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2 日本再生、諸政策の経済効果―数値
前節から、「知識創造型」でないと、真の「国力回復」は得られないことが分かった。どうしたらいいか。私は、自分のブログの副題に「数値の3桁枠表示」「漢字・国語の国際化」「日本仕様電脳の創造」を掲げた。それらが果たす日本再生の具体的経済効果を考えてみよう。
★ 数値の3桁枠表示‥‥経済効果は、最低300兆円だ
世界の数値、貨幣、その他の数量体系は、西洋の「3桁枠」単位系を「国際標準」としている。それに対し、日本は、中国の影響を受け「4桁枠」単位系を使用してきた。文明の遅れた東洋諸国は、世界を相手とした単位系を使おうとすると、どうしても不便。そこで、多くの国は、直接必要な度量衡だけは、「国際標準(メートル法)」を使うことにした。日本は、大体、第2次大戦後、このメートル法を受け入れた。いや、もう、その時の混乱、凄かった。だが、十年くらいで、この混乱も収まり、今では、若い世代は、以前の「尺貫法」という単位系があった事すら知らない者が多くなった。
日本は、この単位系を受入れることによって、経済効果は得られたのか。得られたどころじゃない。「重量」「距離」「容量」が全て十進法に改まり、何も考えなくても相互関係が分かるようになった。例えば、重量では「1000匁=1貫」、距離では「10厘=1分、10分=1寸、10寸=1尺、6尺=1間、36間=1丁、36丁=1里」、容量では「10勺=1合、10合=1升、10升=1斗、10斗=1石」などだった。同じ十進法でも、全て異なる漢字で表現したので、「勺」「尺」「里」などと言われても、実感が掴めなかった。
これが、「グラム」「メートル」「リットル」とこの千倍、千分の1を表す「キロ」「ミリ」などで表現できるようになったのだから、もう殆ど表現された単位系を考えなくても直感で分かるようになった。
日本がこの国際標準を受入れた事による経済効果は非常に大きい。そればかりではない。この「メートル法」は、子々孫々に亘って使う。となれば、計り知れない「経済効果」だ。
まず、(現在の)1年分の経済効果を計算してみよう。国民一人ひとりが、「メートル法」使うことにより、一日に5分、時間の節約ができたとしよう。そうすると、次の計算により、その経済効果が算出できる。この場合、計算の基礎として、人口1.2億人、時給600円とする。
1人当たりの経済効果:
5/60(時間)・600(円)・365(日)=1万8千 円/年
日本全体:
1.8万・1.2億(人)=2.2兆 円/年
本当は、国民一人ひとりは、「尺貫法」を覚える手間が省けたのだから、その分も計算に入れるべきだが、それを入れなくても、年間2兆円の経済効果なのだ。日本は、メートル法を取入れてから5十年。
過去5十年の経済効果は、「百兆円」だった。これからも毎年2兆円ずつの利益、少なくとも今後5十年は「メートル法」を使い続けるだろうから、その利益は、やはり「百兆円」だ。
さて、本題に移ろう。日本が数値に「3桁枠系」を取入れたらどれほどの経済効果が出てくるか。その前提として、そもそも「4桁枠系」が「3桁枠系」に簡単に変換できるかという問題があるが、この点は、「千、万、億、兆」と「枠表示」をすれば、現行制度を殆ど壊すことなく新制度に移行できる。詳細は、別のブログで詳述した。
★ 理数系では、年3.6兆円の経済効果
理数系学問では、単位系は全て、歴史的に「3桁単位」で統一されることになった。世界的には、数値の読みが「3桁枠」だ。だが、日本では、計算は「3桁単位」でして、読む時は、「4桁枠」に変換するのだ。桁数に注意を要するから、この計算は結構時間を要する。だから、理系ではよく指数表示にするが、どう変換しても最終的には通常数値に戻さねばならないから、矢張り面倒な変換からは逃れられない。
技術分野では、全て数値を使う。だから、数値の取扱いの根本が国際標準になるのだから、その恩恵は天文学的だといってもいい。物理、化学、建築、土木、電気という基礎分野では、直接の恩恵がある。実用面で言うと、PPM、PPBなどの化学分析の表示、メガ、ギガ、テラなどの電脳用語は、枠単位系を変更しなくてもその数量が一瞬で理解できる。その事は、別のブログで示した。たぶん、これらの分野では、専門家は、取扱の少ない人でも1日に10分、多い人なら30分の時間の節約ができるだろう。しかも、これらの人の時給は高いのだから、その経済効果は計り知れない。何と言っても、呼称が実体と直結する点が大きい。何も考えなくても単位系が直感で分かるのだ。例えば、電脳で「テラ」と言ってもピンと来ないが、「兆」と言えば、考えなくてもその「数量」が分かる。ここに、計算できない無量の経済効果が内在する。さらに、学生は、最初から「単位系」は学習しなくてもいいから、その時間に別のことを学習できる。いいことずくめだ。
大雑把に経済効果を計算してみよう。計算の基礎に次の値を使用する。理系関与人口3千万人、時給千円。1日の節約時間20分とする。
一人の経済効果:
20/60(時間)・1000(円)・365(日)=12万 円/年
日本全体:
12万円・3千万人=3.6兆 円/年
★ 経済系では、年2.5兆円の経済効果
次は、経済関係に移ろう。経済関係では、桁数計算と同時に、「ドル・円」換算の計算が多い。つまり、「500億ドル」なら、これに大体100を掛け、「5兆円」とし、数値にするには、「兆」はゼロが12個だということを考えながら、「5,000,000,000,000」とせねばならない。あるいは、「50,000,000,000ドル」から出発するなら、ゼロを2個足(100倍)して「5,000,000,000,000円」とし、これの桁数計算をして「5兆円」とせねばならない。この計算は、もう紙に書かないですることは不可能に近い。
となれば、この種の計算では、1日10分以上無駄な時間を使っていることは確実だ。また、この種の計算は、一般人もよく使う。そうなると、この計算の諸元は、次のようになる。使用人口5千万人、時給8百円(一般人を含めた平均)。
一人の経済効果:
10/60(時間)・800(円)・365(日)=4万9千 円/年
日本全体:
4.9(万円)・5000万(人)=2.5兆 円/年
この計算から分かるように、米国人なら不要な事に、日本人は年間2.5兆円も無駄な経費を使っていることになる。日本は、米国の属国になりたくなければ、米国に、日本に上陸する時は、日本式の「4桁単位」に変換せよと要求してもいい理屈だが、それは力関係からできない。と言うより、日本が変則の「4桁枠」の呼称制度を取っているのが悪い。
そんな強情を張らなくても、日本が「国際標準」に合わせさえすれば直ちに解決できる問題なのだ。
★ 一般的雑経済効果は、年7千億円だ
次は、一般人の経済効果。一般人も、勿論数値を使う。専門家にも一般人としての生活があるから、経済効果の及ぶ一般人の数は、1.2億人引く専門家数よりも多い。ここでは、学生の授業時間削減の効果が大きい。そこで、ここで諸元は、一般人を一応4000万人、時給は600円、節約時間は5分とする。
一人の経済効果:
5/60(時間)・600(円)・365(日)=1万8000 円/年
日本全体:
1.8(万円)・4000(万人)=0.7兆 円/年
これで、国民を分類し、その経済効果が全て計算できた。
1年の総経済効果:
理系(3.6兆円) + 経済系(2.5) + 一般(0.7)
= 6.8兆 円/年(→7兆円)
皆んな、驚いたか。日本は、国際単位系(3桁枠系)を使用するだけで、年間7兆円もの経済効果を生むのだ。反対に言えば、日本は、意固地に国際単位系を使用しているために、年間7兆円も損をしているのだ。
この経済効果は、子々孫々。
10年なら70兆円、
50年なら350兆円 の経済効果を生む。
早く気付け、日本国民、政治家。今のこの苦しい経済状態、早く脱皮したいのなら、一刻も早く「3桁枠表示(国際単位)」を使用しよう。
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