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資格はなくても、建築の仕事はできるものだ。
私が作る家は、先生の名前で建築確認が取れ建築されていった。
先生は、『 2級建築士くらいは取っておきなさい。 』
と、軽くおっしゃった。
けれど、その当時の生活からは勉強する時間が産み出せなかった。
私は、35歳になっていた。
このままでいいのかなぁ・・・・
そんな自問自答をしている頃、
近くの不動産屋さんが輸入住宅部門を立ち上げる為、設計士を募集した。
≪ 資格はないが、経験はある!こんな私でも世の中で通じるのか? ≫
またまた、挑戦心が頭をもたげた。
先生には感謝しつつも、一人立ちしたかった。
面接した、その場で採用が決まった。
・・・・・よっぽど、人材がいなかったのか(笑)・・・・・
始めは ≪設計≫ といわれた職場は、他のスタッフがいなく
結局、インテリアコーディネーターと現場監督もすることになった。
今までにない経験はきっと自分の為になる!
そう思って、この環境はかえって嬉しかった。
私には、作業着・ドカジャン・安全靴・ヘルメット・・・
そして軽トラックに大工道具まで用意された(大笑)
ここで初めてわかったのは
建築図面は、薬の処方箋のようなもの。
建築現場は、その薬が本当に効くかどうか!なのだということ。
初めて現場に連れていかれ挨拶をしたのは、
それまで、現場全てを仕切っていた大工の棟梁だった。
建築現場は、男社会と上下の関係が厳しい。
そんな中へ、棟梁にしてみれば今まで自由に采配していたのに
女の子(棟梁にしたらね:笑い)が監督として指示をするからという会社の通達。
面白くないよね。
さっそく、いじめが始まった。
急ぎの仕事で、大きな家だったが3ヶ月で仕上げるようお願いすると
『 ふざけんなよ。どんなに段取りがよくたって
1日も休まずにやんなきゃ、できるもんか!!
そこまで言うなら、お前も3ヶ月1日も休むんじゃねえぞ!! 』
棟梁は、そもそも女が現場に来ること自体気に入らないのだから
泣かせて帰せば2度と来ないと踏んだのだろう。
しかし、喧嘩を売る相手が悪かったのよね・・・
『 私が休まなければ、完成できますね!! 』
喧嘩はしっかり買ってしまったのだから。
ただし、どんな手順で現場が進むのか全く分からないし、
いつ何を現場に搬入するのかも分からないので、失敗ばかりだった。
棟梁には
『 すみません。教えてください。
今は、何をしたら良いでしょうか。 』
頭を下げて教えていただくしかない。
こればかりは、意地を張るものではない。
でも、このやりとりはその後もずっと笑い話のように語られ続けた。
3ヵ月後、見事に家は完成し引き渡せる事が出来た。
そして、棟梁は私の最強の 【 味方兼相談役 】 に変わっていった。
棟梁だけでなく基礎屋さん・電気屋さん・クロス屋さん・屋根板金屋さん・・・・
みんなが、助けてくれるようになっていた。
こんな、いじめからスタートした現場監督も年間20棟。
3年間やりとおした。
そして、この時期に
● インテリアコーディネーター
● 2級施工管理技師
● 2級建築士
の資格も取ることができたのだ。
※藍は小学生高学年になっていた。
『 ママがかわいそうだよ。。。
今まで綺麗なお洋服(スーツ)着てお仕事していたのに
汚い服を着て、男みたい。。。。 』
こんな言葉をかけられて、泣き笑いで抱きしめるしかなかった。
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こんなに大変な思いはした事無いけど、高校卒業後すぐに年上の男性を相手に指導、受付をしてやはりベテランの先輩に仕事を振り分けたりしていたの(POPの仕事)正社員だからって事だけで(苦笑)生意気と言われながら喧嘩腰の毎日だった(心臓バクバク、足はブルブルだった)一番恐くって一番やりあった係長さんとはいつの間にか仲良しになってた。本気と本気のぶつかりあいだから友情にも似た関係って出来るんだね〜。
2006/2/8(水) 午後 10:54
なんかドラマのよう・・・。ケンカを買ってしまうKAOさんスキです。
2006/2/8(水) 午後 11:04
kao物語。毎日、楽しみに読んでいます。
2006/2/9(木) 午前 7:12 [ eizan23 ]
すごいですね、家と一緒に人間関係まで築くとは・・・頭が下がります。
2006/2/9(木) 午前 11:29 [ - ]
う〜ん泣けた!kao物語。やる気と人柄なんだと思う・・・ただの狩する女じゃなかった。これからもパワー全開でがんばってね!!
2006/2/9(木) 午後 8:33
はじめまして。同じ業界で働く一人として、感動しました。「現場が産む次の現場」こんな素晴らしい現場監督さんと棟梁がいれば安心ですね♪
2006/2/10(金) 午前 10:54 [ - ]
現場は男社会だし、弟子から這い上がってくる人が多いから、めちゃ封建的ですね〜。最近は暴走族崩れで、結局大工になれなくて、とび職でその日暮らしというのもいます。親父さんは意地があったのか「大学あげてやるから、勉強しろ!」とのたまい(しかし相変わらず手伝いの日々)、合格が決まって「入学式のスーツは自分で買え」と言うので毎日仕事に行っていた時、周囲の職人さんたちは「大学なんかやらんでええ」とか勝手なこと言ってましたね。まれに親父のような考えの職人さんもいて、ちょっと救われました〜。
2006/2/11(土) 午後 3:14
立場が人を育てるともいえるし、立場が人をダメにすることも有るよね。。。ナナマルさんは、駆け引きするタイプではないと思うから、真剣な人には人はついてくるよ!!後は(私ごとですが・・)表現の仕方かも?!と思いますね。
2006/2/11(土) 午後 3:55
fifiさん:自分のためだったら、結構おとなしいのです(?)でも、誰かのためだと結構意地張りますね(大笑)・・・これが、子供の事だったりしたら、fifiさんも強いんでしょうね、きっと!!
2006/2/11(土) 午後 5:15
eizanさん:こんな生き方しかしていなくて、文章にすると破天荒な女です(大笑)お許しを!!
2006/2/11(土) 午後 10:57
八点鐘兄さん:相方は私のことを、転んでもただでおきない!などと酷評するのですが、確かにつまずいたり転んでも、這い上がってきました。そして、一生付き合える友や尊敬できる方々を得てきました。ありがたいことです(笑)
2006/2/11(土) 午後 11:01
yoサン:私はただの【狩りをする女】だよ!!(笑)ただ、生き抜きたい欲望・獲物を捕まえて子供に食べさせたい欲望が少し強いのかも・・・・・(大笑)あと、愉しみたいのよ。人生を。これは、もしかして、yoさんとかぶることかもしれないね!!
2006/2/11(土) 午後 11:05
makiさん:も、この世界の人なの?お互い苦労しますね(笑)私は完全にたたき上げなので、裏も表も見てきました。人の情けもいっぱい感じました。それが、宝かなぁぁぁ。。。
2006/2/14(火) 午後 11:11