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Final Magazine vol.6 〜#24 大浦 渉〜

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(写真提供:チームカメラマン池田 理氏)

”後ろに向かって走る唯一の動物”
FRONTIERSのディフェンスコーディネーターである延原コーチがディフェンスバックを形容した表現だ。

スポーツ全般、ディフェンスを中心として、
背走やバックステップが用いられることはある。だが、
基本のアクションとして後ろへ下がること、
すなわちバックペダルが絶対条件となるポジションはアメフトのDBをおいて他にはないだろう。
そして、そのバックペダルを小さなモーションかつ、凄まじい回転数で自在に操るのが、
”スピードスター”#24大浦渉だ。
CB一筋で8年目のアメフトシーズンを迎えるオニ※さん。
普段は本音をあまり表に出すタイプではないが、秘めたる決意を語ってくれた。

※(名前の渉(わたる)と、有名な橋田寿賀子原作ドラマ「ワタル世間は鬼ばかり」
  をかけて法政大学時代から付けられたニックネーム。)


〜サッカー少年〜


神奈川県の相模原市で育ったオニさんは、
「毎日サッカーボールを蹴っていた気がする。」
と本人が言うように、絵に書いたようなサッカー少年だった。

中学時にはクラブチームで活躍し、
同時に学校の成績も優秀だったため推薦で法政二校への進学を決めた。
意外だったのはオニさんが一貫してフォワードのポジションでプレーしていたことだ。

確かにサッカーのフォワードにはスピードが要求されるが、
私にはオニさんがFWというのは何かピンと来なかった。

なぜだろうと考えてみて導き出された答えはオニさんの性格だ。
すなわち自分が目立とうとするより、
周囲との調和を求める感じ(あくまで自分の印象)が、
一般的に我が強いとされるフォワードと結びつかなかったのだ。
小学校から高校までサッカーに明け暮れた日々。

当時は自分がアメフトをやることになるとは全く思っていなかったそうだ。


〜生粋のCB〜


法政大学に進学した当初、サッカーを続けようと思ったオニさんだったが、
大学サッカーのレベルの高さを目の当たりにする。

「全国レベルの選手が集まっていて、高校までの自分のサッカーが通用しなかった。
 けど、それでもチームは2部リーグの所属でトップリーグではない。
 今までずっとサッカー一筋でやってきたけれど、
 急にモチベーションがなくなってしまった。」

そんな時に法政二校時代の友人に誘われたのがアメフトだ。
オニさんをアメフトへ向かわせたのは、
ずばり”日本一”だ。
当時の法政大学は関東を7連覇中。
その内二度の学生日本一に輝いている。

法政トマホークスにとって日本一とは、
はるか遠くの夢ではなく達成すべきリアルな目標なのだ。

”日本一になりたい”その一心からオニさんはアメフトという新たな一歩を踏み出した。

ファイナルマガジンの取材を始めて分かったことは、
みんな多くのポジションを経験しているということだ。

特に高校ではチーム事情もあって、両面でのプレーが余儀なくされる。
しかし、それら他のポジションでの経験は様々なかたちで財産となっているようだ。

さて、オニさんはというとアメフトを初めて以来一貫してコーナーバックをやっている。
CBを形容する言葉は挙げだしたら尽きないが、
一文でまとめるとしたら私はこうなると思う。

”1対1の孤独な戦いを強いられる最も責任の重いポジションの一つ”

アメフトは言うまでもなく団体競技なので、
システムによって弱い部分を補ったり、強みを生かすことができる。
だが、CBがWRに負けていると思い切ったディフェンスができなくなる。

CBにパスカバーを任せて、
フロントに戦力を割くことが最もシンプルで理想のディフェンス型の一つだからだ。

だが、CBにとっての現実は厳しい。
現代のアメフトはQB・WRの能力向上と共にパスオフェンスが
有利になるようルール改正されているため(特にNFL)、
CBが純粋なマンツーマンでレシーバーをパスカバーすることはかなり難しい。

実際、能力の高いFRONTIERSのDB陣でも練習のマンツーマンでは、
WRにやられるシーンが散見される。(WR陣の能力は更に高いとも言える)

そんな中、スピードで対等に渡り合うことができるのがオニさんだ。

「うちのレシーバー陣はみんなレベルが高い。
 ヨネや秋山なんかあっという間にトップスピードにのってグイグイ迫ってくる。
 いい緊張感の中で練習ができているよ。」

Xリーグでも随一のレシーバー陣を認めると同時に、
彼らと日々切磋琢磨することで、自信も深めているようだ。

「実際、うちのレシーバーを止めることができれば、
 どのチームを相手にしてもびびらずにプレーできると思う。
 身近にハイレベルの練習相手がいるのは恵まれてるよ。」

CB一筋でやってきたオニさん。
さぞや目からうろこの落ちるような持論を持っているのではと期待していたのだが、
答えはあっさりしたものだった。

「プレー中にはあまり何も考えてないよ。
 目の前のプレーに素直にリアクションしているだけ。」

私が、
「やっぱりもって生まれたセンスが違うんですよ〜(笑)。」
と返すと、オニさんは少し語気を強めてこう言った。

「おれなんか全然センス無いよ!!フッシュ(福島 現FRONTIERS DB)を見てると、
 本当にフットボールセンスの差を感じる。
 タックルも上手いし、プレーに対する嗅覚も鋭い。」

実に謙虚で、チームメイトの実力も素直に認めるオニさんだが、
その反面、自分のスピードに対する自信と、
秋のスターターを虎視眈々と狙う貪欲な姿勢も感じ取ることができた。


〜ALL or NOTHING〜


高校までアメフト未経験者だったオニさんだが、自分の能力を客観的に見て、
いずれ試合に出られるだろうと楽観視していた。

その過信が粉々に打ち砕かれたのが、2年の春の日大戦だった。

吉田元紀さん(現FRONTIERS副将)率いる日大オフェンスにパスで
3本ものタッチダウンを奪われたのだ。

「さすがに3本目やられた時は代えて欲しかったけど、代えてもらえなかった。
 このままだと俺絶対だめだっていう危機感が体の芯から湧き上がってきたよ。」

前述したがCBとはとても大きな責任を伴うポジションだ。
ミスが失点に直結する。

観客を魅了する華麗なインターセプトを決めることもできるが、
ミス=失点というリスクと比較したら、
とてもじゃないが割に合わない。
オニさんはこのリスクを存分に味わった。

そして、この試合を機に、
ひたむきに、貪欲に練習に取り組むようになった。
この日大戦はオニさんにとって正に悪夢と呼ぶべきもので、
それを振り払うためにその後必死に練習したのだ。

ちなみに私が初めて対外試合に出たのも同じ年の春の日大戦(練習試合)だった。
慶應のディフェンスが弱かったこともあるが、
元紀さんはまるで、
レシーバーとのキャッチボールを楽しむように次々とパスを決めていった。(過去形)
私は何も出来ずに、
アメフトのパスはこんなに簡単に決まるものなのかと衝撃を受けたのを覚えている。


〜NFLに最も近い日本人との勝負〜


ここ3年ほどで法政・日大が力をつけるまで学生フットボール界は
長く西高東低の時代が続いていた。

実際、オニさんが在籍した4年間、
関東勢は関西の厚い壁に阻まれて一度も日本一になることができなかった。

3年時に続き2年連続甲子園ボウルで法政の前に立ちはだかったのが、立命館大学だ。

学生NO.1QBと称された高田鉄男(現松下電工QB)はコーチとなっていたが、
木下典明(現アトランタファルコンズ練習生)、長谷川昌泳(現松下電工WR)らを擁する
オフェンスの爆発力は健在だった。
その立命館に対して、法政は前年の記録的大敗のリベンジを誓うべく
”STOP THE 木下”のミッションを大浦渉に託した。

結果から言うと法政、オニさんは善戦したが、
最後は木下に決勝のタッチダウンパスをキャッチされて突き放された。

私はこの試合を生で見ていて、
関東を代表するCBの大浦が木下とどこまでやれるのかわくわくしていた。

「特別スピードに驚いたということは無かったんだけど、
 とにかくリリースから玉際まで全てがうまくて、相手が一枚上手だなと感じた。」

オニさんのコメントが表す通りスピードで負けてると思わせるシーンはなかったが、
決勝点となったキャッチをはじめとして木下の上手さが際立っていた。

ここ10年の法政史上、唯一日本一になっていない代となってしまったオニさん。

FRONTIERSは日本一を目標として取り組んでいるが、
学生時代手が届くところまで行って、
はね返されてきたオニさんの想いが人一倍であることは言うまでもないだろう。


〜FINISH〜


アメフト、ディフェンス、コーナーバック。
日本一になりたいという強い思いを除いては、
各キーワードに対して特にこだわりを持たないオニさん。

だが、ある言葉に対して、特筆すべき反応を見せて強い気持ちで語ってくれた。

”FINISH”だ。
イメージ 2

FRONTIERSというチームのスタンダードとして、
徹底して取り組もうとしていることだが、
はっきり言って現時点では高いレベルで実践されているとは到底いえないだろう。

「パシュートをはじめとして、最後までやりきる、
 フィニッシュすることって一番大事なことだと思う。
 試合でインターするより、全プレーフィニッシュすることの方が
 よっぽど価値があるし、難しいことだと思う。
 個人的には学生の時にはみんなできていたのが、
 社会人という環境の中でやらなくなってしまったのではと思う。
 自分もそうだけどFINISHがチームのスタンダードであってほしいし、
 そうでなければ日本一にはなれないと思う。」
イメージ 3


最後にファイナルマガジンの趣旨とは関係ないが、
イケメンのオニさんは今フリーで彼女募集中だそうだ。

秋シーズンの更なるモチベーション向上のためにも、
スピードスター好みの美女の出現に期待したい。


◆編集後記〜#43太田 圭紀さんからのコメント〜◆

渉の凄さは、その瞬発力にある。

マンツーマンの球際、相手を仕留めに間合いに入った時、
彼の持ち前であるスピードが一段と速さを増す。
ギアチェンジをするようなそのスピードで、
いくつものビックプレイをたたき出すスタイルはフロンティアーズディフェンスに
勢いをもたらす存在だ。

また、そのスピードの根源には勝ちに対する貪欲さが伺える。
孤独とも言えるコーナーバックというポジションで、
冷静さと熱さを兼ね備えた彼のプレースタイルに大注目して欲しい。



次回!!!ファイマガ7人目のご指名をオニさんからいただきました!!
「口癖は【エグい!!!】、オフェンスのスピードスター!」
乞うご期待を!!!

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えいじ
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