痴漢冤罪と堂々と闘う男のブログ

権力犯罪ともいうべき山本事件の真相を明らかにする!

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 7月17日、岡山シンフォニーホール3階イベントホールにおいて、「生涯被告『おっちゃん』の裁判」(著:曽根英二・平凡社)の出版を記念して講演会が開かれ、支援者の中川一二三さん(岡山障害《児》者支援委員会・鍼灸師)、「おっちゃんの裁判」の国選弁護人であった水谷賢弁護士が講演されました。
 「「おっちゃんの裁判」とは、耳が聞こえない、読み書きや手話ができない被告人が「自白」したとして、600円の窃盗容疑で起訴され、その後19年も続いた裁判が「おっちゃんの裁判」です。
 被告人は、森本一昭さん(故人)で通称「おっちゃん」。1980年に600円の窃盗容疑で逮捕・起訴されました。
 森本さんは、耳も聞こえず、読み書きや手話もできないのに、黙秘権を継げることができるのか、告げたとして理解ができるのだろうかと、国選弁護人の水谷弁護士は、そもそも裁判を起こすこと自体が無効であるとして公訴棄却を求めていましたが、87年11月に岡山地裁は「通訳人がいかなる努力を払っても、被告人には抽象的言葉や仮定的話法などの通訳は全くと言っていいほど不可能」「・・・被告人に対し、この刑事裁判において黙秘権を行使しえるという訴訟手続き事項を理解させる手段がなかった・・・」などとして、公訴棄却の判決を出しました。しかし、検察が控訴し、高裁は91年9月、原判決を破棄、審理を地裁へ差し戻し、同月弁護側が最高裁へ上告、95年2月最高裁が上告棄却、地裁へ差し戻しました。裁判はさらに続きましたが、森本さんは死の病に侵され、弁護側が「余命いくばくもない」「生涯被告のまま終わらせたくない」と上申し、99年9月に岡山地裁がようやく公判打ち切り(公訴棄却)を決定しましたが、この間実に19年間にもおよぶ長きに亘り、森本さんは被告人という立場にたたされたのです。
 事件としては、小さい事件でありましたが憲法が保障する「裁判を受ける権利」のあり方が問われた裁判であったそうです。
 中川さんは言います。「彼のようなケースは裁判では結論は出ないと思っているから。彼の生き方をみんなで支援するということで補っていく。彼を裁いて更正するかといって、裁判じゃ更正しないじゃないですか。私ら支援者がいなかったら何回でも繰り返しているでしょうね。生活が安定せんわけだし、居場所も安定せんわけだし。食うためにいろんな事件に巻き込まれていくじゃない。」「はっきり司法として限界を認めて、司法じゃないところでどうするのかと。なんでもかんでも全部司法で裁くという発想が当てはまらない人がいるんだよ。本人にこういう支援を周りからするとか、本人にこういう社会生活をさせるとか、そういう司法判断が必要な気がする」と。
 なるほどと感心してしまいます。今一度「裁判って何だろう」「何のためにあるのだろう」とみんなで考えてみようではありませんか。
 
 
刑事裁判では、被告人に対して裁判官から黙秘権の告知が行われます。
 
「審理に先立ち被告人に注意をしておきます。被告人には黙秘権があります。したがって被告人は答えたくない質問に対しては答えを拒むことができるし、また初めから終わりまで黙っていることもできます。もちろん質問に答えたいときには答えても構いませんが、被告人がこの法廷で述べたことは、被告人に有利、不利を問わず証拠として用いられることがありますので、それを念頭において答えてください」(刑訴法291条3項)
 
もしこれが被告人に伝わらないとしたら・・・
 
(参考資料)生涯被告「おっちゃん」の裁判、講演会資料、山陽新聞
 
 
お薦めの一冊です
生涯被告「おっちゃん」の裁判
著者 曽根英二(阪南大教授・元山陽放送記者)
   平凡社
定価 本体1,600円(税別)
 
「彼は、刑事裁判官の仕事は無罪の発見だという。起訴された人が一〇〇人いれば、九九人が有罪でも一人は無罪かもしれない。その人を有罪にすれば冤罪だ。ごめんなさいと謝って許される問題ではない。九九人の真犯人を間違いなく処罰するのではなくて、一人の無辜がどこにいるかを発見するのが刑事裁判の目的だと」(「終章より」)
 
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おはようございます!
転載させていただきま〜す

2010/7/20(火) 午前 7:19 ようこそ!泰のブログ

ありがとうございます。
よろしくお願いします。

2010/7/20(火) 午後 0:00 [ der**oko*shien ]

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書店でたまたま見かけていっきに立ち読みしてしまいました。600円の窃盗容疑で拘留1年以上って・・絶句しました。被告は聾唖者(障害者)なのである。支援者で身元引受人の人も全盲の障害者。被告の生い立ちや現状も悲惨で気の毒である。ふつうなら裁判が11年以上かかる事件ではない。なぜそんな事になったのか?そこには司法のズサンな仕事ぶりがうかがえる。

2010/7/29(木) 午後 6:48 [ hello ]


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