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クロユリ
「これが名高い黒百合、なんと 妖しく美しいものではありませぬか。
幻の花を手にできたのも妾(わらわ)なればこそ。。。」
床の間に飾られた花を流し目に、誇らかに笑う淀君。
茶席に連なっていた北の政所は、思わず唇をかみしめる。
悔しさにくるめく頭の片隅で復讐の手段を思いめぐらす。
こうしてこの物語は、淀君に花を贈った佐々内蔵助成政は破滅の
第一歩を踏み出すことになる。
名を成し遂げた勇将も、火花を散らす妻妾の憎しみの渦に巻き込まれては
ひとたまりもなかった。
これからしばらくした後、罪を得て、切腹の座に就いた成政の耳に
以前不義密通の罪で成敗した腰元早百合恨みの声が響いたか。
北海道ではアイヌに語り継がれている恋の花の物語として黒百合
はあまりにも有名だが、長野、富山両県では、家を滅ぼす呪いの花として
喜ばれない。
子供のころ聞いた、映画「君の名は」主題歌≪黒百合の歌≫は
独特の歌い方で、今にも印象に残っている。
* 参考 石井由紀 著 「花の神話」 より
* 写真 直接この物語とは関係ありませんが友達です。
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