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東京国立博物館
法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌
特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」
日曜美術館で放映予定
法然と親鸞〜作家五木寛之“ゆかりの名宝”と向き合う〜
日時:11月13日(日)9:00〜10:00(再放送11月20日20:00〜21:00)
番組名:日曜美術館
チャンネル:NHK Eテレ
〜展覧会構成〜
第1章 人と思想
第2章 伝記絵にみる生涯
第3章 法然と親鸞をめぐる人々
第4章 信仰のひろがり
〜展覧会の感想〜
全体的に言えば、本当にすばらしい。これだけの数、よく集めました!と感謝です。それそ
れのお寺さんが、この秋の時期に東京へ貸し出してくださったことに本当に感謝ですね。
多少の突っ込みどころは、東京で、これらとご対面、しかも明るく拝見できると言うことで
クリアですね!
今回は、イヤホンガイドを借りてみました。情報的に残念だった。
まず、二河白道(にがびゃくどう)
中国の浄土教の善導の教え。南に火の河(怒りの心)と北に水の河(欲の心)があり、 その間に細い白い道(清浄な心)がある。だけど両側から火と水が迫っている状態で危なく
て、後ろからは盗賊や猛獣(煩悩)に「引き返せ。その道は危ないぞ。」と追われる。その
時、東の岸(煩悩や苦しみの多い現世)から「決心して渡りなさい。」と(釈迦の)声が、」西の岸(一切の煩悩を離れた仏の世界)から「私が護るから。」と(阿弥陀の)声が聞こえ
る。歩み人は、一心に白い道を進んで行き、ついに浄土にたどりつく。
入り口が、まさしくその色分け。火の河(赤の床)と水の河(青の床)、そして、真ん中に
15㎝ほどの白いライン。壁には、釈迦と煩悩がプリントされており、そこを抜けると、
阿弥陀仏さまが光り輝いていらっしゃる・・・という演出がありました。
ただ、それに気がつく頃には、もう渡っているのですが(w
私、また入り口を戻って、白いラインを歩いてしまいましたよ(^^ゞ
手前に説明があると、もっと良かったですね♪(というか、私の勉強不足?!)
さて、本当に法然さんと親鸞さんはわかりやすいですね!
確かに、学がなくても、お金がなくても信仰が出来る。。。救われるというのは、やっぱり
すばらしいですね。
京都の法然院を思い出します。本当によく行きました。夕方になると、正面からは出入りはできず、脇から抜けいくような感じです。でも、その、扉が閉まっている様子が好きで、遠くから眺めていました。
また、2年も前ですが、2009年の秋、今年の法然さん800年を記念して上演されていた青山劇場での法然と親鸞を思いだし、絵巻物の情景などが思い起こされました(その記事はここ)。
今回、一番心に残った言葉は親鸞さんのものでした。
「たとえ法然さんを信じて地獄に落ちても、後悔しないでしょう。なぜなら
他に浄土に向かう方法を知らないですから。」
(正確な言葉は覚えていませんが)
やっぱり疑う人がいたんでしょうね。それを、こういうふうに言い切ってしまうところがすばらしいなと思いました。信じることの大切さ、感謝の心、一心に祈る・・・
なるほど、この時代の人々は、観ながら聞きながら、想像し、生きる力にしていたんですね〜〜。未来への希望、この世を生き抜くかけがえのない力ですね。
大変な天災が起こった今年が、法然上人800回忌、親鸞聖人750回忌と重なり、なんという
偶然、、、いや偶然じゃないのかもしれない、、、そんな風に思ってしまいました。
巻物は、神と崇める人の誕生から没するまでの生涯を、年代を追うように絵と文字で記され
ています。しかも、そこにある文字は読めなくても、絵だけでも理解できるようなものと
なっています。くるくると巻きながらそれを読み進める・・・時間の流れを、深く感じました。
展示のように、全面が広がっていると(大変ありがたいけど)、その時間の流れが少し半減するかな〜なんて思ってしまいました。
同様に、お軸などにも、その趣向は取り入れられ、一枚の紙上にすべてをおさめています。
それは、同じ登場人物が重ねられ、目で追っていくことで時間の流れが見えます。これらは、
室町、鎌倉、そして江戸と変わらない手法のようです。
そう考えると・・・現代の絵本もそうかな〜。
これらは、こうした伝記を見て、その宗教の教えを知ることができたのですね。
キリスト教の教会の壁画のように、わかりやすく人々を巻き込んでいたのでしょうね。
でも、どちらにも、学ぶということではなく、面白い絵を見て、その絵を見せて話してくれる
人の話を聞く・・・そうして、そのお話に心が動き、共感していく・・・そしてその宗教の中へ・・・
そのような過程の中での宗教。それは、わかりやすく、信じることが出来たのでしょうね。
最近は、わかりやすいものが好まれていますよね。
たとえば、純文学のようなものが「大人の心」とすれば、「幼児の発見」に歓喜すると
いう様子がうかがわれます。でもそれは時代の流れなのでしょう。
文字から情景を想像したり、言葉の裏を考えたり、、、私自身ヘタだなぁと感じます。
わかりやすいこと、早い時間の流れの現代には必要なのかもしれません。でも、そのちょっと
無駄と思えるような時間を大切にしたいなと思います。
私自身、本当の「大人」になるために。文字から情景を想像するという訓練をしていきたいと
考えます。
次に、ちょっと苦情?
解説パネルに、「平安末期の戦乱など」って普通にわかるものなのだろうか?
ぱっと解らないのは恥ずかしながら、私だけなのでしょうか。出来たら「源平の争乱」とか、
わかりやすい表現をしていただけるとうれしいです。
また、専門用語というか、仏教用語が突然出てきて、一瞬止まる。
たとえば、「重源将来と伝える二尊院伝来の〜」など、重源さんによる将来の話・・・
う〜ん、ごめんなさい、勉強不足で・・・
確かに、展覧会には勉強している方々が来られるのだとは思います。それでも、いろんな人
にもわかるような言葉の使い方をしていただけるとありがたいですね。
さらに、スーベニアの点。
法然さんと親鸞さんとベアブリックがコラボレーション。
しかし、ぱっと見、ただ金色に光っているだけ(第三の目っぽいのがあったけど)。
以前の展覧会で風神さまと雷神さまのベアブリックをコラボしたから、第2弾ってことかしら?
それと、フィギアもちょっと悩む。親鸞さんは、描かれるのを嫌ったんですよね?そして、
仏さまは絵で表せないと、文字で表現したんですよね?
どうせ、やっちゃうなら、あの、漢字が変身するおもちゃみたいなのを希望します。
南無阿弥陀仏が、それぞれ変身したら、愉しいかも♪・・・おっと、これも物体で表現かな。
最後になりますが、 仏さまの展示を見るたびに、比叡山の三井田さんを思い出します。
この方の立ち居振る舞いに、いつも憧れておりました。大変美しく、落ち着いていらっしゃる
方でした。でも、時に見せるおちゃめな様子が、人間らしく、ほっとしたりもしていました。
この三井田さんは、仏さまおひとりおひとりに頭を下げてから拝見する。他館のご訪問でも、
ご自分のmuseumでも絶対にそれを欠かさない。初めは、「丁寧な方だなぁ、宗教って
すごいなぁ。」と思う程度でしたが、私自身、分野は異なっていましたが勉強していくに
つれ、深く考えるようになりました。
たしかに、いつから、仏さまを直視していい時代になったのでしょうか。その美術性を
取り上げることが可能になったのでしょうか。それらは、信仰の対象であり、あがめられる
べき、もしくは恐れられる存在であったはずです。それこそ、密教では、暗闇の中に見える
か見えない状態、もしくは、秘密の中に隠されているものであったはずです。(もちろん、
今でもそれを守られているでしょうが。)今回の、法然さんと親鸞さんにとっても、直視と
いう点ではどうなのでしょうか。確かに、わかりやすく、そして念仏を唱えれば極楽へ・・・
それでも、仏さまは、直視できる存在だったのでしょうか。現在、私達は、美術として、
museumでいつもよりも明るい場所で見ることが出来ます。そのことを私達は忘れては
いけないと改めて思いました。
またまた、しおりがあるみたいです。 →写楽のときにもありましたね・・・ここで確認
出展作品のうちから、絵画や彫刻と法然と親鸞の印象的な言葉が書かれています。もちろん、
このしおりは、入場割引引換券です。(100円引き)
※主な配布先 1都4県(神奈川・埼玉・千葉・茨城)を中心とした書店約400店舗、東急線各駅売店TOKS全62店
さらに、都内の豆腐店や甘味処などでは、可愛いしおりが!!!
こちらも割引券となります。
展覧会 特別展 「法然と親鸞 ゆかりの名宝」
会期 2011年10月25日(火)〜12月04日(日)
会場 東京国立博物館 平成館
主催 東京国立博物館 NHK NHKプロモーション 朝日新聞社
後援 文化庁
協賛 トヨタ自動車 日本写真印刷 三井住友海上火災保険
特別協力 知恩院 増上寺 金戒光明寺 知恩寺 清浄華院 善導寺 光明寺(鎌倉市) 善光寺大本願 光明寺(長岡京市) 禅林寺 誓願寺 遊行寺
西本願寺 京都東本願寺 専修寺 佛光寺 興正寺 錦織寺 毫摂寺
誠照寺 東照寺 證誠寺
開館時間 9:30〜17:00(16:30)
金曜日は 〜20:00(入館は19:30)
休館日 月曜日
入館料 一般1500円/大学生1200円/高校生900円/中学生以下無料
障がい者手帳をお持ちの方と介護者1名無料
museum紹介サイト ★ここをクリック★
訪問日 2011年11月11日(木)
所要時間 2時間 〜施設・建物の感想〜
以前書いたので、詳細はここを参照で…→ここ★
〜基本情報〜
◆トイレ状況 比較的混雑せずに使用できる。
◆コインロッカー 1階、2階に充分にある。(大きなタイプがあってもいいかなとは思う。)
◆ショップ状況 もう少し、欲しいなぁと思わせる独特なものを。
◆受付等対応 特になし
◆展示室
・作品距離 人が混雑しているが、まぁゆっくり見られる。
・照明関係 思っていたよりも明るいと感じた。見やすかった。
ちょっと余計なことだけど、museumに宗教がはいると、信仰感は弱まり、
純粋に芸術として見て欲しいという思いが強くなり、通常ある場所よりも
見やすくなる。本当にありがたいことです。
・会場設定 陳列作品が多いので、設定が大変だったろうなぁと思う。
・パネル等 バックライトのため文字が多くでも、小さくでも見やすい。
◆お食事関係
・敷地内 ホテルオークラ ガーデンテラス
おすすめランチプレート 1,890円
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はじめして、訪問して下さってコメントまでいただきましてありがとうございました。
とっても詳しく、わかりやすく解説されているのでびっくりしてしまいました。え? 展覧会のことをこのブログでわかりやすく書いていらっしゃるので感心してしまいましたわ。おばさんは(私の事です)年だけとっても、親鸞さんのことがよくわかっていないのでとっても参考になりました。ありがとうございます。
2011/11/13(日) 午後 9:23
私のブロぐへの御訪問&TB,有難うございました。
詳しいレポート素晴らしいですね。ぽち!
お返しTBもお願い致します。
2011/11/13(日) 午後 10:30
素晴らしい感性の上に良く勉強されているのに驚かされました。素敵なレポートのポチ!
2011/11/13(日) 午後 11:13
お、いらっしゃいましたかー
禅宗系も含め、中学〜高校の頃から鎌倉新仏教関係は苦手エリアでして、いい機会なのでここで学んでみようかと思いつつ・・・まだ行ってないです。
会期があまり長くないんですよね。行きそこなわないようにしなきゃ・・・
力の入ったレポに ぽち♪
2011/11/14(月) 午前 0:19
詳しい内容に感謝!お礼のポチ☆
法然展だけは、京博で観たのですが、巻物が多すぎて、人も多かったから良く観ることが出来ませんでした。あれ、展示方式を変えてほしいな。目線ぐらいの高さの斜めの台にしてほしいですね。
密教がストイックすぎた分、浄土宗は誰もが入れそうですね。
こちらも行こうかな!
2011/11/14(月) 午前 0:37
Shiryumrさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
勉強になるなんておっしゃっていただき、光栄です。
なかなか、かじった程度の知識でお恥ずかしいのですが(^^ゞ
お言葉を励みに頑張ります♪
ポチっとありがとうございます。
2011/11/14(月) 午前 10:51
西園寺右大臣さん
ご訪問&コメントありがとうございます。
ぜひ、行かれた後のレポート楽しみにしてますよ〜〜〜♪
2011/11/14(月) 午前 10:54
Tさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
コンパクトに・・・憧れです(^^ゞ
訪問記は、私の覚え書きみたいなところがあって、
少し読みにくいかもしれません。
もっと調べて書けばいいのでしょうが・・・(涙
素晴らしいだなんて、もったいないほめ言葉です(^^ゞ
ありがとうございます。
2011/11/14(月) 午前 10:59
ミッキーさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
こちらこそ、早速足を(手?)運んでくださいましてありがとうございました。
九州、遠いですね。
九博も素敵な試みがたくさんあって、私の好きなmuseumの一つです。
でも、やっぱり遠くて・・・
行ったような気分を少しでも味わっていただけてうれしいです。
ポチ☆&TBありがとうございます。
2011/11/14(月) 午前 11:03
Machiさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
こちらこそ、こちらにも足(手?!)をお運びいただいてうれしいです。
解説と言うほどでもないのですが・・・(照
まさしく、私の覚え書き・・・
でも、少しでもお役に立てて幸せです。
これからもっと勉強して、そして、その固定概念から飛び出せるよう、
頑張ります!!
2011/11/14(月) 午前 11:11
柴桜さん
ご訪問&コメントありがとうございます。
お褒めいただきお恥ずかしいです。
ポチ&TBありがとうございます。
2011/11/14(月) 午前 11:12
houmeiさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
感性と勉強・・・
本当にうれしいお言葉ありがとうございます。
そして本当にもったいない。
そのご期待(?!)にこたえるように、
もっと頑張って勉強しなくちゃっっ。
ポチ☆っとありがとうございます。
2011/11/14(月) 午前 11:14
Romanescaさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
そうですねぇ。やっぱり、お軸が多いし、
年末年始にお寺さんには帰らなくてはいけないでしょうし・・・
ぜひ、行き損ねないよう、素敵な展覧会ですよ(^^)
私も、ちょっと苦手な分野です。
恥ずかしながら、必要に迫られて概要だけ学んだ程度です。
でも、比較的わかりやすい展示になっていますよ。
ポチ☆っとありがとうございます。
2011/11/14(月) 午前 11:18
les fleursさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
確かに、巻物の展示は見にくいですよね・・・
でも、なかなか展示方法は変えられない・・・
つるすわけにも行かないし、
どうしても、パネルを貼ることになる・・・
たまに斜めの展示をしているところもあったりするけど、
斜面は浅い。
どうしても傾斜があると、一番弱い端が負けたりしますし・・・
でも、本当は、巻きながら見進めていく方法で見たいですよね〜〜。
たしかに密教は、人を選ぶ宗教ですものね。。。残念ながら。
お勧めは、金曜日の20時までの開館です。
もしくは、オープンと同時に入り、3,4室から見るとか。。。
2011/11/14(月) 午前 11:23
こんばんは♪
宗教と日本人の結びつきがなぜ西洋のキリスト教のようにならないのか、疑問を感じながら、そういう自分も宗教の出番はお葬式や法事だけで熱心にはなれない・・・
親鸞も法然も歴史でちょこっとかじっただけで・・・神様ってこころでは話しかけているんですがわけわかんないですね。
五木寛之さんは昔好きだったから読んでみたら理解できるのかな〜
2011/11/15(火) 午後 7:34
空海いったときにこれも行こうと思ってたんですよね=
迷ってます。
2011/11/15(火) 午後 9:11
絵描きのたぁちゃんさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
日本は、万の神ですからねぇ〜。
一神教とはだいぶ雰囲気が異なるでしょうね〜。
私も、アマテラスオオミノカミ系が好きです(^^ゞ
多神教の日本、お盆、ハロウィン、クリスマス、お正月・・・
楽しいじゃないですかぁ〜〜〜自由で。
つらいときとかに、
「あぁ、神様、仏様、お天道様、ご先祖様〜〜〜」と
祈ってしまうような♪
2011/11/16(水) 午前 10:18
セナパパさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
結構一堂に集まっていて、いいですよ!
時間帯を選べば、比較的混雑せずに見られるようです。
2011/11/16(水) 午前 10:19
今日行ってきました。
2011/11/16(水) 午後 6:42 [ ☆_阿呆の鳥飼_★ ]
西園寺右大臣さん
ご訪問&コメントありがとうございます。
庭園の写真、美しいですね〜〜。
2枚目の写真が、私は好きです♪
展覧会記事も楽しみにしてますね!
2011/11/17(木) 午前 8:52