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中国・烏鎮の「米の酒」は、日本の「清酒」と同じだった、起源は中国か
最近、私は、中国浙江省の「烏鎮(ウーチェン)」を旅行して一大発見をした。出された「米の酒」という酒は、日本の清酒と同じだったのだ。これから、私は、日本の「清酒」は、中国起源が正しいような気がする。
「清酒」の起源には、電網で調べると、「中国長江下流説」「日本各地説」がある。中国説は、余り信じられていない。だが、「清酒」の原料は米で、米の直接の起源は、中国・浙江省だから、この説に特に問題があるわけではない。ただ、酒の蔵元は、中国説では、いかにも自分の所の酒が安物に感じられ支持したくないだろう。
この辺りの事を考えてみよう。
1、醸造酒と蒸留酒
酒には、基本的に、醸造酒と蒸留酒がある。
醸造酒とは、醸造したものを絞りそれをそのまま製品とする酒の事だ。絞ったままで製品になるのだから、醸造酒は、水が奇麗でないといい酒ができない。余りアルコール分の高い酒はできない。濃度は、18%程度だ。
それに対して、蒸留酒は、醸造後、蒸留して酒の成分を取出す酒のことを言う。原料にそれほどいい原料を必要とせず、また、水が汚くても問題はないので、水質の余りよくない地方で作られている。蒸留するので、その濃度は、40%くらいから60%に近いものまでできる。
2、日本の酒
日本は、雨が多く、水が奇麗だ。だから、醸造酒を造るには向いている。外国は、水が汚いので、醸造酒の製造には向いていない。ついでに言うと、蒸留酒は、原料の成分は、ほとんど蒸留され、釜山として残る。その意味で、いくらいい原料を使ってもその原料の良さを引出すことができず、一挙に安物の原料を使った酒造りになりやすい。例えば、「芋」だとか「コウリャン」のようなものが利用される。「葡萄酒」を蒸留して作る「ウイスキー」は、やや例外的だ。
日本は、水が奇麗で、いい米を使えばいい酒ができる、ということで、一挙に、「いい米」と「いい水」で「いい酒」を造るがキーワードのようになっている。
3、浙江省の酒
中国・浙江省は、水質が非常に奇麗なのは、その地形にある。中国の地図をよく見て欲しい。浙江省以南の海岸に山脈があるだろう。これは何を意味するか。山から流れる水は、源流水に近く、水は奇麗だ。それに対して、長江水系は、ここに住み着いている人によって汚されるので、河口に着いた頃は、どぶ川のように汚れている。だから、こんな水で醸造酒はできない。
中国でも醸造酒は造られるが、蒸留酒の方が圧倒的に多い。そして、醸造酒の代表は「紹興酒」で、奇麗な水をその原料としている。その点で、浙江省の紹興辺りが中国全土の半分を占めるのが理解できる。
そして、他の酒は、「白酒」が代表するように蒸留酒だ。全国各地で造られている。
4、さて、「烏鎮」は、どうなのか。
長江に近いが、長江水系ではない。だから、昔は、奇麗な水が多い所では酒造りが盛んなのは、分かる。
「烏鎮」の「米の酒」が、同じ製法をとっていながら、「紹興酒」と大きく違うのは味だ。「紹興酒」は、どことなく「薬臭く」て癖があるが、「米の酒」は、嫌みがなく日本酒に極めて近い。色は、幾分黄色味があるが、気になる濃さじゃない。となれば、濾過する時に色が抜けなかったと考えてよい。
それともう一つ重要なことを忘れていた。弥生時代から、大陸人がこの杭州湾から大挙して日本に渡来してきたのだ。50万人ともいわれる。この渡来人が、酒も一緒に持って来たとしても可笑しくない。
こういう理由で、紹興酒でなく、米の酒が日本・清酒の元になっているのじゃないかと思う訳だ。皆さん、意見を下さい。
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中国事情、一般
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中国の社会保障事情、ある肝炎患者の苦悩
私の知合いに家族の話。今、夫は、慢性肝炎に掛かっていて、その妻の家庭破壊の切々たる訴えを聞いて、中国の社会保障事情に愕然とした。実話だ。私は、日本語講師をしていて、中国人に知合いが多い。これらの知人から、中国の医療保険の事情を何度も聞いて、その貧弱さには、驚きを禁じ得なかったが、その一人が、生活破壊の危機に瀕して、改めて、これが社会主義の国かと言いたい気持ちだ。
1、肝炎事情
彼女の旦那が、肝炎にかかっていることが分かったのは、大体6年前。肝炎にも、A、B、Cとあり、順に直りにくい。軽ければ、いいのだがな。皆んながそう思ったが、はっきりしなかった。
米国にいい薬があるそうな。そう、それなら、それを飲んでみよう。劇的によくなった。私は、直ったかと思っていたが、完治はしなかった。当時、その薬代は、1ヶ月1500元だと聞いていた。1500元というと、その地域の一般労働者の賃金だ。よくもそんな金が払えるなと思っていたが、まさか、毎月毎月1500元も払っているとは、思いもよらなかった。
そして、昨年暮れくらいから、その薬が効かなくなってきた。どうも、ウイルス性の満船肝炎だったらしい。そして、他の病気も併発してきた。薬が効かないので注射に替えた。そうすると、どうか、2月は4000元の出費だったそうだ。もう保たない。彼女は、泣きそうだ。
旦那と自分、共働きをしていると言え、4000元出費は、もう限界だ。彼女たち夫婦の収入は、平均よりかなりいいとはいえ、収入の半分以上を治療費に回すことはできない。家を売るか、どうか。直るものなら、それもあるが、直らないのだったら、一家3人、まさか心中という訳にもいかない。今、そこまで来てしまった。
2、医療保険はないのか。ある、だが、それは絵に描いた餅
彼女の話によると、中国の医療制度は、外来で通院の場合は、8割自己負担、収入が途絶えた後の入院は、軽減されて2割負担になるという。
病気入院で収入が途絶えるというのも驚きだが、外来で四苦八苦している時でも8割が自己負担というのには、驚き以上のものがある。そして、いよいよ働けなくなり、入院する時でも2割負担だ。一見、入院すれば、医療負担の心配はないように見えるが、収入なしでは生活できない。誰か、身内がその人の家族と病院費用を支えねばならない。中下層階級には、そのような余裕はない。そうなると、病人本人は、体が続く限り働き、他人に迷惑を掛けまいとする。なら、結局、死期寸前まで労働を強制されることになる。いや、まあ、本人は、地獄の苦しみだ。
となれば、本人は、死ぬ前のちょっと、病院のベッドで休息が得られる程度だ。もう、ここまで来れば、休んでもいいよ、楽になってもいいよ、というところだ。
3、夫の会社、昼も夜もない、土日もない現場だ
彼女の旦那は、今、バブル期にあるといわれる建設会社の中間管理職。夜10時より早く帰ってくることは少ない。つまり、建設現場が夜8時まで働くのは当たり前で、それ以降、現場を点検して回って帰るからだ。いや、それ以外に、何やかんやと付き合いがあり、会社の金で飲み食いしている。現場が休まなければ、休みもないという生活だ。
ついでに言うと、建設現場は、正にたこ部屋。労働者は、臨時工員で、現場内にテントを張り、そこで寝起きする。朝の事を言うのを忘れていた。とにかく、明るくなれば働き始める。冬でも7時から、夏なら6時からが相場だ。職住接近ならこういう事になる。24時間労働と余り変わらない。中には、妻子を連れて飯場で寝泊まりしている者もいる。道路にテントを張っている者もいる。私は、覗いてみたことがある。いや、もう、酷いのなんのって、人の住むところじゃない。日本の野宿者より酷い。
彼女の旦那は、こんな現場の工事責任者だ。とは言え、国営企業だから、給料も保健も一流だ。私が想像するに、多分、最初から超過勤務手当が付き、裏金も飛び交うことだから、5千元近いと思う。彼女の口から漏れる言葉を聞いていると、そんな感じだ。だが、朝8時から夜10時という労働時間に耐えられるか。
4、彼女の家庭の医療費を計算してみよう
旦那が入院すれば、首になる可能性があり、簡単には、会社が休めない。そこで、肝炎であっても、この長時間労働に耐えていかねばならない。尤も、現場監督というのは、いるだけで、問題が起きなければ仕事はない。そういう現場だから、肝炎が労働にきついということはない。それで、ずっと我慢し続けてきたわけだ。
なら、医療費はどうなっていたのか。毎月1500元で自己負担が8割なら、全医療費は、1875元(→1900元→2万7千円)。日本に当てはめれば、それほどでもないが、中国労働者にすれば、かなりの負担だ。
そして、4000元なら、全医療費5000元(7万円)。物価水準が10倍違うとすると、日本に当てはめると月70万円の医療費、年800万円の医療費となる。そのうちの650万円を自己負担する勘定だ。中国の医療費の異常さが見えるだろう。
もう、はっきり、会社を辞め、病院に入院したらどうなるか。負担は2割になる。5000元に入院費が1000元かかるとしよう。その2割なら月1200元だ。この費用は、ほぼ一般労働者の賃金に等しい。比較的最近まで、「総」給料5000元をもらいながら、1500元を出す生活から、収入ゼロで、ただ月1200元を出す生活に変わる。この1200元を誰が出すか。彼女が出すか。旦那の家族が出すかということになる。
とは言え、肝炎は、働けないからではない。外見的には、働かないでぶらぶらして病院生活を送ることになるが、それも、本人にとっても、家族にとっても許せない状況だ。お前、働け、といいたいだろう。
5、日中比較
どうだ、日本は、恵まれた国か。高額医療費には、減税措置がつくし、そもそも最初から1ヶ月の最高額が決まっている。大体10万円より多くなることはない。中国に当てはめれば、1万円(700元)。今、日本は、資格者証を取り上げられない限り、本当に、日本は、天国だ。日本の下層国民は、今、職にあぶれて、青息吐息だが、こと医療費に関しては、有り難い限りだ。
社会主義といわれる中国。何で、病気になったら、もう死ねと言うに等しいのだ。学生に聞くと、ちょっと風邪程度の病気になっても、目の玉を剥くほど負担だという。とにかく、1回治療(数日)に1000元は当たり前だという。社会主義がなく、情けない。ちなみに、生活保護も一人当たり月150元程度だ。親子3人が泥沼にはまっていても月450元の補助しかない。この生活は、乞食同然。というより、皆、乞食に出る。日本の働く無産労働者より高額の生活保護とは違う。
驚く。2年近く前の米国のリーマンショックの時の中国の対応。5兆元(70兆円)の財政出動を行った。その大部分は、金持ち階級へのバラマキだった。高額電化製品1個を買うと約500元の援助(複数個の購入でウン千元の援助)、自動車を買うとウン万元の援助、家を買うとこれまたウン万元の援助だった。
この時、中国国内では、自家用車族が急増した。私の勤め先でも、20台は増えただろう。日本に高度成長期が訪れた昭和40年代(1965〜)あの状態と同じだ。はっきり言って、中国政府は、何で、金持ちばかり援助するのかといいたいほどの有産者優遇政策なのだ。
更に言いたくなる。軍事費の伸び。一体何故、経済成長より突出させて軍需費を延ばしていくのか。経済成長の1.5倍だと言う。これは、公式発表だ。裏の費用を入れると、2、3倍はあると言われている。いや、もう勘ぐりたくなる。自国の貧困者の救済を放棄して、軍事費ばかり突出させる。暴動鎮圧の準備だとしか言いよいがない。
中国の華々しい経済成長の裏は、こんな状態なんだ。
私は、元の私の学生、何とか援助してやりたいが、自分もアップアップの生活。どうにもならない。
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中国の公共バスの乗務員の不正行為、正々堂々とだった |
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中国は雪ですよ、上海の南の話 |
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今日は、学校で公開授業があるというので見に行きました。高校です。 |



