朝礼で使える偉人伝

よりぬき〜でじたけの人生日々更新

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「モノ作りって、能動態の作業なんですね」

沖縄の観光案内番組でのこと・・・
女優、秋吉久美子が粘土をこねてシーサーを作りながら、
淡々と語っていた。

テレビが茶の間を独占しはじめた時、
評論家、大宅壮一は「一億総白痴化」という言葉で世間をハッとさせた。

テレビで、もの作りをする人の姿を見て
大宅荘一の言葉を思い出すなんてのも・・・少々、皮肉だが。

まず、生きること。
これが、生命をうけたものの第一のミッション。

でも、生きるために何かをするだけなら・・・
蟻だってやっている。

せっかく人間に生まれてきて何をするか?
そこにモノ作りの衝動がある。

ただ、そうやって・・・
人間であること、あるいは自分であることにこだわり過ぎて
つい周囲を見失い、
結果、蟻にもできることができなくなってしまうこともある。

やりたいことが、できない理由・・・
やりたいことをやり過ぎて、通常の生活がおくれない理由・・・
できない理由を「その人の生き方」と言ってしまうのは
何とも安直過ぎないか?

できない理由を
「別にそうしようとは思わなかった」という人もあるけれど・・・
できる人がやらなかったなら理解されるが
できない人がそう言っても・・・何の説得力もない。

ゲーテの比喩する
「砂漠のインド人は、魚を食わないことを誓う」に等しい様。

金を持った人間が、買い物をしなかったのは
気に入ったものが見つからなかっただろうけど・・・
金を持たない人間は、何を考えようと、まず買い物はできないんだ。

生き方を語るには力がいる。
・・・金だけじゃないけど、ね。

そして・・・
力は能動態でいる人間にしか得られないものだと思うな。

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哲学への旅

以前『2001年哲学の旅』という本を買った。
2001年というからには、2001年当時に買った本だ。

哲学の本にしては・・・写真もいっぱい出てたし、わかりやすそうだったから。

哲学って何だ? さっぱりわからないけれど・・・
この本をパラパラめくっていたら「哲学と思想の違い」についてこんなことが書かれていた。

「哲学は考えること。思想は思いこむこと」

これは何となくわかるな。
でも、そう思ってみてみると・・・時々、このページも「思想」になってるな。

さて・・・
この本の中には歴史に残る哲学者たちの名文句も載っている。

「人は、教える間に学ぶ」・・・セネカ

これは私が毎日やってることだ。

「経験を積んだ人は、物事がこうであるということを知っているが
 なぜそうであるかということを知らない」・・・ハイデガー

ある優秀な営業マンが辞めちゃうと、いっぺんに業績が落ちる会社みたいだな。

「子どもを不幸にする一番確実な方法は
 いつでも何でも手に入れられるようにしてやることである」・・・ルソー

ん? 何かうちみたい。
でも、しょせん与えることができるのは「買えるもの」だけ。
買ってやった物を使いこなす技術までは・・・誰にも与えることなどできないよ。

「親であることは、ひとつの重要な職業だ。
 しかし、未だかつて、子供のために
 この職業の適性検査が行われたことはない」・・・バーナード・ショウ

子供を作った人はたくさんいるけど・・・
胸をはって親と言える人がいったいどれくらいいるのか・・・
子供のための学校はあっても、親になるための学校はないもん、ね。

「世界で一番有能な教師によってよりも
 分別ある平凡な父親によってこそ、子供はりっぱに教育される」・・・ルソー

ほらね! ルソーだって同じこと言ってたんだ。
でも・・・
分別のあまりない、平凡とも言えない父親のもとに育つと・・・いったいどうなるんだろう?

最後に・・・

「いかなる教育も逆境に及ぶものではない」・・・ベンジャミン・ディズレーリ

学生時代には「やっぱ勉強するしかない」と思って頑張れたことも・・・
社会にでると「どうしていまさら、やんなきゃならないんだ」なんて腹を立てたりする。

逆境は教育されてる最中・・・と思ったら、そこまで怒ることはないかもね。


参考資料:「2001年哲学の旅」池田晶子=編著 永沢まこと=絵 新潮社=刊
http://digitake.com/

放送日が毎週火曜に変更となった
「プロジェクトX」の後番組
「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見る。

「宮崎駿・創作の秘密」

かつて同じNHKで「手塚治虫・創作の秘密」という番組を見たことがある。

かつて、宮崎監督が
「手塚治虫が日本のアニメをダメにした」
・・・と言っていた話を
どこかで読んだか聞いた覚えがある。

その意図は確か・・・
虫プロが低予算でアニメを作り始めてしまったので、
日本のアニメの表現力は限られてしまった。
・・・ということだったように思う。

その代わり・・・
アニメは爆発的に普及し、
低予算で絵が動かない分、
脚本が練られるようにはなったんだけど、ね。

「宮崎駿・創作の秘密」を見て、
この話を思い出したのは・・・
宮崎監督が「ダメだ寝る」と言って
昼寝をしてしまったシーン。
不眠不休の手塚治虫とは正反対という感じがした。
最も制作のプロセスが違うから
本来比較できるものではないのかもしれないけど。

新作作りに苦悩する宮崎監督の様子を見て、
司会の女性が私たちの視点と同じ感想をもらす。

「あの宮崎監督でさえ
 不安いっぱいで仕事をされているんですね」

それを受けて
司会の脳科学者が名言をつぶやいた。

「やはり不安を通りぬけないと
 人間の脳というのは
 本当に新しいことを生み出せないんですよね」

http://digitake.com/

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「なぁアンリ、そのノビタキの卵を親鳥に返してやってくれないか?」

6歳になるアンリは、初めて行った丘の上で鳥の巣を見つけた。
珍しいその卵をひとつ持ち帰ろうとしたところを小学校を運営する神父に止められた。

「この卵がかえってヒナになった時、お母さんがいなかったら可愛そうだろう?」

素直に神父の言葉に従ったアンリは、この日、大発見をした。
それは、この卵がノビタキという鳥の卵であること。
鳥や草花、そして虫にも名前がついている・・・ということだった。

南フランスの小さな村で生まれたアンリの父親は喫茶店を経営していたが、何度場所を変えても商売はうまくいかず、長男であるアンリは15の年には家から離れ、独立して生活する必要があった。

最も当時の子供たちにとって、街頭で物売りをしたりして家計を助けることは当たり前だったが、人一倍研究心が旺盛だったアンリは、本を買ったために宿賃をなくし、読書をしながら野宿することもあったという。

16歳の時、師範学校で給費生を募集していることを知ったアンリは、その試験に挑戦した。
もともと先生になるつもりはなかったが、全寮制の師範学校に学費免除で入ることができれば、とりあえず宿の心配はないと考えたのだ。

結果はみごと1番の成績で合格。
師範学校を出ると19歳で小学校の教壇に立つことになった。

子供たちとの交流の中で、自分が幼い頃感じた自然への興味が再燃した彼は、自分なりに研究を始める。

21歳で結婚したものの生活は苦しく、給料を上げるためには学士号を得るのが早道と考えた彼は、ここでまた猛勉強をする。
ちょうどこの頃、彼の元に代数を教えてほしいという家庭教師の依頼があった。
数学など何も勉強をしたことはなかったが、生活の糧にその依頼を引き受けた彼は、ゼロから学んですぐ教えるというやり方を繰り返し、ついに数学と物理学の学士号をモノにした。

彼が後の世に知られる偉業に着手したのは、56歳の時。
84歳までの28年間に全10巻の全集を出版する。

彼の名は、ジャン・アンリ・ファーブル。
『昆虫記』の記念すべき第1巻が出版されたのは1879年4月3日。
4月3日は『ファーブルの日』と言われている。

1915年に91歳でこの世を去ったファーブルの好きな言葉・・・ラボレームス(さぁ、働こう!)


参考資料:「学習まんが人物館/ファーブル」三木 卓=監修 小学館=刊
http://digitake.com/

孤独のつかい方

孤独・・・という状況には2種類あって
本当にひとりきりでいるのも孤独なら・・・
集団の中で自分の殻に閉じこもっているのも、また孤独。

見た目の問題はともかく
結局は「自分を理解くれる者がいない」のが・・・いわゆる孤独、なんだろうね。

でも、ある程度の年齢になると・・・
そういう状況は、やっぱり自分が作り上げているんだと思うな。

自分の価値観や優先順位は、コロコロ変えるモンじゃないと思うけど・・・
そいう自分が何を考え、何をしようとしているのかは・・・
放っておいて自然に伝わるモノじゃない。

「さまざまな条件の中で、それぞれ彩りは違うけれど
 人間はみんな孤独なんだ。
 何かの折りに、孤独だなあ、と言いようのない寂しさを噛みしめる。

 人間はみんな孤りで生まれてきたんだし、
 結局は孤りで死んでいくしかない。
 それが常識であるならば、寂しいはずなんかないのに。

 ぼくは、それは人間はひとりだけでは全体になりえないからだと思う。
 個体は完結しているように見える。
 だが実はそうではないんだ」
・・・岡本太郎

いかなる創作活動も・・・人前に作品を出すまでは孤独な作業。
どんな仕事だって・・・
カタチにして提出するまでは孤独に耐えてやるしかない。

例えば、それに耐えきれずに・・・
忙しいなんて言い訳しながら社内の会議に出たとしても
自分の意見すら明確にできない者同士が・・・
お互いにわからないコトを確認し合うだけで・・・作業は一歩も進まない。

それでも進んだとしてら・・・
どこかで誰かが孤独に耐えて、みんなの分、頑張ってくれたんだろう。

うまくいっているように見える人や、自分が憧れる人のようになりたいと思ったら・・・
自分にとって都合のいい部分だけ真似していても・・・決して、そうはなれない。

孤独に弱い人は、つまり・・・
自分を鍛えるのが不得手な人なんだろうね。
でも、他人が認めてくれるのは・・・鍛えた成果だけなんだよ、ね。

遠い目標じゃなくて、目先の目標でいいから・・・
何か明確な行動ができる自分さえつかめれば・・・
孤独もまた、単なるプロセスだというコトに気づく。

それをクリアできないと・・・集団の中で孤独を味わうコトになっちゃうモンな。


参考資料:「芸術は爆発だ/岡本太郎痛快語録」岡本敏子=編著 小学館文庫=刊
http://digitake.com/

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