構造は同じだ。「譲馬跑」=「譲る馬に、そして走ってもらう」となる。

 日本語は、使役かどうかは、最後の文字できまる。だから、「走る」か「走らせる」かは大事なように見える。しかし、中国語を見るまでのなく、文の流れからして、「自他」は自明なのだ。自明なのにわざわざ冗長な送り仮名をする必要はない。区別の必要に応じて送り仮名を付けるべきだ。
 この反省があったかどうか分からないが、政府は、「当る」の表記を認めることになった。



★ 複合語はどのように「送る」か。一語性を重視せよ
 大きな問題は、複合語だ。表現が複雑になれば、どうしても基本語を重ねて複合語ができる。戦後の最初の方針は、複合語ということを考えずに、それぞれに送り仮名を付けることにした。もっとも、慣用も認めて、中間の仮名を抜いてもいいことにした。但し、81年改正においても、政府は、「完全拡大」まではしていない。

 こうなると、「もうしこみ」はどうなるか。「うちあわせ」はどうなるか。「申し込み」「打ち合わせ」となる。これが、間違いをなくす表記か。読み易い表記か。漢字一字で「一意」を表(わ)す。だから、「申し込み」では、「申す」と「込み」の二つの動詞が重なっているように感じる。これでは、一文字一文字丁寧に読まないと意味が採れない。これでは、「表音文字」と同じだ。この延長では、詰まるところ「申しこみ」とならざるを得ない。これで、意味がはっきりするか。全体としては、「もうしこみ」という「名詞」が言いたい。これでは、不十分だ。そうすると、「申込み」あるいは「申込」という一語性、名詞性を重視した表記が許されるべし。この表記は、戦後の表記でも許されていたが、「読みやすさ(?)」を重視して、世間では「申し込み」「申しこみ」の表記が広がった。日本語の崩壊以外の何物でもない。中国語では、「報名」=「報告する、自分の名を」となる。よく分かるだろう。日本語「申しこみ」のバカさ加減が分かる。

 次は、「打ち合わせ」。一語性を重視するなら、少なくとも「打合わせ」とすべきだ。だが、どことなく違和感がある。「合う」があるから「合わせ」だが、「打ち」が入れば、「合う」は、「合わせ」以外に読みようがない。「打合えせ」があるか。こんな言葉はない。いや、「自他」の区別をする必要から、「表記」に曖昧性があってはならないか。こういうのを「教条」という。「わ」はなくとも分かる。だから、「打合せ」としても、何の不都合もない。むしろ、視覚の点からはこの方が読み易い。これも、内閣告示で許されている。

 一語性を重視し、視覚を重視し、一般によく使われる言葉には、慣用を多く取入れるべきだ。そもそも、「打合せ」とは何だ。「会議」のことだ。日本語では、「会議」は、「正式の」という感じだが、実質は同じだ。中国では、「会議(する)」しかない。どちらの表記が勝っているか自明だろう。

 なら、一般に、「複合語」には、「一語性」の原則が適用されるべきか。慣用語には、内閣がそれを認めているし、他の語にも、私は、その方がいいと思う。問題は、一語性の複合語かどうかだ。

「おちつく」「すべりおちる」「わかりやすい」「なれしたしむ」、これをどう表記するか。
「おちつく」は、一語性が非常に強い。だから、当然、「落着く」と書くべきだ。これが読みにくい者はいないだろう。

 次は、「すべりおちる」。この言葉は、「一語」なのか、「二語」なのか。「一語」だ。なら、「滑り落ちる」とするか「滑落ちる」とするか「滑落る」とするか。「打合せ」の理屈から言えば、「滑落る」が理に適っている。いや、これは、「かつらく る」の読みになるのじゃないか。そう、そういう心配がある。だが、この2文字漢字を見た時、後の「る」がおかしいから「かつらく る」とは読めないことが直ちに分かり、「すべりおちる」となる。和語読みが原則このようになれば、読みにそれほど苦労ない。いや、「滑落する」の「す」抜けじゃないかとの心配もある。そう読んだとしても別に不都合はない。そう読めた人はそう読んでも構わない。

 さらに、二つ理論的な問題がある。「滑る」は、「すべる」と3音からなっている。3音読みを「1つの漢字」で表記して読易いか。第2は、「落ちる」も3文字読みで、「滑落る」と書いて「すべりおちる」と簡単に読めるかだ。

 後段の「落ちる」は、「落とす」の読みがあるが、通常読みは「落ちる(←いる型の読み)」だから問題はない。仕方がない。今のところ、前段は「滑り」と「り」を入れてもいいことにせざるを得ない。そうすると、「滑り落る」となるが、これは後段部分がかえって読みにくくなる。そこで、「滑り落ちる」をせざるを得ない。これから、一語性の強い長い読みの場合は、中間に「仮名」を入れた送り仮名方式を認めざるを得ない。そうすると、「滑落る」「滑り落ちる」が、本則の読みとなろう。そして、「滑り落る」も許されよう。このような読みは、送り仮名の許容性は、幅を広げねばならない。その方が、国際性に適っているだろう。ついでに言えば、難読文字は、内閣は適当に「振り仮名」を振ることを認めている。だから、表記者が、これは読みにくいと思えば、振り仮名を振ることで事は解決する。

 「わかりやすい」は、どうするか。「分易い」「分り易い」「分かりやすい」が考えられる。「分かる」と「易い」に、「一語性」はあるか。ある。なら、「送り仮名」の省略を考えてよい。「分かりやすい」としなくても、「分易い」「分り易い」でよい。ここでも、前の3音読みが気になる。ここでも、前述の検討を踏まえて、「分易い」としたいが、前は動詞、後は形容詞で、ちょっと違和感がある。仕方がない。「分り易い」を本則とした方が良さそうだ。ただ、「一語性」重視が定着すれば、「分易い」を本則としてもよい。それまでは、両用を許すのがよい。

「なれしたしむ」はどうか。これは、「複合語」とも「二語」とも解釈できる。そうすれば、「慣親しむ」「慣れ親しむ」が考えられる。困る。この場合は、「慣」の読みは「なれ」の2文字だ。だから、「1語」かどうかは議論しなくても、読みに間違いはないから、「慣親しむ」を認めても不都合ではない。
 完全な複合語かどうかの判断は難しい。この場合は、「2文字読み」の場合は、あまり、難しく考えなくても、表意者が「一語」だと思えば、「送り仮名」を省略してもよいことにしよう。つまり、前段文字の読みが2文字の場合は、広く自由度を設けよう。
 この場合、少し気になるのが、「○e」型の2文字だ。調べてみると、2文字読みの複合語は「i型」の物が多い。先に挙げた物は殆ど「i型」だ。「e型」の物はどうするか。「受ける」「離れる」「滑る」。「i型」は自動詞型に多く、「e型」は、他動詞型に多い。語源分析すると、「i型」は「居る(その状態に居て、次にどうなる)」から、「e型」は「得る(その状態を得て、次にどうなる)」から来ているからだ。
 この「e型」はどうするか。一文字性が弱い。だから、現段階では、「送り仮名」を付けるのを本則として、将来は、「送り仮名」省略を考える。

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