電子工作、エレクトロニクスの寄り道

ゴードンさん(GDS)はFET、エクボ(ECB)ちゃんはトランジスタの象徴だよ〜

LTspice

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 LTSPICEは無料で便利なツールです。徐々に解説本も出てきていますから、ユーザーも増えてきていると思いますが、元々非常に不親切にできていますから、いろいろなところでつまずくと思います。
 登録されているデバイスはほとんどLT社のもので、(まあ当然ですが・・・)、他社のデバイスも登録したいと思うわけです。ところが、その登録のところでうまくできないことがあるんですね〜。CQ出版の「LTspice入門編」のような解説本のとおりにやってるつもりでもですよ(涙)。
 吾輩がバカだから、これまでの人生でいろいろなところにつまづいてきましたが(とほほ)、同じようなところでつまづく人もいるかもしれないので、わかっている人には実にくだらないでしょうが、ちょっこし書きます。ちなみに、Windows7のPCを前提に書きます。

 デバイスと言っても2種類ありまして、トランジスタやダイオードのような個別素子と、オペアンプのような複合部品(いろいろな個別素子で構成されたもの)があります。

 まず個別素子の登録ですが、他の方法もあるかもしれませんが、「cmp」フォルダの中のファイルに追記するのが簡単だと思います。
 例えば、バイポーラトランジスタであれば、standard.bjtというファイルがあります。メモ帳のようなエディタで開けますから、2SC2412Kでも何でも、自分の登録したいデバイスを書き足して上書きすれば、次から登録したデバイスが使えるようになるはずです。解説本にもここまでの方法は書いてあります。でも、バカな吾輩はこれがうまくいかなかったんですね〜。原因はWindowsの操作方法を良く知らなかったせいだったりします。解説本も、Windowsの操作方法を知らないバカまで相手にしていませんから(涙)、説明がなかったりします。

○ファイルが上書きできない
 「cmp」フォルダは、「Program Files¥LTC¥LTspiceIV¥lib」の下にあると思います。バージョンによっては違うかもしれませんが、いずれにしても「Program Files」の中にあると思います。このフォルダは名前の通り、基本的にはプログラムファイルを入れるべきところでありまして、データファイルを入れるところではないんですね。ですから、中のファイルを変更できないようになっています。変更できるようにするには、フォルダのプロパティを開き、セキュリティタブから、ユーザーのアクセス権を変更して、変更・書き込みができるようにしないといけません。フルコントロールできるようにすればいいですね。ただ、せっかくプログラムファイルを保護しているのに、それを解除してしまうのですから、必要最低限の範囲に限ってアクセス権の変更をしたほうがいいんでしょうね。

 複合部品の登録の場合、例えばルネサスのオペアンプuPC324を登録するとします。2009年に書いたとおり、358/324は使い方によってはクロスオーバー歪が大きく出てしまう石なんですが、これが趣味レーションできないSPICEモデルしか提供していないメーカーが多いのですが、ルネサスのものならクロスオーバー歪も趣味レーションできるようですし。ルネサスのサイトからゲットします。開けばわかりますが、.SUBCKT文以下、記述されているかと思います。中身は説明しませんが、これの登録にトラブルことがあるんですね〜。

○場合によってはそのまま使えない
 メーカーから提供されているSPICEマクロモデルファイルがそのまま使えないことがあります。そもそもLTSPICE用でない場合もあります。LTSPICEで使える形式でも、修正が必要なケースがあるんですねえ。ルネサスのuPC324の場合はそのままでOKだと思いますが、そのままではダメなこともありうるということです。
 初めに次のような.SUBCKT文があります。
.SUBCKT uPC324 1 2 3 4 5
 OPamp2を使って他社のオペアンプを登録する場合ですが、まずピン配置が違っているとダメです。次のようなピン配置になっていないといけません。
1 +入力
2 −入力
3 +電源(Vcc)
4 −電源(Vee)
5 出力
 それから、ロームのものがそうだったと思うのですが、デュアルやクワッドの石の場合、8ピンや14ピンの、本当にデュアルやクワッドのサブサーキットになっているケースがあります。趣味レーションの場合はシングルのほうが使いやすいですよね、ルネサスのように。だってOPamp2で登録できないし。
 ちなみに、ロームのBA10324の場合は、中でBA10324_MEを4回呼び出しているので、BA10324_MEのほうをシングル・オペアンプとして使えばいいでしょう。

○ファイルの拡張子に注意
 メモ帳は、普段.txtという拡張子のテキストファイルを扱うようになっているのですが、それ以外の拡張子のファイルをメモ帳で編集する場合はちょっとした注意が必要です。何かの拍子に変な拡張子が付いてしまうことがありますが、それが気付かないでトラブルになったり、気づいても修正できないというトラブルになりえます。なぜそんなバカなことが起こるかといいますと、Windowsには親切な(余計な?)機能がありまして、デフォルトでは、「登録されている拡張子は表示しない」設定になっているからです。ですから、メモ帳などで一度操作した拡張子は登録されてしまって、表示されなくなってしまうのです。ですから、変な拡張子になってしまっていても表示されないので気付かないというハメに陥ります。しかも、気づいて修正しようと思っても修正がきかなくなり、涙が流れる事態となります。「登録されている拡張子は表示しない」設定を解除すれば良いのですが、これはエクスプローラーを立ち上げて、ALTを押すと表示される「ツール」から、「フォルダーオプション」−「表示」と進んでいきます。ALTを押さないと「ツール」が出てこないところがWindowsの素晴らしいところでもあります。バカな吾輩は、つい「そんなの知らねーよ!」と叫びたくなります。こういうところが、Windows10になってカイゼンされたのかどーか知りません。
 図は、LTSPICEというフォルダに「UPC358.lib」というファイル名で保存したつもりなのですが、そうなっていない例です。良く見ると、種類のところがSUBファイルとなっていて、おかしいです。実は、「UPC358.lib.sub」という変なファイル名になってしまっています。このままでは直すこともできません。LTSPICEで使おうとしてもエラー表示が出るだけで、何が悪いのか、教えてくれません(涙)。

○ファイルの保存場所
 LTSPICEがファイルを探しに行くとき、バージョンIVでは、次のディレクトリを見に行くようです。バージョンが違うと変わっているかもしれません。
LTC\LTspiceIV\lib\sub
これがわかっていないと、せっかく入れたファイルをLTSPICEが見つけてくれません。
 この場合、「Program Files」の中ですし、別の場所に入れたくなったりします。絶対パスあるいは相対パスで正しく指定しないといけません。ちなみに、ここで日本語は使えずエラーになってしまうようです。例えば、「C:¥ユーザー」の下に入れるようなことはできません。エラーになります。残念ですが。

 

 今月の「トランジスタ技術」はLTspiceの特集でしたね。
 まだざっとしか見ていないのですが、ちょっと感想を。

2SC1815の次の定番トランジスタは何か

 今まで何十年も日本の超定番トランジスタだった東芝の2SC1815が廃品になってしまったのは超残念ですねえ。東芝としては、チップタイプの2SC2712があるよ、と言いたいのかもしれませんが、リードタイプでないとブレッドボードで使えないなど、アマチュアは困ります。
 トラ技は2N3904を選んだようですが、これからはどうなるんでしょう。電子工作がアマチュアの趣味から消える危険性すら感じます。そうなったら「トラ技」も生き残れないかも・・・

アマチュアにはやっぱりLTspiceか

 電子回路シミュレーションを使わないのはもう時代遅れ、ということですが、全くおっしゃる通りですよね。SPICEはいろいろあるのですが、なんたって無料で無制限のLTspiceはありがたい。「LTspice入門編」ぐらいしか本が無いので、使い方がよくわからないという不満があるのですが、トラ技の特集にしたぐらいだから、そのうち応用編も出るかも。期待しよう。

これからはトランジスタのSPICEパラメータがメーカーから提供されるべき

 P112以降では、オーディオアンプの趣味レーションが取り上げられていますが、2N3904だけでは組めないので、SPICEパラメータがメーカーから公開されているロームの石が多用されています。とーぜん、という気がしますね。これからは、メーカーはデータシートと共にSPICEパラメータを提供(公開)すべきですし、ユーザーもそういう石を積極的に使うべきだと思います。

OPアンプのマクロモデルは回路が簡略化されている

 別冊で指摘されていることですが、OPアンプのマクロモデルは、たいてい回路が簡略化されていて、解析結果が合わないことがあります。また、その簡略化モデルがどの範囲でどの程度の精度で使えるかについてもほとんど説明がないことも多いようで、困ったものです。そのためにも、回路図が公開されているOPアンプを必ず使うようにしたいものです。
 

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 IC中のゴードンさん(MOSFET)のSPICEモデルについてはいろいろあるようです。中でも有名なものには、次のものがあるそうです。
UCB MOSFETレベル1〜3
BSIMモデル1〜3
 さらに細かいバージョンに分かれているようですけどね。
 新しいものほど、微細構造のトランジスタが正確にシミュレーションできるとのことです。詳しいことは専門の本がありますので、お好きな人は是非どうぞ。頭の悪い吾輩にはちんぷんかんぶんでしたけどね、とほほ。
 ところが、世の中はさらに先に進んでいて、BSIMモデル4なんてのもあるそうだし、日本でも広島大学のHISIMというのが開発されているそうですが、がんばっていますねえ、関心。
 ちなみに、IGFETという言葉にはあまりなじみがないのですが、絶縁ゲートFETといった意味ですね。ゲートが普通の金属ではなくて多結晶シリコンだったりするので、IGFETと称しているんでしょうね。

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 ゴードンさん(MOSFET)は4端子素子なんですね。ディスクリートの場合、ボディー(バルク)端子がソースと接続されていて、別の電圧をかけることができないことが多いですが。
 変な趣味レーションをしてみました。・・・いつも変なことばかりしてるかもしれないけどね、えへへ。
 普通のソースフォロワですが、ボディー電圧を−2Vから3Vまで、1V刻みで変化させています。
 結果はご覧のと〜りですが、アハハ、ボディー電圧Vbが2V以上だと正常に動作しませんね。ボディー電圧Vbが2V以上だと、B−S間のpn接合が導通してしまうのでしょう。B−S間の電圧が0.6Vぐらいになっていることからもわかります。普通、こんなことしちゃいけません(笑)。
 それから、ボディー電圧Vbが1V以下だと正常に動作しているようですが、ソース電圧が変化していますね。要するに、G−S間電圧が変化しているのがわかります。

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 [7]で、Id−Vgs特性が右上がりの曲線になることがあらためて確認できたのですが、こういう曲線が2次曲線なのか、3次曲線なのか、はたまた指数関数なのか、普通はよくわかりませんよね。こういう曲線を見て、ぱっと2次関数だとかわかる人は、よほど目がいいか、頭がおかしいか、どちらかかもしれません(笑)。
 悪い冗談は別にして、普通の人間はど〜したらいいかですが、直線というのは、曲がっているかどうか、目視でかなりわかりますので、グラフを直線にしてみる、というのがひとつの方法ですよん。
 ということで、上のグラフは、縦軸をドレイン電流Idの平方根にしてみました。すると、Vgs>1.0Vでは、かなり直線的だということがわかります。活性領域では、ほぼ二乗特性だということがわかりやすくなりますね。また、この直線を延ばして、X軸(√Id=0の線)と交わる交点が0.8Vあたりなので、このあたりが「しきい値電圧Vt」だということもわかりますね。
 下のグラフは、縦軸をIdに戻していますが、対数表示(対数目盛)にしています。Vgs=0.3V〜0.9Vのあたりでは直線的ですので、弱反転領域で指数特性になっていることがわかります。

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