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【ABARTH 750GT】についての比較の続編。
【ABARTH 750GT】のプロトタイプが1956年の3月に発表されてから
【750GT ZAGATO Sr.3】が1957年の12月に量産をスタートさせるまでの2年弱の間、
外観デザインは【バブルルーフ無しのSr.1】⇒【ダブルバブル+Sr.2顔】⇒【Sr.3顔】
と、2回の変更というのが一般的な認識ですが、
Sr.3として量産が始まるまでの間、つまりSr.1〜2〜3までの間
アバルトとZAGATOは様々な試行錯誤をした形跡が垣間見れます。
外観に関しても段階的に変更がなされていた形跡があるので、
当時の写真を比較してみることにしました。
(後年の写真を用いると、後にレストアにより形が変わっている懸念もありますので、
当時の写真のみを用いて比較しました)
上の写真、特に【フロントの盾グリルの位置とスラント具合】に顕著に違いが見てとれ、
Sr.1からSr.2の後期に向けて序々にグリルが寝てきているのがわかります。
おそらく空力を意識していった結果だと思われます。(実際、空力的に向上しているかは置いといて)
それと、ボンネットの開口前端線の位置、フロントタイヤの位置を基点とすると、
フロントオーバーハングもそれに伴い伸びていったのがはっきりわかります。 上の写真の4台のうち、Sr.1と2はフェンダー上にストライプが入っているので
【フロントフェンダーの峰形状の変遷】もはっきりわかります。
(後期になる程に、フェンダーの峰線が前方に向かって伸びやかになっていく)
以上のようにつぶさに比較すると、Sr.1からSr.3へと変わる間に
最低でも4世代は存在している事が判りました。
(おそらく今までちゃんと分析出来ている資料は存在しない)
一般的には前述のように、
Sr.1とSr.2では【ルーフのダブルのこぶがあるか/ないか】 Sr.2とSr.3では【FRのライト周りが違う】というぐらいの認識ですが
その認識のせいと、当時の情報の絶対的な少なさ、それと【Sr3が最も完成されていて美しい】
という大多数の一般的な認識のせいもあって、
現存するSr.1あるいはSr.2相当のシャーシー番号の個体が数台存在しますが、
後世Sr.3顔に改変されてしまったりと、間違ったレストアがなされた個体が増えてしまい
正しい姿のものがほとんど見られなくなってしまっているのが現状です。 |
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2018年02月25日
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