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■芥川賞直後の貴重なサイン本 |
村上龍の世界
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1. 『村上龍映画小説集』 講談社 1995年発行 |
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村上龍について少しだけ書きたい、ほぼ全ての出版物を読んでいます、つまり、かなりコアなファンだと思います、いままで触れることもなく書かなかったのは聞こえよく言うと自分の中で何かが決着していないような気がしてなかなか書けなかった(決着なんて最初からないのだけれど)普通の作家の小説は一回読み終えた後にもう一度ひらくなんて事は僕の場合はない、なのにどういうわけかこの人の本にはそれがあってパラパラとひらいて一行を読み返す、驚くほどズドンと来る言葉があったりする、前後左右に関係なく強烈に響きます、たぶん、その響きを確認する為に読み返しているんだと思う、小説のスタンスは独特でまわりくどくネチネチした描写が多い、それでいて何故かドライな印象があります、物語の進行もひたすら状況を説明するだけという感じが多いように感じます、そして、そこにはたいした意味はないけれど妙なリアリティーと説得力があっていつも感心します、つまり表面だと思います、この人もやっぱり表面を極めているのだと思うのです、一方でカンブリア宮殿なんかを観てると、とてもシャイな印象を受ける、勝手にスマートでイイ男を想像していたから初めて顔を見た時は少々ガッカリしたのを覚えています、それでも発言には終始共感というか納得のいくことばかりで、うっかり自分の考えと同じだなんて軽々しくいつも思ってしまうのですが、嘘のない正しい事、正論を言っているのだから当然なわけだ、それは作品中にも反映されていて極力意味を持たせないダイレクトな言葉と文体にのせて警告を発しつづける |

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