ジャワ舞踊グループ Dewandaru(デワンダル)

日本に優雅なジャワ舞踊を伝えるデワンダル

黄金の水バニュマス

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レンゲルの魅力4

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2009年4月12日「Ritual〜Lengger ×Urtyn duu」より at:青山Cay
           Photo by: 水沢竜一


【レンゲルシントレンについて】
  
  実はレンゲルの踊り手はかつては男性でした。その理由はジャワの宗教儀礼の際、
 女性は月のものがあるため穢れているとみなされ、若い男性の踊り手(イスラムの割礼の
 儀式をする前の)だけが踊ることを許されていました。その儀式は五穀豊穣、子孫繁栄、
 村の安寧を祈願するのが目的で踊り手は途中でトランスし、美しいレンゲルの精霊が
 入り込みます。
  
  一方シントレン(Sintren)も村人たちを重い病から救ったり、村全体の平安を祈願する儀式ですが
 男性舞踊手の体中を縄で縛り、籠の中に入れ白い布で覆います。
 霊能者が演奏に合わせながらマントラを唱え、踊りに必要な衣装(舞踊に使うサンプール
 という布など)や小道具(サングラス)を籠の中に入れます。霊能者が再びマントラを唱え
 数分した後籠を開けると、なんと驚く事に踊り手は縄を自力で解き、衣装を着て
 サングラスをかけた状態になっています。
 先祖の霊に入り込まれ完全にトランスした踊り手は、もはや通常の意識は飛び、
 チャルンのリズムに合わせ踊り出します。遂には病気の治療方法や人生の大事な指針
 などを告げた後、バタッと倒れ込み正常の意識を取り戻します。
 
  現在ではレンゲルは女性舞踊手が娯楽のために踊ることがメインで、ほとんど披露される
 機会のなくなった男性が踊る“レンゲルシントレン”をリアントが新たに創作して
 来る11月11日(金)名古屋市西文化センターで披露いたします。

レンゲルの魅力3

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                  Photo by:Johanes Koencono


【レンゲルの音楽“チャルン(Calung)”について】
  
  バニュマスは竹の産地としても有名ですが、レンゲルのために演奏されるのは
 “チャルン”という打鍵楽器で全て竹から作られています。
 何年か寝かし乾燥させた竹を、音階に合わせ長さを調整して紐で結び仕上げて行きます。
 またガムラン(青銅でできた楽器)の中で節目の合図を出す際は、ゴングと呼ばれる銅鑼をゴーンと
 鳴らしますが、ここではやはり長い竹の筒をブウォーと低く吹いて合図を出します。
  
  元々は農民が農作業する際、長さの異なる竹を田んぼや畑に吊って風で音が出る
 ように細工し、動物を威嚇し追い払うため鹿威し(ししおどし)の役割をしていた物が
 楽器の起源となります。
 またもう一説あります。ココナツの実ができる前の花に長いグラス状にした竹を置き
 そこに花の蜜が落ち、砂糖の原料を集めていました。
 それらはカラカラコロコロと高く軽やかな楽しい音色を奏で、
 農作業する人々の心を癒したことでしょう。
 
  そんな由来によるものか、チャルンの音色は私達都会人にものどかな田園風景を連想させ、
 どこか懐かしく穏やかな気分にさせてくれます。
 また女性の伸びやかな高い歌声と男性たちによる“スンガカン(Senggak'an)”という
 騒々しいくらいのかけ声、太鼓の巧みなリズムとレンゲルの軽やかな動きが融合され
 バニュマスの明るく大らかな世界観を作り上げていきます。

レンゲルの魅力2

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女性舞踊手レンゲルと男性舞踊手バドゥ
                          Photo by: Johanes Koencoro


【レンゲルの舞踊の特徴】
  レンゲルとは、バニュマスの民衆の生活の中から生まれた伝統舞踊です。
 元は五穀豊穣、子孫繁栄、村の安寧を祈願する為の儀式の中で踊られていましたが
 それが後に人々に癒しや楽しさを与える娯楽として、現在まで引き継がれています。
 その動きは大変軽快でテンポ良く、サンプール(肩にかけた布)をダイナミックに飛ばし、
 首や腰をエネルギッシュに動かし、女性の色気を存分に振り撒きます。
 まず女性の踊り手が踊り、途中から“バドゥ(Badhut)”と呼ばれる道化的な男性舞踊手
 が登場し、女性にちょっかいを出しながら陽気に滑稽に踊ります。
 最大の特徴は、舞台終盤に踊り手が観客を誘い巻き込んで一緒に踊る
 “タユブ(Tayub)”という形式を取ります。観客と踊り手の距離は近くなり、両者の
 境界線はなくなります。観客は自分の思うまま自由に身体を動かし、踊り手達と
 楽しい時間を分かち合います。
  またレンゲルの指先は特徴的で、常に親指と人差し指を曲げた状態で踊ります。
 “ウントゥボヨマンガ(Untu Baya Mangap)”という名前がついていますが、ワニが大きく口を
 開け歯をむき出しにした形を表現しています。

レンゲルの魅力1

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霊峰スラマット山を眺める
                          Photo by: Johanes Koencoro


レンゲル (Lengger)って、どんな舞踊?!

 リアントが中部ジャワ最西部に位置するバニュマス(Banyumas)出身であるので、その土地に伝わる
“レンゲル”という伝統舞踊をこれまでデワンダルダンスカンパニーで度々紹介してきました。
ただ日本では初めてご紹介する芸能であるため、まだまだ皆様の間でイメージが湧かないと思います。
このコーナーでは少しづつレンゲルの魅力をお伝えしていきますね。
 

【レンゲル発祥の地バニュマスについて】 
  バニュマスを直訳すると“黄金の水”という意味のごとく、
 霊峰スラマット山や人々の暮らしに多くの恵みをもたらすスラユ川など大自然溢れる
 美しく豊かな地域です。またチラチャップ(Cilacap)という海岸地域にも独特の文化が生まれ、
 その地域でもレンゲルは娯楽として親しまれて来ました。
 バニュマスの人々の人柄は大らかで人懐っこく、互いを助け合う精神の元、
 農業や漁業を中心とした穏やかな伝統的な暮らしを今も続けています。

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                   photo:Pri
                 at:Pendapa siPanji in Banyumas 2007/8/25

    昨年の8月、リアントの故郷バニュマスに日本の仲間総勢約20名と共に訪問し
 現地の音楽家や子供たちと文化交流としての合同公演を行った。
まるでバニュマスの村中の人達全員が集まったと思えるほど、会場のプンドポ(4本の柱に屋根が
 付いている全く壁のない建物で、元々王宮で王様に謁見するためや儀式を執り行うための空間である)
 は、人、人、人で埋めつくされていた。
 
    その際同行した朝日新聞の記者、隈元信一氏がその時の模様を
 2007年9月13日付けの夕刊「窓 論説委員室から」というコラムに載せて下さったので
 このブログで紹介させていただこう。

  
   タイトルは「南の島に日本の風」    


  【インドネシア・ジャワ島のバニュマス地方は、素朴な竹の楽器や力感あふれる
  民衆舞踊で知られる。だが、観光地のバリ島などに比べるといかにも地味で、
  交通の便も悪い。8月末、東京のジャワ音楽グループが訪れ、現地の人々と
  合同公演をした。
   ひときわ大きな拍手がわいたのは、世界で活躍する地元出身の舞踊家、
  リアントさんが登場した時だ。一緒に踊るのは妻で日本人の未耒さん。
  2人はインドネシア国立芸術大の同級生として出会った。
  息の合ったコミカルな動きが笑いを誘う。
   故郷に錦を飾る夫婦の共演。リアントさんは「すたれがちな伝統舞踊を学んでも先がない」
  と嘆く後輩たちに見せたかったという。「日本人でさえひかれる文化に誇りを持とう。
  そう思ってくれたら」
   同じ言葉を85年にバリ島で聞いたことがある。その直後に初来日したプリアタン村の
  歌舞団を率いるマンダラ翁からだ。
   翁が亡くなって20年がたつ。ちょうどこの夏、しのぶ催しが現地で開かれていた。
  踊り手の中には、翁の息子のバグースさんと日本人の恵子さんの長男、
  イスワラ君の姿もあった。
   南の島の芸能にとけこみ、新風を吹き込む日本人。一方、日本に住み、
  音楽や舞踊を披露するインドネシア人も増えた。
   日本のわらべ歌や沖縄民謡には、インドネシアの音楽によく似た音階もある。
  南の島は昔から日本列島とつながってきた。
   行ったり来たり。そんな流れがいよいよ太くなっていくのだろう。  <隈元信一>】

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