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今日のお勧め本は
おべんとうの時間 (2)
写真 阿部 了
文 阿部 直美
田老診療所に努める看護師さんです
抜粋です
震災の日は、田老診療所で働き始めて、まだ8日目だったんです
4月からの正規採用だったのですが、人でが足りないから3月から
来て下さいってことで、まだ院内の事も地域のこともよくわからなかったんですけど
入ってすぐ診療所内の避難訓練をしたんです。
今思うとすごいタイミングですけど
おかげで3月11日はすぐに動けました。
他のスタッフが入院患者さん達を避難場所に連れて行く間、私は診療所に残って
救急に必要なものをカートにまとめました。
田老では地震が起きたら高台に逃げる事になっているので
救急カートを押して外へ出たんです
中学生が校庭に避難してたんですけど波を見た人が『もっと上へ上がれ』って叫んで
みんなが高台のお墓の方へ行くのを見て私達も上がりました。
重いカートは置いて登れないおばあさんをおんぶした記憶があります
その時 男性が手を引っ張っり上げてくれました
途中で下を見たら、波にのまれた家と車が中学の校庭の端まで流れて行きました。
驚いたのはその夜にはもう、おにぎりが届いた事です
田老の中でも被災してない高台の地区の方々は地震で津波が来た時には
自分たちは炊き出しをしようって決めていたんだそうです。
ガスや電気が止まっても作れるように用意してたって。
ひとつの塩おにぎりを仲間と半分ずつ分けました
もしかしたら、私たちは動かなきゃいけないってことで他の方々より多く半分も
食べられたのかもしれません。
その夜はふたりの患者さんの間にぴったりと挟まれて寝たんです
寒い夜だったけど人肌ってこんなにあったかいんだなあって、びっくりしたんですよ・・・・・
表紙の方は林業に携わっておられる村づくりスタッフさんです
狭ーい庭の鉢植えのオリズルランの小さな花です
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2016年06月30日
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