難読地名・珍しい地名の由来

地名は貴重な無形の文化遺産,由来や発生の背景を知ろう

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●袖ケ浦市
1991年(平成3)4月1日,市制。袖ケ浦の由来は,『古事記』によれば,日本武尊が相模国から東国遠征の折,走水(はしりみず,東京湾)を渡る際,暴風雨にあい,その時,同行した妃の弟橘媛(おとたちばなひめ)が海中に身を投じ,海神も怒りを鎮め,その妃の袖が当地方の海岸に流れついたという伝説からつけられたという。また,当地の海岸が羽を拡げた蝶の形をしていることに由来するともいう。

かつて習志野から木更津一帯を示す袖ケ浦の名は景勝の地として知られた。なお,習志野市には袖ケ浦という町名がある。


●北袖 きたそで
市の北端。海岸埋立て造成地(戦後,緊急食糧増産計画を目的に実施されたが,工業誘致に変換)。南隣に中袖,南袖がある。何れも京葉工業地帯の一角を占める。


●勝 かつ 
市の中央部。小櫃川下流北方,浮戸川上流域に位置。かつては加津と表記。室町期に「加津荘」と見える荘園。藩政村名は勝村。旧根形村・袖ケ浦町の大字。勝は加津の瑞祥地名か??。


●三黒 みくろ
市の中央部。小櫃川支流松川下流右岸に位置。藩政村。旧根形村・平川町・袖ケ浦町の大字。地名は漂着した日本武尊の妃,弟橘媛(おとたちばなひめ)の遺骸を葬ったことから,御骸と称し,のちに三黒と改められたという。


●堂谷 どうやつ
市の南部。小櫃川下流域に位置。藩政村。


●永地 えいち 
かつては,江市・江地とも表記したという。市の中央部。小櫃川支流松川中流域に位置。藩政村。旧平岡村・平川町・袖ケ浦町の大字。伝説によると,この地を恐怖におとしいれた大蟹が退治され,その大蟹をみるために河辺に集まってきた。

それはあたかも河・江のそばに市がたったようだったことから,「江市」「江地」という地名が起こったという。江が何時の間にか「永」に変わったものともみられるという。条里制の名残とみられる一丁目・五反田・六反田・八反田などの小字がある。


●下新田 しもにった 
市の中央部。小櫃川下流北方,浮戸川中流域に位置。元は新田村で,1879年(明治12)に小櫃川上流を上新田村,下流を下新田村とした。1889年(明治22)根形村の大字。下新田堂野古墳群の円墳5基。


●三ッ作 みつざく
市の中央部。小櫃川下流北方,浮戸川上流域。旧藩政村→根形村三ッ作。応永25年(1418)の足利持氏書状に上総国加津庄内三佐古の記録がみられ,三作神社の毘沙門天立像天邪鬼墨書に上総国望東郡加津郷々村三ッ作村慶長7(1602)壬寅9月の銘文がある。三佐古が三作となり,三ッ作と表記されるようになったともいわれる。

三ッ作神社,三ッ作宮後古墳群の6基の円墳,旧村名の付いた根形小学校・根形中学校がある。
 

●蔵波 くらなみ/蔵波台
市の北西部。東京湾東部沿岸中央部,蔵波川流域に位置。藩政村→長浦村蔵波。地名は行基(668〜749)に由来するともいわれる。薬蔵寺縁起によると,「天平2年(730),行基が相模から上総へ渡海のとき,富津岬で突風に襲われ,船は怒濤のなかに漂流したが,僧は泰然として真言妙典を誦経し給うたところ,忽然と海は静まり無事この浦に上陸され,ありがたや,この浦は波の蔵(おさ)まるところなり。と申された」とある。

また,地名は崖の多い地形にちなむともいわれる。ノリ養殖が盛んであったが,海岸の埋立てのため漁業権を放棄。
蔵波小学校,蔵波中学校,袖ケ浦蔵波郵便局。旧村名の付いた長浦駅(JR内房線)がある。


●代宿 だいじゅく
市の北部。東京湾東部沿岸中央部。藩政村→長浦村代宿。地名は台地に形成された宿に由来するとみられるという。海岸に近い西から本宿,横宿,中宿の小字がある。ノリ養殖が盛んであったが,海岸の埋立てのため漁業権を放棄。同名の地名は他県にはないようである。なお,代宿と久保田の東部に「久保田代宿入会地」がある。


●神納 かんのう 
市の西部。馬来田川下流右岸に位置。藩政村。地名の由来は卒土神社に神鏡を納めたことによるとも,飯富の   神社の加納田があったことによるとも伝えられる。

草木を焼きはらって開墾した畑(焼畑)を「かの」「かんの」といい,神納,狩野,鹿野,賀野,簡野,神野と書くこともあり,これに由来するとの説もある。また,「追加開墾」の意といわれる加納,嘉納と関係があるとも見られている。同地には市指定の無形文化財「神納神楽ばやし」がある。

同名の地名には,京都市山科区大宅神納町があるが,三重県津市神納,神納町は「かのう」,佐賀県神崎市神崎町田道ヶ里神納は「かんの」と読む。新潟県には神納(かんのう)・西神納・平林の3村が合併した神林村には,旧村名の付いた神納・西神納・神納東小学校,神納中学校がある。同音の地名に香取市神生(旧山田町),同市観音,八千代市桑納がある。→茂原市榎神房


●百目木 どうめき 
市の南東部。小櫃川中流の東岸に位置する水田稲作地帯。藩政村名は百目木村。地名の由来は,小櫃川の水音がどよめくことによるという。メキはその様子・状態を示す接尾語メクの転訛したものとみられる。

百をドウと読むのはトド(10が10ある→十十→トウトウ→ドオドオ→ドド)からきているという。当地には人名や官名の小字が多い(南勘解由,北勘解由,織部,郷左衛門,杢之助,将監〈しょうげん〉など)。百目木という地名は宮城県気仙沼市百目木,福島県二本松市百目木,岩手県花巻市鍋倉字百目木など東北地方に多い。青森県横浜町百目木は「どめき」と読む。


●三箇 さんが
市の南東部。小櫃川下流右岸に位置。藩政村名は三箇村。地名の由来は3つの村(御霊原台・松崎台・塚越)が合併したことによるという。木更津市大稲区との境付近に「三箇錯綜(さくそう)」という地名が残っている。同名の地名が茨城県小美玉市三箇,富山県射水市下村三箇,愛知県豊田市三箇町など全国に10余ヶ所にある。

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