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かそかなる心ほのめき
粧へり
ぼたん雪ふり
華やかなるも
斎藤 ふみ
( 歌人、東京生まれ )
日本座敷、壁際においた昔風の鏡台の、
華やかな縮緬模様の掛け布をさっとめくって
ひんやりした鏡の面に向いて、己が姿を映し装い
支度。無論愛しい人に逢いにゆくための。
色白の、髪は濡れ羽色、豊かな黒髪を櫛けずり、べっ甲かサンゴのかんざしでも一本
すっとさしてまとめ。
着物は渋い大島紬か、それが彼女をひきたてなまめかしくさせている。
紅は、いにしえの昔か京都の色街の女のように貝殻状の容器に入ったそれを、小指で
風情たっぷりにつけてゆく ・・・・。
彼女は気が浮き立ち息苦しくなる自分を窘めるように、自分の奥を鏡に真剣に覗き込む。
その鏡の中に大きなぼたん雪が重そうに軽そうに,舞っているさまがみえている。
* エッセイ 執筆 中平まみ
* 斎藤 史全歌集所収
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こんばんは
素敵な鏡台をもとに
またまた素敵なエッセイですね♪
ナイス
2012/10/16(火) 午後 9:31
民さん
こんにちは。
こんな古い鏡台はご存じないでしょ。昭和の初めころのものですね。このエッセイは私も素敵だと思っています。その女盛りの女性の心の奥底までこの鏡が語っているように観えてきます。
民さん、急にかわいくなったのでびっくりしたよ。
ナイス。感謝します。
2012/10/18(木) 午後 2:41 [ グランパ ]
民さん
遅くなってごめんね。『雨の高速道路』のコメありがと。
これから慣らし運転で姫路へ行って来ます。
また旅の紀行が書けそうです。
2012/10/18(木) 午後 2:53 [ グランパ ]
オクトさん
こんばんは。ちょっとひんやり。。寒いくらいですね。
鏡は母も使っていました。
コメ感謝します。
2012/10/24(水) 午後 9:09 [ グランパ ]