電子工作、エレクトロニクスの寄り道

ゴードンさん(GDS)はFET、エクボ(ECB)ちゃんはトランジスタの象徴だよ〜

歪考察

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 これまで、プッシュプル回路の「相互抵抗」についてはかなり調べてきたつもりです。まあ、そのワリには進歩はほとんどないですが・・・えへへ。
 相互抵抗なんて変な言葉で、相互コンダクタンスgmの逆数のことです。普通は、「動作抵抗」、「内部抵抗」、「出力抵抗」といった言葉を使うんでしょうけどね(笑)。
 なんにしても、出力段の相互抵抗が図のようなOPアンプがあったとしませう。横軸は出力電流です。出力電流ゼロのあたりで相互抵抗が大きくなっています。出力電流の変化が2mAだったとします。出力電流ゼロを中心に2mA変化(0mA±1mA)する場合と、出力電流5mAを中心に2mA変化(5mA±1mA)する場合では、相互抵抗の変化量は違いますよね。
 このように、無信号時の出力電流をゼロからある程度ずらすことによって、出力電流の変化による相互抵抗の変動量を抑えることができ、結果的に歪み率を下げることができると考えているワケです。
 でも、効果のなかった石もありますけどね・・・えへへ。

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 JRCのNJM4580を試してみませう。
 結果は・・・三次高調波歪みで、−86.88dBが−87.27dBですか。う〜ん、元々低歪みのOPアンプですからねえ、出力電流の方向を一方向にしてもあんまり違いがないですねえ、ほんのちょっとは良くなった感じもありますが。
 ちなみに、改善後(?)で、信号周波数が−2.37dBに対して、二次高調波が−95.87dB、三次が−87.27dBですので、差が−93.5dB,−84.9dBですね。%で表すと、二次歪みが0.0021%、三次が0.0057%ということになります。正確には測定できないのですが、全高調波歪みは、0.01%ぐらいでしょうか。データシートでは全高調波歪み率が0.0005%となっていますが、測定条件が違います。データシートでは、利得20dB、出力電圧5V、負荷抵抗2kΩ、信号周波数1kHzです。

 これまで、出力電流が切り替わらないようにした場合の低歪み化の効果を4つのOPアンプで調べてきました。4580と5532ではほとんど効果なしでしたが、358と4558でははっきりと効果が確認できました。パチパチ。 そして、汎用の4558でも、4580や5532に迫る低歪みになったのです。パチパチ。 まあ、1条件でしか試していないので、ちゃんと調べるためには、もっといろいろな条件で確認したほ〜がいいでしょうけどね。そして、できることなら、ちゃんとした測定器が使えるといいんだけどねえ。貧乏人には・・・

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 NE5532ではど〜でせう? 試したのはTIの石です。測定条件は、当然これまでと同じです。
 結果を見ると、二次高調波歪みは−95.99dBから−99.35dBに小さくなっていますが、三次高調波は−87.18dBから−87.04dBに、わずかですが大きくなっていますねえ。
 う〜ん、NE5532の場合は歪みが小さくなったのかど〜だかわかんないですねえ。まあ、こういうこともあるか。

 いつもいつでもうまくいくなんて、保証はどこにもないのだ〜♪

 歌を歌っていてもしょ〜がない(笑)。5532でなぜ効果が見られないのか。内部回路が完全にはわからんのですが、消費電流がLA6458の場合標準で3.5mAに対して、テキサスのNE5532Aの場合、8mAと二倍以上になっています。ですから、想像としては、出力段のアイドリング電流がNE5532Aのほうが多くて、出力段の歪みが小さいのかもしれません。また、利得帯域幅積が違いますから、NE5532Aのほうは、出力段の歪みが負帰還でかなり小さくなっているように思います。

 それにしても、一番大きい高調波は三次高調波のようですが、−87dB台ですよね。LA6458(4558互換品)だって、出力電流を流れ出る1方向にすれば、5532と変わらないぢゃないですか!? 4558なんて汎用品で、5532は低歪みオーディオ用ということになっていますが、使い方を工夫すれば、5532並の歪み率にできるのか!?

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 もう一度LM358を調べておきますかね。[2]では交流負荷抵抗が変わっているので。
 結果はご覧のとおりですが、上はさすがの歪み具合です。出力波形を見ただけで歪んでいるのははっきりわかるぐらいですから。下は出力電流が一方向に流れ出しているのですが、全然違いますねえ。
 それにしても、雑音も358は多いですねえ。あらためて違いを感じます。

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 周波数を4kHzに上げてみました。4008Hzと中途半端なのは、FFTに最適化しているためです。
 周波数を上げると、OPアンプのオープンループゲインが下がるので、その分負帰還が減り、負帰還による低歪み化の効果が減少しているはずです。
 結果を見ると、二次高調波が−75.40dBから−90.86dBに、三次高調波は−73.85dBから−87.68dBに下がっています。四次以上はノイズでよくわかりませんが・・・
 二次、三次については、いずれも10dB以上歪みが下がっているようですね。やった〜!
 出力段のプッシュプル回路で多少の歪みが生じても、負帰還が強烈に効けば歪みは相当下がるでしょうが、負帰還の力が弱くなると、出力段の歪みが見えてくるということのようです。ですから、こういう出力段の歪みについても、周波数が高いほうが違いがよく見えるのではないかと思います。

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