電子工作、エレクトロニクスの寄り道

ゴードンさん(GDS)はFET、エクボ(ECB)ちゃんはトランジスタの象徴だよ〜

雑音考察

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 再度MTZJ10Bの雑音測定です。今回は、雑音測定用アンプのゲインを40dBにしてみました。R1とR2がちょうど9倍になる組み合わせとして、3kと27kがあります。まあ、カーボン抵抗の誤差が5%ぐらいあるので、ここでちょうど合わせても、どれほどの意味があるのよ、って感じもしますが、まあ気分の問題です。測定回路のほうは変更ありませんが、測定回路Eです。
 結果はご覧のとおりでしたが、RMS=−26.13dBになりました。測定アンプのゲインを下げているので、これは987nV/√Hzに相当します。いや〜、すごい白色雑音ですねえ。ここまでくると、測定系の雑音なんて関係ないですね。S/N比が大きいから。いや、N/N比か(笑)。以前、オペアンプの雑音測定で、53.8nV/√Hzのホワイトノイズを記録した、STのLM358Nに「輝く白さ賞」を贈りましたが、それを10倍以上上回る、素晴らしい(?)記録です。
MTZJ10Bに「海竜賞」を贈ります!
 素子が違うとはいえ、ドラクエ8に出てくる、海竜のジゴフラッシュに匹敵するかのごとき強い白色雑音ですよね。海竜のジゴフラッシュが一瞬の輝きであるのに対して、こちらは連続攻撃だという点もすごいです。各種のツェナーダイオードの中で、MTZJシリーズが特に雑音が大きいということではないと思いますが(笑)。

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 MTZJ10Bの雑音がすごすぎて、測定できなかったので、測定用アンプのゲインを10dB下げ、60dBにして再測定してみました。ところが、まだ振り切れるのです。きゃ〜、すごい! もっとゲインを下げないとダメですね。さすが雑音発生器です(笑)。
 
 ところで、トランジスタ技術2011年4月号の馬場氏の記事によると、代表的な基準電圧素子とその特徴は表のようになるそうです。ツェナーダイオードの雑音は大きいものだと思っていたのですが、ツェナーダイオードがノイズや安定度に難があるのは、シリコンの表面で降伏現象が起きるからで、ツェナーダイオードをIC内部に作りこんだ埋め込みツェナーダイオードなら、これらの欠点は解消されるそうです。へえ〜って感じです。また、基準電圧源として優秀なバンドギャップリファレンスも、普通のシャント型はノイズが大きいそうで、残念ですね。

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 ルネサスの資料では、普通のHZシリーズの場合、ツェナー電圧が9V以上の高いものは、雑音が大きくなるようです。メーカーが違うのですが、ロームのMTZJでも同様の傾向なのでしょうか。
 ということで、同じシリーズのMTZJ10Bの雑音を測定してみませう。ちなみに、ツェナー電圧は9.41V〜9.90Vとなっています。測定回路Eにすると、電流は1.7〜1.8mA程度となるようです。MTZJ6.2Bの雑音を測定した、(10)と(13)の測定電流の中間ですね。
 で、測定したのが図です。ツェナーダイオードの電流は1.63mAでした。そんなことより、RMS=−1.55dBとなりまして、すごい雑音です。MTZJ6.2Bより20dB以上大きい雑音ではないですか。そして、何と、Wave画面が振り切れています! きゃー、雑音が大きすぎて測定範囲を超えています!!

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 ルネサスの技術資料に、ツェナーダイオードの雑音に関する情報がありました。
 まずこの図の見方ですが、雑音出力というのは、AMPの出力電圧なのか、入力側の電圧なのかですね。例えば雑音出力が10μVだとして、帯域幅が4MHzということは、平均して、5nV/√Hzになります。もし、AMPの出力電圧だとしたら、AMPの利得が40dBですから、入力側の雑音電圧密度が0.05nV/√Hzということになりますが、そんなに低雑音なワケがありません。これは、「入力側の雑音電圧密度」だと判断していいでしょう。も少し資料をわかりやすくして欲しいですね。それと、雑音に関する資料を見ていていつも思うのですが、雑音の大きさは、V/√Hzの単位で表してほしいですね。Vで表現されたって、帯域幅で変わるでしょ!と言いたい・・・ぶつぶつ

 さて、「抵抗等の雑音測定(10)」で測定した、ロームのMTZJ−6.2Bの雑音が、電流3mA弱の時に、22.5nV/√Hzでした。ツェナー電圧が近いHZ6B2と比較して、MTZJ−6.2Bのほうが雑音が大きいのでしょうか? いやいや、測定条件が違いますし、特に測定している周波数帯域が全然違いますからね、比較する意味はあまりないでしょう(笑)。

 ルネサスのこの技術資料を見るといろいろ参考になります。
○ツェナー電流が小さいと雑音が大きくなる傾向がある。
○汎用のHZシリーズで、ツェナー電圧が9V以上のものは雑音が桁違いに大きい。アバランシェ降伏というやつは雑音が大きいようだ。
○低雑音のHZ−Lシリーズというものがあるが、HZ6B2とHZ6B2Lを比較した場合、HZ6B2Lのほうが雑音が大きく見える。 あれっ?

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 ツェナーダイオードの雑音というのは、流す電流によって大きさが変化すると言います。しからば試してみようということで、測定回路Eに戻り、R11を大きくしてみませう。
 
 R11を10kΩにした結果はご覧のとーりでしたが、RMS=−24.82dBで、雑音電圧密度で36.3nV/√Hzであります。測定系の雑音12.4nV/√Hzを差し引くと、34.1nV/√Hzです。
 R11が2kΩのとき、22.5nV/√Hzでしたから、雑音が大きくなっています。6割ぐらい雑音が大きくなったんですね。やはりツェナーダイオードの電流を減らすと雑音が大きくなるようです。

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