ぶらり歴史旅 富士山

いろいろな富士山をお届けします

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  神々がつくった富士山

 むかし群馬県の山奥に、悪名たかい天狗(てんぐ)が、住んでおった。

 天狗は夜になると、里におりてきては村人を困らせておった。

 空を飛んでいって、道を歩いている村人を脇に抱えて

 とんでもない場所へ運んだり、

 大きなうちわで突風を吹かせて転ばせては

 大笑いをしていた。

 村人から依頼を受けた、八百万の神々は相談して

 駿河と甲斐の間に、大きな山をつくり、

 そこに多くの神が集い、

 天狗や村人を困らせる悪いものたちを見つけて

 退散させることにしたとさ。

 これを聞いた天狗は

 頭にきて、お〜い神さんたちよ

 私と山つくりの競争をしよう。

 と持ちかけた。

 「いいかお前ら〜、わしが勝ったら、お前達のつくった山はこわしてしまうぞ」

 神々はそれを承諾した。

 「よろしい。だが、もしもお前が負けたらどうする」


 「負けたら?」

 (負けるわけはねえじゃん、

 と思いながら天狗は)

 「ああいいとも、

 もう二度とここには来ないし、

 村人にも悪さをしない」


 神々は、

 「お前が負けたら、この地から追放するぞ」

 天狗は

 「ああ結構だ。一晩のうちに、あんた方よりずっと大きな山をつくってやるぞ」と、

 天狗はすぐさま地を掘りはじめた。土を掘っては、平地に土積みをする。

 大きな体でズシンズシンとふみ固めては、また地を掘る。

 そうしながら横目で見やると、

 遠くの平地でも、神々が同じような作業をしているのが見えた。

 しかし自分よりずっと小さい。「しめしめ、俺の勝ちだ」

 天狗の造立している山は彼の胸をこえた。顔面もすぎた。もうすぐ手が届かなくなる。

 「もう少しだ」と同時に夜明けも近い。

 天狗は勝ちほこった。

 自分の勝利を信じて

 最後の仕上げにかかった。

 ふりあおぐと、薄明るい光が中天にひろがりはじめている。

 最後の土を山の頂上にのせた。


 その時、

 眠りからさめた鶏が「コケコッコウ〜〜」

 驚いた天狗は飛び上がった。

 その拍子に、積み上げた山は、

 たちまち音をたてて、くずれてしまった。

 そこへ先ほどの鶏(にわとり)が、再びかちどき(勝鬨)をあげるように、

 けたたましく鳴いた。

 と、どうだ。山ばかりでなく

 てんぐの大切な鼻まで、折れ曲がってしまった。


 すっかり気落ちした天狗が、

 目を上げると、

 白々とあける平野の向こうに、

 神々の築きあげた山は見事な曲線を描いて、

 天高くそぴえている。

 低い位置にたなびく白雲のかげに、

 静かな裾野が広がり、

 なお中空にのぴる峰は朝日に輝いているではないか。

 その姿は、

 やさしく、けだかく、うつくしく、


 天狗は、

 とうてい自分の及ぷところではないと、ひれ伏して

 そのまま逃げだしてしまった。

 こうして神々の山造りは終わった。

 天狗のつくった山は、

 榛名山として残り、

 天狗の掘ったところが、

 榛名湖となり、

 また、

 最後の土が、もっこから落ちたところが、

 「一蕃(もっこ)山」となった。
 

 一方、富士山をつくった神々は、

 盛り上げた出たたくさんの土を、

 近江の国(滋賀県)から運んだといい、

 そのあとに大きなくほみが残されることになった。

 そこは間もなく水をたたえて湖となり、その形は琵琶のようであった。

 (現在の琵琶湖)

 なお、東平野のまん中で、

 一人の神がつまずいて土をとり落し、

 それが三上山になったそうだ。

、以来、三上山は「近江富土」と、

 よぱれるようになったそうな。


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