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12月19日付ロイターによると、ドバイワールドのスタンドスティル問題で、債権銀行団との交渉が12月21日に開催される。ここで総額260億ドルの債務について正式なスタンドスティル要請がなされる見込みだが、交渉がうまくいくかはまったく予断を許さない。 これに先立って、12月7日に大口債権銀行6行がドバイワールドとステアリングコミッティーを行ったが、ドバイワールドは11月25日にスタンドスティル宣言をしておきながら何も情報も示さなかった。なお、大口債権銀行6行とはスタチャン、HSBC、RBS、ロイズ、エミレーツNBD、ADCBである。 12月21日から債権銀行団約90行はドバイワールドと本格的な債務リストラ交渉に臨む。銀行団はスタンドスティルを渋々認めざるを得ないとみられている。というのも、先日アブダビ政府が供与を決めた100億ドルの追加支援は、スタンドスティル合意が条件になっている模様であるためである。交渉がご破算になれば支援金もゼロになってしまう。アブダビは銀行団に踏み絵を踏ませる構えだ。 しかし、21日にドバイワールドが提示する内容如何では交渉が困難を極める可能性もある。ある銀行関係者は、「100%返済されるかもしれないし、100%ヘアカットになるかもしれないし、何が起こるか分からな」いとコメントしている。さらに複雑なのは、ドバイワールドに対してさまざまな債権者がさまざまな形で融資しており、単一の合意文書でスタンドスティルを完成させることは不可能とみられていることである。 具体的には、今後数カ月については、シローンや社債よりもバイラテローンが先に期日を迎えるため、まずはバイラテローンにつきスタンドスティル合意を目指すとみられる。その後、順次シローンや社債のリストラ交渉となるだろうが、交渉が後回しにされる銀行が耐えられるかといった問題もある。 また、交渉ではドバイワールドが保有する資産について、優良資産と不良資産の仕分けがなされるとみられている。優良資産とはそれ単体で債務返済のキャッシュを生み出すもので、不良資産は返済に充当できるキャッシュフローをもたずアブダビか連邦政府の保証を必要とするものである。この精査にも時間を要するとみられる。年末年始もドバイから目が離せない。 (挿絵:thejakartaglobe.com)
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