何でも基礎科学の出のブログ

やはり、何をするにも、科学で捏ねることしか能がないのかもしれませんが…A^^;

全体表示

[ リスト ]

永久凍土の融解で莫大な量の二酸化炭素が放出されます。(参照:"Arctic thaw could prompt huge release of carbon dioxde" Anjail Nayar, / Nature, news.2009.513/27 May 2009 )

アラスカでの3年間の実験で、永久凍土の融解による二酸化炭素の収支が報告されました。

北極地方の永久凍土の融解によって大気中に放出される二酸化炭素は、今世紀までに年間10億トン(炭素換算)に増加するかもしれないことが、米国アラスカ州の実験区画で行われた調査でわかりました(see. Schuur,E. A. G. et al. Nature 459,556-559/2009)。

これまでの研究は、実験室で凍土を融解して二酸化炭素が放出される速度を測定していましたが、今回の研究報告は、実際の現場で生態系の反応を観測したものだと Edward Schuur は言います。

少なくとも、アラスカ州の実験区画に関しては正しいでしょう。


Schuur らによると、永久凍土が融解した後、15年間は、植物は以前よりも早く成長し土壌からの放出によりも多くの二酸化炭素を吸収。このため、生態系全体では二酸化炭素の吸収源になりますが、数十年経過するとこのバランスは変化し、生態系全体では二酸化炭素の放出源になるといいます。

即ち、植物の成長は以前よりも速くなりますが、数十年経過すると、土壌から放出される二酸化炭素の量が余りに多くなり、植物の吸収量を上回るようになると説明しています。

永久凍土は現在、大気中に存在する炭素の2倍の量を蓄えていると見積もられており(see, Schuur, E. A. G. et al. Bioscience 58,701-714/2008)、蓄えられた炭素はすぐにはなくなりそうにはありません。このため「これはスローモーションの時限爆弾のようなものです」と Schuur は語っています。

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


みんなの更新記事