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フィギュアスケート・男子の試合が終わりました。
金メダルを予想されながら 銀メダルに終わったロシアのプルシェンコ選手が 新採点法を批判して話題になっています。
これって ニュースの報道のされ方、とらえ方によって 全然違う印象を受ける事だと思うけど、私はプルシェンコを支持だなー。
昨年10月、3年ぶりに復帰してきたプルシェンコの演技が まったく昔のスタイルと変わらず、この新採点法の中で勝つ工夫をさっぱりしてこないのが、最初「なんでー?」と思いました。
彼の能力なら もっと振り付けを工夫して美しく正確にすることも出来たと思うのに、彼の演技といったら〜…
「これ 振り付け無いぞ。無くてもジャンプ技術でオレが勝つ。きれいで正確なだけのスケートなんてクソなんだよ。オリンピックに出るんならスポーツじゃなきゃダメだろ!わかっってんだろーな。ジャッジ!」的なアピールむんむんなもの。
結果 フリーがイマイチ(でも失敗はしていない)で僅差で銀!
ライサチェックとスタッフは、このルールを研究して 彼の出来る範囲で最大の努力をした結果が金メダルなので 非難されるいわれはないわけですが…。
でも この現行ルール「新採点法」が問題なんだよね。
プルシェンコはたぶん 自分のために現役復帰したんじゃないと 私は想像してみる。
新採点法が運用され始めて6年くらいたって、確かに選手の演技は洗練されて美しく正確になったけど、高難度のジャンプを飛ぶ選手達は 大変なリスクを覚悟しなければならなくなりました。
正確なエッジで きちんと回りきっていない限り 何重にも減点されるからです。
前回、前々回のオリンピックでは上位に入るためには4回転は必須で、4回転ー3回転ー3回転なんてジャンプをトップ選手はバンバン飛んでいたのに(*女子でも 3回転ー3回転は上位選手は当たり前で、荒川選手なんて3−3−2のコンビネーションさえとんでました)プルシェンコが現役を離れて以来 高難度ジャンプに挑戦する選手は減る一方。
わずかに ジュベールが、トップ選手の中では 常に4回転を入れて頑張ってきました。(*真央ちゃんだけが3回転半を跳び続けてきたのと ちょっとかぶりますね)
採点の仕方は 数字や表記が変わっただけで実は、旧採点法とそんなに変わってはいないらしいのですが、結局 国際スケート連盟(ISU)が「こういうスタイルが理想」という方向に無理矢理 舵取りしているように見えます。
この新採点法で頭角を現してきた選手達は 揃ってジャンプに突出はしてないけどスケーティング技術が正確な選手で、旧採点法では なかなかトップを取ることが出来なかったタイプ。
つまり「無理せず 難しいジャンプは入れず きれいに確実に すべること」を良しとしたわけです。
確かに高難度ジャンプは選手をボロボロにする危険性も孕んでいるし 規定が無くなって以来 基本的な技術がいい加減になりがちな面もあったから いい部分も多いのですがー…
でもプルシェンコが「4回転を回避して技術の進歩を否定するなら この競技はスポーツとしての未来がない」という発言のほうが説得力があります(わたしには)
そしてオリンピックでは 遂に「4回転を入れない 失敗しなかった」ライサチェックが勝利!
だから 結果が出た途端 旧採点法で勝利してきた 元・チャンピオンやスター選手が(ストイコ、キャンデロロ、ウルマノフ、コーエン等々)が一斉に抗議表明し始めました。
それもライサチェックの母国アメリカや この空気を誘導してきたカナダ内でさえ同調する関係者が多くいるという事実。
新ルールで苦しむ選手も多く不満がくすぶっていたけれど、オリンピック前にISUとルール批判すると、自国選手に影響があると自重していたのかもしれません。
「オリンピックまでは 言うの我慢したけど、やっぱりこのルールじゃダメだろ」
「このルールではフィギュアが競技として死ぬ」etc…
プーチン・元大統領も プルシェンコに応援メッセージを送ったようだし、次の冬季オリンピックがロシアだけに、騒動に発展する可能性もあるかも。
これだけの大舞台で揺すぶりをかけて 新採点法の問題点を世界にアピールし、IFUの膿を出させるのがプルシェンコと彼を送り出した陣営の目的なのでは…って想像してしまうわけですが。。。。
今回の男子の結果は 国際間の駆け引きが見えて ちょっと引きましたが その間をぬっての、日本の三選手の健闘に感動 (;.;)
オリンピックの試合が 少しでも公平に行われますように。。。
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