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はじめまして

『武士の家計簿』の磯田道史が江戸時代に貧しい町を救うために奇想天外なアイデアで藩主に立ち向かった実在の商人の知られざる感動歴史秘話を綴った評伝『穀田屋十三郎』を「予告犯」「残穢【ざんえ】 -住んではいけない部屋-」の中村義洋監督、「舞妓 Haaaan!!!」「夢売るふたり」の阿部サダヲ主演で映画化した痛快人情時代劇コメディ。共演は瑛太、妻夫木聡、竹内結子、松田龍平、山崎努。また、フィギュアスケーターの羽生結弦選手が殿様役で映画初出演を果たしたことも話題に。

<感想>仙台藩の感動歴史実話である本作、1週間早くに先行上映で観ました。冒頭シーンで、瑛太さん演じる菅原屋篤平治が、可愛らしいお嫁さんを連れて吉岡宿に帰ってくるシーンから始まり、瑛太さんは京からお茶の葉っぱを仕入れて、新しく東北仙台藩でもお茶を栽培することに夫婦で尽力を注ぎます。
吉岡宿は、現在でも宮城県の北部にあり、この映画の主人公である穀田屋十三郎の家と、店も造り酒屋を営んでおります。その主人公であります穀田屋十三郎に、阿部サダヲが演じており、ドタバタコメディではなくお金が絡んだ真剣な人間模様を描く中で生まれる、面白さ、可笑しさを自然に体現する彼の名演技、抜群の表現力で演じているのがいい。

金策に困る仙台藩は、農民や町人への重税によって藩政の予算を捻出していたわけだが、藩内の小さな宿場町、吉岡宿の将来を憂う造り酒屋の穀田屋十三郎が、知恵者の茶師である菅原屋篤平治に相談するも、菅原屋が軽く言った奇策に光明を見出すのであります。
それは、藩に大金を貸し付けて利息を回収するという、「庶民がお上から年貢を取り戻す」逆転の発想から生まれたものだったのです。3億円もの大金を水面下で集める前代未聞の計画であり、お金が千両=現在の金で3億円相当、集まるまで藩に計画が知れたら関係者は”打ち首”確実になるということ。

「この行いを末代まで自慢してはならぬ」という“つつしみの掟”のもと、十三郎と弟の甚内(妻夫木聡)らは、私財を投じて千両を集めようと奔走するのであった。大好きな風呂も、井戸水を被ってガマンして、お酒も食事も、宝物も家財道具も売り払い、家族を奉公に出して、家を売り払ってでもとにかくひたすら小銭を貯めるのであった。
ですが、やっと仙台藩の財政担当役人である強欲の萱場杢(松田龍平)の許可を得たものの、金の小判で千両を出すなら良いというもの。嘆願書には金千両にあたる寛永通宝五千貫文(五百万枚)を献上すると記載していたのだが、少しずつ鋳造が進み銭相場が下がっていることに着目した、藩の財政担当の萱場は、寛永通宝ではなく金の小判で提出するようにと要請してきたのだった。
何とも悪どい萱場杢、かき集めた千両は、金の小判は、宿場では流通しておらず集めたのは寛永通宝のみ。貨幣価値の差額である、更に八百貫文を上乗せされ、意気消沈していた十三郎と菅原屋だった。これからその差額分を集めなければならなく、その金の工面はどうしたらよいものやら途方に暮れる十三郎であった。

ここまできて諦めることは出来ないと、皆で相談して、先代の浅野屋甚内(山崎努)が、十三郎の父親であり、長男の十三郎を養子に出して、次男の甚内(妻夫木聡)が跡取りになった。だが、それには訳があって、実は弟は目が不自由であり、父親が健康な兄の十三郎を養子に出したと言うこと。それに、父親は銭の亡者、人でなし呼ばわりされるほどの強欲じじいとみんなに言われてきたのだが、実は、前々からカメの中に小銭を集めては、吉岡宿の行く末を案じて、何とか末代までこの宿場を残したいと思っていたということが解るのだ。このことが、最後で知った兄貴の十三郎は、今まで父親を恨み、弟を恨んでいたことを恥つつ、涙、涙のお話であります。
計画はなかなか進まず、悩める十三郎を勇気づけたのは、まだ若い息子・音右衛門(重岡大毅)が養子に出て残りの金を工面するという潔い決断であった。
私欲を捨てて、町お越しと子孫繁栄のために尽くすみんなの姿に感動します。

伊達の殿さまを演じた、羽生結弦くんの凛とした佇まいと、その立ち居振る舞いから目力の強さ、澄んだ声まで、殿様としての説得力に満ち溢れておりました。

”9人の同士がそれぞれ工面した金額”浅野屋甚内  銭二千貫文、 穀田屋十三郎 銭五百五十貫文、 菅原屋篤平治 銭五百五十貫文、千坂仲内   銭五百五十貫文、遠藤幾右衛門 銭五百五十貫文、 穀田屋十兵衛 銭五百五十貫文、
遠藤寿内   銭五百五十貫文、 早坂屋新四郎 銭三百貫文、 穀田屋善八  銭ニ百貫文。
浅野屋甚内には妻夫木聡、千坂仲内には千葉雄大、遠藤幾右衛門には寺脇康文、遠藤寿内には西村雅彦、穀田屋十兵衛にはきたろう、早坂屋新四郎には橋本一郎、穀田屋善八には中本賢、居酒屋のときには竹内結子、先代の浅野屋の妻には草笛光子など、豪華な配役でとても面白く、お金の話なのにギスギスとした展開にはならずに、それはまるで喜劇でも観ているかのようでした。
それにしても、小さな村で、よくぞ千両という大金を集めたものだと感心しつつ、そのことを口外せずに今まで、仙台に住んでいる私たちまでもが知らなかったなんてね、江戸時代の身分制度が映画の中から垣間見れて良かったですよ。

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