日本の再生と国際化を考える

英才教育、日本語の国際語化、数値の3桁読み、度量衡改革、漢字仕様電脳、やる事は多い。

時価総額の怪

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全1ページ

[1]

(続き)


 「博打経済」を煽る者の言い分 ‥‥国民が揃って株を買えば、国家は豊かになる
 「虚構経済(博打経済、株価経済、紙上評価経済)」を煽る者は、国民が株を買えば買うほど、国家が豊かになると言う。先に見たように、

論客の計算によると、
  バブル期の「評価価値」は、「実体経済」の1.5倍にもなり、
  「いや、あの頃は、豊かだった」という。

 経済は変化したが、現実の「おらが街」「おらが生活」は変化したのか。余り変わっていない。いや、多くの会社が倒産したじゃないか。そう、それは「現実取引」の話で、「評価資産」じゃない。
 経済論客は、経済知識に疎い我々に、「現実」と「紙上」をごちゃごちゃに話すので、頭が混乱する。

 最後に米国について言うと、アメリカ経済の「指標(上位30社の株価、一定上位企業の指標)」は、「超上層部」の変動の評価でしかない。その数値の取扱は十分慎重であるべきだ。




 まとめ
 株価:「時価総額」計算では、「時価」÷2 を「株価」として使う。
    「現実取引」では、「時価」その物を使う。

 NT倍率:上昇期、下がる。
      後退期、上がる。

 株価変動と評価価値の関係:
   「現実投資(原資)」に対して、「株価」が上昇すると、一見、評価金額が上がるように見えるが、この評価は、実体経済と比較すると、「5倍」くらいに拡大されている。

 バブル以降の株価資産減少:
   500兆円も減少していない。実質は、その半分以下だ。

「時価総額」評価の怪

会社の「時価総額」評価の怪



 「ああ株が暴落した」、それで「日本国の財産が50兆円減少した、100兆円減少した」、そんなことがあるのか。いや、大まじめで、そう新聞に載っているから、嘘ではないらしい。だが、一日や二日で、日本の価値に変動が起こる訳がない。どこかに「仕掛け」があるに違いない。一体、何をもってそう言うのか。私は、調べてみた。

 ここに出てくる重要な言葉が、
    「トピックス(東証株価指数)」
    「日経平均株価」
     と米国の指標だ。



 「株価」定義
 「トピックス」とは、「Tokyo Stock Price Index(東証株価指数)」をいう。
    基準年(1968年)に対する「指数」つまり「百分率」で表す。
若干の補正がある(後記)。

 つまり、基準の1968年の株価の時価総額(26兆円)を100とする割合を言う。例えば、2006年は、時価総額が490兆円だったから、指数は(490÷26×100で)1800だ。これが意味する事は、2006年の株式による資産の総額が、1968年に比べて、1800%(18倍)になったことを表す。

 大雑把に、会社資産が18倍になったと見てもよいが、これは帳簿上の資産であって、評価的資産であることに注意。


 次に「日経平均株価」とは、
    「日本上位225社の株価の単純平均を表す」。

日本には企業は何万社(中小まで入れれば数百万社)とあるが、その中のたった上位200社の株価の平均だ。一般紙には、2000社ほどが掲載されているが、そのまた10分の1の超一流会社の株価しか見ていない。一流会社の動向が分かれば、日本全体の企業の動向が分かるとの認識による。だが、中小企業は、好況は大企業に遅れ、不況は大企業に先行するから、その点を加味した景気分析が必要だ。

 米国にも、全く同様の株価表示(指標)がある。だが、米国の場合は、
    「ダウ工業平均」は、全米のたった30社の平均だ。

世界を支配している会社の動向だと言ってもよい。また、「ナスダック指数」は、1971年基準指数であり、この統計には比較大企業が対象だ。「ジャスダック」は、その日本版。いずれにしても、米国では、中小企業は相手にされていない。




 ある企業の「時価総額」の計算 ‥‥従来値を「2」で割れ
 まず、「時価総額」とは、何を表しているのか。大雑把な意味で、「会社資産」と見てもよいが、これは、あくまでも「評価」だ。

    「時価総額」は、「時価×発行済み株式の総数」

で求めるが、「時価」は常に変動する「株価」ことであり、この値と株式数と掛けて会社の「総資産」が求められるのか。大いに問題あり。

 その前提として、「会社の資本」という「資金」がある。「資本金」とは、「標準株価(5万円)×(発行済み)株数」の事であり、この値は、会社が倒産した時に、債権者に対する最低保障される金額の事である(商法)。つまり、取引の相手方(債権者)は、この保証金額までは、会社に財産が担保される金額である(古典的な意味)。

 「現実の会社財産」は、株価が常に変動するから、「5万円×株式数」ではない。そこで、「時価総額」という考え方が出てくる。つまり、「時価×株式数」が真の会社財産だというのだ。だが、

    「株式」は売れば、株価は「下がる」。

だから、「時価」を会社財産の基礎金額とはできない。
 観念的には、
    「時価総額」は、「高値価格×株数」+「中値価格×株数」+「低値価格×株数」+‥‥

の式で与えられる。この計算は、自由落下における落下距離と時間の関係に似ている。

 自由落下距離=1/2・gt2乗 ; g:重力加速度,t:秒

で与えられる。その他、変動する物の物理量も、変化する量を含む場合は、同様の式で与えられる。なお、これらの「量」は、「積分」により数学的に計算できる。

 運動エネルギー= 1/2・mv2乗 ; m:質量,v:速度/秒
 バネエネルギー= 1/2・kX2乗 ; k:バネ定数,X:引っ張り距離
 角運動量   = 1/2・rθ2乗 ; r:回転半径,θ:角速度
 放物線内の面積= 1/2・mx2乗 ; m:y=mx2条,x:x軸距離

その他いろいろある。これらには、「1/2」が着くのが特徴だ。「時価総額」の場合も同様で

 時価総額   = 1/2・「時価」×「株式数」

となるべきだ。つまり、売れば売るほど時価が下がるのに、最初から最後まで、ある時の時価で売れるとする計算は,その根底が間違っている。
 ちょっと物理量の計算は難しかったが、全体として「2」で割ればいいことになる。

 つまり、「時価総額の差額」が「評価株式の損得」となるのだから、

 「評価株式の損得」=「時価1総額」―「時価2総額」
          = 1/2・「時価1―時価2」×「株式数」
          = 1/2・「時価の差」×「株式数」

となるべきだ。つまり、売買もないのに「国民財産」の増減を言う場合には、その半分を「評価損得」とすべきなのだ。



 「現実取引」の「取引損得」
 「資産評価(時価総額)」を計算する場合は、時価が変動するから、株価(時価)は、「初値」と「終値」の平均を株価とする。
 なら、現実取引の株価は、

    現実の取引値「時価」だ。通常の取引で、「単価×個数」としてよい。

 評価株価と現実株価の関係は、光の波動性(評価)と光子性(現実)の関係と似ている。



 株価変動による「国民財産の損得」‥‥見掛けは、数倍に拡大されている
 だが、「時価総額」という言葉が一人歩きし、「時価総額の変動」が「会社財産の変動」だとして、「日本の財産が100兆円減少した」とか言って大騒ぎする。これが間違っていることは、経験から明らかだ。なら、「東京株価指数」と「平均株価225種」の関係から計算してみよう。

 国民1億人が一人当たり
    1株5万円の株を10万円(→2株)買って、
 「平均株価(←いや、ここに問題がある)」が1000円上がったとしよう。

 この計算には、「指数」と「株価」の間には、
    「株価/指数=10」

という関係を前提とする。この「10」は経験則で、「NT倍率」と呼ばれている。この時の「平均株価」は、1万円だとする。


 「NT倍率」の意味は、先の定義式(=10)から、日本の上位企業(株価)もそれ以外の企業の株価(指数)が「連動する事」を表している。

 「大企業」も「一般企業」も、株価は連動するのか。「安定社会・後退期社会」ならば、誰でも「大企業株」を買いたくなり、「ベンチャー社会(一発勝負社会)、成長期社会」ならば、「優良な銘柄株(特定の一般株)」に蓄財(財テク)を賭けるだろう。そうすると、「NT倍率」は、「定数で10」だと言うが、

 成長期ならば、「トピックス」の値が伸び、「NT倍率」は、「10」より小さくなるだろう。反対に後退期ならは、「NT倍率」は大きくなる。経験的変動幅は、小さいが、「普遍」ではない。

  成長期:10より小さくなる
  後退期:10より大きくなる

 さて、本論に戻り、「総国民の時価総額」つまり「国民の紙上財産」はどれくらい変動するか。

 「NT倍率」は「10」で普遍なのだから、「株価」が1万円ならば、「指数」による時価総額は、
  「時価総額」=「株価(1万円)/10」×「26兆円(基準額)」
        = 260兆円

株価が1000円上がれば(11000円)、その総額は、
  「時価総額」=「株価(1.1万円)/10」×「26兆円」
        = 286兆円
   株価上昇の差額= 286兆円 ― 260兆円 → 26兆円 

 ここで、初期投資額を見てみよう。1億総国民の投資額は10兆円。国民が株を買うと、買い終わった瞬間に、「26兆円」に増えている。つまり、「日銀券」が「株券」に変わると2.6倍になるのだ。

 皆は、このからくりを信じるか。バカも休み休み言え。紙の種類が変わっただけだ。今は、「10兆円投資」によって、「1000円株価が上がった」としたが、これは、控えめの数値で、株の乱高下はこんな額じゃない。「2000円」上がるとしよう。株価は、「1万2000円」だ。

 その時は、同様の計算をすると、差額は、(26×2で)52兆円(→50兆円)の株価(資産)の増加だ。日本の、今、現在の国内総生産(GDP)は「500兆円」。株取引で、国内総生産の1割に当たる「国富」が増えるのだ。これが信じられるか。

 バブル最高期では、「指数(トピックス)」は、「2900」だった。この時の「株価資産」を計算してみよう。この時の「株式」だけの「評価資産」は、先と同様にすると、「760兆円」だ。汗水垂らして稼いだ国内総生産(500兆円)の「1.5倍」だ。こんな数値が信じられるか。

 なら、バブル崩壊によって、「株価資産」がどれだけ減ったか。計算してみよう。

 バブル最盛期―現在の株価資産=760兆円―230兆円 → 530兆円
   (現在資産は、900(指数)×26兆円/100 →(234兆円)→ 230兆円)

経済論客は、この「530兆円」を指して、もの凄い国民資産の目減りだという。

 何故、こんな事になるのか」。
 最大の原因は、
    現実の株取引が行われると、
    眠っている株まで、財産評価を上げ下げしていることだ。

最もひどい場合は、「株式の持合い」をしている場合で、双方が相手方の株式を持合えば、これは紙切れの持合いだ。これらの値は、相殺しあってゼロになる。「東証株価指数」では修正した。

 具体的に言うと2つある。国内全株式の1割が売買された時、売買のない残りの9割も、全く同じ割合で変動するとすること。もう一つは、市場でよく動く株式は、上位企業株(225社)なのに、一般株も同じ割合で動くとしていること(NT倍率の不動性)。
 これらの現象は、経験則から、ある値から別の値を推測する場合に使ってもよいが、その使用は、必要最小限にすべきだ。あくまでも、「評価」なのだ。



 正しい計算による時の「時価総額」の変動
 売れば下がる株価を、全部高値で売れたと計算する「時価総額」計算方法。他の物理量などと同じに正しく計算すれば、その値は半分となる。
 なら、「2」で割った値で考えてみよう。

 株価1万円の時価総額 :(260/2)→ 130兆円
   1.1万円     : 143兆円(原資10兆→13兆円)
   1.2万円     : 156兆円(原資10兆→26兆円)
   3.8万円(バブル): 380兆円 

 資産増加は半分になるが、投資資金の増加倍率は、それでも2.6倍にもなる。これが、「紙上資産(虚構財産、評価財産)」のからくりだ。

全1ページ

[1]


.
出野行男
出野行男
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(14)
  • カネカ油症の責任H30年12.01高砂
  • cocoa
  • 水土壌汚染研究
  • 水を護る国家事業の実施を
  • rasen
  • アジアや世界の歴史や環境を学ぶ
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
最大10万円分旅行クーポンが当たる!
≪10月31日まで≫今すぐ応募!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事