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備州長舩祐定
戦国時代に備前長舩で量産されたいわゆる数打ちものといわれる刀です。
足軽雑兵が登場し、戦乱が続きで増大した刀剣需要を満たすため
工房に職人を集めて分業体制をとり、流れ作業で刀剣を量産していました。
銘はその工房名みたいなものです。注文主の注文に応じて入念に製作された刀とは違います。
いわば実用の道具であり、戦場にて鎧にたたきつけたり、曲がったら足で踏んで
直したり、あるいは血を泥水で洗い流したりとか・・・、そんな風に使われる刀です。
こうした刀は美術品としての価値は乏しく安価に入手できます。
では武器としての性能はどうなのかというと、恐らく一定水準には達していたものと
思われます。実戦で使用する刀には切れ味よりも折れない頑丈さが求められた
のですが、その点においては優秀であったと思われます。
戦国初期に流行った片手打ち用の短い刀です。お世辞にも美しいとはいいがたい刀身ですが、実用の道具なのでそれでいいのです。鎬筋の下には備前刀らしく映りが見えています。
うねうねうねった鍛え肌がよく見えます。丈夫そうです。
鎬地には矢傷と思われる傷跡が残っています。
戦国時代の近接戦の主武器は槍でしたが、こうした矢傷や切込み傷が残った刀が
多数残存しているところをみると、刀もかなり戦闘に使用されたのだと感じます。
どんな人が所持していたのだろうか・・・、などとあれこれ当時に思いを馳せること
しきりです。
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