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千葉市美術館
生誕250年記念展 酒井抱一と江戸琳派の全貌
〜展覧会構成〜
第一章:姫路酒井家と抱一
(酒井家代々の書画、叔父・松平乗完の絵画、兄・酒井忠以[宗雅]の書画、
宗雅・栄八[抱一]の足跡をめぐって)
第二章:浮世絵制作と狂歌
(抱一青年期の肖像画)
第三章:光琳画風への傾倒
(文化十二年光琳百回忌の記念事業、光琳顕彰)
第四章:江戸文化の中の抱一
(吉原と抱一、画賛物の味わい、亀田鵬斎との交友、俳諧人ネットワーク、料亭八百善に遊ぶ、
古典への関心)
第五章:雨華庵抱一の仏画制作
第六章:江戸琳派の確立
第七章:工芸意匠の展開
第八章:鈴木其一とその周辺
(鈴木蠣潭、鈴木其一、鈴木守一、市川其融・中野其明)
第九章:江戸琳派の水脈
(酒井鶯蒲とその周辺、池田狐邨、田中抱二、江戸琳派の遊戯性〜小さきものたち、江戸琳派と能絵、
江戸琳派と浮世絵、節句画と描表装、江戸琳派の抱一影彰)
〜展覧会の感想〜
もう、終わってしまった展覧会ですが・・・今回は、かなり勉強不足です。あしからず。
巡回は、来春、細見さんへ
まさしく抱一の、尾形光琳を尊敬し師と仰ぎ、琳派の雅な画風を俳味を採り入れた、詩情ある
あかぬけた画風の全貌。
まず、東京国立博物館に、京都国立博物館、出光美術館に、根津美術館、三井記念美術館、
細見美術館、三の丸尚蔵館・・・。さらに、日本全国津々浦々、公的機関から市立美術館、寺院、神社、
個人蔵まで、本当にいろいろなところから借用している。本当に御苦労があったことでしょう。
とくに個人蔵が多いことに頭が下がる。約300点もの作品を集めた、気合の入った展覧会だなぁと
感じました。(図録も気合入った装丁でした。)
やはり、日本美術の専門家・学習院大学教授の小林忠氏が館長に迎えられたことが起爆剤なっているのでしょうか?
陳列作品が多角的で、「掛け軸 + 屏風 + 工芸品」といった通常の展示とは異なっている。
あげるときりがないが、仏画・挿絵・戸袋・香包・印譜・団扇・短冊・豆画帖・襖・小袖など、
ありとあらゆるものを集めたという感じがします。
そして、江戸琳派の作品展示であると同時に、酒井一族の歴史紹介もされています。酒井一族が 江戸琳派を隆盛させたから、ある意味当然のことではあるが、このようにおまけがおまけじゃなくなって
いるのもすごいです。さすが、広い展示室をお持ちで(今回は常設展示なし)。
虫、花、それらが、しっかり見てスケッチをし、また、季節もしっかりと考えられ組み合わされています。
時代が下ると、だんだん、見本を見ながら・・・というほうが強くなり、観察力、さらに自然を考えると
いうところが、おろそかになってきているようです。
そして、今まで、考えていなかったことを思ってしまいました。抱一、琳派は、、、、平面だったのだと。
さまざまな自然や出来事を3Dから2Dにすることをめざしたのだということ。どういうことかというと、
あくまでも絵であって、立体ではない。形が、ぺランとしているということ。そして、時間が止まっていると
いうこと。写真的というか。う〜ん、時間をぱっと止めてしまったような情景というか。うまく言えないが、
立体感のある絵、消失点がある絵、西洋画と比べてという意味ではなく、あくまでも平面として
考えられた絵であるということ。日本的というか、日本人の感性というか。なんだか、西洋芸術にかぶれ
た現代人の頭をガツンと殴るような衝撃がありました。
そして、そこに時間というか、空間を入れるため?に、琳派お得意の「描表装(かきびょうそう)」が
はいってきます。(それだけの理由ではないとは思いますが)
抱一は、マンガっぽいなぁと感じました。省略のしかたや、背景の扱い方など。(というほど、マンガを
知りませんが。あくまで、イメージです。)きっと、楽しんで描いていたんでしょうね。
狂歌名が尻焼猿人っていうのは、強烈なインパクトでしたねぇ。
それにしても、混んでました。最終土曜日のためだったのでしょうか。本当にゆっくりと見られない。
ある作品の前には、3重の列・・・???声の大きい大学生?チームみたいなのもいたし。やっぱり
展覧会は、始まってまもなくくらいが一番いいかな。
ちょっと苦情。
展示作品の引きを考えてほしかった。除きケースや休憩の椅子があって、それ以上下がれないと
いうのは、大変残念。また、高さも、屏風の高さが低いところがあって、覗かないと下の部分が見られ
ないという作品もありました。たくさんの作品を集めたから、大変だったのは、分かるが・・・
また、小見出しがごちゃごちゃとあり、順路を決められてしまって、ちょっと見にくかったです。
展覧会 生誕250年記念展
酒井抱一と江戸琳派の全貌
会期 2011年10月10日(月・祝)〜11月13 日(日)
会場 千葉市美術館
主催 千葉市美術館 読売新聞社 美術館連絡協議会
開館時間 日〜木曜日 10:00〜18:00(17:30)
金・土曜日 〜20:00(19:30)
休館日 会期中無休
観覧料 一般1000円(800円)/大学生700円(560円)/小学・中学・高校生 無料
museum紹介サイト ★ここをクリック★
訪問日 2011年11月12日(土)
所要時間 1.5時間
巡回予定 姫路市立美術館→千葉市美術館→細見美術館 〜施設・建物の感想〜
以前書いたので、詳細はここを参照で…→ここ★
〜基本情報〜
◆トイレ状況 一階に一か所づつ。
◆ショップ状況 普通の美術館のショップかな。ただ、ポストカードは比較的多い。
◆受付等対応 忙しそうだった。
◆料金設定 この展覧会についてはお安いかな。
◆展示室
・作品距離 展示ケースの使い方をもう少し上手に。
台は毎回作るとか、薄いものをたくさん用意して、組み立てて使えるとか・・・
・照明関係 比較的明るく見られる。
・会場設定 所狭しと作品があり、少し進みにくい。
・パネル等 気にならず。
◆お食事関係
・館内 レストランがある(が、やっぱり、ここの店員さんはかなり対応が悪い。)
・周辺 街中だけにたくさんある。
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Museum訪問記
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個人的museum訪問記です。
ちょっと辛口?に自由に展覧会感想を記録してます。
ちょっと辛口?に自由に展覧会感想を記録してます。
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東京国立博物館
法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌
特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」
日曜美術館で放映予定
法然と親鸞〜作家五木寛之“ゆかりの名宝”と向き合う〜
日時:11月13日(日)9:00〜10:00(再放送11月20日20:00〜21:00)
番組名:日曜美術館
チャンネル:NHK Eテレ
〜展覧会構成〜
第1章 人と思想
第2章 伝記絵にみる生涯
第3章 法然と親鸞をめぐる人々
第4章 信仰のひろがり
〜展覧会の感想〜
全体的に言えば、本当にすばらしい。これだけの数、よく集めました!と感謝です。それそ
れのお寺さんが、この秋の時期に東京へ貸し出してくださったことに本当に感謝ですね。
多少の突っ込みどころは、東京で、これらとご対面、しかも明るく拝見できると言うことで
クリアですね!
今回は、イヤホンガイドを借りてみました。情報的に残念だった。
まず、二河白道(にがびゃくどう)
中国の浄土教の善導の教え。南に火の河(怒りの心)と北に水の河(欲の心)があり、 その間に細い白い道(清浄な心)がある。だけど両側から火と水が迫っている状態で危なく
て、後ろからは盗賊や猛獣(煩悩)に「引き返せ。その道は危ないぞ。」と追われる。その
時、東の岸(煩悩や苦しみの多い現世)から「決心して渡りなさい。」と(釈迦の)声が、」西の岸(一切の煩悩を離れた仏の世界)から「私が護るから。」と(阿弥陀の)声が聞こえ
る。歩み人は、一心に白い道を進んで行き、ついに浄土にたどりつく。
入り口が、まさしくその色分け。火の河(赤の床)と水の河(青の床)、そして、真ん中に
15㎝ほどの白いライン。壁には、釈迦と煩悩がプリントされており、そこを抜けると、
阿弥陀仏さまが光り輝いていらっしゃる・・・という演出がありました。
ただ、それに気がつく頃には、もう渡っているのですが(w
私、また入り口を戻って、白いラインを歩いてしまいましたよ(^^ゞ
手前に説明があると、もっと良かったですね♪(というか、私の勉強不足?!)
さて、本当に法然さんと親鸞さんはわかりやすいですね!
確かに、学がなくても、お金がなくても信仰が出来る。。。救われるというのは、やっぱり
すばらしいですね。
京都の法然院を思い出します。本当によく行きました。夕方になると、正面からは出入りはできず、脇から抜けいくような感じです。でも、その、扉が閉まっている様子が好きで、遠くから眺めていました。
また、2年も前ですが、2009年の秋、今年の法然さん800年を記念して上演されていた青山劇場での法然と親鸞を思いだし、絵巻物の情景などが思い起こされました(その記事はここ)。
今回、一番心に残った言葉は親鸞さんのものでした。
「たとえ法然さんを信じて地獄に落ちても、後悔しないでしょう。なぜなら
他に浄土に向かう方法を知らないですから。」
(正確な言葉は覚えていませんが)
やっぱり疑う人がいたんでしょうね。それを、こういうふうに言い切ってしまうところがすばらしいなと思いました。信じることの大切さ、感謝の心、一心に祈る・・・
なるほど、この時代の人々は、観ながら聞きながら、想像し、生きる力にしていたんですね〜〜。未来への希望、この世を生き抜くかけがえのない力ですね。
大変な天災が起こった今年が、法然上人800回忌、親鸞聖人750回忌と重なり、なんという
偶然、、、いや偶然じゃないのかもしれない、、、そんな風に思ってしまいました。
巻物は、神と崇める人の誕生から没するまでの生涯を、年代を追うように絵と文字で記され
ています。しかも、そこにある文字は読めなくても、絵だけでも理解できるようなものと
なっています。くるくると巻きながらそれを読み進める・・・時間の流れを、深く感じました。
展示のように、全面が広がっていると(大変ありがたいけど)、その時間の流れが少し半減するかな〜なんて思ってしまいました。
同様に、お軸などにも、その趣向は取り入れられ、一枚の紙上にすべてをおさめています。
それは、同じ登場人物が重ねられ、目で追っていくことで時間の流れが見えます。これらは、
室町、鎌倉、そして江戸と変わらない手法のようです。
そう考えると・・・現代の絵本もそうかな〜。
これらは、こうした伝記を見て、その宗教の教えを知ることができたのですね。
キリスト教の教会の壁画のように、わかりやすく人々を巻き込んでいたのでしょうね。
でも、どちらにも、学ぶということではなく、面白い絵を見て、その絵を見せて話してくれる
人の話を聞く・・・そうして、そのお話に心が動き、共感していく・・・そしてその宗教の中へ・・・
そのような過程の中での宗教。それは、わかりやすく、信じることが出来たのでしょうね。
最近は、わかりやすいものが好まれていますよね。
たとえば、純文学のようなものが「大人の心」とすれば、「幼児の発見」に歓喜すると
いう様子がうかがわれます。でもそれは時代の流れなのでしょう。
文字から情景を想像したり、言葉の裏を考えたり、、、私自身ヘタだなぁと感じます。
わかりやすいこと、早い時間の流れの現代には必要なのかもしれません。でも、そのちょっと
無駄と思えるような時間を大切にしたいなと思います。
私自身、本当の「大人」になるために。文字から情景を想像するという訓練をしていきたいと
考えます。
次に、ちょっと苦情?
解説パネルに、「平安末期の戦乱など」って普通にわかるものなのだろうか?
ぱっと解らないのは恥ずかしながら、私だけなのでしょうか。出来たら「源平の争乱」とか、
わかりやすい表現をしていただけるとうれしいです。
また、専門用語というか、仏教用語が突然出てきて、一瞬止まる。
たとえば、「重源将来と伝える二尊院伝来の〜」など、重源さんによる将来の話・・・
う〜ん、ごめんなさい、勉強不足で・・・
確かに、展覧会には勉強している方々が来られるのだとは思います。それでも、いろんな人
にもわかるような言葉の使い方をしていただけるとありがたいですね。
さらに、スーベニアの点。
法然さんと親鸞さんとベアブリックがコラボレーション。
しかし、ぱっと見、ただ金色に光っているだけ(第三の目っぽいのがあったけど)。
以前の展覧会で風神さまと雷神さまのベアブリックをコラボしたから、第2弾ってことかしら?
それと、フィギアもちょっと悩む。親鸞さんは、描かれるのを嫌ったんですよね?そして、
仏さまは絵で表せないと、文字で表現したんですよね?
どうせ、やっちゃうなら、あの、漢字が変身するおもちゃみたいなのを希望します。
南無阿弥陀仏が、それぞれ変身したら、愉しいかも♪・・・おっと、これも物体で表現かな。
最後になりますが、 仏さまの展示を見るたびに、比叡山の三井田さんを思い出します。
この方の立ち居振る舞いに、いつも憧れておりました。大変美しく、落ち着いていらっしゃる
方でした。でも、時に見せるおちゃめな様子が、人間らしく、ほっとしたりもしていました。
この三井田さんは、仏さまおひとりおひとりに頭を下げてから拝見する。他館のご訪問でも、
ご自分のmuseumでも絶対にそれを欠かさない。初めは、「丁寧な方だなぁ、宗教って
すごいなぁ。」と思う程度でしたが、私自身、分野は異なっていましたが勉強していくに
つれ、深く考えるようになりました。
たしかに、いつから、仏さまを直視していい時代になったのでしょうか。その美術性を
取り上げることが可能になったのでしょうか。それらは、信仰の対象であり、あがめられる
べき、もしくは恐れられる存在であったはずです。それこそ、密教では、暗闇の中に見える
か見えない状態、もしくは、秘密の中に隠されているものであったはずです。(もちろん、
今でもそれを守られているでしょうが。)今回の、法然さんと親鸞さんにとっても、直視と
いう点ではどうなのでしょうか。確かに、わかりやすく、そして念仏を唱えれば極楽へ・・・
それでも、仏さまは、直視できる存在だったのでしょうか。現在、私達は、美術として、
museumでいつもよりも明るい場所で見ることが出来ます。そのことを私達は忘れては
いけないと改めて思いました。
またまた、しおりがあるみたいです。 →写楽のときにもありましたね・・・ここで確認
出展作品のうちから、絵画や彫刻と法然と親鸞の印象的な言葉が書かれています。もちろん、
このしおりは、入場割引引換券です。(100円引き)
※主な配布先 1都4県(神奈川・埼玉・千葉・茨城)を中心とした書店約400店舗、東急線各駅売店TOKS全62店
さらに、都内の豆腐店や甘味処などでは、可愛いしおりが!!!
こちらも割引券となります。
展覧会 特別展 「法然と親鸞 ゆかりの名宝」
会期 2011年10月25日(火)〜12月04日(日)
会場 東京国立博物館 平成館
主催 東京国立博物館 NHK NHKプロモーション 朝日新聞社
後援 文化庁
協賛 トヨタ自動車 日本写真印刷 三井住友海上火災保険
特別協力 知恩院 増上寺 金戒光明寺 知恩寺 清浄華院 善導寺 光明寺(鎌倉市) 善光寺大本願 光明寺(長岡京市) 禅林寺 誓願寺 遊行寺
西本願寺 京都東本願寺 専修寺 佛光寺 興正寺 錦織寺 毫摂寺
誠照寺 東照寺 證誠寺
開館時間 9:30〜17:00(16:30)
金曜日は 〜20:00(入館は19:30)
休館日 月曜日
入館料 一般1500円/大学生1200円/高校生900円/中学生以下無料
障がい者手帳をお持ちの方と介護者1名無料
museum紹介サイト ★ここをクリック★
訪問日 2011年11月11日(木)
所要時間 2時間 〜施設・建物の感想〜
以前書いたので、詳細はここを参照で…→ここ★
〜基本情報〜
◆トイレ状況 比較的混雑せずに使用できる。
◆コインロッカー 1階、2階に充分にある。(大きなタイプがあってもいいかなとは思う。)
◆ショップ状況 もう少し、欲しいなぁと思わせる独特なものを。
◆受付等対応 特になし
◆展示室
・作品距離 人が混雑しているが、まぁゆっくり見られる。
・照明関係 思っていたよりも明るいと感じた。見やすかった。
ちょっと余計なことだけど、museumに宗教がはいると、信仰感は弱まり、
純粋に芸術として見て欲しいという思いが強くなり、通常ある場所よりも
見やすくなる。本当にありがたいことです。
・会場設定 陳列作品が多いので、設定が大変だったろうなぁと思う。
・パネル等 バックライトのため文字が多くでも、小さくでも見やすい。
◆お食事関係
・敷地内 ホテルオークラ ガーデンテラス
おすすめランチプレート 1,890円
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国立西洋美術館
プラド美術館所蔵 ゴヤ −光と影
ゴヤ展の魅力に迫るスペシャル番組が放映
「プラド美術館の至宝 ゴヤの光と影」
■日時:11月3日(木・祝)午後4時30分〜(再放送は11月4日午前10:00〜)
■番組名「読売ニュースナビ」内
■チャンネル:CS放送「日テレG+チャンネル」
永遠の“マハ”〜ゴヤが描いた女たち〜
■日時:11月27日9:00〜10:00(再放送は12月4日20:00〜)
■番組名「読売ニュースナビ」内
■チャンネル:CS放送「日テレG+チャンネル」
〜展覧会構成〜
1. かくある私−ゴヤの自画像
2. 創意と実践−タピスリー用原画における社会批判
3. 嘘と無節操−女性のイメージ:〈サンルーカル素描帖〉から私室の絵画へ
4. 戯画、夢、気まぐれ−〈ロス・カプリーチョス〉の構想段階における自由と自己検閲
5. ロバの衆:愚鈍な者たち−〈ロス・カプリーチョス〉における人間の愚行の諷刺
6. 魔物の群れー〈ロス・カプリーチョス〉における魔術と非合理
7. 「国王夫妻以下、僕を知らない人はいない」−真理研究としての肖像画
8. 悲惨な成り行き−悲劇への眼差し
9. 不運なる祭典−〈闘牛技〉の批判的ヴィジョン
10. 悪夢ー〈素描C〉における狂喜と無分別
11. 信仰と断罪−宗教画と教会批判
12. 闇の中の正気−ナンセンスな世界の幻影
13. 奇怪な寓話−〈ボルドー素描帖G〉における人間の迷妾と動物の夢
14. 逸楽と暴力−〈ボルドー素描帖H〉における人間たるものの諸相
(それにしても細かく無駄に分かれている×××)
〜展覧会の感想〜
プラド美術館から出品される傑作25点と、素描40点、版画6点、資料(書簡)1点に、国立西洋美術館
などが所蔵する版画51点・・・期待しちゃいました。
《日傘》(1777年)、《着衣のマハ》(1798-1800年頃)は展示されていたものの、《カルロス4世の家族》(1800-
1801年頃)、《1808年5月3日、プリンシペ・ビオの丘での銃殺》(1814年)、《巨人》(1808-1812年頃)、
《キリストの磔刑》(1780年)もなかった。あっ、《裸のマハ》(1798-1800年頃)もね。プラド美術館所蔵ではない、
《黒い服のマッハとしての女王マリア・ルイザ》(1799年)、《スペイン王女マリア・ルイザの肖像》()などは
あきらめてはいたが、なんとなく、残念。
また、ゴヤの、異常なほどの情熱が伝わるような作品が並んでいるにも関わらず、ゴヤの波乱な人
生、あまりの情熱に翻弄された・・・つまり、数多くの殺人についてはまったく触れられていない。
まるで、啓蒙思想に突き動かされるだけのつまらない作家のような扱いがされているところが、
びっくりした。
ゴヤの写実の中のトリックを見つけるのは、見つけやすく面白いが、構図を考えすぎのためか、
不自然になりすぎているのはちょっと残念。だけど、その不自然が、ゴヤらしさなのかなぁと思った。
正直、今回は期待を裏切られた。でも、ゴヤは技術的に絵の上手な職人だったんだなあと感じた。
それにしても、光と影、、、レンブラント展の時と同じ。
白と黒を連想させるような西洋美術館のタイトルは、版画を意味しているのかもしれない。
さて、混み具合だが、曜日&時間帯がよかったのか、開館前から240名の列・・・というようなことは
なく、すんなり入れた。まぁ混んではいたが、比較的、ゆっくりと自分のペースで絵を見ることができた。
なぜか、ゴヤは日本に紹介されたときから、日本人に人気があるみたいですね。どうしてかな。
私は、ちょっと苦手だけど。道徳的なところとか、絵に意味がありすぎるところとか、、、がね。
理解できたという満足感があるからかな。
面白い画家である。その情熱に完敗。せつなさが芸術を深くする、、、確かにそうかもしれない。
もうひとつ、言いたい!
常設展示。中庭を望むロダンのお部屋、、、、彫刻にホコリが・・・・・・・ふうっと息を吹きかけると、
ぼわぁってほこりが舞う。多少はまぁ仕方ないと思うが、あんなにホコリが舞うのは、かなりの時間、
ほったらかしということだろう。たしかに、忙しくて毎日拭くのは大変だと思うけど、数的にそんなに多く
ないから、ぜひ拭くか静電気などで対応して欲しい。室内は、メンテナンスが甘くなりがちだけど、
人が多くなる特別展のときほど、気を抜かずに、対応して欲しいな。
「カカオサンパカ」の
ゴヤ展オリジナル製品。
スペインのお姉さんが流暢な日本語で
説明してくださいました。
小さなサイコロ状のものがかわいくて
もとめてしまいました。
ゴヤのサインをイメージしたものが
描かれています。
↓
キスチョコと一緒に入っているみたいで
・・・たくさん食べると、太るし(w
今回はこちらのみ→
オレンジマシュマロがとっても上品なお味でした。
カカオサンパカ社
展覧会 プラド美術館所蔵
ゴヤ 光と影
会期 2011年10月22日(土)〜01月29 日(日)
会場 国立西洋美術館
主催 国立西洋美術館 国立プラド美術館 読売新聞社
後援 外務省 スペイン大使館
特別協賛 Canon
協賛 清水建設 花王 損保ジャパン 大日本印刷 東レ トヨタ自動車
KDDD みずほ銀行
協力 エールフランス航空 セルバンテス文化センター 西洋美術振興財団
開館時間 09:30〜17:30(17:00)
毎週金曜日 09:30〜20:00(19:30)
休館日 月曜日(ただし、1月2日、9日は開館)
年末年始(12月28日(水)〜1月1日(日))、1月10日(火)
入館料 一般1500円/大学生1200円/高校生800円/中学生以下 無料
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(手帳の提示)
※12月20日〜1月9日は高校生無料
museum紹介サイト ★ここをクリック★
訪問日 2011年11月01日(火)
所要時間 1.5時間(+常設展示2時間) プラド・バースデー
プラド美術館の前身である王立美術館が1819年11月19日に開館したことにちなみ、
11月19日(土)、20日(日)は来場者に特別プレゼントを行います(先着順) 〜施設・建物の感想〜
以前書いたので、詳細はここを参照で…→ここ★
〜基本情報〜
◆トイレ状況 企画展チケットブース入ってすぐ、企画展出てすぐに一つ。
特設ショップの脇の階段にて地下
常設展、出口近く、地下
◆コインロッカー 企画展のコインロッカーのほうがすいている。
◆ショップ状況 今回は、オリジナル企画が多い。
作家さんとのコラボ企画や、スペイン王室御用達のチョコレートとのコラボ企画など。
◆受付等対応 普通。
◆展示室
・作品距離 エッチングが多いため、近くによらなくては見られない。
少し、展示高さがあるかな。。。目線155くらい?
・照明関係 思っていたよりも明るく見られる。
・会場設定 入り口入ってすぐ地下へ、、、ちょっとびっくりした。
それに、パートが多く別れすぎていて、面白くない。展示構成をもう少し考えるべき。
・パネル等 比較的、たくさんある。でも内容は同じようなもの。
◆お食事関係
・館内 すいれん
今回の展示特別メニュー
スペインワイン マルケス・デ・カセレス
クリアンサ・ヴェンディミア・セレクシオナーダ・クリアンサ
グラス700円/ボトル4200円
(通常価格1500〜2000円くらいだから・・・)
生ハムの盛り合わせ 950円
すいれん風さばのエスカベッシュ 950円
ホットチョコレート 600円
オムライス+本日のカップスープ。
お庭を見ながらのんびりといただきました。
あっ、アップも欲しいですよね?!(w
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東京藝術大学大学美術館
彫刻の時間−継承と展開−
〜展覧会構成〜
Ⅰ 飛鳥時代の彫刻
Ⅱ 明治以降 西洋化と伝統
Ⅲ 現職の教員の作品(抽象)
〜展覧会の感想〜
なんだか駆け足の彫刻史である。木彫史が中心である。明治以降西洋の彫刻が日本に入ってきて
からの流れはまったくなし。とつぜん、抽象彫刻となっている。やはり、その間(朝倉文夫、荻原守衛や
ロダン、佐藤忠良など)の彫刻史は難しいのか?
田中と平八の作品が中心であり、彫刻史というには、、、ちょっと物足りないかなと思う。
田中と平八の粘土での制作の違いを考えると、どちらも、上に書いた時代は見つけられない。
田中…粘土→石膏原型→星取機→木彫→(彩色)
平八…粘土(塑造)と木彫は別。それぞれに制作。
ちょっと興味深かったのは、平八の子ども像。子どもの存在に大人にはない、なにか独特なもの...
…無意識の存在、大人と異なる精神状態を持っていると思っていた…ということかな。
彫刻のオリジナル性とは。
今回は、学芸員の企画ではなく、藝大の教員の企画・展示だそう。
たしかに、うやうやしく展示されている。思いの強さが展示室を覆っていて、ちょっと楽しめない展示で
はあるが。なんというか、意図がほぼ伝わらないのでは?作品と作品の並びの不自然さが目立つ。
会員の展示会のようなイメージ。学芸員と教員。。。制作者と研究者は違うんだということを改めて
思い知った。
展覧会 彫刻の時間 −継承と展開−
会期 2011年10月07日(金)〜11月06 日(日)
会場 東京藝術大学大学美術館
主催 東京藝術大学
助成 公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団
藝大フレンズ賛助金助成事業
開館時間 10:00〜17:00(16:30)
休館日 月曜日 [ただし、10月10日(月・祝)は開館]
入館料 一般1000円/学生600円/中学生以下は無料
障がい者手帳をお持ちの方と介護者1名無料
museum紹介サイト ★ここをクリック★
訪問日 2011年10月16日(日)
所要時間 2時間 〜施設・建物の感想〜
以前書いたので、詳細はここを参照で…→ ★ここ★
今回は、講演会に参加したので、美術部中央棟第1講義室の感想は・・・
古い校舎って感じの薄暗いエントランス。でも、講義室は、木の明るいつくりにリフォームされていて、
さらに、段差が30㎝?ほどあり、かなり見やすい感じになっている。椅子を好きな場所に持って行けない
(固定)なのがちょっとつらい。
講演会 毛利伊知郎氏(三重県立美術館副館長)「近代彫刻史上の平櫛田中と橋本平八」
〜基本情報〜
◆トイレ状況 各階
◆コインロッカー 入口
◆ショップ状況 出口にショップ、入り口に特設ショップ
◆受付等対応
◆展示室
・作品距離 ほとんどガラスケース。とっても遠い存在の彫刻のようだ。
・照明関係 まあ、明るい方かな。
・会場設定 う〜ん、、、、導線の作品の展示の仕方がよくわからない。
・パネル等 ごあいさつパネルのみ。もう少し、説明が欲しい。まったく、展示の意図が伝わって
こない。キャプションの位置が、見にくい。
◆お食事関係
・館内 レストランオークラ(1000円ランチが出来ていてびっくり!)
学食(大浦食堂)
東京藝術大学美術館HPより
東京藝術大学美術学部彫刻科は、前身である東京美術学校創立以来120余年の長い歴史を持ちます。竹内久一、高村光雲の二人の教授による指導から始まった彫刻科の教育も幾多の改革を経て、数多くの彫刻家を輩出し、現在に至っています。
この展覧会は彫刻科が企画し、二つの柱で構成されます。一つは、藝大コレクションの名品を中心に出品します。飛鳥・白鳳の仏像から、近・現代の彫刻まで、日本彫刻の歴史を一望できる彫刻をセレクトし展示します。 もう一つの柱は、名誉教授、現職教員の展示です。空間を意識的に使い、現代の彫刻のあり様、個々の彫刻観の違いを提示するというものです。また今回の目玉として、橋本平八の作品17点と、平櫛田中の作品29点の展示です。この二人の彫刻家は、明治時代、ヨーロッパから導入されその後大きな潮流となった近代塑造彫刻と比較する上で、また日本の彫刻の独自性を検証する上でも、あらためて注目されている彫刻家です。橋本平八の収蔵作品には、「花園に遊ぶ天女」「或日の少女」「裸形の少年像」などの代表作を含み、その充実度は他に類を見ないもので、一同に展示されることも初めての試みで、大いに注目されることでしょう。彫刻の時間―日本彫刻の継続し展開する魅力をお楽しみ下さい。 |
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板橋区立美術館
江戸文化シリーズNo.27
実況中継EDO
〜展覧会構成〜
第1章 スケッチと真景図
第2章 事件
第3章 博物趣味
〜展覧会の感想〜
実況中継?…いまいち展示が伝わらない。
「江戸のリアルタイムな空気を集める」と・・・う〜ん、難しい。
ただ、江戸時代の「写生」については、かなり伝わった。江戸時代の写生は、そのまま写す
というよりは、多少?現実をまげても、「意(本質や精神性など)」を混入することが
重要な要素だった。論理的なもの(博物誌や、地図など)にまで、描写がもとめられる場合
でさえ、美的な感受性が盛り込まれているとのこと。
〜気になる作品〜
22 高崎屋絵図 長谷川雪旦、長谷川雪提 天保13(1842)文京ふるさと歴史館所蔵
軸先が、ひょうたんのようで、蒔絵になっており、すごく丁寧に作られていた。立派。
31 群獣図屏風 円山応挙 宮内三の丸尚蔵館所蔵
解説?に分からない動物がいると書かれていたが、どうみても、スカンクだった。
これは、学芸員が本当に分からないのか、それとも、来館者へのクイズなのだろうか?
それにしても、動物たちがかわいらしく描かれている。
37 目八譜 武蔵石寿、服部雪斎 天保15(1849)東博所蔵
雲母がキレイ。資料としての絵、貝にまでキラキラさせる感覚がすてき。
一時、忘れられた感覚がここにある。最近は、また図鑑も、美しくなってきたようだが。
まぁ、様々なものが展示してある…まとまりがないというか、広く浅くという感じ。
借用先も、歸空庵コレクション、宮内三の丸尚蔵館、細見美術館、東京国立博物館、
そして、国立科学博物館…様々な場所から借用。
いろいろなところからの借用は大変だったろうなぁ…。
さて、図録と、チラシのこと。
チラシは、ゴールド、図録はシルバー(灰色?)の文字で、豪華ではあるが、なんとも読みにくい。
図録について、文字のことを除いては、ここの館の図録は記録としては大変すばらしい。
記念講演会の日程なども盛り込まれている。また、図録に使われている用紙の詳細まで載せて
いて、紙のことも読者に知らせてくれる。さらに。「もっと知りたい時のための参考文献」と
して、書籍を紹介しており、生涯学習への取り組みがみえる。
展覧会 実況中継EDO
スケッチと真景図と事件と図譜……リアル・タイムな江戸からの視線
会期 2011年09月03日(土)〜10月10 日(月・祝)
会場 板橋区立美術館
主催 板橋区立美術館
開館時間 9:30〜17:00(16:30)
休館日 月曜日(ただし9/19、10/10は開館し、9/20は休館)
入館料 一般600円/高校・大学生400円/小学・中学生150円/
65歳以上・障がい者300円
museum紹介サイト ★ここをクリック★
訪問日 2011年10月01日(土)
所要時間 2時間(+ポストカード選び30分) 〜施設・建物の感想〜
それにしても駅から遠い。。。。
「ぶうぶう
←←こぉんなものが出迎えてくれる。
おもわず、笑みがこぼれる。
周辺公園にはのらねこ?がたくさんいて、出迎えてくれる。
建物は、階段が煉瓦で面白い。
古さと新しさが混じったような感じである。
それから、1階の無料休憩場所に置いてあるテーブルには、
イラストデザインがあり、思わず、写真を撮ってしまった。
遊びゴコロのあるmuseumである。
〜基本情報〜
◆トイレ状況 1階置く
◆コインロッカー 入り口入ってすぐ。50くらい。
◆ショップ状況 2階、受付周辺
絵本ボローニャ国際展の今までのポストカードがたくさんおいてある。
また、以前の図録が格安販売している。
◆受付等対応 まあ、普通かな。
◆展示室
・作品距離 まぁ近くもなく遠くもなく。欲を言えばもう少し近いと…特に覗きケースの
幅が広くて、少し見にくいかな。(両方から見られるように天地をおいて
くれると見やすいかも)。
・照明関係 暗いが、陳列品がものだけに仕方ないだろう。
・会場設定 少しわかりにくい。
・パネル等 学芸員(展示担当員?)の気持ち?感想が入っているのには驚いた。
子ども用?にフクロウ博士や、ギンメダイくん?が出てきてコメントを
していた。
◆お食事関係
・館内 カフェ・ボローニャ(お休み中)
2012.2.25〜3.25(安野光雅展)の時にオープン予定。
以前のポストカードが、1枚50円で販売されている。
これはお買い得とたくさんもとめてしまった。
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