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明日の朝刊で取り上げられるであろうニュースが出てきた。

1.ドバイワールドが返済猶予要請へ

2009年11月25日付Arabianbusinessによると、政府系コングロマリットであるドバイワールドは、銀行団に対してついにスタンドスティル(債務の一時返済停止)を要請する方針を固めた。ドバイ財政庁が発表した。

ドバイ最高財政会議は、デロイトよりアイデン・ビルケット氏を招き、ドバイワールドの債務リストラに当たってもらうこととした。同氏は「ドバイ財政支援ファンド」の債務リストラチーフとして、どれほどの規模の債務リストラが必要となるか算定作業に入る。

まず、ドバイワールドはすべての債権者に対して返済期日を2010年5月30日まで繰り延べることを提案する見通しである。当該債務にはドバイワールドや傘下のディベロッパーであるナヒール社の債務が含まれる。ナヒール社では12月14日が期日となるスクーク(イスラム債)35.2億ドルの返済が控えており、返済できるのか注目が集まっていた。


2.ドバイ政府債50億ドルをアブダビ政府系銀行が全額引き受け

同時に、ドバイ財政庁は50億ドルの政府債(5年物、金利4%)発行計画もローンチし、アブダビの政府系銀行2行(ナショナルバンクオフアブダビとアルヒラルバンク)が全額引き受けることとなった。調達資金は「ドバイ財政支援ファンド」に充てられる。

引き出しは何回かに分けられ、まず初回は10億ドルを引き出すこととし、具体的にはナショナルバンクオブアブダビに対し一般債5億ドル、アルヒラルバンクに対してはスクーク5億ドルを割り当てという形となる見込みである。

これは先日当HPでも採りあげたドバイ政府による200億ドルの国債発行計画の一環で行うものであり、さらに今後何らかの形で50億ドル相当の国債発行が見込まれる。


3.アブダビによるドバイの再救済

今回の件についてドバイ財政庁は、調達資金はドバイワールドの債務リストラのための資金ではなく通常の事業資金であるとしているが、UBSエコノミストのサウド・マスード氏は、「調達資金はドバイ政府系企業の債務返済に充てられようが、債権者との交渉次第だろう」と述べた。またEIUエコノミストのモハメド・シャキール氏は、「ドバイはアブダビの銀行に対して債券発行することでアブダビからの直接の干渉を避けた形にした」と述べた。これに対しEFGエルメスエコノミストのモニカ・マリク氏は、「そうはいっても、資金は連邦から来たものではなく、アブダビ政府がコントロールする銀行が引き受けるものである、完全に民間ベースで行われたものとはいえない」と指摘した。

両行はアブダビ政府ファンドであるADICが主要株主となっている銀行であり、アルヒラルバンクは100%ADIC所有、ナショナルバンクオブアブダビは70.5%ADIC所有である。

いずれにしても、2月のUAE中央銀行によるドバイ政府債100億ドルの全額引き受けに続いて、今回アブダビ政府系銀行が50億ドルのドバイ政府債を引き受けることとなったことは、アブダビによるドバイ救済が再び行われたとみることが妥当である。

(ロゴ出所:tradearabia)

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